関東かんとう州しゅう興亜こうあ奉公ほうこう連盟れんめい

関東かんとう州しゅう興亜こうあ奉公ほうこう連盟れんめい（かんとうしゅうこうあほうこうれんめい）は、関東かんとう州しゅうにおける新しん体制たいせい運動うんどうを担になう組織そしきとして、1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）に結成けっせいされた団体だんたい。内地ないちの大政たいせい翼賛よくさん会かいに相当そうとうする団体だんたいである。

概要がいよう

関東かんとう州しゅうに在住ざいじゅうする全ぜん住民じゅうみんが対象たいしょうである。属地ぞくち的てき組織そしきであるため、内地ないち人じんも大政たいせい翼賛よくさん会かいではなく、関東かんとう州しゅう興亜こうあ奉公ほうこう連盟れんめいに入はいることになっていた。

「東亜とうあ新しん秩序ちつじょ」の理念りねんの下した、隣接りんせつする満州まんしゅう国こくとともに、緊迫きんぱくする国際こくさい情勢じょうせいに対応たいおうできる指導しどう体制たいせいの確立かくりつを目指めざした。関東かんとう州しゅうの在来ざいらい住民じゅうみん（「関東かんとう州しゅう人じん」と呼よばれた）は日本にっぽん国民こくみんではないという特殊とくしゅ事情じじょうから、朝鮮ちょうせんや台湾たいわんのように、「国民こくみん」「皇すめらぎ民みん」の名称めいしょうを用もちいず、「興亜こうあ」の名称めいしょうが採用さいようされた。

中央ちゅうおう本部ほんぶは関東かんとう州しゅう庁ちょうに置おかれ、駐ちゅう満みつる日本にっぽん大使たいしが総裁そうさいに、関東かんとう局きょく総長そうちょうが副ふく総裁そうさいに、関東かんとう州しゅう庁ちょう長官ちょうかんが会長かいちょうに就ついた。中央ちゅうおう本部ほんぶの下したに事務じむ局きょく、総力そうりょく会議かいぎが置おかれた。

地方ちほう組織そしきとして市しや民政みんせい署しょごとに地域ちいき支部しぶ、職域しょくいき団体だんたいとして「職場しょくば奉公ほうこう会かい」などが設置せっちされた。

傘下さんか団体だんたいとして、「関東かんとう州しゅう芸文げいぶん連盟れんめい」「関東かんとう州しゅう科学かがく技術ぎじゅつ連盟れんめい」「関東かんとう州しゅう宗教しゅうきょう報国ほうこく団だん」「関東かんとう州しゅう児童じどう文化ぶんか協会きょうかい」などがあった。

概要がいよう

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