バークレイズ

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バークレイズ
Barclays PLC
バークレイズ本社ほんしゃビル カナリーワーフ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう
本社ほんしゃ所在地しょざいち イギリスの旗 イギリス
ロンドン チャーチル・プレイス 1
設立せつりつ 1896ねん (128ねんまえ) (1896)
業種ぎょうしゅ 銀行ぎんこうぎょう
法人ほうじん番号ばんごう 5700150006399 ウィキデータを編集
代表だいひょうしゃ ジョン・ヴァーリー
(グループ最高さいこう責任せきにんしゃ業務ぎょうむ執行しっこう取締役とりしまりやく
資本しほんきん 16おく5,004まん5,450ポンド
(2021ねん12月31にち現在げんざい
売上うりあげだか 219おく40ひゃくまんポンド
(2021ねん12月31にち終了しゅうりょう事業じぎょう年度ねんど
そう資産しさん 1ちょう3840おくポンド
(2021ねん12月31にち現在げんざい
従業じゅうぎょう員数いんずう やく83,500めい(2021ねん12月31にち現在げんざい
決算けっさん 12月31にち
主要しゅよう株主かぶぬし HSBC・グローバル・カストディ・ノミニー(UK)リミテッド 13.25%
チェース・ノミニーズ・リミテッド 10.20%
ステイト・ストリート・ノミニーズ・リミテッド 10.03%
(2007ねん12月31にち現在げんざい
外部がいぶリンク コーポレートサイト英語えいご
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バークレイズえい: Barclays PLC)は、イギリスロンドン本拠ほんきょ国際こくさい金融きんゆうグループ。リテールホールセール投資とうし銀行ぎんこう部門ぶもんのみならず、ウェルスマネジメントモーゲージクレジットなど幅広はばひろいサービスを提供ていきょうする。現在げんざいは4つのコアビジネス[注釈ちゅうしゃく 1]により構成こうせいされる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1728ねん創業そうぎょう産業さんぎょう革命かくめいまでは同族どうぞく経営けいえいであった。その、バークレイズのイニシャティブはおおむねテュークとグッディナフにあった。

今日きょうまでいくつもの銀行ぎんこう吸収きゅうしゅうしてきたが、1990ねんにはヨーロッパ銀行ぎんこうEuropéenne de Banque買収ばいしゅうした[1]。ヨーロッパ銀行ぎんこうジャコブ・マイエール・ド・ロチルドが1817ねん設立せつりつしたロチルド・フレールであり、1967ねんからはバンク・ロチルド改称かいしょうしていたが、ミッテラン政権せいけん国有こくゆうされていた。このヨーロッパ銀行ぎんこう支配しはいしていたのがフランス商業しょうぎょう信用しんよう銀行ぎんこう(CCF)である。CCF は1993ねんサヴォワ銀行ぎんこう合併がっぺいし、2000ねん4がつHSBC買収ばいしゅうされた。

また、世界せかい金融きんゆう危機ききの2008ねん破綻はたんしたリーマン・ブラザーズざらというのが野村證券のむらしょうけんとバークレイズであった。そしてこのころ、バークレイズの銀行ぎんこうらが英国えいこくスチュワードシップ・コード策定さくていした。

バークレイズの営業えいぎょうけん世界せかい50かこく以上いじょうで、本国ほんごくイギリスとうヨーロッパ各国かっこくアメリカ中東ちゅうとう、ラテンアメリカ、オーストラリアアジアなどに拠点きょてんつが、とくみなみアフリカ共和きょうわこくのものは企業きぎょう体力たいりょく貢献こうけんしている。バークレイズのそう資産しさんだか世界せかいだい2(2009ねん)。イギリス3だい銀行ぎんこうなかそう資産しさんではだい1時価じか総額そうがくでもだい2ほこる。

1982ねん株式かぶしき公開こうかいして以来いらい、バークレイズはロンドン証券しょうけん取引とりひきしょ主要しゅようリストにあり、FTSE100上場じょうじょう株式かぶしきである。ニューヨーク証券しょうけん取引とりひきしょにも上場じょうじょうしている(LSEBARCNYSEBCS)。

近代きんだい[編集へんしゅう]

