2013年ねんタイ反はん政府せいふデモ

2013-14年ねん タイ反はん政府せいふデモ
2013年ねん11月30日にちに民主みんしゅ記念きねん塔とう (Democracy Monument) に集あつまった抗議こうぎ者しゃ
日時にちじ	2013年ねん10月がつ31日にち - 2014年ねん5月がつ22日にち （7カ月かげつと22日にち）
場所ばしょ	タイ
原因げんいん	2004-2013年ねんまでの抗議こうぎ者しゃ、政治せいじ家か、軍隊ぐんたいを対象たいしょうとする恩赦おんしゃ案あん タイ政治せいじにおけるチナワット家かの影響えいきょう力りょく 2007年ねんタイ王国おうこく憲法けんぽうの修正しゅうせい案あん 中央ちゅうおうと地方ちほう政府せいふの不一致ふいっち 王位おうい継承けいしょう
目的もくてき	タクシン系列けいれつであるタイ貢献こうけん党とうの解党かいとう 政治せいじ改革かいかくを監督かんとくするための、選挙せんきょに拠よらない人民じんみん評議ひょうぎ会かいの創設そうせつ
手段しゅだん	街頭がいとう抗議こうぎ 官公庁かんこうちょうの占拠せんきょ 全般ぜんぱん的てきな（既存きそん体制たいせいの）崩壊ほうかい 総そう選挙せんきょのボイコット
結果けっか	12月9日にちの人民じんみん代表だいひょう院いん解散かいさんと新あらたな議員ぎいん総そう選挙せんきょ インラック・シナワトラ首相しゅしょうの失職しっしょく タイでの戒厳かいげん令れい強行きょうこう 選挙せんきょ管理かんり内ない閣かくに反対はんたいするタイ軍事ぐんじクーデター (2014年ねん) 国家こっか平和へいわ秩序ちつじょ評議ひょうぎ会かいの創設そうせつ
参加さんか集団しゅうだん
人民じんみん民主みんしゅ改革かいかく委員いいん会かい(PDRC) 民主党みんしゅとう (タイ) インラック内ない閣かく タイ貢献こうけん党とう 反はん独裁どくさい民主みんしゅ戦線せんせん（赤あかシャツ隊たい）
指導しどう者しゃ
ステープ・トゥアクスパン インラック・シナワトラ ニワットタムロン・ブンソンパイサン (首相しゅしょう代行だいこう)
死傷ししょう者しゃ数すう
死者ししゃ	28人にん (2014年ねん5月がつ16日にち時点じてん)
負傷ふしょう者しゃ	825人にん (2014年ねん5月がつ16日にち時点じてん)
逮捕たいほ者しゃ	12人にん (2014年ねん1月がつ16日にち時点じてん)

タイ王国おうこく

タイ王国おうこくの政治せいじ

国王こくおう ラーマ10世せい 国王こくおう一覧いちらん チャクリー王朝おうちょう 枢密院すうみついん

政治せいじ 首相しゅしょう プラユット・チャンオチャ 首相しゅしょうの一覧いちらん タイの内閣ないかく 閣僚かくりょう一覧いちらん

国民こくみん議会ぎかい 元老げんろう院いん 人民じんみん代表だいひょう院いん 議長ぎちょう 野党やとうの指導しどう者しゃ 影かげの内閣ないかく

司法しほう Courts of Justice Administrative Courts 憲法けんぽう裁判所さいばんしょ 法律ほうりつ

選挙せんきょ 委員いいん会かい 上院じょういん：2008年ねん 下院かいん：2007年ねん 政党せいとう

憲法けんぽう 現行げんこう憲法けんぽう 国民こくみん投票とうひょう Independent agencies 人権じんけん

行政ぎょうせい区画くかく 地方ちほう行政ぎょうせい テーサバーン バンコク市し政府せいふ

関連かんれん項目こうもく 国際こくさい関係かんけい 外国がいこく援助えんじょ クーデター 南部なんぶの反乱はんらん 2008年ねんの政治せいじ危機きき

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2013-2014年ねんタイ反はん政府せいふデモ（2013-2014ねんタイはんせいふデモ）とは、2013年ねん11月から2014年ねん5月がつにかけてタイで展開てんかいされた反はん政府せいふ抗議こうぎのデモ活動かつどう。

この抗議こうぎ活動かつどうは、元もと民主党みんしゅとう (タイ)議員ぎいんのステープ・トゥアクスパン代表だいひょうが率ひきいる人民じんみん民主みんしゅ改革かいかく委員いいん会かい(PDRC)という政治せいじ圧力あつりょく団体だんたいによって組織そしき運営うんえいされた。最終さいしゅう的てきにこの政情せいじょう危機ききはインラック・シナワトラ首相しゅしょうの失職しっしょくやタイ軍事ぐんじクーデター (2014年ねん)を引ひき起おこすことになり、暫定ざんてい軍事ぐんじ政権せいけんの樹立じゅりつに至いたった。

