重 機甲 兵 ゼノン
1986 | |
アッパーズKC リュウコミックス | |
テンプレート - ノート |
『
ストーリー[編集 ]
概要 [編集 ]
「
登場 人物 [編集 ]
メインキャラクター[編集 ]
叶 飛鳥 (かのう あすか)都立 須賀 山 高校 3年 に在籍 していた高校生 だったが、「赤 い海 」に拉致 され「X-777(エックス-スリーセブン)重 機甲 兵 (バイオダイバー)“ゼノン”」として改造 される。3ヶ月 後 「赤 い海 」を脱走 するが、乗 り込 んだ旅客機 が墜落 し、記憶 を失 った浮浪 者 同然 の姿 で東京 に帰還 する。新田 園子 の保護 を受 けて帰宅 するが、先回 りしていたトウノ、そしてジェイスンに母 を殺 され、記憶 を取 り戻 す。- ジェイスンと
戦 い倒 すが、母 を殺 されたことから世 を拗 ね、“ゼノン”の生 みの親 である協力 者 ・新田 兵衛 門 との不和 は解消 しなかった。しかし、園子 の説得 で決意 を新 たにし、襲 い来 る赤 い海 からの刺客 「デーモンズ・トライアングル」や「赤 ひげ」「青 ひげ」と戦 いながらも戦士 として、人間 として成長 していく。 郷田 竜二 (ごうだ りゅうじ)須賀 山 高校 応援 団 団長 であり、在学 中 は飛鳥 と都度 衝突 を繰 り返 していた。“ゼノン”となった飛鳥 に関 わったことで、配下 の団員 を皆殺 しにされ、それ以後 は飛鳥 の仲間 として行動 する。空手 の使 い手 であり、「赤 い海 」のエージェントや米 軍 の兵士 ですら一 撃 で倒 す腕前 の持 ち主 だが、サイボーグと比 べ非力 な自分 に悩 み、思 い余 って自 ら“ゼノン”になろうとトウノの許 を訪 れる。しかし何故 か施術 はされることなく、「赤 い海 」の兵器 商船 を襲撃 した飛鳥 と陽子 により救出 された。顎 の左側 に深 い傷 がある。冴 野 陽子 (さえの ようこ)兵衛 門 に協力 するフリーカメラマン。しかしその実体 は、「赤 い海 」に拉致 され、下半身 を機械 化 されたサイボーグ。本名 は水野 陽子 (みずの ようこ)。かつては国体 女子 陸上 の短距離 走 選手 で三冠王 を達成 したが、交通 事故 に遭 い再起 不能 となり、その後 「赤 い海 」により拉致 され、サイボーグ手術 を施 される。機械 化 された脚 は“ゼノン”の変化 後 の脚 部 とほぼ同 じデザインのものが、そのまま生身 の胴体 に接続 されている。自身 から未来 を奪 った[3]「赤 い海 」を激 しく憎 んでおり、飛鳥 たちと共 に戦 う。- サイボーグとしての
能力 は「脚力 」。時速 120kmで疾走 することができる。 新田 兵衛 門 (にった ひょうえもん)薗 子 の祖父 であり科学 者 。「人体 と機械 の融合 」の研究 者 。十 数 年 前 「赤 い海 」に拉致 され、家族 を盾 に研究 を強要 され、結果 “プロジェクトX”―「ゼノンシステム」の基礎 を考案 した。- しかし