1690ねんシティ・オブ・ロンドンゴールドスミス・バンキング・ビジネスがおこった。ジョン・フリームらも羽根はねひろげたくろたか商標しょうひょうに、1728ねんクエーカーのゴールドスミスをはじめた。かれ義理ぎり息子むすこであるジェームズ・バークレーが1736ねんにパートナーとなって、商号しょうごうにバークレイズのきざまれた。やがてバークレイ親戚しんせきであるSilvanus BevanHenry Tritton が、それぞれ1767ねんと1782ねん共同きょうどう経営けいえいしゃとなった。正式せいしき商号しょうごうさだまった時期じき文献ぶんけんによりまちまちであるが、Barclays, Bevan & Tritton のようにさんめいならべたものがながらくもちいられたようである。バークレイ資金しきんおおくを奴隷どれい貿易ぼうえきたよった。デイビッド・バークレイジャマイカ広大こうだいプランテーションち、ロイズ一族いちぞくむすめ結婚けっこんした。法律ほうりつイングランド銀行いんぐらんどぎんこうばかりがあつ保護ほごされた19世紀せいき前半ぜんはんに、バークレイズがどうしていたかは容易よういれない。

だい不況ふきょうのただなかであった1879ねん既存きそん合名ごうめい会社かいしゃ有限ゆうげん責任せきにん、つまり合資ごうし会社かいしゃみとめられた。結果けっかとして1888ねんにクエーカー同士どうしさんぎょう合併がっぺいがなされ、Barclay, Bevan, Tritton, Ransom, Bouverie & Co誕生たんじょうした。そして1896ねんまでに17のクエーカーぎょうと20の個人こじん銀行ぎんこう吸収きゅうしゅうしてバークレイズ合資ごうし会社かいしゃとなった。吸収きゅうしゅうした銀行ぎんこう半分はんぶん以上いじょうガーニーをパートナーとしていた。バークレイズはオーバーレンド・ガーニーのざらになったわけである。なお、吸収きゅうしゅうされた銀行ぎんこういくつかはTukeをふくんだ。

ガーニー当時とうじからノリッジ・ユニオン(げんアビバ)の経営けいえい参加さんかしていた。

現代げんだい[編集へんしゅう]

恐慌きょうこう合併がっぺい[編集へんしゅう]

ベアリング恐慌きょうこう本位ほんい貨幣かへいあらそうアメリカを直撃ちょくげき、1896ねんJPモルガンとロスチャイルドの拠出きょしゅつわせた合衆国がっしゅうこく準備じゅんびきんだいダメージをけた。イングランド銀行いんぐらんどぎんこう日銀にちぎん預金よきん継続けいぞくてきりるほどであった。

1896ねんからFrancis Bevan が20年間ねんかんにわたり初代しょだい会長かいちょうつとめた。実務じつむイギリスひがしインド会社かいしゃ出身しゅっしんFrederick Goodenough が40ねんものあいだリードした。最初さいしょはベヴァンの秘書ひしょとして、ベヴァンがんでからは会長かいちょうとして、フレデリックは1934ねんぬまでずっと君臨くんりんしたのである。他行たこう吸収きゅうしゅう合併がっぺいは1920ねんまで頻繁ひんぱんおこなわれたので、フレデリックは現場げんば信頼しんらいして分権ぶんけん主義しゅぎった。

1917ねんまでにバークレイズは17の個人こじん銀行ぎんこうと1つの合名ごうめい銀行ぎんこう吸収きゅうしゅうし、バークレイズ銀行ぎんこうとなる。翌年よくねんLondon and Provincial Bank吸収きゅうしゅうして、バークレイズの預金よきんだかは3おく2800まんポンドにたっした。1919ねんコールウィン委員いいんかい建議けんぎにより合併がっぺい要件ようけんきびしくなった。しかしフレデリックはだいいち世界せかい大戦たいせんはじめから準備じゅんびすすめ、ついに1925ねんイングランド銀行いんぐらんどぎんこう反対はんたいをおしきって、Anglo-Egyptian BankNational Bank of South Africa Limited.吸収きゅうしゅう合併がっぺいした。

1934ねんにフレデリックがぬとWilliam Favill TukeEdwin Fisher、そしてSir William Goodenough, 1st Baronet が、それぞれ1936ねんまでと1947ねんまで、そして1951ねんまで会長かいちょうつとめた。ここまではぬまでつとげる会長かいちょうおおかった。1951ねんAnthony William Tuke就任しゅうにんして、1965ねんにカリフォルニアへ支店してんもうけ、翌年よくねんバークレイカードおくした。

