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40 CTC

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
40 CTC
40 CTC砲ほうを搭載とうさいしたASCOD SVのプロトタイプ（2016年ねん3月がつ）
40 CTC
製造せいぞう国こく フランスの旗 フランス
イギリスの旗 イギリス
設計せっけい・製造せいぞう BAEシステムズおよびNexter
仕様しよう
種別しゅべつ 機関きかん砲ほう、テレスコープ弾だんを使用しようする単たん砲身ほうしん機関きかん砲ほう
銃身じゅうしん長ちょう 2.8 m（70口径こうけい）
使用しよう弾薬だんやく 65×255 mm
作動さどう方式ほうしき ガス圧あつ作動さどう・[[ガス圧あつ作動さどう方式ほうしき#ロータリーボルト式しき]|ロータリーボルト式しき]]
全長ぜんちょう 3,428 mm
重量じゅうりょう 340 kg
発射はっしゃ速度そくど 200 coups/min
最大さいだい射程しゃてい 4,000 m
歴史れきし　
配備はいび期間きかん 1994年ねん - 現在げんざい
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40 CTC（英語えいご: Cased Telescoped Cannon の頭字かしらじ語ご）は、テレスコープ弾だんを使用しようするフランスの40 mm速射そくしゃ砲ほう。1994年ねんにCTAインターナショナル（英語えいご版ばん） コンソーシアムによって開発かいはつされた。40 CTC砲ほうは、自動じどう装填そうてん装置そうち、動力どうりょく照準しょうじゅんおよびサーボコンピューターを含ふくむCTAS（Cased Telescoped Armament System、ケース入いりテレスコープ弾だん武装ぶそうシステム）兵器へいきシステムの一部いちぶである。

来歴らいれき

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開発かいはつ

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BAEシステムズとNexterは、1990年代ねんだい初はじめに新あたらしい弾薬だんやくであるテレスコープ弾だんを発射はっしゃできる兵器へいきを開発かいはつするために協力きょうりょくすることにした[1]。1994年ねん10月がつ18日にちに、この目的もくてきの合弁ごうべん会社かいしゃであるCTAインターナショナルが設立せつりつされた本社ほんしゃはベルサイユにあり、ブールジュの施設しせつには2013年ねん時点じてんで約やく60名めいの従業じゅうぎょう員いんがいる[2]。

親会社おやがいしゃとイギリス国防省こくぼうしょうMoDおよびフランス装備そうび総局そうきょくDGAからの資金しきんを受うけて40 mm口径こうけいの兵器へいきシステム一式いっしきの開発かいはつが進すすめられた。

2008年ねん10月がつ20日はつかに両国りょうこくの意思いし表明ひょうめいが行おこなわれ、2009年ねん9月がつ10日とおかに技術ぎじゅつ的てき取とり決きめに調印ちょういんがなされた[3]。弾薬だんやくの認定にんていは2013年ねんから2016年ねんにかけて行おこなわれる予定よていだった[2]。

特徴とくちょう

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40 mm CTCの特徴とくちょうは、砲ほう架かが比較的ひかくてき軽量けいりょうで小ちいさく、弾薬だんやくの量りょうが適度てきどなことが特徴とくちょうである。砲身ほうしんは回転かいてん式しき砲ほう尾お、マズルブレーキおよびサーマルスリーブが特徴とくちょうとなっている。単発たんぱつおよびバーストモードで発射はっしゃでき、−10°から+75°の仰おおせ俯角ふかくをとることができる。後者こうしゃの能力のうりょくから航空機こうくうきや建物たてものの上うえ階かい、山やまの頂上ちょうじょうなどの高たかい位置いちの標的ひょうてきを攻撃こうげきすることができる[4]。

