霧きり社しゃ

霧きり社しゃは台湾たいわん南みなみ投とう県けん仁愛じんあい郷きょう大同だいどう村むらの地名ちめい。霧きり社しゃ事件じけん発生はっせいの地ちとして知しられる。

仁愛じんあい郷きょうの中心ちゅうしん地ちで、海抜かいばつ1148ｍの尾根おねに沿そって細長ほそながく発達はったつした集落しゅうらくに仁愛じんあい郷きょうの公所ぐぞ（郷さと役所やくしょ）や警察けいさつ署しょ・消防署しょうぼうしょなどの行政ぎょうせい施設しせつが集あつまっている。また省しょう道どう台だい14線せんと台だい14線せんの支線しせんである台だい14甲かぶと線せんが分岐ぶんきする交通こうつうの要衝ようしょうに位置いちし、埔里や周辺しゅうへんの村落そんらくへ向むかうバスが発着はっちゃくするほか、バス停ばすていの周辺しゅうへんにはみやげ物もの屋やなどが建たつ。早春そうしゅんに桜さくらの花はなが咲さき乱みだれることで知しられ、別名べつめい「桜さくら都と」とも呼よばれる。

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  霧きり社しゃにある仁愛じんあい郷きょうの役所やくしょ
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  霧きり社しゃバス停ばすてい付近ふきん
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  台だい14線せんと台だい14甲かぶと線せんの分岐ぶんき点てん

歴史れきし

霧きり社しゃの名なの初出しょしゅつは台湾たいわん府ふ志こころざしだが、当初とうしょは「致霧社しゃ」という名なだった。日本にっぽん統治とうち時代じだいに「霧きり社しゃ」へと改名かいめいされる。古ふるくはセデック族ぞくが住すむ地ちだったが、後のちに漢かん族ぞく（福建ふっけん移民いみん）も移入いにゅうした。

セデック語ごでは、パラン（Paran）と呼よんだ。

1906年ねん4月がつに台湾たいわん総督そうとく府ふ警察けいさつが霧きり社しゃを占領せんりょう、1908年ねんには駐在ちゅうざい所しょが設置せっちされた。この駐在ちゅうざい所しょは後のちに中華民国ちゅうかみんこくに引ひき渡わたされ、南みなみ投とう県けん政府せいふ警察けいさつ局きょくの「仁愛じんあい分ぶん局きょく」として現在げんざいに至いたっている。

1930年ねん10月27日にちにセデック族ぞくの頭目とうもくモーナ・ルダオを首謀しゅぼうとする大だい規模きぼな抗日こうにち暴動ぼうどうである霧きり社しゃ事件じけんが発生はっせい。小学校しょうがっこうが襲撃しゅうげきされ多数たすうの日本人にっぽんじんが殺害さつがいされる被害ひがいが発生はっせいした。

日本にっぽん統治とうち終了しゅうりょう後ご、霧きり社しゃの地ちは「仁愛じんあい郷きょう大同だいどう村むら」に改称かいしょうされ、行政ぎょうせい区画くかくとしての霧きり社しゃは消滅しょうめつした。

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  1930年代ねんだいの霧きり社しゃ
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  霧きり社しゃ事件じけんの舞台ぶたいとなった学校がっこう
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  霧きり社しゃ事件じけん紀き念ねん公園こうえん
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  モーナ・ルダオの像ぞう

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