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障害しょうがい保育ほいく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

障害しょうがい保育ほいく(しょうがいじほいく)とは、幼児ようじ障害しょうがいたいする保育ほいくのことである。

保育ほいく実際じっさい

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方法ほうほうとしては分離ぶんり保育ほいく統合とうごう保育ほいくふたつの形態けいたいがある。分離ぶんり保育ほいくは、障害しょうがいのみを対象たいしょうとしておこなわれる保育ほいくで、日常にちじょう生活せいかつ訓練くんれん、ことばの訓練くんれん行動こうどうのコントロールなど療育りょういく側面そくめんおおきい。小学校しょうがっこう以上いじょう特別とくべつ支援しえん教育きょういく場合ばあいは、分離ぶんり(隔離かくり)と統合とうごうあいだに、交流こうりゅう教育きょういくというのがあり、特別とくべつ支援しえんクラスに所属しょぞくしながら一部いちぶ教育きょういく活動かつどうでは健常けんじょうクラスに参加さんかするというのがあるが、保育ほいく場合ばあいは、交流こうりゅう保育ほいくという表現ひょうげんは、保育ほいくしょ園児えんじ、もしくは年齢ねんれいとの交流こうりゅう使つかわれることがおおい。年齢ねんれい保育ほいく混合こんごう保育ほいく縦割たてわ保育ほいくおな意味いみになる。

指導しどうとしては、特別とくべつ支援しえん学校がっこう(めくら、ろう、養護ようご学校がっこう)の幼稚ようち障害しょうがい通所つうしょ支援しえん(児童じどう福祉ふくしほう平成へいせい24ねん4がつ1にちより。きゅう知的ちてき障害しょうがい通園つうえん施設しせつ難聴なんちょう幼児ようじ通園つうえん施設しせつ肢体したい不自由ふじゆう通園つうえん施設しせつ重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい通園つうえん施設しせつと、入所にゅうしょ施設しせつとしての知的ちてき障害しょうがい施設しせつめくらろうあ施設しせつ肢体したい不自由ふじゆう施設しせつ重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい施設しせつ、と別々べつべつ児童じどう福祉ふくしほう障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほう別々べつべつ規定きていされていたものが、通所つうしょ支援しえん入所にゅうしょ支援しえんそれぞれをふくめて一本いっぽんされた)になる[1]障害しょうがい通所つうしょ支援しえんとは、児童じどう発達はったつ支援しえん医療いりょうがた児童じどう発達はったつ支援しえん放課後ほうかごとうデイサービス保育ほいくしょとう訪問ほうもん支援しえん包括ほうかつした呼称こしょうである[1]

統合とうごう保育ほいくは、認定にんていこどもえん幼稚園ようちえん保育ほいくしょ障害しょうがいれて、健常けんじょう一緒いっしょ保育ほいくすることによって、発達はったつうながし、社会しゃかいせいやしなうことを目的もくてきとするものである[2]厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがいおよ障害しょうがい支援しえん現状げんじょう[3]資料しりょうによると、2016年度ねんど時点じてん保育ほいくしょとうれている障害しょうがいかずが6まん5000にんいるとされている。保育ほいくしょ認定にんていこどもえんは、保育ほいくけるなか程度ていど障害しょうがいれた場合ばあい特別とくべつ支援しえん教育きょういくより補助ほじょけられる。また、障害しょうがい保育ほいく拡大かくだいはかるため1998ねん平成へいせい10ねん)から、障害しょうがい保育ほいく促進そくしん事業じぎょうによるあらたな補助ほじょおこなわれている[4]

また、そのさい保育ほいくしょとう現在げんざい利用りようちゅう障害しょうがいまた今後こんご利用りようする予定よてい障害しょうがいが、保育ほいくしょとうにおける集団しゅうだん生活せいかつ適応てきおうのための専門せんもんてき支援しえん必要ひつようとする場合ばあいに、児童じどう発達はったつ支援しえんセンターが「保育ほいくしょとう訪問ほうもん支援しえん」をおこなうこともできるようになった。これは2週間しゅうかんに1かい程度ていど目安めやすとなっている[1]。さらに、保育ほいくしょがわでも、障害しょうがいれることで、規定きてい保育ほいく人数にんずう追加ついかして、障害しょうがいのある幼児ようじ支障ししょうなく保育ほいくしょ生活せいかつおくることができるように特別とくべつ配慮はいりょをし、生活せいかつ手助てだすけする保育ほいく追加ついかすることもできる。この一般いっぱん保育ほいくとはことなる仕事しごと内容ないよう知識ちしきった保育ほいくのことを「加配かはいかはい保育ほいく」と[5]

障害しょうがいせんもん保育ほいく

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2014ねん東京とうきょうのNPO団体だんたいフローレンスが、東京とうきょう杉並すぎなみ日本にっぽんはじめての障害しょうがいせんもん保育園ほいくえんヘレンを開園かいえんした。2020ねん12がつ現在げんざいで、東京とうきょうに5ヵ所かしょ障害しょうがいせんもん保育園ほいくえん運営うんえいしている。このNPOは障害しょうがい訪問ほうもん保育ほいくアニー、やまいのための医療いりょうてきケアのために看護かんご派遣はけんするナンシーというふたつの活動かつどうおこなっている。いずれも東京とうきょう地区ちくである。大都市だいとしけんでは、まだ同様どうようこころみはない。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 障害しょうがい支援しえん教化きょうかについて”. 厚生こうせい労働ろうどうしょう. 2020ねん12月1にち閲覧えつらん
  2. ^ 保育ほいくしょにおける障害しょうがい増加ぞうか”. 厚生こうせい労働省ろうどうしょう (2008ねん10がつ). 2020ねん12月2にち閲覧えつらん
  3. ^ 障害しょうがいおよ障害しょうがい施設しせつ現状げんじょう”. 厚生こうせい労働省ろうどうしょう (2013ねん9がつ1にち). 2020ねん12月2にち閲覧えつらん
  4. ^ 谷田貝やたがい公昭きみあきはやし邦雄くにお (2006). 保育ほいく用語ようご辞典じてん. 一藝いちげいしゃ. p. 208 
  5. ^ 障害しょうがいった保育ほいく担当たんとうする「加配かはい保育ほいく”. 保育ほいくし(LIKE Academy.inc (2019ねん7がつ12にち). 2020ねん12月2にち閲覧えつらん)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 星山ほしやま麻木あさぎ障害しょうがい保育ほいくワークブック: インクルーシブな保育ほいく教育きょういくをめざして』もえ文書ぶんしょりん 2019ねん ISBN 978-4893473288
  • 小橋こはし 明子あきこ, 小橋こはし たくしん, 小山内おさない あかね, たけ野内やない ゆかり『さわがい保育ほいく中山なかやま書店しょてん 2019ねん ISBN 978-4521747507

外部がいぶリンク

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