弾薬だんやく

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40 mm CTC砲ほうのテレスコープ弾だん

弾薬だんやくは全長ぜんちょう255 mmで、薬莢やっきょう底部ていぶで直径ちょっけい65 mmとなっている。弾薬だんやくの総そう重量じゅうりょうは、550 gから980 gの弾頭だんとうを含ふくめて2 kgとなる。このサイズは25 mm砲弾ほうだんよりも少々しょうしょう大おおきい程度ていどである。40 mm CTC弾だんの小型こがたさは、他たの40 mm砲弾ほうだんと比くらべて同おなじ容積ようせきで非常ひじょうに多数たすうの弾薬だんやくを運搬うんぱんすることを可能かのうにする[5]。

CTAS兵器へいきシステム向むけの65 x 255 mm弾だんの開発かいはつ

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  • A3B-T（Anti Aerial Airburst-Tracer、対空たいくう曳火曳光弾えいこうだん）
プログラム可能かのうな事前じぜんに断片だんぺん化かされた信管しんかん付つき対たい空砲くうほう弾だんで、標的ひょうてきの近ちかくで爆発ばくはつして200個このタングステン球たまをばら撒まく。初速しょそく900 m/sで、4,000 mの有効ゆうこう射的しゃてきを有ゆうしている[4]。
  • APFSDS-T（Armour Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot-Tracer、装弾そうだん筒とう付づけ翼つばさ安定あんてい徹てっ甲かぶと曳光弾えいこうだん）
1,500 mの距離きょりで、140 mm（70 mmで60°傾斜けいしゃ）の装甲そうこう鋼板こうはんを貫通かんつう可能かのうなタングステン合金ごうきんの矢形やかたの弾たま体たい。初速しょそく1,500 m/sで、2,500 mの有効ゆうこう射程しゃていを有ゆうしている。矢形やかたの弾たま体たいは、試験しけん射撃しゃげきで+45°の角度かくどで発射はっしゃされた際さいに40 kmの距離きょりを飛翔ひしょうしている[5]。
  • GPR-KE-T（General Purpose Round Kinetic Energy Tracer、汎用はんよう円えん頭あたま運動うんどうエネルギー曳光弾えいこうだん）
初速しょそく1,000 m/sを発揮はっきする980 gの徹てっ甲かぶと弾だん。軽けい装甲そうこう標的ひょうてきに対たいしてAPFSDS-Tの安価あんかな置おき換かえであり、掩蔽えんぺい壕ごうや土ど塁るいなどの非ひコヒーレント構造こうぞう物ぶつに対たいしても使用しようできる。
  • GPR-AB-T（General Purpose Round Airburst Tracer、汎用はんよう円えん頭あたま曳火曳光弾えいこうだん）
近接きんせつ時じ、衝撃しょうげき時じ、または爆発ばくはつ前まえに貫通かんつうさせるための遅延ちえん時間じかんをプログラム可能かのうなマルチモード信管しんかんを備そなえた破片はへん炸薬さくやく弾だん。1,000mの距離きょりでコンクリート210 mm、装甲そうこう鋼こう15 mmを貫通かんつうすることが可能かのうである。銃口じゅうこう初速しょそくは1,000 m/sで、有効ゆうこう射程しゃていは2,500 mである[6]。
  • GPR-PD-T（General Purpose Round Point Detonating–Tracer、汎用はんよう円えん頭あたま炸裂さくれつ曳光弾えいこうだん）
着弾ちゃくだんの衝撃しょうげきで炸裂さくれつする高こう爆発ばくはつ性せいの破砕はさい弾だん。1,000 mの距離きょりでコンクリート210 mmないし装甲そうこう鋼板こうはん15 mmを貫通かんつうできる。初速しょそくは1,000 m/sで、2,500 mの有効ゆうこう射程しゃていを有ゆうする[7]。
  • TP-T（Target Practice – Tracer、標的ひょうてき訓練くんれん曳光弾えいこうだん）
訓練くんれん弾だん、非ひ爆発ばくはつ性せいの弾頭だんとうはGRP-PD-TおよびGPR-AB-Tと同おなじ弾道だんどう特性とくせいを有ゆうする。初速しょそくは1,000 m/sで、最大さいだい射程しゃていは8,500 mである[8]。
  • TPRR-T（Target Practice Reduced Range – Tracer、射程しゃてい短縮たんしゅく型がた標的ひょうてき訓練くんれん曳光弾えいこうだん）
射程しゃていを短みじかくした訓練くんれん弾だんで、非ひ爆発ばくはつ性せいの弾頭だんとうはGRP-PD-TおよびGPR-AB-Tと同おなじ弾道だんどう特性とくせいを有ゆうする。初速しょそくは1,000 m/sを超こえるが、最大さいだい射程しゃていは6,500 mを超こえない[9]。