背景はいけい

インラック政権せいけんは2011年ねんの選挙せんきょで権力けんりょくを握にぎり、彼女かのじょのタイ貢献こうけん党とうは圧倒的あっとうてき多数たすうを獲得かくとくした。インラックはタクシン・チナワット元もと首相しゅしょうの妹いもうとで、タイ貢献こうけん党とうは彼かれと緊密きんみつに連携れんけいしていた。タイ軍事ぐんじクーデター (2006年ねん)で追放ついほうされたタクシンは、2008年ねんの汚職おしょく有罪ゆうざい判決はんけつを回避かいひするため自発じはつ的てきな亡命ぼうめい生活せいかつをしていたが、いまだに国内こくないの大だい部分ぶぶん（とりわけタイ農村のうそん部ぶと都市とし部ぶ貧困ひんこん層そう）で大衆たいしゅうの支持しじを集あつめていた。チナワット一族いちぞくは、タクシノミクスによる経済けいざい的てき・社会しゃかい的てき利益りえきから北東ほくとう部ぶの農村のうそんで特とくに尊敬そんけいされていた。彼かれの経済けいざい政策せいさくで、2001年ねんから2011年ねんにかけてイーサーン地方ちほうの1人ひとりあたりGDPは倍ばい以上いじょうの1,475ドルになり、同どう時期じきにバンコク地域ちいきのGDPは7,900ドルから13,000ドル近ちかくになっていた。

インラックの首相しゅしょう就任しゅうにん中ちゅうに、幾いくつかの恩赦おんしゃ提案ていあんと憲法けんぽう改正かいせいが人民じんみん代表だいひょう院いんで議論ぎろんされた。これらの大半たいはんはタクシンの利益りえきになるものと一般いっぱん的てきに認識にんしきされており、野党やとうの民主党みんしゅとうが反対はんたいした。2013年ねん8月がつ、貢献こうけん党とうが過半数かはんすうを占しめる人民じんみん代表だいひょう院いんは恩赦おんしゃ法案ほうあん起草きそうの第だい一読いちどく会かいを承認しょうにんした。国民こくみん議会ぎかい (タイ)まで至いたる街頭がいとう抗議こうぎ行動こうどうは「打倒だとうタクシニズムの人民じんみん民主みんしゅ勢力せいりょく(PEFOT)」と称しょうする反はんタクシン団体だんたいならびに民主党みんしゅとうによって開催かいさいされたが、勢力せいりょくを増ふやせずに終おわった。恩赦おんしゃ法案ほうあんはメンバー35人にんからなる精査せいさ委員いいん会かいに渡わたされた後のち、第だい二に、第だい三さん読会どっかいに向むけて人民じんみん代表だいひょう院いんに戻もどされることとなった。

2013年ねん10月がつ18日にちにこの委員いいん会かいは法案ほうあんの修正しゅうせい案あんを可決かけつした。同どう法案ほうあんは、当初とうしょの形式けいしきでは異議いぎある者ものや政府せいふ指導しどう者しゃおよび軍隊ぐんたいを除のぞいた一般いっぱん市民しみんの抗議こうぎ者しゃを放免ほうめんすることを目的もくてきとしていたが、2004年ねんから2013年ねんまでの期間きかんに及およぶ「包括ほうかつ的てき恩赦おんしゃ」へと大幅おおはばに拡張かくちょうされた。これは、2006年ねんクーデター後ごにタクシンに掛かけられた汚職おしょく容疑ようぎ（の放免ほうめん）、ならびに2010年ねんタイ反はん政府せいふデモ中なかに起おきた暗黒あんこくの土曜日どようび事件じけんに関かかわった当時とうじのアピシット・ウェーチャチーワ首相しゅしょうとステープ・トゥアクスパン副ふく首相しゅしょうに掛かけられた殺人さつじん容疑ようぎ（の放免ほうめん）を含ふくむものだった。

抗議こうぎの経緯けいい

詳細しょうさいは2013-14年ねんタイ反はん政府せいふデモのタイムライン (2013-2014 Thai political crisis#Timeline_of_the_events) を参照さんしょう。

抗議こうぎ行動こうどうの主おもな目的もくてきは、インラックの兄あにタクシン前ぜん首相しゅしょうがタイの政治せいじに及およぼす影響えいきょうを排除はいじょして、政治せいじ改革かいかくを監督かんとくするための選挙せんきょに拠よらない「人民じんみん評議ひょうぎ会かい」の設立せつりつにあった。抗議こうぎ者しゃたちはタクシンを汚職おしょくまみれでタイの民主みんしゅ主義しゅぎに損害そんがいを与あたえている人物じんぶつと見みなしたが、彼かれはタイの広ひろい地域ちいき（とりわけ貧まずしい北部ほくぶと北東ほくとう部ぶ）で自身じしんの社会しゃかい制度せいど改革かいかくと経済けいざい指針ししん改革かいかくによる強力きょうりょくな支持しじ基盤きばんを獲得かくとくしていた。2001年ねん以降いこうは、タクシンと連立れんりつを組くむ政党せいとうがあらゆる選挙せんきょで過半数かはんすうを獲得かくとくしていた。王位おうい継承けいしょう、農村のうそん都市とし間あいだまたは南北なんぼくの格差かくさ、社会しゃかい的てき不平等ふびょうどう、過度かどに集中しゅうちゅうした官僚かんりょう、政治せいじにおける王室おうしつと軍部ぐんぶの影響えいきょう、階級かいきゅう紛争ふんそうといった諸しょ問題もんだいがこの政情せいじょう危機ききの背景はいけい要因よういんとして有識者ゆうしきしゃ達たちに示唆しさされている。