実験 のため、無関係 な人々 をサイボーグの施術 対象 として拉致 する「赤 い海 」の所業 に堪 えかね脱走 する。その報復 として妻 ・道代 を殺 されるも、全 財産 を投 じて戦 いの準備 を進 めていた。うらぶれた風体 の老 博士 だが、飛鳥 たちの良 き理解 者 であり、心強 きサポート役 。 新田 薗 子 (にった そのこ)都立 須賀 山 高校 2年生 。以前 から飛鳥 に想 いを寄 せている少女 。記憶 喪失 となって街 をさまよっていた飛鳥 を助 けたことから、「赤 い海 」との戦 いに巻 き込 まれる。普通 の少女 だが、「悪魔 の三角形 (デーモンズ・トライアングル)」(後述 )に人質 にされた際 には、飛鳥 のため自 ら舌 を噛 み切 り自決 を図 るなど、思 い切 った行動 を取 ることもある。飛鳥 が“ゼノン”―サイボーグであることを知 って衝撃 を受 けるが、「赤 い海 」の兵器 商船 のタンカーへと戦 いに赴 く飛鳥 に想 いを打 ち明 け、心 の支 えとなった。- リサ
都立 須賀 山 高校 2年生 。薗 子 の友人 。はっきりとものを言 うタイプで、言葉 遣 いはボーイッシュ。薗 子 と共 に飛鳥 を助 けたことから「赤 い海 」との戦 いに巻 き込 まれる。「市村 慶一郎 率 いる「赤 ひげ」ら(後述 )」と“ゼノン”の戦 いを目撃 した際 、飛鳥 の正体 を知 り思 い悩 む。その末 、決意 を見 せる薗 子 の心 に触 れて、彼 がサイボーグであることを告 げてしまう。
赤 い海 [編集 ]
- トウノ
- 「
赤 い海 」の幹部 。叶 飛鳥 =“ゼノン”のもとに刺客 を送 り込 み、飛鳥 を試 すような行動 をとる。自 ら戦 いに赴 くことはないが、念 動力 や衝撃波 、瞬間 移動 といったいわゆる「超 能力 」を持 っており、「赤 い海 」のサイボーグですらその「力 」の前 には敵 わない。正体 は謎 に包 まれており、組織 への叛意 を窺 える場面 もある。 - ジェイスン・ボードガルド
- 204
号 のコードネームで呼 ばれるサイボーグ。動作 が不全 となっている体 の不快 感 を和 らげるため、嗜好 的 に人 を殺 める。 - 「
赤 い海 」の刺客 としてトウノの指示 で来日 する。幾 人 もの無辜 の人間 を殺 し、ついには飛鳥 の母 をも殺害 する。しかし、トウノにより“ゼノン”抹殺 のため切 り捨 てられ、破損 した体 で飛鳥 =“ゼノン”と戦 うも敗 れ、忠告 を残 して逝 った。 両 腕 に殺人 のためのギミックを備 えており、伸縮 自在 の腕 と鋭 いクローを有 する手指 をもって、離 れた対象 を切 り裂 くことが可能 である。さらに腕 には人体 に侵入 して内部 から破壊 する無数 のワイヤー状 の触手 を持 ち、伸長 ・展開 させ攻撃 する。ジェイスンの死後 、そのボディパーツは「赤 ひげ」により失 った飛鳥 の右腕 の修復 のために使 われ、触手 を伸 ばすギミックも受 け継 がれた。元々 は、売春 婦 の息子 として生 まれた男 であり、母 の愛 を求 めて力 と金 を保証 した「赤 い海 」に自 ら身 を売 り、サイボーグとなった。だがその母親 に機械 となった体 を見 せ、拒絶 されたため殺害 しており、そのことが以後 の彼 の行動 を決定 付 けている。- 「
悪魔 の三角形 (デーモンズ・トライアングル)」 - エイランド・ラーク、フィリップ・モーリス、ムハマド・モア・サムソンの3
人 で成 るチームの異名 。 彼 らは傭兵 で、元 グリーンベレーの特殊 工作 員 。中南米 の戦線 で全滅 したが「赤 い海 」の手 によって蘇 った。- その
改造 ・強化 された肉体 をもって人 型 歩行 戦車 、M・P(モビル・プロテクター)を駆 り、「悪魔 の掌 」とも呼 ばれる、標的 を包囲 する三位一体 の戦法 「トライアングル」で、叶 飛鳥 =“ゼノン”を苦 しめる。 通常 なら鈍 い動作 しかできないM・Pを自在 に操 り、“ゼノン”との2度 にわたる死闘 のうち、1度 は退却 に追 い込 んでいる。しかし「トライアングル」を破 る手立 てを掴 んだ“ゼノン”との2度目 の戦 いで、彼 らはことごとく倒 される。- エイランド・ラーク
