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錫杖しゃくじょう

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錫杖しゃくじょう和漢わかんさんさい図会ずえ
どう錫杖しゃくじょうあたま双竜そうりゅうかざり)(どうしゃくじょうとう) 富山とやまけん大日だいにちだけ発見はっけん 重要じゅうよう文化財ぶんかざい 個人こじんぞう東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん寄託きたく

錫杖しゃくじょう(しゃくじょう)は、遊行ゆぎょうそう携帯けいたいする道具どうぐ比丘びくじゅうはちぶつ)のひとつであるつえ梵語ぼんごではカッカラखक्खरkhakkhara)といい、ゆうごえつえつえさとしつえとくつえきむすずともいう。

構造こうぞう

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どうてつなどでつくられた頭部とうぶ輪形りんけいゆうたまき(ゆかん)が4または6または12とおしてあり、おと仕組しくみになっている。このシャクシャク(すず々)というおとから錫杖しゃくじょうがつけられたともいわれる。

仏教ぶっきょう戒律かいりつをまとめたしょである『よんふんりつ』『じゅう誦律』などによれば、このおとにはそう山野やまの遊行ゆぎょうさい禽獣きんじゅう毒蛇どくへびがいからまも効果こうかがあり、托鉢たくはつさい門前もんぜん来訪らいほうらせる意味いみもあるという。教義きょうぎてきには煩悩ぼんのう除去じょきょ智慧ちえ効果こうかがあるとされる。

錫杖しゃくじょうながさは通常つうじょう170センチメートル前後ぜんごであるが、法会ほうえ儀礼ぎれい使つかわれる梵唄ぼんばい(ぼんばい)作法さほうようみじかいものがある(錫杖しゃくじょう)。

持物もちものとして

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仏像ぶつぞうでは地蔵じぞう菩薩ぼさつなどが持物もちもの(じもつ)としてつことがある。

武器ぶきとして

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日本にっぽん武道ぶどう団体だんたいである少林寺拳法しょうりんじけんぽうでは、錫杖しゃくじょう武器ぶきとしてももちい、錫杖しゃくじょうでん金剛こんごうつたえ)とう。

楽器がっきとして

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修験しゅげんしゃ山伏やまぶし)の道具どうぐとして、ホラかいとも馴染なじみであり、携行けいこうとして楽器がっきてき使用しようされた(山伏やまぶし祭文さいぶん)。その徐々じょじょ俗化ぞっかし、デロレン祭文さいぶん現在げんざいしゅう音頭おんど継承けいしょうされている。現在げんざい先端せんたん金属きんぞくのみをってることがおおい。

経典きょうてん

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錫杖しゃくじょう功徳くどくいたものにきゅうじょう錫杖しゃくじょうけい(くじょうしゃくじょうきょう)がある。