金きむ鶴泳かくえい

金きむ 鶴泳かくえい（きん かくえい、キム・ハギョン、김학영、Kim Hak Young、1938年ねん9月14日にち - 1985年ねん1月がつ4日にち）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か。本名ほんみょうは金きむ 廣正ひろまさ（キム・クァンジョン）。吃音きつおん者もの・在日ざいにち朝鮮ちょうせん人じん二に世せいという苦悩くのうの中なか、独自どくじの世界せかいを描えがいた。

経歴けいれき

1938年ねん、群馬ぐんま県けん多野たの郡ぐん新町しんまち（現げん：高崎たかさき市し新町しんまち）に生うまれる。群馬ぐんま県立けんりつ高崎たかさき高等こうとう学校がっこう、東京大学とうきょうだいがく工学部こうがくぶ工業こうぎょう化か学科がっか卒業そつぎょう。東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん化学かがく系けい研究けんきゅう科か博士はかせ課程かてい中退ちゅうたい。

1966年ねん、「凍こごえる口くち」で文藝ぶんげい賞しょう受賞じゅしょう。以後いご作家さっか活動かつどうに入はいる。「冬ふゆの光ひかり」「鑿」「夏なつの亀裂きれつ」「石いしの道みち」の四よん作さくが芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほ作さくとなる。

1985年ねん、群馬ぐんま県けん多野たの郡ぐん新町しんまちの自宅じたくにてガス自殺じさつ。享年きょうねん46。

著作ちょさく

• 『凍こごえる口くち』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1970年ねん
• 『金きむ鶴泳かくえい集しゅう』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1972年ねん
• 『あるこ-るらんぷ』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1973年ねん
• 『石いしの道みち』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1974年ねん
• 『鑿』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1978年ねん
• 『郷愁きょうしゅうは終おわり、そしてわれらは』新潮社しんちょうしゃ、1983年ねん
• 『金きむ鶴泳かくえい作品さくひん集成しゅうせい』作品社さくひんしゃ、1986年ねん
• 『金きむ鶴泳かくえい作品さくひん集しゅう』1-2, クレイン、2004-2006年ねん
• 『〈在日ざいにち〉文学ぶんがく全集ぜんしゅう6金きむ鶴泳かくえい』勉つとむ誠まこと出版しゅっぱん、2006年ねん

関連かんれん項目こうもく

• 在日ざいにち朝鮮ちょうせん人じん文学ぶんがく