- チームの
長 で、サイボーグ。右目 に眼帯 を着 けており、その下 にはサムソン用 の制御 装置 が収 められている。 傭兵 としてスポンサーの意向 に忠実 であろうとし、部下 の命令 違反 には鉄拳 制裁 も辞 さない。- 2
度目 の戦 いで行動 不能 のM・Pに囚 われたままサムソンの最期 を見届 けた後 、「トウノは危険 だ」とい残 し果 てる。続編 である「XENON-199X・R-」におけるストライク軍曹 の回想 では、赤 い海 の技術 による「戦場 の自動 化 」が進 む正規 軍 に絶望 し、人間 同士 の戦 いで果 てたいという志 から傭兵 に身 を投 じたことが明 かされている。 - フィリップ・モーリス
- チームでは
主 に斥候 役 を務 める。サイボーグ化 されておらず、唯一 生身 の人間 。“プロジェクトK”(薬物 投与 によって人体 改造 ・強化 を行 うプロジェクト)によって特 に反射 神経 系統 を強化 されているが、反応 速度 は他 の2人 にわずかに劣 る。 - かつて
作戦 中 に先走 り、チームを全滅 させてしまった元凶 であることに負 い目 を持 っている。が、功 を焦 る面 は変 わっておらず、“ゼノン”との戦 いでも同 じ轍 を踏 むことになり、初戦 では“ゼノン”のヘルメットをエサにされ左腕 を失 い、2度目 には予 め狙 われていたこともあり最初 に命 を落 とした。 - ムハマド・モア・サムソン
黒人 の大男 。サイボーグ化 されているが本人 の意識 が戻 っていないため、行動 はラークに制御 されている。- “ゼノン”との2
度目 の戦 いでラークが行動 不能 にされた後 に意識 が戻 るが、ラークの制御 から解 き放 たれた途端 「機械 の身体 に対 する拒否 反応 」を起 こし、戦 いへの嘆 きの言葉 を吐 きつつ“ゼノン”に襲 いかかるも、あえなく倒 される。
市村 慶一郎 (いちむら けいいちろう)外部 からの情報 入力 により脳 を制御 する「脳 改造 」の研究 者 。それによって操 る猿 (動物 )や、サイボーグ「赤 ひげ」「青 ひげ」を従 え、トウノの指揮 下 で飛鳥 らを襲撃 する。「赤 い海 」の組織 に加 わった後 「売 れるものを作 れない」という理由 で追放 されたようで、手柄 をあげて「赤 い海 」へ戻 ることに執着 している。過去 、兵衛 門 とは学生 時代 の同期 の友人 であり、ライバルでもあった。また因縁 のある関係 で、市村 は「脳 改造 」の研究 を危険 視 した兵衛 門 の通報 により大学 を追放 されている。加 えて兵衛 門 とは、一人 の女性 を巡 っての恋敵 であった。市村 の元 婚約 者 こそが、兵衛 門 が亡 くした妻 ・道代 であり、そのことも市村 が兵衛 門 に抱 く憎悪 の念 に繋 がっていた。市村 は道 代 を手 にかけたのが「赤 い海 」であることを兵衛 門 から知 らされるも、「赤 い海 」の兵器 商船 のタンカーで飛鳥 らを待 ち受 ける。しかし「道代 を殺 させたのは自分 である」と嘯 くトウノの超 能力 に、無念 のまま殺 される。赤 ひげ、青 ひげ市村 の「脳 改造 」の研究 の成果 と「赤 い海 」の技術 によって作 られたサイボーグ。