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8:30

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『8:30』
ウェザー・リポートライブ・アルバム
リリース
録音ろくおん 1978ねん11月 - 1979ねん初頭しょとう
ジャンル フュージョン
時間じかん
レーベル ARC/コロムビア
プロデュース ジョー・ザヴィヌル
ジャコ・パストリアス
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
ウェザー・リポート アルバム 年表ねんぴょう
ミスター・ゴーン
(1978ねん)
8:30
(1979ねん)
ナイト・パッセージ
(1980ねん)
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8:30』(エイト・サーティ直訳ちょくやくは「はち時半じはん」)は、アメリカのエレクトリック・ジャズ・バンド、ウェザー・リポートのアルバム。1979ねんにARC/コロムビア・レコードからリリースされた。基本きほんてきにライブ・アルバムであるが、だい10からだい13きょくはスタジオ録音ろくおん収録しゅうろくしている。このアルバムにはさまざまなきょく収録しゅうろくされているが、特筆とくひつすべきはバンドの代表だいひょうきょくである「バードランド」のライヴばん収録しゅうろくされているということである。このアルバムは「ベスト・ジャズ・フュージョン演奏えんそう部門ぶもんグラミーしょう受賞じゅしょうした。

来歴らいれき

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タイトルの「8:30」は、午後ごご830ふんから開演かいえんするというこのバンドの習慣しゅうかんからったものである。実際じっさいのツアーのさいには、バンドは4にん編成へんせいとなっており、この4にんやく2あいだ30ふんものあいだ演奏えんそうつづけなければならなかったため、各々おのおののメンバーが、自分じぶん名人めいじんげい披露ひろうするためだけでなく、のメンバーに休息きゅうそくあたえるためにもソロをっていたのである。ウェイン・ショーターは、ステージじょうで、サックスのわりにときにはパーカッションを演奏えんそうしたりもしている。また、スタジオ録音ろくおんなかいちきょく、カリプソの「ブラウン・ストリート」では、ジョー・ザヴィヌル息子むすこエリックが、ピーター・アースキンジャコ・パストリアス一緒いっしょにパーカッションを演奏えんそうしている。

「8:30ツアー」によって、ウェザー・リポートがかつてなく商業しょうぎょうてき成功せいこうしていることがあきらかとなった。このツアーでは、演奏えんそう曲目きょくもく直近ちょっきん商業しょうぎょうてき成功せいこうした2まいのアルバムである『ブラック・マーケット』と『ヘヴィ・ウェザー』からの選曲せんきょくおおきくかたよったものとなっていた。

ジャコ・パストリアスは有名ゆうめいなソロである「スラング」を演奏えんそうしている。これは、循環じゅんかんするテープ使用しようして、ベースによるソロを複数ふくすうわせた演奏えんそう効果こうかつくりだしたもので、途中とちゅうジミ・ヘンドリックスの「Third Stone from the Sun」のメロディをいたり、自分じぶん自身じしんのソロ・アルバムに収録しゅうろくされている「トレイシーの肖像しょうぞう」のメロディになったり、「サウンド・オブ・ミュージック」をいたりしている。ジャコは最後さいごには、自分じぶんのベースをストラップで演奏えんそうして、ソロをえている。

このアルバムはもともと両側りょうがわみのあるジャケットの2まいぐみLPレコードとして発売はつばいされたが、CD再発さいはつさいには、1きょくけずって1まいのCDとして発売はつばいされた。けずられたのは「スカーレット・ウーマン」だった。

日本にっぽんでは、このアルバムは、初回しょかい発売はつばいおなきょく構成こうせいでCD2まいぐみとして発売はつばいされた。

収録しゅうろくきょく

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#タイトル作詞さくし作曲さっきょく
1.「ブラック・マーケット - "Black Market"」 ザヴィヌル
2.「スカーレット・ウーマン - "Scarlet Woman"」 ジョンソン/ショーター/ザヴィヌル
3.「ティーン・タウン - "Teen Town"」 パストリアス
4.「おまえのしるし - "A Remark You Made"」 ザヴィヌル
5.「スラング - "Slang"」(Bass Solo) パストリアス
6.「イン・ア・サイレント・ウェイ - "In A Silent Way"」 ザヴィヌル
7.「バードランド - "Birdland"」 ザヴィヌル
8.「サンクス・フォー・ザ・メモリー - "Thanks for the Memories"」 リーオ・ロビン、ラルフ・レインジャー
9.「バディア / ブギウギ・ワルツ・メドレー - "Badia/Boogie Woogie Waltz"」(Medley) ザヴィヌル
10.「8:30 - "8:30"」(スタジオ・セッション) ザヴィヌル
11.「ブラウン・ストリート - "Brown Street"」(スタジオ・セッション) ザヴィヌル/ショーター
12.おやのない - "The Orphan"」(スタジオ・セッション) ザヴィヌル
13.「サイトシーイング - "Sightseeing"」(スタジオ・セッション) ショーター

パーソネル

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  • ジョー・ザヴィヌル (Joe Zawinul) - キーボード、アープ・クアドラ・シンセサイザー・ベース、コルグVC-10、シーケンシャル・サーキット プロフェット5、パーカッション
  • ウェイン・ショーター (Wayne Shorter) - テナーサックス、ソプラノサックス
  • ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius) - フレットレス・ベース、パーカッション&ドラム (「8:30」「ブラウン・ストリート」)
  • ピーター・アースキン (Peter Erskine) - ドラム
  • エリック・ザヴィヌル (Erich Zawinul) - パーカッション (「ブラウン・ストリート」)
  • ウエスト・ロサンゼルス・クリスチャン・アカデミー・チルドレンズ・クワイア (The West Los Angeles Christian Academy Children's Choir) - ボーカル (「おやのない」)

外部がいぶリンク

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