英国えいこくびょう正体しょうたい[編集へんしゅう]

バークレイズは総力そうりょくをあげてグローバルしていった。1968ねんユーロクリアができたが、その翌年よくねんにバークレイズは、ロンドン手形てがた交換こうかんしょ加盟かめい銀行ぎんこうのひとつ(Martins Bank)を買収ばいしゅうした。この銀行ぎんこうはガーディアン保険ほけんGuardian Assurance Company, 1999ねんからアクサ)のメインバンクをひゃくねん以上いじょうやっていた。1971ねん、バークレイズは1925ねん買収ばいしゅうしたみなみアフリカ事業じぎょう再編さいへん改名かいめいし、またニューヨーク支店してん設置せっちした。1972ねん老舗しにせコル商会しょうかいKol & Co)を買収ばいしゅうした。コル商会しょうかい歴史れきしてき投資とうし信託しんたくConcordia Res Parvae Crescunt)を保有ほゆう[2]、また1926ねんアムステルダム証券しょうけん取引とりひきしょIGファルベンだけでなくドイツ銀行ぎんこうやディスコント・ゲゼルシャフトの株式かぶしき発行はっこうがけた。1973ねんにバークレイズはオレンジリーフ (補給ほきゅうかん・3だい)建造けんぞう予算よさん融資ゆうしした。

1973ねんから1993ねんまでは、会長かいちょうAnthony Favill Tuke がその代理だいりMartin Jacomb へつないだ時代じだいである。アンソニー・テューク・ジュニアはBarclays National Bank of South Africa Limited.(1925ねん買収ばいしゅうした子会社こがいしゃ)のかぶアングロ・アメリカンデビアス売却ばいきゃくしたが、退社たいしゃしてすぐリオ・ティント会長かいちょうとなった。ジェイコムはクラインウォート・ベンソンロンズデール重役じゅうやくであったので、バークレイズではだいけん発行はっこうにも参加さんかするちからをみせた。二人ふたり活躍かつやくするあいだ新聞しんぶん支配しはいしゃのベリー一族いちぞく結婚けっこんしたNigel Mobbs がずっといた。ニゲル・モブズは2005ねんまできたが、たしかにそのあいだ経営けいえい計画けいかくせいがあった。

1978ねんアメリカで外国がいこく銀行ぎんこう支店してん設置せっちひとつのしゅうかぎるという法律ほうりつができたが(International Banking Act of 1978)、バークレイズには例外れいがい規定きてい適用てきようされた。これは、1970年代ねんだい先制せんせいしてしゅうぎわ支店してん開業かいぎょうしていたそとぎん保護ほごするものであり、IBF構想こうそうをめぐりマクファーデンほう修正しゅうせいろん提起ていきされる契機けいきとなった。一方いっぽうみなみアフリカ事業じぎょうAmerican Credit Corporation買収ばいしゅうして決済けっさい事業じぎょう進出しんしゅつした。1981ねんDeryk Vander WeyerきもいりでTimothy Bevan会長かいちょうとなった。また、Frederick Roger Goodenough がバークレイズのかく部門ぶもん統制とうせいした。かつてフレデリックの採用さいようした分権ぶんけん主義しゅぎは、グローバリゼーションのすすなかでバークレイズ本社ほんしゃみなみアフリカ事業じぎょうおなじような経営けいえいかんがえるようになるにつれかたちだけのものとなり、やがて1985ねん本社ほんしゃなん事業じぎょうたがいの商号しょうごう統一とういつした。また、このとしビッグバンようインフラBarclays de Zoete Wedd組織そしきした。翌年よくねんVisaトラベラーズチェック買収ばいしゅうした。1987ねんJohn Quinton会長かいちょうとなった。1980年代ねんだい初頭しょとうきゅう拡大かくだいかたきとなって、バークレイズは巨額きょがく不良ふりょう債権さいけんかかえるようになっていた。しかし、バークレイズは英国えいこくない大掛おおがかりな決済けっさい事業じぎょう投資とうしをしようとしていた。

機関きかんする英国えいこく[編集へんしゅう]

