黒くろ玉だま(こくぎょく、英語えいご: jet)は、樹木じゅもくが水中すいちゅうで長ながい年月としつきを経へて化石かせき化かした準じゅん鉱物こうぶつである。ただし琥珀こはくのように樹脂じゅしではなく、樹木じゅもくの幹みきそのものの化石かせきである。褐炭かったんの1種しゅであるが、宝石ほうせきとして扱あつかわれる。非常ひじょうに軟やわらかく、軽かるい。独特どくとくの柔やわらかい光沢こうたくを持もつ。ただし、乾燥かんそうするとヒビ割われができることがある。また当然とうぜんながら褐炭かったんのため、火ひが付つけば燃焼ねんしょうするなど保管ほかんには注意ちゅういを要ようする。
イギリスのヴィクトリア女王じょおうが、夫おっとであったアルバート公おおやけの喪もに服ふくした折おり、服喪ふくも用ようジュエリーとして用もちいたことで名高なだかい。女王じょおうが自身じしんと謁見えっけんする女性じょせいに対たいし、黒くろ玉だまを身みにつけることを奨励しょうれいしたため、イギリス貴族きぞく女性じょせいの間あいだで大だい流行りゅうこうした。
ウィキメディア・コモンズには、黒くろ玉だまに関かんするカテゴリがあります。