門下もんかしょう

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門下もんかしょう(もんかしょう)は、中国ちゅうごくすすむ以後いご設置せっちされた中央ちゅうおう官庁かんちょう名称めいしょうである。

南北なんぼくあさ時代じだいとおして設置せっちされ、とうそうだいでももうけられ、もとだい廃止はいしされた。

その職掌しょくしょうは、臣下しんか上程じょうていした上奏じょうそうぶん審議しんぎおよび、中書ちゅうしょしょう起草きそうになる詔勅しょうちょく審議しんぎである。門下もんかしょう審議しんぎ承認しょうにんあたえたもの以外いがい発効はっこうすることがなく、その権限けんげん非常ひじょうつよかった。

その長官ちょうかんであるさむらいちゅうには、名流めいりゅうである門閥もんばつ貴族きぞく出身しゅっしんしゃ任命にんめいされた。南朝なんちょうでは、中書ちゅうしょれいとも宰相さいしょう権限けんげんあたえられた。北朝ほくちょうでも、各省かくしょうちゅうにおいてもっと尊重そんちょうされた。

とうだいでも、中書ちゅうしょしょう尚書しょうしょしょうとともに「三省みつよし」を構成こうせいしたが、次第しだい実権じっけん喪失そうしつしていき、中書ちゅうしょしょう権限けんげん吸収きゅうしゅうされ、その機能きのうどう中書ちゅうしょもん下平しもだいらあきらごと合併がっぺいされた。そうだいでは中書ちゅうしょ門下もんか職掌しょくしょう併合へいごうした政事せいじどう設置せっちされ、宰相さいしょう職務しょくむ行使こうしするようになった。

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