遺伝いでん情報じょうほう

遺伝いでん情報じょうほう（いでんじょうほう）は、遺伝いでん現象げんしょうによって親おやから子こに伝つたわる情報じょうほう。DNAの塩基えんき配列はいれつ情報じょうほうだけではなくその修飾しゅうしょくや、母性ぼせいmRNA・蛋白質たんぱくしつなども含ふくむ。いわゆる遺伝子いでんしは遺伝いでん情報じょうほうの担体（遺伝いでん因子いんし）のひとつである。現在げんざいでは遺伝子いでんしがその生物せいぶつもしくは病原びょうげんのほとんどの遺伝いでん情報じょうほうを担になっていると考かんがえられている。プリオン、ウイロイドなども遺伝子いでんしではない遺伝いでん因子いんしの分わかり易やすい例れいとしてあげられるであろう。

一般いっぱん的てきにはゲノムDNAに書かき込こまれた塩基えんき配列はいれつの情報じょうほうのことと同義どうぎ的てきに使つかわれることが多おおい。様々さまざまな生物せいぶつ種しゅの全すべての核酸かくさん塩基えんき配列はいれつを解読かいどくする、ゲノムプロジェクトが進行しんこうしている。核酸かくさん塩基えんき配列はいれつの調査ちょうさは法医学ほういがくでも用もちいられるようになってきている。バイオテクノロジーの発達はったつにより遺伝子いでんし診断しんだんなどが可能かのうになってきた現在げんざいでは、個人こじんの遺伝いでん情報じょうほうの公開こうかいや漏洩ろうえい（ろうえい）などによる倫理りんり的てきな問題もんだいも指摘してきされている。