抗議こうぎ行動こうどうの最初さいしょの引ひき金がねとなったのが、タイ軍事ぐんじクーデター (2006年ねん)以降いこうの政治せいじ家かを様々さまざまな訴追そついから赦免しゃめんすることになる恩赦おんしゃ法案ほうあんだった。 反はん政府せいふ抗議こうぎ者しゃたちはこの法案ほうあんに異議いぎを唱となえるも、2007年ねんタイ王国おうこく憲法けんぽうの改正かいせいを目論もくろむ当時とうじの政府せいふはタクシンを支持しじして、汚職おしょくの有罪ゆうざい判決はんけつによる自発じはつ的てき亡命ぼうめいから彼かれが帰国きこくできる可能かのう性せいがあるようにした。なお、政府せいふ支持しじ派はの赤あかシャツ隊たいは、91人にんが殺害さつがいされた暗黒あんこくの土曜日どようび（タクシン支持しじ派は抗議こうぎに対たいする2010年ねんの軍事ぐんじ弾圧だんあつ）事件じけんに関かかわる殺人さつじん容疑ようぎを含ふくむ内容ないようだとして、この恩赦おんしゃに反対はんたいした。政治せいじ的てきスペクトル全ぜん方向ほうこうからの反対はんたいが、同どう法案ほうあんを元老げんろう院いん (タイ)にて全会ぜんかい一致いっちで否決ひけつさせることになった。それでも反はん政府せいふ抗議こうぎ活動かつどうは続つづき、デモ参加さんか者しゃ達たちは、官公庁かんこうちょうの占拠せんきょ、主要しゅよう道路どうろの交差点こうさてん封鎖ふうさ、バンコクでの大だい規模きぼ集会しゅうかいを開催かいさいして、インラックと彼女かのじょのタイ貢献こうけん党とう政権せいけんに退陣たいじんを求もとめた。2013年ねん12月8日にち、野党やとう民主党みんしゅとうの国会こっかい議員ぎいん153人にんが辞任じにんするとインラックは人民じんみん代表だいひょう院いんを解散かいさんさせ、2月がつ2日にちの総そう選挙せんきょを呼よびかけた。PDRC抗議こうぎ者しゃ達たちの投票とうひょう所しょ入口いりくち封鎖ふうさにより、バンコクとタイ南部なんぶ地域ちいきでは投票とうひょうが中断ちゅうだんされ、憲法けんぽう裁判所さいばんしょによって開票かいひょう結果けっかが取とり消けされることになった。抗議こうぎ者しゃ達たちへの発砲はっぽう、爆破ばくは未遂みすい、手榴弾しゅりゅうだん投擲とうてきなどを含ふくむ散発さんぱつ的てきな暴力ぼうりょくが、抗議こうぎ活動かつどうの過程かていで死者ししゃ28人にんおよび負傷ふしょう者しゃ800人にん以上いじょうをもたらした。1月21日にちにインラック政権せいけんはバンコクとその周辺しゅうへん地域ちいきで非常ひじょう事態じたいを宣言せんげんしたが、効果こうかは殆ほとんど無なかった。

インラックと大臣だいじん9人にんは、2011年ねんに論議ろんぎを呼よんだ国防こくぼう幹部かんぶの異動いどうが原因げんいんで、2014年ねん5月がつ7日にちに憲法けんぽう裁判所さいばんしょによって失職しっしょくとなった。インラックの支持しじ者しゃと批評ひひょう家かは、この動議どうぎが政治せいじ的てきに動機どうきづけられたもので司法しほう権けんの乱用らんようだと主張しゅちょうした。5月20日にち、タイ王国おうこく陸軍りくぐんは国内こくない全域ぜんいきでの戒厳かいげん令れいを発令はつれいした。対立たいりつする陣営じんえいを集あつめた対話たいわが軍ぐん主導しゅどうで行おこなわれるも妥結だけつに至いたらず、5月22日にちにクーデターによってインラック政権せいけんは解体かいたいされた。同どうクーデターでは軍ぐんを中心ちゅうしんとする「国家こっか平和へいわ秩序ちつじょ維持いじ評議ひょうぎ会かい(NCPO)」が全ぜん統治とうち権けんの掌握しょうあくを宣言せんげんし、プラユット・チャンオチャ司令しれい官かんを首相しゅしょう代行だいこうに任命にんめいした。