1990ねんメルク・フィンク商会しょうかい英語えいごばんドイツばん買収ばいしゅうした。メルク・フィンクの原点げんてんダルムシュタット銀行ぎんこうである。メルク・フィンクは過去かこアンシュルス機会きかいて、ルイ・ナタニエル・フォン・ロートシルト男爵だんしゃくドイツばんのザロモン・マイアー・フォン・ロートシルト銀行ぎんこうアーリアした。また、バークレイズは概要がいようのヨーロッパ銀行ぎんこう買収ばいしゅうした。こうしてバークレイズはドイツとフランスのロスチャイルド資本しほん回収かいしゅう結合けつごうし、両国りょうこくとイギリスをつうじて世界せかい決済けっさい事業じぎょう進出しんしゅつした。

1990年代ねんだい、バークレイズは大西洋たいせいようりょうきし不景気ふけいきさいなまれた。1993ねんAndrew Buxton会長かいちょうとなり、翌年よくねんMartin Taylor がCEO となった。1996ねんまで、バークレイズは事業じぎょう売却ばいきゃくをくりかえして利益りえきげた。1997ねん会長かいちょうとしてBZW からPeter Middleton がやってきた。Martin TaylorがBZW の解散かいさんさい配置はいち提案ていあんし、会長かいちょう対立たいりつした[3]。BZW の受益じゅえきしゃである機関きかん投資とうし自己じこ資本しほん利益りえきりつきびしく追求ついきゅうするなかロシア財政ざいせい危機ききLTCM破綻はたん救済きゅうさいによってバークレイズの株価かぶか下落げらくした[3]。1998ねん11月27にち、Martin Taylorは辞職じしょくした[3]。1999ねんMichael E. O'Neill がCEO となったが、たったいちにちMatthew Barrett交代こうたいした。同年どうねんトニー・ブレア貴族きぞくいんほう世襲せしゅう貴族きぞく議席ぎせき大幅おおはば制限せいげんした。2000ねん、バークレイズは相互そうご会社かいしゃThe Woolwich買収ばいしゅうした。

2003ねんCIBCからジュピター銀行ぎんこうというべいクレジット・カード会社かいしゃ買収ばいしゅうした。さらにスペインのサラゴサ銀行ぎんこう吸収きゅうしゅうした。

2005ねんバークレイズ・アフリカ・グループきゅうAbsa Group)を傘下さんかにおさめた。また、リーガル&ジェネラルとの合弁ごうべん事業じぎょうであったグレシャム保険ほけん株式かぶしき相手方あいてがたからゆずけた。同年どうねん5がつ、バークレイズ本部ほんぶはシティのロンバード・ストリートからカナリー・ワーフのOne Churchill Placeにうつった。2006ねんワコビアから住宅じゅうたくローン事業じぎょう(HomEq Servicing Corporation)を4.69おくドルで下取したどりした。2007ねん3がつABNアムロ銀行ぎんこう合併がっぺいしようとしたが10がつりやめた[注釈ちゅうしゃく 2]

リーマン・ブラックロック[編集へんしゅう]

2008ねん欧州おうしゅう経済けいざい危機きき対策たいさく共同きょうどう行動こうどう計画けいかく」の一環いっかんでイギリスでブラウン首相しゅしょうRBSHBOSロイズたいして資金しきん注入ちゅうにゅうをおこなった。しかしバークレイズは自力じりきで73おくポンドの資金しきん調達ちょうたつし、民間みんかん自主じしゅせいたもっている。 破綻はたんしたリーマン・ブラザーズ北米ほくべい部門ぶもん買収ばいしゅうし、投資とうし銀行ぎんこう部門ぶもん拡充かくじゅうはかった[4][注釈ちゅうしゃく 3]2009ねん3月、顧客こきゃく脱税だつぜい計画けいかくてき補助ほじょしていた事実じじつウィキリークス暴露ばくろされた[5]巨額きょがくで、課税かぜい根拠こんきょとなる法律ほうりつ多岐たきにわたっていたという。6月、資産しさん運用うんよう部門ぶもんのバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)を世界せかい有数ゆうすう資産しさん運用うんようグループであるブラックロック売却ばいきゃくすることで合意ごういした。