統合とうごう

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車両しゃりょう

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イギリス陸軍りくぐんおよびフランス陸軍りくぐん向むけの40 CTASを装備そうびした3種類しゅるいの走行そうこう車両しゃりょうが開発かいはつされている[4]：

  • ウォーリア装甲そうこう戦闘せんとう車しゃ275両りょうに40 CTAS搭載とうさいの砲塔ほうとうを装備そうびして更新こうしんするために2021年ねんから2029年ねんにかけて受領じゅりょうされる。2021年ねん3月がつ22日にち、イギリス政府せいふはこの更新こうしん計画けいかくの中断ちゅうだんを発表はっぴょうした[6]。
  • エイジャックス、装甲そうこう装そう軌偵察ていさつ戦闘せんとう車両しゃりょう、2021年ねんに40 CTASを搭載とうさいして245両りょうが計画けいかくされた[7]。
  • EBRC ジャグアがT-40砲塔ほうとうを装備そうびしている[8]。フランス陸軍りくぐんに300両りょう、ベルギー陸軍りくぐんが60両りょうを調達ちょうたつする。

砲塔ほうとう

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MTIP2砲塔ほうとうを装備そうびしたウォーリア装甲そうこう戦闘せんとう車しゃ
  • TOUTATIS（tourelle téléopérée à armement et munitions télescopées intégrés、テレスコープ弾だん内蔵ないぞう型がた遠隔えんかく操作そうさ式しき砲塔ほうとう）、遠隔えんかく操作そうさ砲塔ほうとうのプロトタイプ[9]。
  • T-40、EBRC ジャグア向むけにNexterが設計せっけいした、内部ないぶに2名めいが登場とうじょうする砲塔ほうとう[10]。
  • ロッキード・マーティン MTIP2砲塔ほうとう、ウォーリア装甲そうこう戦闘せんとう車しゃの近代きんだい化かのために開発かいはつされた有人ゆうじん砲塔ほうとう
  • RAPIDFire、タレスが設計せっけいした対空たいくう砲塔ほうとう[11]。海軍かいぐんバージョンは2018年ねんに提示ていじされた[12]。

発注はっちゅう

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RUSI陸戦りくせん会議かいぎにおいて、マイケル・ファロン（英語えいご版ばん）国防こくぼう大臣だいじんは2015年ねん7月がつ1日にちにイギリス防ぼう省しょうが1億おく5,000万まんポンドの契約けいやくを締結ていけつしたことを発表はっぴょうした。発注はっちゅうされたのはウォーリアおよびエイジャックス（元もとスカウトSV）戦闘せんとう車両しゃりょうに装備そうびする515門もんの砲ほうである[13]。

ウォーリアの装甲そうこうアップグレード計画けいかくが中止ちゅうしされた後のちで、2021年ねん4月がつに7,000万まんポンド相当そうとうの余剰よじょうの砲ほうが売却ばいきゃくされると推測すいそくされている[6]。