インプットされた命令 に忠実 に動 く、高 い戦闘 力 を持 つ兵士 (しもべ)であるが、自立 した意思 はなく、命令 が無 ければ敵 と味方 の区別 もつかないという点 ではロボットより低 品質 でサイボーグ化 しなければ戦闘 力 も並 以下 というのがトウノの評価 。その評価 通 り、新田 邸 への襲撃 や逆 に自陣 地 へ潜入 してきた飛鳥 迎撃 の際 にもわざわざ殺 す必要 のない対象 も手 に掛 けている。赤 ひげは巨体 のパワータイプ。青 ひげは細身 で、俊敏 な動 きが身上 のスピードタイプ。2体 とも獣 のような歯牙 を備 えており、隈取 りの顔 を思 わせる凶悪 な風貌 である。数 度 にわたり叶 飛鳥 =“ゼノン”と戦 いを繰 り広 げる。赤 ひげの武器 はそのパワーであるが、“ゼノン”に勝 るほどのものではなく、サイボーグとしての性能 は劣 っていた。だが戦闘 での破損 を都度 改修 され、右腕 に20ミリ砲 を装備 した3度目 の戦 いでは、「ゼノンシステム」発動 の瞬間 を狙 った「対 ゼノン装甲 弾 」の射撃 により、“ゼノン”の右腕 を破断 させている。青 ひげの武器 は素早 い動 きと、そこから繰 り出 される両手 の鋭 い爪 による斬撃 である。そのスピードと身 の軽 さは、崩落 する建物 の中 で空中 の破片 を足場 とし、次々 に飛 び移 る離 れ業 を可能 とするほどであり、爪 は人体 を容易 に引 き裂 く切 れ味 を発揮 する。スピードでは“ゼノン”を翻弄 するほどだが、同 じくスピードに優 れる陽子 に捉 えられたところを“ゼノン”が引 き継 ぎ、パワーに勝 る“ゼノン”に捻 り潰 される。赤 ひげは最終 的 には脳髄 のみをM・Pに搭載 されて「デーモンズ・トライアングル」以上 の機動 力 を発揮 するが、“ゼノン”が装備 したミサイルの一斉 射撃 の前 に倒 される。結果 として敗北 はしたが、トウノに言 わせれば「ようやく売 り物 になる物 が出来 た」と評価 された。
- “ボス”
- トウノに
指令 を与 える「赤 い海 」の幹部 。“ボス”とはトウノによる呼称 であり、名前 と顔 の描写 はない。
その他 [編集 ]
東 亮一 (ひがし りょういち)世界 記録 を持 つマラソンランナー。冴 野 陽子 のスプリンターとしての先達 であり、陽子 からは先輩 と呼 ばれる。偶然 再会 した陽子 を陸上 競技 の世界 に再起 させるべく説得 するが、飛鳥 らの戦闘 とサイボーグである彼 らを目 の当 たりとし、恐慌 して陽子 を拒否 、逃 げるように姿 を消 す。須賀 山 高校 応援 団 団 員 (すがやま-)、藤巻 (ふじまき)須賀 山 高校 応援 団 団長 である郷田 の配下 。記憶 喪失 となった飛鳥 を郷田 の指示 で団員 たちと共 に襲撃 、捕 らえるため追 い詰 めるも“ゼノン”の片鱗 を見 せた彼 に逃 げられる。その直後 、トウノがジェイスンに超 能力 で制裁 を加 える場面 を目撃 したため、全員 が死 をもって口 を封 じられる。その後 、郷田 が現場 へ出向 いた際 、藤巻 のみまだ息 があったが、再 び現 れた「赤 い海 」のエージェントが携帯 型 ランチャーで撃 ったミサイルから郷田 を庇 って命 を失 う。強面 揃 いの不良 ではあったが内実 的 には未 だ10代の少年 たちであり、藤巻 も郷田 を庇 って命 を失 うまで死 ぬことを恐 れていた。園子 の両親 一般 的 な家庭 の夫婦 であるが、父親 は日本 開発 機器 の重役 を務 める。また父親 は、兵衛 門 の研究 に対 しては理解 がなく否定 しており、そのため祖父 に懐 いている園子 が屋敷 へ会 いに行 くことについても厳 しい。しかしその一方 、母親 は娘 に対 して理解 を示 す。