2012ねん1がつ世界せかいもっと無責任むせきにん企業きぎょうえらパブリック・アイ・アワード(the Public Eye Awards)にノミネートされた。選出せんしゅつ理由りゆうは、急速きゅうそく食糧しょくりょう投機とうきにより、世界中せかいじゅう食料しょくりょう価格かかく高騰こうとうさせ、貧困ひんこんそうくるしめたこととされる[6]。7月、2005ねんから2009ねんにかけてのLIBOR不正ふせい操作そうさによりマーカス・エイジアス会長かいちょう引責いんせき辞任じにんした[7]

2015ねん8がつ、イギリスのリテール銀行ぎんこうとして最初さいしょビットコイン決済けっさい導入どうにゅう計画けいかく表明ひょうめい[8]2016ねん4がつ、イギリスでApple Payによる決済けっさい可能かのうとなった[9]。5月31にち行員こういんインサイダー取引とりひきうたがいで逮捕たいほされた[10]

2001ねんから2016ねんまで、バークレイズはプレミアリーグかんむりスポンサーとして活動かつどうしていた。また、バークレイズのゴルフ大会たいかいザ・バークレイズシンガポール・オープン)を主催しゅさいし、テニスではドバイ・テニス選手権せんしゅけん(2008ねん[11]支援しえんした。2009ねんからはバークレイズ・ATPワールドツアー・ファイナルかんむりスポンサーである。

2017ねん5がつ、バークレイズ・アフリカ・グループの株式かぶしき市場いちばだい放出ほうしゅつ(15おくポンド)。アフリカ事業じぎょう機関きかんした。6月、バークレイズもと重役じゅうやくらが2008ねんカタールから不正ふせい資金しきん調達ちょうたつして緊急きんきゅう基金ききんをつくった容疑ようぎ告訴こくそされた[12]。バークレイズは中東ちゅうとう政府せいふけいファンド資本しほん参加さんかしており、それらは1MDBへの融資ゆうしげつかせていた。2017ねん9がつ、バークレイズは欧州おうしゅうのリテール・バンキング部門ぶもんをアナキャップ(AnaCap Financial Partners)に売却ばいきゃく完了かんりょうした。このアナキャップはゴールドマン・サックスアリアンツなどが参加さんかするプライベート・エクイティ・ファーム(private equity firm)であった。プライベート・エクイティ・ファームとは、同一どういつプライベート・エクイティ・ファンド所有しょゆうする機関きかん投資とうしたちの共有きょうゆう投資とうし顧問こもん会社かいしゃである。

関連かんれん企業きぎょう[編集へんしゅう]

バークレイズは銀行ぎんこう投資とうし銀行ぎんこう証券しょうけんぎょうクレジットカード事業じぎょう分野ぶんやとする。おびただしい合併がっぺいかえしたバークレイズには関連かんれん企業きぎょうがいくつもある。なが名称めいしょう羅列られつ英語えいごばんゆずる。決済けっさいにおいては独自どくじのカード事業じぎょうカストディサービス提供ていきょうしている。マンとう拠点きょてんとする事業じぎょうたいしま金融きんゆう制度せいど関与かんよしている。プライベート・バンキング部門ぶもんオフショア市場いちば射程しゃていとする株式かぶしきブローカーをねている。テクノロジー部門ぶもんをアジア諸国しょこくにもっており、スマートグリッド事業じぎょうかかわる。みなみアフリカ執着しゅうちゃくしており、歴史れきしべたナショナル・バンクは1925ねんすでに吸収きゅうしゅうしてあった。2005ねんにもAbsa Group吸収きゅうしゅう合併がっぺいした。バークレイズがもつアフリカのだい拠点きょてんなん以外いがいだとマグリブエジプトである。後者こうしゃちかイスラエルIsrael Discount Bank があり、1971–1972ねんにこの銀行ぎんこうとバークレイズの合弁ごうべんBarclays Discount Bank設立せつりつされている。この事業じぎょうは1993ねん相手あいてがわぜん株式かぶしき取得しゅとくした。

なお、バークレイズが買収ばいしゅうしたメルク・フィンクは伝統でんとうてき保険ほけんアリアンツ支配しはいしてきた。また、バークレイズはケーブル・アンド・ワイヤレス顧問こもんつとめたり、PCCW香港ほんこんテレコム買収ばいしゅう参加さんかしたりして、情報じょうほう産業さんぎょうにもかかわっている。