イギリス向むけに合計ごうけい515門もん製造せいぞうされた中なかの最後さいごの1門もんは、予定よていよりも7ヶ月かげつ早はやい2021年ねん11月25日にちに引ひき渡わたされた。イギリス陸軍りくぐんのプラットっフォームでは唯一ゆいいつ搭載とうさいが計画けいかくされているエイジャックス計画けいかくは、現時点げんじてんでは過度かどの振動しんどうが注目ちゅうもくされている[14]。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Dispositif de maintien d'un projectile relativement à l'enveloppe d'une munition télescopée. Numéro de publication EP0401114 A1 ; Numéro de demande : EP19900401448 ; Date de publication : 5 décembre 1990 ; Date de dépôt : 31 mai 1990 ; Date de priorité 1er juin 1989 ; Autre référence de publication DE69002402D1, DE69002402T2, EP0401114B1, US5163165 ; Inventeurs : Michel Desevaux, Pierre Ducros ; Déposant : GIAT Industries / Système de chargement d'une munition, telle qu'une munition télescopée dans une chambre pivotante d'une arme. N° de brevet: FR2691529 (A1). Date de publication: 1993-11-26. Inventeur(s): GEORGES SIMON ; MICHEL BAUBOIS; Demandeur(s): GIAT IND SA [FR]; Classification:F41A9/02;F41A9/09;F41A9/14;F41A9/16;F41A9/37;F41A9/38;F41A9/43;F41A9/45;F41A9/47;F41A9/50;F41A9/54;F41A15/00; N° de demande: FR19920006197 19920521 Numéro(s) de priorité: FR19920006197 19920521
  2. ^ a b Ferrard 2013 : p. 92-93
  3. ^ Direction générale de l'Armement, Le canon de 40 mm à munitions télescopées CTCA (Cased Telescoped Canon and Ammunition)- [1]
  4. ^ a b Ferrard 2013 : p. 92-94
  5. ^ Ferrard 2013 : p. 93-94
  6. ^ a b “UK Warrior upgrade cancellation makes sale of CT40 cannons likely”. 2021年ねん4月がつ22日にち閲覧えつらん。
  7. ^ Nathan Gain, Thales fournira les yeux du futur véhicule blindé Scout SV, 31 juillet 2015, forcesoperations.com ; Laurent Lagneau, Londres commande 589 véhicules blindés « Scout SV », 3 septembre 2014, www.opex360.com
  8. ^ Army Guide, EBRC.
  9. ^ Grégory COLOMBANI (Lieutenant-colonel), CAVALERIE. La lettre numérique trimestrielle de l’arme blindée, p. 49, note 4
  10. ^ Laurent Lagneau, Nexter a dévoilé son démonstrateur de la tourelle T-40 CTAS qui équipera son EBRC, Industrie, Zone Militaire, www.opex360.com 12 juin 2013 [2]
  11. ^ Laurent Lagneau, RapidFire, le nouveau canon de défense anti-aérienne de Thales, Industrie, Zone Militaire, www.opex360.com, 14 juin 2012 - [3]
  12. ^ https://www.meretmarine.com/fr/content/rapidfire-naval-le-premier-ciws-francais
  13. ^ Justine BOQUET, 512 canons 40mm CTCA pour le Royaume-Uni, 2 juillet 2015, Les sentinelles, le journal de la défense et de la sécurité
  14. ^ “MoD receives final 40CT cannon” (2021年ねん11月26日にち). 2021年ねん11月27日にち閲覧えつらん。.

書誌しょし

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  • Ferrard 2013 : Stéphane Ferrard, Le canon automatique de 40 mm CTAI, DSI, Défense et Sécurité Internationale, Décembre 2013, 98, p. 92-95.
  • NEXTER. Nexter 2014. Catalogue produits et services.
  • Systèmes. NEXTER Systems. ARMES ET SYSTÈMES D’ARTILLERIE. TOURELLES T40 CTA. TOURELLES DE 40 mm, p. 24 - [10]
  • Systèmes. CTA INTERNATIONAL. PRÉSENTATION., p. 54 - [11]
  • Systèmes. CTA INTERNATIONAL. 40 CTAS. CANON (CT C), p. 55 - [12]
  • Systèmes. CTA INTERNATIONAL. Systèmes. 40 CTAS. MUNITIONS TÉLESCOPÉES DE 40 mm (CTA), p. 56 - [13]

外部がいぶリンク

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