用語 [編集 ]
- ゼノン(XENON)[4]
- 「
赤 い海 」の生体 兵器 開発 プロジェクト、“プロジェクトX”によって生 み出 されたサイボーグ。叶 飛鳥 ――「X-777(エックス-スリーセブン)重 機甲 兵 (バイオダイバー)“ゼノン”」はそのプロジェクトの最高 傑作 であり、“終極 点 ”と呼 ばれる。 本来 の体 、生身 の部分 は脳 と心臓 のみであり、体 の大 部分 は兵器 として人間 をはるかに超 えた能力 を目指 し開発 された機械 体 である。サイボーグ体 は「ゼノンシステム」の発動 により戦闘 に特 化 した形態 へと変化 する[5]。- その
皮膚 は新型 形状 記憶 合金 「ゼノニクスK30」で覆 われており、システムの発動 によって硬質 化 した際 には対戦 車 砲 も跳 ね返 し、ミサイル攻撃 にも耐 える。人工 筋肉 が生 み出 すパワーは最大 で常人 の300倍 。体 に内蔵 された各部 ブースターにより30mほどのジャンプが可能 であり、それによってもたらされる行動 スピードは白兵戦 において絶大 な威力 を発揮 する。「ゼノン一体 で大都市 を容易 に制圧 できる」とは、開発 者 にして「ゼノンシステム」の生 みの親 、新田 兵衛 門 の言葉 である。 - 「X-777」――
叶 飛鳥 は、顔 への「ゼノニクス装甲 移植 手術 」前 に「赤 い海 」を脱走 したため、顔 に装甲 がなく弱点 となっていたが、新田 兵衛 門 によって作 られたヘルメットによってカバーされた。しかし、ゼノンシステムの発動 時 のゼノニクスK30は硬質 化 の瞬間 不安定 となる弱点 もあり、最 も装甲 が薄 い関節 部 を狙 った20ミリ砲 の「対 ゼノン装甲 弾 」の射撃 に“ゼノン”の腕 が破断 されたこともある。それら破損 の際 には「組織 遮断 」として応急 的 に破損 部分 からの各種 液体 の漏出 が止 まる機能 がある。 - ヘルメットは
作中 では3つあり、どれも被 った後 に両 側面 を叩 くと変形 するギミックを持 つ。1つ目 は「デーモンズ・トライアングル」初戦 、2つ目 は右腕 破断 時 に破損 している。 - また、ジェイスンに
襲 われた薗 子 とリサを救出 に向 かって以降 は、変化 前 から常 に腰部 に保護 装甲 の付 いたベルト[6]を装着 するようになっている。体型 拡大 を伴 う“ゼノン”発動 時 は大概 、着衣 は上下 とも破 れて失 われるが、この装甲 ベルトと脚 に履 いているブーツは変化 後 も身 に着 けられたままになる。 - 「
赤 い海 」のサイボーグ技術 は、施術 者 の生身 の部分 に悪影響 をもたらし、ひどい場合 には“拒否 反応 ”による激痛 をもたらす欠点 がある(作中 ではジェイスン・ボードガルド、冴 野 陽子 などの飛鳥 以外 のサイボーグに発症 )。“ゼノン”においてもそれは例外 ではなく、叶 飛鳥 の脱走 後 に製作 された同型 の7体 はどれもが失敗 に終 わったと、トウノの上司 である“ボス”が語 っている[7][8]。 - 「
赤 い海 」 通称 「ルージュ」と呼 ばれる軍事 兵器 開発 団体 。巨大 で不 定形 であり実態 は杳として掴 めないが、強大 な力 を持 っている[9]。兵器 開発 のため非合法 な実験 ・研究 を行 っており、目的 のためならば暴力 ・殺人 などの手段 を行使 することも厭 わない恐 るべき組織 。影 のように社会 の深 くまで浸透 しており、マスコミを利用 しての情報 操作 によりその存在 を秘匿 することなどは組織 にとって容易 い。あまたの日本 の企業 も支配 下 に置 かれている。- A~Zまでの26のセクションに