かつてバークレイズは東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょにも上場じょうじょうしていたが、日本にっぽん保有ほゆうされる株式かぶしきすう減少げんしょうしたことと、売買ばいばいだかの2証券しょうけん取引とりひきしょくらべわずかであることから上場じょうじょう廃止はいし申請しんせい2008ねん6月28にち上場じょうじょう廃止はいしとなった。

過去かこ東京とうきょう千代田ちよだ大手町おおてまち投資とうし銀行ぎんこう部門ぶもんのバークレイズ・キャピタルの日本にっぽん法人ほうじん、バークレイズ・キャピタル証券しょうけん株式会社かぶしきがいしゃ、ならびにバークレイズ銀行ぎんこう東京とうきょう支店してんが、またまるうちには資産しさん運用うんよう部門ぶもんバークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社かぶしきがいしゃ拠点きょてんいていた(現在げんざい売却ばいきゃくずみ)。リーマン・ブラザーズ買収ばいしゅうともない、大手町おおてまち拠点きょてんきゅうリーマン・ブラザーズが拠点きょてんき、野村證券のむらしょうけん使用しようしていたみなと六本木ろっぽんぎ拠点きょてん交換こうかんした。現在げんざい六本木ろっぽんぎヒルズもりタワーの31Fに拠点きょてんかまえる。

2016ねん3がつ31にち現在げんざい、バークレイズシンガポール支店してんダノン名義めいぎヤクルト本社ほんしゃ株式かぶしき20%を保有ほゆうする筆頭ひっとう株主かぶぬしである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ パーソナル・コーポレイト・バンキング、バークレイカード、アフリカ・バンキング、インベストメント・バンキング
  2. ^ ずっとの2016ねん10がつになって、今度こんどノルデア銀行ぎんこうがABN との合併がっぺいをもちかけている。ノルデアかぶSampo Group が20%ちょう保有ほゆうし、サンポは2006ねん銀行ぎんこう部門ぶもんダンスケ銀行ぎんこう買収ばいしゅうされている。
  3. ^ アジア・パシフィック部門ぶもん欧州おうしゅう部門ぶもん野村証券のむらしょうけん買収ばいしゅうした。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Margaret Ackrill, Leslie Hannah, Barclays: The Business of Banking, 1690-1996, Cambridge University Press, 2001, p.316.
  2. ^ イェール大学だいがく The Origins of Mutual Funds 下部かぶ証券しょうけん写真しゃしん(クリックで拡大かくだい
  3. ^ a b c 坂本さかもと恒夫つねお 『イギリス4だい銀行ぎんこう経営けいえい行動こうどう 1985-2010』 中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ 2012ねん だい2しょう バークレイズの経営けいえい行動こうどう
  4. ^ Guardian, Barclays agrees $1.75bn deal for core Lehman Brothers business, Wed 17 Sep 2008
  5. ^ ウィキリークス Barclays Bank gags Guardian over leaked memos detailing offshore tax scam, 16 Mar 2009 March 17, 2009
  6. ^ The Public Eye Awards”. 2012ねん1がつ18にち閲覧えつらん
  7. ^ 日経新聞にっけいしんぶん電子でんしばん 銀行ぎんこうあいだ金利きんりLIBORで不正ふせい操作そうさ べいおう摘発てきはつ拡大かくだいえいバークレイズ会長かいちょう引責いんせき辞任じにん 2012/7/2 23:33
  8. ^ Barclays set to become first UK high street bank to accept bitcoin as it starts taking charity donations in the virtual currency” (英語えいご). デイリー・メール (2015ねん8がつ30にち). 2017ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  9. ^ Barclays bank joins Apple Pay in UK” (英語えいご). 英国えいこく放送ほうそう協会きょうかい (2016ねん4がつ5にち). 2017ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  10. ^ MarketWatch Barclays banker arrested on insider-trading charge June 1, 2016
  11. ^ Dubai Tennis Championships”. Dubai Tennis Championships (2011ねん2がつ20日はつか). 2011ねん4がつ18にち閲覧えつらん
  12. ^ ガーディアン Senior Barclays bankers charged with fraud over credit crunch fundraising 2017/6/20

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]