籾米もみごめ担保たんぽ融資ゆうし制度せいどの危機きき

タイでは2013-14年ねんの政治せいじ危機ききと並行へいこうして、籾米もみごめ担保たんぽ融資ゆうし制度せいど（コメの質入しちいれ制度せいど）が暫定ざんてい政府せいふにとって重要じゅうような問題もんだいとなった。2013年ねん12月9日にちの議会ぎかい解散かいさん後ご、インラック内ない閣かくは籾米もみごめ担保たんぽ融資ゆうし制度せいどの更新こうしん予算よさん承認しょうにんを怠おこたっていた。2014年ねん1月がつ31日にち時点じてんで、暫定ざんてい政府せいふは制度せいどの一環いっかんとして国くにの稲作いなさく農家のうかに帰きされるべき支払しはらいをデフォルトしたのみならず、暫定ざんてい財務ざいむ相しょうのキティラット・ナ・ラノンは状況じょうきょう解決かいけつに必要ひつような1300億おくバーツを扱あつかう権利けんりが凍結とうけつされている。「職務しょくむ代行だいこう」能力のうりょくの低下ていかで、財務省ざいむしょうが次つぎなる政府せいふへの（返済へんさい）義務ぎむを生しょうじさせる資金しきん借かり入いれを憲法けんぽうで禁きんじられたのである。

2013年ねん10月がつ以降いこう、タイ国内こくないの稲作いなさく農家のうかに帰きする未払みはらい金きんの総額そうがくは1300億おくバーツになっており、2014年ねん1月がつ31日にち時点じてんで200人にん以上いじょうの農家のうかが政府せいふに対たいするクラスアクションの代表だいひょうとしてタイ弁護士べんごし会かいの支援しえんを求もとめている。 タイの稲作いなさく農家のうかはタイ社会しゃかいのヒエラルキーで最もっとも低ひくい階級かいきゅうではあるものの、彼かれらは伝統でんとう的てきにタイ貢献こうけん党とうの政治せいじ基盤きばんの鍵かぎとなる構成こうせい要素ようそでもある。 2014年ねん1月がつ31日にち時点じてんで、主おもに北部ほくぶ・中央ちゅうおう部ぶ地域ちいきの稲作いなさく農家のうかは高速こうそく道路どうろを封鎖ふうさして政府せいふに抗議こうぎし、反はん政府せいふ抗議こうぎに加くわわるためバンコクに向むかう可能かのう性せいもあると述のべた。多おおくの農民のうみんが未払みはらいの結果けっかとして破産はさんし、この制度せいど下かで少すくなくとも3人にんの農民のうみんが自殺じさつした。

商務省しょうむしょう (タイ)は2014年ねん2月がつ4日にち、インラックによって管理かんり運用うんようされているコメの購入こうにゅう施策しさくに反はん汚職おしょく委員いいん会かいの調査ちょうさが継続けいぞくしていることを理由りゆうに、中国ちゅうごくが100万まんトン超ちょうのコメを購入こうにゅうする契約けいやくを取とり止とめたと発表はっぴょうした。抗議こうぎ中ちゅうの農民のうみんは、タイの主要しゅよう道路どうろ全すべてを遮断しゃだんすることで2014年ねん2月がつ6日にちに自分じぶん達たちの抗議こうぎを強化きょうかすると発表はっぴょうした。 抗議こうぎしている稲作いなさく農家のうか（合計ごうけい140万まん人にんの農民のうみんが影響えいきょうを受うけている）は、銀行ぎんこうなら後のちで政府せいふから支払しはらいを取とり戻もどすことが可能かのうだと確信かくしんして、農業のうぎょう・農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい銀行ぎんこう(BAAC)に補償ほしょうを求もとめている。しかし、BAACは資金しきんを政府せいふに依存いぞんしているとの主張しゅちょうである。 さらに、中央ちゅうおう地域ちいきの農民のうみんの多おおくがバンコクに向むかい、2月がつ6日にちに商務省しょうむしょうの前まえで支払しはらいを要求ようきゅうする可能かのう性せいもあった。

2月がつ6日にちにステープは、稲作いなさく農家のうかの苦境くきょうを解決かいけつできうる策さくの1つとして政府せいふ保有ほゆうの質草しちぐさ800万まんトンの在庫ざいこ米まいを売うることを、シーロム通どおりにいる支持しじ者しゃに発表はっぴょうした。しかし、PDRCが組織そしきする抗議こうぎ者しゃ達たちはコメ回収かいしゅうのため警備けいびの掛かかった倉庫そうこに強制きょうせい的てきに入はいる必要ひつようがあるとした。PDRCの中心ちゅうしん的てき指導しどう者しゃの1人ひとりは、ステープが2月がつ7日にちに公的こうてきな行脚あんぎゃを実施じっしして稲作いなさく農家のうかへの寄付きふを集あつめてはどうかと述のべた。2月7日にち、財務ざいむ副ふく次官じかんによると、タイの銀行ぎんこうが関与かんよする機密きみつ計画けいかくで稲作いなさく農家のうかには1300億おくバーツの融資ゆうしが支払しはらわれることが確実かくじつだとした。副ふく次官じかんは、必要ひつような資金しきんを得えるために幾いくつかの選択肢せんたくしが存在そんざいすると述のべた。