分 かれた兵器 開発 プロジェクトを有 する。材料 工学 の“プロジェクトG”、薬物 投与 による人体 改造 ・強化 を行 う“プロジェクトK”、そして生体 と機械 の融合 によって兵器 を生 み出 す“プロジェクトX”などがある。 - モビル・プロテクター(M・P)
- 「
赤 い海 」が製作 した兵器 。「人 型 歩行 戦車 」。普通 の人間 では自在 に動 かすことはできず、完全 な性能 を発揮 させるには薬物 投与 による操縦 者 の反射 神経 の強化 、またはそれに代 わるなんらかのシステムが必要 。
脚注 [編集 ]
- ^
同誌 の『ヤングサンデーへのリニューアルに際 して連載 終了 した。後 の証言 で、連載 続行 の条件 として性 描写 とヒーローキャラクター性 の強調 を要求 され拒否 した為 としている。 - ^
大友 克洋 の影響 が見受 けられる。単行本 第 1巻 (少年 ビッグコミックス。ISBN 978-4-09-150691-7)P.81の話 タイトル扉絵 と、『AKIRA』第 1巻 (講談社 。ISBN 4-06-103711-0)P.341の2コマ目 の構図 の酷似 など。 - ^
劇 中 に生殖 に関 する女性 としての機能 を喪失 していると思 わせる台詞 がある。 - ^
叶 飛鳥 を指 して呼 ばれる“ゼノン”は、「赤 い海 」が特定 のカテゴリーで製作 したサイボーグの呼称 であることが、ストーリーの展開 によりわかっていく。また『重 機甲 兵 ゼノン』では同 じ「赤 い海 」のサイボーグのジェイスン・ボードガルド、冴 野 陽子 (ゼノンの試作 体 と思 われる)は正 しく“ゼノン”であるのかは不明 であったが、続編 『XENON-199X・R-』において設定 は変遷 し、新 たな要素 が追加 された。同 続編 では“ゼノン”は“XENON”と英字 表記 され、概念 が拡張 される形 で技術 体系 全般 を指 す言葉 となっており、登場 するサイボーグのほとんどが“XENON”と呼 ばれている。 - ^ “ゼノン”の
発動 シーンにおいて、「心臓 の鼓動 がある一定 の心拍 数 を超 えると自動的 にもう一 つの人工 心臓 に切 り替 わり、システムが発動 する。その後 は飛鳥 自身 の意思 によって力 を発動 する」と説明 される。また、変化 前 の全身 の皮膚 には変化 後 の拡張 部位 に沿 って線 が走 っている。 - ^ ヘルメット
同様 、デザイン違 いのものが幾 つかある。 - ^ その
後 、市村 たちとの戦 いが始 まった頃 にはトウノの弁 から失敗 作 がもう10体 増 えていたことが窺 える。 - ^ さらにその“
拒否 反応 ”が生 じない叶 飛鳥 には「特別 な何 かがある」と語 られており、それがこの作品 を端緒 として続 く“XENONシリーズ”の『鋼 -HAGANE-』『XENON-199X・R-』にまで亘 った伏線 となっている。 - ^
作中 では米 大統領 の書面 をもって米 軍 基地 の指揮 権 をトウノへ委譲 させたりもしている。
関連 項目 [編集 ]
- XENON-199X・R- - 『
月刊 COMICリュウ』にて現在 連載 中 の「重 機甲 兵 ゼノン」の続編 。2006年 に連載 開始 。