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距離きょりけい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

距離きょりけい(きょりけい)とはてんあいだ距離きょりはか計測けいそく機器ききである。一般いっぱん直線ちょくせんむすんだ最短さいたん直線ちょくせんちょうはかるものをいうが、てんあいだ経路けいろちょうはかるものをふく場合ばあいもある。前者ぜんしゃ光学こうがくしきちょう音波おんぱしきレーザー光線こうせんしきなどがあり用途ようとによって使つかけられている。後者こうしゃにはオドメーターロードメジャー英語えいごばんがある。

  • 三角さんかく測量そくりょうによるもの
  • 望遠ぼうえんレンズのピントをコントラストなどで検知けんちするもの
    コントラスト方式ほうしきは2地点ちてんはかるため、三角さんかく測量そくりょう応用おうようかんがえられる。光学こうがくけい望遠ぼうえんレンズ使つかえば有効ゆうこう基線きせんちょうながくなりだか精度せいど実現じつげんできるが、そうでなければレンジファインダーのほうこう精度せいどとなる。
  • ちょう音波おんぱ使用しようするもの
    対象たいしょうけてちょう音波おんぱ照射しょうしゃ反射はんしゃしてかえってるまでの時間じかんはかる。すうメートル程度ていど距離きょりけい場合ばあい利用りようされるちょう音波おんぱは40キロヘルツ~200キロヘルツ程度ていどである。
    くらくても検知けんち可能かのうだが、ガラスしでは使つかえない。ポラロイドのオートフォーカスカメラSX-70がちょう音波おんぱ方式ほうしきである。
  • 光線こうせん使用しようするもの
    対象たいしょうけてレーザー光線こうせん照射しょうしゃ反射はんしゃしてかえってるまでの時間じかんはかる。対象たいしょうぶつ生物せいぶつ場合ばあい危険きけんともなうため、カメラには使つかえない。おも戦車せんしゃなどの射撃しゃげき統制とうせい装置そうち使用しようされる。
    近年きんねん個人こじんでも気軽きがる購入こうにゅうできる安価あんかレーザー採用さいよう製品せいひんホームセンター工具こうぐてん販売はんばいされるようになってきている。
  • 軍事ぐんじよう距離きょりけい
    陸軍りくぐんではかく砲台ほうだい堡塁ほうるい野戦やせんぐん携帯けいたい使用しようした。日本にっぽん陸軍りくぐんでは1883ねん野戦やせんようとしてゴーティエ距離きょりけいを、1887ねん海岸かいがんだか砲台ほうだいのためにオドゥアール距離きょりけい採用さいようした。以来いらいてい砲台ほうだいのために水平すいへい基線きせん距離きょりけいさがしていた。たまたまイタリアでブラッチャリーニ距離きょりけい性能せいのう日本にっぽんがわ要求ようきゅう合致がっちするのでブラッチャリーニをまねきその構造こうぞう用法ようほう学理がくりなどを聴取ちょうしゅ研究けんきゅう1897ねんころ、その垂直すいちょく基線きせん距離きょりけい採用さいようした。しかしこれに満足まんぞくすることなくドイツから「芭斯しき水平すいへい基線きせん距離きょりけい購入こうにゅう試験しけん1907ねん採用さいよう要塞ようさいよう距離きょりけいはひととおりそろった。音響おんきょう距離きょりけいにち戦争せんそう実戦じっせん使用しようし、成績せいせき良好りょうこうであったとして1914ねん12月に制式せいしきとして重砲じゅうほう観測かんそく採用さいようした。これは形態けいたい懐中時計かいちゅうどけい同様どうよう外方そっぽに20.4kmのぶんを100mごとにきざみ、内方ないほうに60びょうきざむ。その使用しようほうてきほう発射はっしゃ火花ひばな目撃もくげきして竜頭りゅうず押下おうか指針ししん発動はつどうし、射撃しゃげき音響おんきょういたらただちに竜頭りゅうず押下おうか指針ししん停止ていしする。指針ししんぶんてきほうまでの距離きょりである。ぶん読したのちはさらに竜頭りゅうず押下おうかし、指針ししんは0復帰ふっきする。しめされる距離きょり気温きおん摂氏せっし15すなわち音速おんそく340m/secにおうじたものであり、精密せいみつ正確せいかく測定そくていするならば、気温きおんしたがって
    V = 330.9+0.626(±T)。ただしTは摂氏せっし気温きおん、0以下いかでは-、以上いじょうは+
    D = NV。ただしDは距離きょり(m)、Nは音響おんきょう経過けいか時間じかん(sec)
    しきによってあらためさんしなければならない。