2月がつ11日にち、インラックは政府せいふが国くにの稲作いなさく農家のうかにすべての未払みはらいの債務さいむを支払しはらうための財政ざいせい的てき手段しゅだんを有ゆうしており、規定きていされた価格かかくでその支払しはらいが履行りこうされることは揺ゆるがない、とメディアへの声明せいめいで述のべた。しかし、2014年ねん2月がつ12日にち刊行かんこうのバンコック・ポスト報道ほうどうは、国家こっか汚職おしょく防止ぼうし委員いいん会かい(NACC)がこのコメ制度せいどに関かんする訴訟そしょうを立証りっしょうする証拠しょうこの照合しょうごうを終おえた後のち、インラックに対たいして正式せいしきな告訴こくそを行おこなう予定よていであると伝つたえた。NACCの副ふく委員いいん長ちょうは2月がつ11日にち、NACCが暫定ざんてい政府せいふ首相しゅしょうに対たいして告訴こくそを行おこなうつもりだと語かたった。

NACC委員いいん側がわが十分じゅうぶんな証拠しょうこを蓄積ちくせきしている場合ばあい、国家こっかコメ政策せいさく委員いいん会かいの委員いいん長ちょうでもあるインラックは職務しょくむ放棄ほうきの件けんで刑法けいほう第だい157条じょうに違反いはんしていることになり、もし起訴きそされれば委員いいん会かいには彼女かのじょの訴訟そしょうに出席しゅっせきすることが許可きょかされ、そこでインラックの起訴きそが正当せいとうなものであったかを委員いいん会かいが判断はんだんすることになる筈はずだ、と副ふく委員いいん長ちょうは説明せつめいした。この訴訟そしょうは2014年ねん1月がつ中旬ちゅうじゅんに遡さかのぼり、訴状そじょうが提出ていしゅつされた場合ばあいにインラックはあらゆる公職こうしょくから退しりぞく必要ひつように迫せまられる。一方いっぽう、暫定ざんてい商務しょうむ大臣だいじんのニワットタムロン・ブンソンパイサンは、2月がつ11日にちに開催かいさいされた閣僚かくりょう会合かいごうがコメ制度せいど下かで農家のうかに支払しはらうための文書ぶんしょ化かされていない中央ちゅうおう予算よさん7億おく1200万まんバーツを承認しょうにんし、同どう予算よさんは2月がつ11-14日にちの間あいだに承認しょうにんのためECに送おくられると語かたった。

2月がつ12日にち、タイ米べい協会きょうかい会長かいちょうのプラシット・ボーンチョウエイは、未払みはらい金きんの事ことで約やく50,000人にんの稲作いなさく農家のうかが暫定ざんてい政府せいふを追放ついほうすると警告けいこくした。会長かいちょうはPDRCの抗議こうぎ段階だんかいの1つについて話はなし、西部せいぶ、北部ほくぶ北部ほくぶ、中央ちゅうおう上部じょうぶ地域ちいきの他ほかの農民のうみん指導しどう者しゃと抗議こうぎ行動こうどうの拡大かくだいに関かんして話はなし合あったことを確認かくにんした。2月13日にち、別べつの農家のうか団体だんたいがタイの弁護士べんごし協会きょうかいの弁護士べんごしに付つき添そわれ詐欺さぎ的てきな行為こういについて暫定ざんてい政府せいふに訴訟そしょうを起おこした。2月14日にち、農民のうみん指導しどう者しゃは、農民のうみんの要求ようきゅうが満みたされない場合ばあい、結果けっかは「予測よそく不可能ふかのうで制御せいぎょ不可能ふかのう」になるとインラックに警告けいこくした。

稲作いなさく農家のうか達たちはトラックを使つかってチェーンワッタナ地区ちくにある有刺鉄線ゆうしてっせんのバリケードを突破とっぱした。暫定ざんてい首相しゅしょうは農家のうか達たちとの面会めんかいを拒否きょひしたが、政府せいふ当局とうきょく者しゃは2013年ねん12月に議会ぎかいが解散かいさんしたことを支払しはらい遅延ちえんの原因げんいんと特定とくていした。暫定ざんてい財務ざいむ大臣だいじんのキティラット・ナ・ラノンは、既すでに20億おくバーツが支払しはらわれており、加くわえて3.39億おくバーツが農家のうか達たちに帰きするものだとメディアに伝つたえた。彼かれはまた、政府せいふが国営こくえいの農業のうぎょう銀行ぎんこうを通つうじて残のこりの債務さいむを支払しはらう予定よていであり「日々ひびの支払しはらい処理しょりを行おこなう（銀行ぎんこうの）能力のうりょくを考慮こうりょすると、全すべての支払しはらいは6-8週間しゅうかん以内いないに行おこなわれると予想よそうされる」と語かたった。

