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1UP

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

1UP(ワンナップ、ワンアップ、いちアップ)は、コンピューターゲーム用語ようごのひとつ。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ミスをした場合ばあいざん減少げんしょうしてしまうのとはぎゃくに、特定とくてい条件じょうけんたすことでざん増加ぞうかすること。さい挑戦ちょうせん可能かのう回数かいすう(ひいてはゲームをクリアできる可能かのうせい)の増加ぞうかという、プレイヤーにとって有利ゆうり結果けっかをもたらす。

条件じょうけんは「スコア規定きてい点数てんすう獲得かくとくする」「特定とくていアイテムを(規定きていすうれる」「ミニゲームをクリアする」など、ゲームによって様々さまざまであり、とくにスコアによるものの場合ばあい特定とくてい点数てんすうたっした場合ばあいにのみおこなわれるものと、一定いってい点数てんすう獲得かくとくごとになんでもおこなわれるものとが存在そんざいし、後者こうしゃエブリエクステンド(Every Extend、「エブリ」と略記りゃっきされることも)とばれる。アーケードゲームのクレジット投入とうにゅう画面がめんにおいて、「BONUS FOR(AT) ~PTS.」といった表現ひょうげん見受みうけられるが、ここでいう「BONUS」とはたんにエクステンドのことす。

"UP" のまえ数字すうじ増加ぞうかするざんかずしめしており、いちざんが2つ以上いじょう増加ぞうかする場合ばあい2UP(ツーアップ)、3UP(スリーアップ)といった表現ひょうげんもちいられる。また、ざんすうを1やすパワーアップアイテムそのものを1UP(ワンナップ)とぶこともある。

仕様しようもしくはプログラムじょう理由りゆうによりざんすう上限じょうげん(255や99など)がある場合ばあい上限じょうげんえたざん増加ぞうか無効むこうとされるか、ゲームによってはバグ発生はっせい原因げんいんとなる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

"1UP"の語源ごげんあきらかになっていない。

一般いっぱんてきなピンボールゲームではプレイヤーにふくすうかいのプレイ機会きかいあたえられており、ボールがガターにちたときはつぎのボールが用意よういされ、ゲームをつづけることができる。またプレイヤーが特定とくてい条件じょうけん(ハイスコアなど)を達成たっせいすると、「追加ついかボール」または「追加ついかライフ」をるシステムとなっている。こうした「ふくすうかいのライフ」という概念がいねんのアーケードゲームにもがれ、1980年代ねんだい以後いごのビデオゲームでは、部分ぶぶんでは「リアル」志向しこう戦闘せんとうゲームもふくめ、複数ふくすうのライフ(ざん)がごく一般いっぱんてきになっていた。

"1UP"という表記ひょうきそのものが最初さいしょ使つかわれたのは、多人数たにんずうプレイがたのピンボールゲームやそののアーケードゲームである。これらのゲームでは、"1UP"はだい1プレイヤーのばんを、"2UP"はだい2プレイヤーのばん意味いみしていた。多人数たにんずうプレイでも一人ひとりずつが交代こうたいあそぶシステムが主流しゅりゅうだった初期しょきのビデオゲームにおいては、現在げんざいプレイちゅうのプレイヤーがわの"1UP"や"2UP"が点滅てんめつすることで、どちらのばんかをしめ役割やくわり、および同時どうじかくプレイヤーのスコアと併記へいきすることで、だれのスコアであるかをしめ役割やくわりたせていることがほとんどであった。しかし、時期じきすすむにつれ、プレイヤー交代こうたいせいにもかかわらず、もしくは複数ふくすうじん同時どうじにプレイできてばんしめ必要ひつようがないために"1UP"表記ひょうきもちいながらも点滅てんめつせずばんしめさないゲームがおおくなり、たん慣用かんようてきかくプレイヤーのスコアを区別くべつする意味いみだけをった使つかわれかた変化へんかしていった。

同時どうじに1にんしかあそぶことができない標準ひょうじゅんてきなピンボールだい仕様しよう多人数たにんずうプレイをするにはプレイヤーの交代こうたい必要ひつようだったことから、一部いちぶ界隈かいわいでは、"1UP"は"player 1, step up to the machine."(だい1プレイヤーはマシンのまえにどうぞ)の短縮形たんしゅくけいだったとかんがえられている。また、1980年代ねんだい初期しょきにビデオゲームとピンボールの両方りょうほうをリリースしていたべいスターン・エレクトロニクスしゃのいくつかのビデオゲームにおいては、かくプレイヤーのゲーム開始かいしおおくのゲームでもちいられる"PLAYER 1 READY"のかわりに"PLAYER 1 UP"という表現ひょうげんもちいられていた(これらのゲームでは、スコアの部分ぶぶんは"1ST"や"2ND"などの表記ひょうきとなっており、点滅てんめつもしない)。

"1UP"という表記ひょうきが「ざんライフの追加ついか」という意味いみ最初さいしょ使つかわれたのは『スーパーマリオブラザーズ』である。このゲームでは、プレイヤーはコインを100まいあつめたり1UPキノコをることで追加ついかライフを獲得かくとくできた。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]