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ADSR

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ADSR は、シンセサイザーひとし電子でんし楽器がっき制御せいぎょ信号しんごう設定せっていする機能きのうのひとつ。エンベロープ・ジェネレーター (Envelope Generator) によってコントロールされるパラメータで、AttackDecaySustainRelease頭文字かしらもじである。

概要がいよう

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シンセサイザー(アナログシンセサイザー場合ばあい)の3つの音声おんせい信号しんごう機能きのう (VCO/VCF/VCA) は、任意にんい電圧でんあつ制御せいぎょすることにより作動さどうする。また、ノートオン・ノートオフ(鍵盤けんばん楽器がっきにたとえると、鍵盤けんばんかぎす/はなこと相当そうとうする)におうじて、楽器がっきおんてき時間じかんてき変化へんかをする制御せいぎょ信号しんごうつくし、それを音声おんせい信号しんごう機能きのうおくるのがエンベロープ・ジェネレーターの役目やくめになっている。

機能きのう

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シンセサイザーは、発振はっしん(オシレーター)の生成せいせいした波形はけいたいして、べつ入力にゅうりょくチャンネルによる制御せいぎょ機構きこうをもつ。一般いっぱんてきに「ADSR」として体系たいけいす4つの要素ようそは、おおくのシンセイザーのインターフェースによって、そなわっており、しばし視覚しかくてき説明せつめいされる。たとえば、波形はけいやまやま頂点ちょうてんをつないだ「包絡ほうらくせん」やその形状けいじょうのことを時間じかんじく変化へんかなかでこれを指示しじする。

楽器がっきとしてのシンセサイザーの場合ばあいつぎのような、アコースティック楽器がっきおとられる特徴とくちょうてき形状けいじょうをモデル・パラメータ制御せいぎょするものがおおく、これらをふくめてまとめて「ADSR」とばれて定着ていちゃくしている。

エンベロープの構成こうせい要素ようそ A、D、S、R
Attack(がり)
演奏えんそう開始かいしからその音声おんせい最大さいだい音量おんりょう到達とうたつするまでの時間じかん設定せっていするパラメータ。0びょう設定せっていすればいきなり最大さいだい音量おんりょうになり、ピアノやギター、あるいは打楽器だがっき音声おんせいおなじになる。
Decay(減衰げんすい
Attackで到達とうたつした最大さいだい音量おんりょうから、Sustainレベルに移行いこうするまでの時間じかん設定せっていするパラメータ。
Sustain(減衰げんすい保持ほじ
Decayののち演奏えんそうつづいているかぎ音量おんりょう設定せっていするパラメータ(これだけは時間じかんてき変化へんかではなくりょう設定せっていパラメータとなっている)。
Release(余韻よいん
演奏えんそう終了しゅうりょうした(鍵盤けんばんかぎはなした)時点じてんから、おとわるまでの時間じかん設定せっていするパラメータ。ピアノなどのなま楽器がっきでのSustainに相当そうとうする。

ADSR以外いがいのパターン

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パラメーターのかずはA、D、S、Rの4つという場合ばあいおおいが、コルグ一部いちぶ機種きしゅのように5つのものや、オーバーハイム初期しょき機種きしゅでは3つというものもあり、かならずしも4つではない。