2014年ねん2月がつ18日にち、インラックは稲作いなさく農家のうかの一揆いっきに対処たいしょすべく演説えんぜつを行おこない、問題もんだいの解決かいけつ方法ほうほうを詳細しょうさいに語かたった。またインラックは反はん政府せいふ抗議こうぎ運動うんどうがこの制度せいどの継続けいぞくを成功せいこうさせる障害しょうがいとなっていると説明せつめいし、2013-2014年ねん政治せいじ危機きき以前いぜんの最初さいしょの2年間ねんかんはこの制度せいどが機能きのうしていたと彼女かのじょは主張しゅちょうした。インラックは、この障害しょうがいとは無関係むかんけいに「農家のうか達たちのために粘ねばり強づよく戦たたかう」つもりだと断言だんげんした。しかし暫定ざんてい首相しゅしょうはタイの各かく銀行ぎんこうに協力きょうりょくを要請ようせいし、それによって稲作いなさく農家のうかへの支払しはらいのための農業のうぎょう・農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい銀行ぎんこう(BAAC)への融資ゆうしが行おこなわれることになった。

インラックはさらに、農家のうか達たちが耐たえている苦境くきょうのためBAACが債務さいむ返済へんさい期間きかんを6か月げつに延長えんちょうすること、加くわえて次つぎの作物さくもつシーズン向むけの融資ゆうし上限じょうげんを引ひき上あげると述のべた。この演説えんぜつはタイのテレビプールによって全国ぜんこく的てきに放送ほうそうされた。

2月がつ18日にち、国家こっか汚職おしょく防止ぼうし委員いいん会かいは、政府せいふのコメ補助ほじょ金きん制度せいどを不適切ふてきせつに処理しょりしたことでインラックを告訴こくそしたとの声明せいめいを出だした。この制度せいどでは政府せいふが2年間ねんかんずっと国際こくさい価格かかくよりも最大さいだい50％高たかい価格かかくで農作物のうさくもつを購入こうにゅうしていた、と同どう委員いいん会かいは主張しゅちょうした。2014年ねん2月がつ27日にちに暫定ざんてい首相しゅしょうは同どう委員いいん会かいの提訴ていそに反論はんろんすべく召喚しょうかん状じょうを受理じゅりし、彼女かのじょの弾劾だんがいおよび公務こうむからの解職かいしょくが起おこりうる結果けっかの一ひとつとなった。

選挙せんきょ管理かんり委員いいんは3月がつ4日にち、暫定ざんてい政府せいふが国くにの中央ちゅうおう基金ききんから200億おくバーツを籾米もみごめ担保たんぽ融資ゆうし制度せいどに参加さんかした稲作いなさく農家のうかに支払しはらうことを承認しょうにんした、と公表こうひょうした。このお金かねは政府せいふへの融資ゆうしとして分配ぶんぱいされるもので、その資金しきんは2014年ねん5月がつ31日にちまでにコメ販売はんばいによる歳入さいにゅうを使つかって払はらい戻もどされる予定よていである。

2014年ねん3月がつ22日にち、僧侶そうりょのルアン・プー・ブッダ・イサラ師し率ひきいる農民のうみん団体だんたいは政府せいふの宝たからくじ事務じむ局きょく(GLO)に米こめをぶち撒まけ、その日ひ事務じむ局きょくを閉鎖へいささせた。この僧侶そうりょは、GLOが米べい100トンを農民のうみんから購入こうにゅうするのに宝たからくじ販売はんばい資金しきんを使つかうよう要求ようきゅうし、事務じむ局きょくが米べい1トンあたり最低さいていでも12,000バーツを農民のうみんたちに支払しはらう必要ひつようがあると主張しゅちょうした。

政情せいじょう危機ききの影響えいきょう

2013年ねん12月23日にち、政情せいじょう不安ふあんにより、タイ通貨つうかバーツは3年ねんぶりの安値やすねに下落げらくした。ブルームバーグ報道ほうどうによると、11月と12月にタイ通貨つうかは4.6％下落げらく、主要しゅよう株価かぶか指数しすうも9.1％下落げらくした。アジア新興しんこう市場いちばで取引とりひきする日本にっぽんの主要しゅようトレーダーは「抗議こうぎ行動こうどうが続つづいている時期じきに、バーツやタイの資産しさんを購入こうにゅうする理由りゆうが見当みあたらない」とブルームバーグに語かたった。

観光かんこう面めんでは、タイの国内こくない旅行りょこう協会きょうかいが2012年ねんの同どう時期じきと比較ひかくしてクリスマスや新年しんねん時期じきの観光かんこう収入しゅうにゅうが1億おく2500万まんドル相当そうとう減少げんしょうしたと報告ほうこくした。タイ中国ちゅうごく連合れんごう観光かんこう協会きょうかいは、2014年ねん第だい1四半期しはんきの中国人ちゅうごくじん観光かんこう客きゃくの到着とうちゃく数すうが2013年ねんの同どう時期じき90万まん人にんと比較ひかくして約やく60％減少げんしょうすると予想よそうしている（2013年ねんは中国ちゅうごく国民こくみんがタイ観光かんこうで最もっとも高たかい割合わりあいを占しめた）。1月6日にち、シンガポール航空こうくうはバンコクの政治せいじ情勢じょうせいから19便びんを中止ちゅうしする予定よていだと述のべ、旅行りょこう代理だいり店てんは得意とくい先さき顧客こきゃくの減少げんしょうを経験けいけんしている。

