黒くろの男おとこ

『黒くろの男おとこ』（くろのおとこ）は、渋沢しぶさわさつきによる日本にっぽんの漫画まんが作品さくひん。『別冊べっさつ近代きんだい麻雀まーじゃん』（竹たけ書房しょぼう）にて、1996年ねんより1998年ねんまで連載れんさいされた。単行本たんこうぼんは全ぜん2巻かん。

概要がいよう

この作品さくひんは『白しろ HAKU』に登場とうじょうした大鷲おおわし組ぐみ代だい打うち・十字じゅうじ猛夫たけおを主人公しゅじんこうとしたスピンオフ作品さくひん。物語ものがたりの流ながれでは十字じゅうじが「白しろ」こと、水野みずの義江よしえと出会であう前まえを描えがく。ラストシーンは『白しろ HAKU』の第だい1話わとリンクしている。

登場とうじょう人物じんぶつ

※印しるしは「白しろ HAKU」にも登場とうじょうしている人物じんぶつである。

※十字じゅうじ　猛夫たけお（じゅうじ たけお）

『白しろ HAKU』の主要しゅよう人物じんぶつで本ほん作さくの主人公しゅじんこう。大鷲おおわし組ぐみの代だい打うち。過去かこに図はからずも犯おかしてしまった罪つみを償つぐなうため、大鷲おおわし組ぐみで打うち続つづける。

※大鷲おおわし（おおわし）

大鷲おおわし組ぐみ組長くみちょう。十字じゅうじに誤あやまって息子むすこを殺ころされたが、十字じゅうじを重用じゅうようする。終盤しゅうばん、神代かみよにある提案ていあんをする。

※鬼無きなし（きなし）

大鷲おおわし組ぐみ若わか頭あたま。大鷲おおわしの息子むすこを殺ころしてしまった十字じゅうじを憎にくんでいたが、のち親友しんゆうとなる。

※鈴すず（れい）

バー「手て白しろ香が」の従業じゅうぎょう員いん。徐々じょじょに十字じゅうじと距離きょりを縮ちぢめる。

※倉橋くらはし（くらはし）

刑事けいじであるが、金かねと引ひき換かえに鬼無きなしに情報じょうほう提供ていきょうを行おこなう。

火ひ場じょう（ひば）

恐神おそがみ会かい若わか頭あたま。恐神おそがみ会かいの実権じっけんを握にぎる。

神代かみしろ（しんだい）

恐神おそがみ会かい会長かいちょう。眼鏡めがねをかけている。

星ほし（しん）

中国ちゅうごくマフィアの若手わかてグループのリーダー。十字じゅうじと二に度ど対戦たいせんするが、いずれも敗やぶれる。その後ご火ひ場じょうに差さし向むけられた部下ぶかの銃撃じゅうげきから十字じゅうじを庇かばい、命いのちを落おとす。

郡ぐん　修一しゅういち（こおり　しゅういち）

プロ雀すずめ士し。実じつは十界寺温羅坊の息子むすこ。自分じぶんを跡取あととりに選えらばなかった父ちちを憎にくみ、十字じゅうじを利用りようして復讐ふくしゅうしようとする。

殺ころせ女おんな（あやめ）

十界寺温羅坊の娘むすめで、郡ぐんの妹いもうと。優すぐれた雀すずめ力りょくを持もつが、父ちちに強制きょうせい的てきに跡取あととりにされたことで麻雀まーじゃんを嫌きらう。

十じゅう界かい寺てら　温ぬる羅ら坊ぼう（じゅっかいじ　うらぼう）

十じゅう界かい寺てらの主あるじ。本ほん作さくのラスボス。郡ぐんと殺さつ女おんなの父ちちでもある。

※白しろ（はく）

『白しろ HAKU』の主人公しゅじんこう。ラストシーンにのみ登場とうじょう。

単行本たんこうぼん

• 1巻かん 1997年ねん4月がつ1日にち発売はつばい ISBN 978-4812451113
• 2巻かん 1998年ねん2月がつ1日にち発売はつばい ISBN 978-4812451854