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Audio and Modem Riser

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
AMRモデムカードのれい

Audio and Modem Riser(AMR)は1998ねん7がつインテル主導しゅどう策定さくていされたパソコンようライザーカード規格きかくである。

概要がいよう

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AMRスロット(左側ひだりがわ茶色ちゃいろ)とPCIスロット(右側みぎがわ白色はくしょく

AMRAC'97準拠じゅんきょオーディオアナログモデム機能きのう物理ぶつりそう接続せつぞくするための規格きかくとして企図きとされた。

コネクタには46ピンスロットが使用しようされ、信号しんごうせんとしてAC'97規格きかくのAC-LinkのほかS/PDIFUSB、アナログ信号しんごうおよび電源でんげんなどがふくまれている。

従来じゅうらい、アナログモデムはこくごとに規格きかくことなるため、国際こくさい展開てんかいするメーカーのモデルではこくごとに別途べっとPCIのモデムカードを搭載とうさいして出荷しゅっかすることがひろおこなわれていた。これにたいしAMRでは物理ぶつりそう部分ぶぶん分離ぶんりできるため、物理ぶつりそうのみの安価あんかなAMRモデムカードを使用しようすることで容易よういにラインナップをそろえることが可能かのうとなり、コストをおさえられる。 またオーディオ機能きのうかんしても、処理しょりおこな回路かいろおおくの部品ぶひん混在こんざいするマザーボードじょうから分離ぶんりすることは有益ゆうえきであり、入出力にゅうしゅつりょく端子たんし差別さべつすることも容易よういとなる。

このように、AMRはメーカーがPCを出荷しゅっかするのさいに、豊富ほうふなオプションを容易よういかつ安価あんか準備じゅんびするための規格きかくである。

そのため、汎用はんようのPCIスロットとうことなりAMR対応たいおうライザーカードが単体たんたい販売はんばいされることや、エンドユーザーが自分じぶんでAMR対応たいおう拡張かくちょうカードを購入こうにゅう装着そうちゃくすることは想定そうていされていない。またそのさい互換ごかんせい保証ほしょうもされない。ってみれば、エンドユーザーにとってAMRスロットはマザーボードうえ配線はいせんパターンのようなものにぎない。

ただし、一部いちぶのPCショップではAMR対応たいおうのモデムカードなどが少数しょうすうながら出回でまわった。

メーカーにおいてもオーディオ機能きのう比較的ひかくてきはやくに標準ひょうじゅんてき搭載とうさいされるようになったため、実質じっしつてきにはモデム専用せんようスロットとしてあつかわれた。またモデムようとしても、すでに量産りょうさん体制たいせいととのじゅうふんてい価格かかくとなっていたPCIのモデムカードがつづ使用しようされることもおおく、AMRがねらどおりに普及ふきゅうしたとはがたい。

後継こうけい規格きかくとしてはインテルが主導しゅどうするCommunication and Networking Riser (CNR) と、インテルに対抗たいこうするAMDSiSALiひとし策定さくていしたAdvanced Communication Riser (ACR) が提唱ていしょうされ、AMRはりょう規格きかくへの発展はってんてき解消かいしょうというかたち消滅しょうめつした。

りょう規格きかく対立たいりつ最終さいしゅうてきにCNRへの一本いっぽんというかたち収束しゅうそくしている。

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