タイ銀行ぎんこうは、反はん政府せいふ活動かつどうの2日にち目めにあたる2014年ねん1月がつ14日にちに135の銀行ぎんこう支店してんが影響えいきょうを受うけたと報告ほうこくした。バンコク銀行ぎんこうの3支店してん、クルンタイ銀行ぎんこうの17支店してん、サイアム商業しょうぎょう銀行ぎんこうの5支店してんを含ふくむ36支店してんが終日しゅうじつ閉店へいてんし、TMB銀行ぎんこうの72支店してんとCIMBの10支店してんを含ふくむ99支店してんが通常つうじょうの営業えいぎょう時間じかんに先立さきだって閉店へいてんしたと発表はっぴょうした。

タイ財務省ざいむしょう、ブルームバーグ、タイ証券しょうけん取引とりひき所しょがまとめたデータによると、2013年ねん10月がつ31日にちに抗議こうぎが始はじまって以来いらい、海外かいがい投資とうし家かはタイの株式かぶしきから30億おくドル（約やく1000億おくバーツ）の資金しきんを引ひき揚あげた。証券しょうけんアナリストは、タイの近隣きんりん諸国しょこくによって刈かり取とられた利益りえきのことや、インドネシア株式かぶしきに移動いどうした約やく63億おくバーツをタイ証券しょうけん取引とりひき所しょが追跡ついせきしていることについて論評ろんぴょうした。

2014年ねん1月がつ23日にち、観光かんこう・スポーツ大臣だいじんが2014年ねん1月がつのタイへの訪問ほうもん観光かんこう客きゃく総数そうすうが、その月つきの例年れいねんの観光かんこう客数きゃくすうの半分はんぶんにあたる100万まん人にんに減少げんしょうすると発表はっぴょうした。英国えいこくの国際こくさい金融きんゆう企業きぎょうバークレイズの代表だいひょうは、抗議こうぎ運動うんどうを繰くり返かえしてきた歴史れきしを反復はんぷくし、そのうえで「これが起おこったのは初はじめてではありません。投資とうしや観光かんこう面めんでは損害そんがいが見受みうけられます。現時点げんじてんでは全すべて回復かいふく可能かのうですが、時間じかんが経たつにつれてその一部いちぶは永続えいぞく的てきになるでしょう」と説明せつめいした。

2014年ねん1月がつ27日にち、バンコク都市とし圏けん管理かんり局きょく(BMA)救急きゅうきゅう医療いりょうサービス部門ぶもんのエラワンセンターは、この反はん政府せいふ抗議こうぎ運動うんどう中ちゅうに死者ししゃ10人にんと負傷ふしょう者しゃ571人にんが記録きろくされていると発表はっぴょうした。

2月がつ12日にちのメディア報道ほうどうによると、バンコクの事業じぎょう者しゃ達たちは経済けいざい的てき影響えいきょうがより問題もんだいになったため政情せいじょう不安ふあんへの解決かいけつを望のぞむようになった。東南とうなんアジア最大さいだい級きゅうのショッピングプラザの1つセントラルワールドは顧客こきゃく流量りゅうりょうが2013年ねんから20％減少げんしょうしたと報告ほうこくし、日本にっぽんの百貨店ひゃっかてんテナント伊勢丹いせたんのバンコク店てんは1時じ間あいだ早はやく閉店へいてんするようになり、ラチャプラソン地区ちく（バンコクでも屈指くっしの商業しょうぎょう中心ちゅうしん地ち）の宿泊しゅくはく施設しせつは得意とくい先さき顧客こきゃくの60％減少げんしょうを経験けいけんした。また人気にんきの高たかい海外かいがいバックパッカーの行いき先さきカオサン通どおりに観光かんこう客きゃくが1日にち当あたり5000人にんしか来訪らいほうしておらず、こちらは50％の減少げんしょうが示しめされた。同日どうじつ、タイの中央ちゅうおう銀行ぎんこうは2014年ねんのGDP予測よそく成長せいちょう率りつを4％から3％へと引ひき下さげた。

2月がつ17日にちに発表はっぴょうされた経済けいざいデータ報告ほうこく書しょによると、タイのGDPは2013年ねん最後さいごの3か月げつで+0.6％増ぞうと出でており、これは2012年ねん第だい1四半期しはんき以降いこうで同国どうこくの最もっとも低ひくい成長せいちょう率りつである。このデータでは、抗議こうぎデモの開始かいし以来いらいタイ通貨つうかのバーツが4％安やすになったことも示しめされている。タイ銀行ぎんこうの広報こうほう官かんは、2月がつ17日にち時点じてんの金融きんゆう政策せいさくは国くにのニーズに十分じゅうぶん対応たいおうするものだと語かたった。

