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るい線形せんけい動物どうぶつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
るい線形せんけい動物どうぶつもん Nematomorpha
 Paragordius tricuspidatus
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
うえもん : 脱皮だっぴ動物どうぶつうえもん Ecdysozoa
階級かいきゅうなし : いとがた動物どうぶつ Nematoida
もん : るい線形せんけい動物どうぶつもん Nematomorpha Vejdovsky, 1886
下位かい分類ぶんるいぐん

本文ほんぶん参照さんしょう

るい線形せんけい動物どうぶつ(るいせんけいどうぶつ、学名がくめいNematomorpha )は、寄生きせい動物どうぶつぞくするもんである。形態けいたい生態せいたいなどが線形せんけい動物どうぶつており、ここからづけられた。ながさはおおきいものではやく1m、直径ちょっけいは1〜3mm程度ていどである。

ハリガネムシ(ハリガネムシ)は水溜みずたまり、小川おがわいけ、タンクなど湿しめった場所ばしょつかる。成体せいたい独立どくりつしてきるが、幼生ようせいカブトムシゴキブリバッタなどの節足動物せっそくどうぶつ寄生きせいする。およそ320しゅ発見はっけんされている。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

るい線形せんけい動物どうぶつからだひょうクチクラつ。筋肉きんにく体長たいちょう方向ほうこうしかなく、機能きのうてき消化しょうかけい排出はいしゅつけい循環じゅんかんけいたない。雌雄しゆう異体いたいであり、ゲルじょういとつつみ、体内たいないたまご孵化ふかさせる。

Paragordius amicus幼生ようせい

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

2つの分類ぶんるいされている[1]

  • ハリガネムシ Gordioidea淡水たんすいみ、はん陸上りくじょう生活せいかつおくる。剛毛ごうもうたない。表皮ひょうひは1まいつながっている。腹腔ふくこうは、幼虫ようちゅうのころはあいだたかし組織そしきちているが、成虫せいちゅうになると空洞くうどうになる。幼虫ようちゅう昆虫こんちゅう寄生きせいする[1]

澄江すみえ動物どうぶつぐん化石かせき一部いちぶパラエオスコレクスなど)をこのるい判断はんだんもある。

ハリガネムシ[編集へんしゅう]

ハリガネムシと宿主しゅくしゅのバッタ

ハリガネムシるい成虫せいちゅうは、成熟せいじゅくすると宿主しゅくしゅ体内たいないから脱出だっしゅつし、淡水たんすいちゅう自由じゆう生活せいかつする。このとき、バッタに寄生きせいしたハリガネムシは、バッタののう影響えいきょうおよぼし、バッタにみずさがさせるともわれる。こうしてハリガネムシはみずなかもどっていく。また宿主しゅくしゅ捕食ほしょくされても、捕食ほしょくしゃ体内たいないからることによってびることができる。成虫せいちゅう自由じゆう生活せいかつとはっても栄養えいようをとることはなく、活発かっぱつ水底みなそこからだをくねらせる程度ていどである。

水中すいちゅう孵化ふかした幼虫ようちゅうは、あまり細長ほそながくないからだ先端せんたんに、体内たいないむことのできるち、これをちぢみさせながら運動うんどうする。生活せいかつ詳細しょうさい不明ふめいてんおおいが、初期しょき幼虫ようちゅう水生すいせい昆虫こんちゅう幼虫ようちゅう侵入しんにゅうし、これが羽化うかしたのちにカマキリなどのおわり宿主しゅくしゅわれることで生活せいかつ完成かんせいするとかんがえられている。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d 町田まちだ昌昭まさあき ちょるい線形せんけい動物どうぶつもん」、白山しろやま義久よしひさ編著へんちょへん脊椎動物せきついどうぶつ多様たようせい系統けいとう節足動物せっそくどうぶつのぞく)』はなぼう〈バイオディバーシティ・シリーズ5〉、2000ねん、140-141ぺーじISBN 4785358289