2014年ねん4月がつ13日にち、バンコクにあるチュラーロンコーン大学だいがくの安全あんぜん保障ほしょう国際こくさい研究所けんきゅうじょを拠点きょてんとするタイの学者がくしゃティティナン・ポンスティラクは、東ひがしアジア経済けいざい研究けんきゅう局きょく(EABER)と南みなみアジア経済けいざい研究けんきゅう局きょく(SABRE)の共同きょうどうイニシアチブである東ひがしアジアフォーラムに向むけて2014年ねんの政治せいじ危機ききを査定さていした。ティティナンは「インラックの日々ひびは残のこり短みじかい」と書かいており、タイに起おこりうる2つの結末けつまつを予測よそくして「もしそれが分断ぶんだんしたどちら側がわ（タクシン派はと反はんタクシン派は）も含ふくむ政府せいふであれば、タイは道みちを見みいだせるかもしれない。しかし、反はんタクシン派は党とうの暫定ざんてい政府せいふであれば更さらなる騒動そうどうと混乱こんらんが予想よそうされる」と述のべた。学術がくじゅつ界かいは民主みんしゅ主義しゅぎプロセスへの彼かれの支持しじを表明ひょうめいし、彼かれは声明せいめいで「タイ国民こくみんは、民主みんしゅ主義しゅぎの出発しゅっぱつ点てんが大だい多数たすうの意志いしであることや、タイでの独裁どくさい政治せいじ支配しはいは結局けっきょく長続ながつづきできないことを認識にんしきする必要ひつようがある」と結むすんだ。

2014年ねん4月がつ中旬ちゅうじゅん、タイの民間みんかんシンクタンクであるカシコーン研究けんきゅうセンター(KResearch)は、国内こくないの政治せいじ的てき混乱こんらんが続つづいているためタイには不ふ況きょう期きに差さし掛かかるリスクがあると報告ほうこくした。同どうセンターは、2013年ねん第だい4四半期しはんきと同おなじく2014年ねん第だい1四半期しはんきにタイの輸出ゆしゅつが伸のびていないことを示しめすと共ともに、-1.8％というマイナス成長せいちょうがこの期間きかんを超こえて続つづくことを示しめすデータを提示ていじした。このシンクタンクは、2014年ねんのタイ経済けいざいを約やく+1.8％成長せいちょうだと予測よそくした。しかし、バンコク銀行ぎんこうは、世界せかい経済けいざいの回復かいふくの結果けっかとして、輸出ゆしゅつが年間ねんかん2-3％増加ぞうかし、輸出ゆしゅつが5-7％増加ぞうかすると予測よそくした。 実際じっさいのところ、第だい1四半期しはんきの反はん政府せいふデモに続つづいてクーデターによる政情せいじょう混乱こんらんもあり、2014年ねんのタイの経済けいざい成長せいちょう率りつは+1.0％となった。これは前年ぜんねんの+2.7％から大おおきく落おち込こんだが、翌よく2015年ねんには+3.1％と大おおきく盛もり返かえしている。

この政治せいじ危機ききでは当初とうしょ、タクシン支持しじ者しゃからの暴力ぼうりょく的てき反応はんのうが起おきる恐おそれが高たかまった。タクシンは、以前いぜん5回かいの総そう選挙せんきょで選出せんしゅつされた政権せいけんが任期にんき満了まんりょう前まえに解体かいたいされたため、権利けんりを剥奪はくだつされたと感かんじていた。

法的ほうてき制裁せいさい

2016年ねん、ポップコーンガンマンで知しられるVivat Yodprasitが、この危機ききに関連かんれんした殺人さつじん罪ざいで懲役ちょうえき37年ねんを宣告せんこくされた。

関連かんれん項目こうもく

• タイにおける政変せいへん一覧いちらん
• タイ軍事ぐんじクーデター (2006年ねん)
• タイとカンボジアの国境こっきょう紛争ふんそう
• 2009年ねんタイの政情せいじょう不安ふあん
• 2010年ねんタイ反はん政府せいふデモ
• タイ軍事ぐんじクーデター (2014年ねん)
• 2019年ねんタイ総そう選挙せんきょ

外部がいぶリンク

ウィキソース素材そざい

• ウィキソースには、Royal Decree Dissolving the House of Representatives, BE 2556 (2013)の原文げんぶんがあります。
• ウィキソースには、Constitutional Court Decision No. 15-18/2556 (constitutional amendment)の原文げんぶんがあります。
• ウィキソースには、Constitutional Court Decision No. 2/2557 (election delay)の原文げんぶんがあります。

メディア素材そざい

• Protest in Bangkok, CTV News Channel, http://www.ctvnews.ca/video?clipId=273674  (政治せいじ学者がくしゃAim Sinpengのインタビュー、抗議こうぎの引ひき金がねと背景はいけいを説明せつめい)