Chainlink (ブロックチェーン)

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Chainlink
名称めいしょう
複数ふくすう形がたChainlink
ティッカーシンボルLINK
開発かいはつ
オリジナル開発かいはつ者しゃSergey Nazarov, Steve Ellis, Dr. Ari Juels [1][2]
白書はくしょchain.link/whitepaper
コードリポジトリgithub.com/smartcontractkit/chainlink
言語げんごSolidity, GoLang
対応たいおうOSBlockchain-agnostic
ソースモデルOpen source
ライセンスMIT License
ウェブサイトchain.link
元帳もとちょう
循環じゅんかん制限せいげん1,000,000,000

Chainlink(チェーンリンク)とは、イーサリアム上うえに構築こうちくされた分散ぶんさん型がたオラクルネットワークであり[3]、実じつ世界せかいの様々さまざまなデータとブロックチェーン上うえのスマートコントラクトを接続せつぞくする機能きのうを持もつ[4]。それにより、ブロックチェーンとその外部がいぶ情報じょうほうを接続せつぞくさせ、WEBサービス、金融きんゆう、保険ほけんなど生活せいかつのあらゆる場面ばめんでブロックチェーン技術ぎじゅつを利用りようできるようにすることを目指めざしている[5]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

チェーンリンクは2017年ねんにSergey NazaroとSteve Ellisによって作つくられ[3]、同年どうねんコーネル大学だいがく教授きょうじゅのAri Juels と共同きょうどうでチェーンリンクのプロトコルやネットワークを紹介しょうかいするホワイトペーパーを執筆しっぴつする[6]。

2018年ねん、Juelsが手掛てがけた信頼しんらいできる実行じっこう環境かんきょうベースのブロックチェーンオラクルであるTown Crierを統合とうごうした。Town Crierは、イーサリアムとHTTPSを使用しようするウェブソースを接続せつぞくする[7]。

2019年ねん、スマートコントラクトをサービスするネットワークが正式せいしきに開始かいしする[3]。

2020年ねん、Juelsと共とも作さくしたコーネル社しゃのプロジェクトであるDECOを統合とうごうした。DECOは、ゼロ知識ちしき証明しょうめいを用もちいて、生年月日せいねんがっぴなどの機密きみつ情報じょうほうを明あかすことなく、ブロックチェーンのオラクルに情報じょうほうが真実しんじつであることを証明しょうめいできるプロトコルである[8]。

2021年ねん4月がつ、2番目ばんめのホワイトペーパーを発表はっぴょうする[9]。

技術ぎじゅつ的てき仕組しくみ[編集へんしゅう]

LINKトークン[編集へんしゅう]

Chainlinkで使つかわれるトークンは「LINK」であり、チェーンリンクが開発かいはつするオラクルサービス上じょうのノードオペレーターに対たいするお支払しはらい及および担保たんぽとしての使用しようされる。また、LINKはEthereumブロックチェーン上じょうに発行はっこうされているERC677トークンである[10]。

オラクルネットワーク[編集へんしゅう]

A visual representation of Chainlink's "smart bond architecture"

Chainlinkの分散ぶんさん型がたオラクルネットワークは、あらゆるブロックチェーンがオフチェーンのデータや計算けいさんリソースに安全あんぜんに接続せつぞくできるようにするオープンソースの技術ぎじゅつ基盤きばんである[3]。ここでオラクルとは、イーサリアムの文脈ぶんみゃくによれば、イーサリアム外部がいぶ(オフチェーン)からの質問しつもんに答こたえられるトラストレスなシステムを指さし、金かねの価格かかくや乱数らんすうとといった外部がいぶの情報じょうほうを正確せいかくに得えるためのトラストレスな方法ほうほうをイーサリアムに提供ていきょうし、その方法ほうほうをスマートコントラクトを用もちいて利用りようできたり、データを安全あんぜんにDappsのフロントエンドに直接ちょくせつ中継ちゅうけいできたり[11]、イーサリアムとは異ことなるブロックチェーンを結むすぶミドルウェア（中間なかま処理しょり役やく）として使つかう事ことができる。つまり、チェーンリンクはブロックチェーンとオフチェーン環境かんきょう間あいだの「ブリッジ」として機能きのうする[12]。

ネットワークノードは、複数ふくすうのソースからブロックチェーンにデータをフェッチ、検証けんしょう、配信はいしんし、スマートコントラクトを実行じっこうする。ノードのオペレータは、ネットワークのネイティブ暗号あんごう通貨つうかであるLINKで報酬ほうしゅうを得える[3]。

また、ブロックチェーンへの外部がいぶ情報じょうほうの転送てんそうに加くわえて、検証けんしょう可能かのうなランダム関数かんすう（VRF）やデータフィードなど、いくつかの異ことなるオフチェーン計算けいさん機能きのうにも使用しようでき、データフィードは選挙せんきょデータをオンチェーンに持もち込こむために使用しようされる[13]。またチェーンリンクのVRFは、分散ぶんさん型がたゲームに利用りよう可能かのうな乱数らんすう生成せいせいに利用りようできる[14]。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Antonopoulos, Andreas M.、Wood, Gavin『マスタリング・イーサリアム スマートコントラクトとDAppの構築こうちく』宇野うの雅晴まさはる、鳩ばと貝かい淳じゅん一郎いちろう（監かん訳やく）、中城なかしろ元臣もとおみ、落合おちあい渉わたる悟さとる（技術ぎじゅつ監修かんしゅう）、オライリー・ジャパン、2019年ねん。ISBN 978-4-87311-896-3。 

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ “ChainLink A Decentralized Oracle Network” (paper) (English). chain.link/ (2017年ねん9月がつ4日にち). 2021年ねん7月がつ5日にち閲覧えつらん。
  2. ^ Caldarelli, Giulio (November 2020). “Understanding the Blockchain Oracle Problem: A Call for Action” (英語えいご). Information ((University of Verona, 37129 Verona, Italy)) 11 (11): 509. doi:10.3390/info11110509. 
  3. ^ a b c d e Anadiotis, George. “Chainlink launches Mainnet to get data in and out of Ethereum smart contracts” (英語えいご). ZDNet. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “チェーンリンク（Chainlink）”. bitFlyer. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “仮想かそう通貨つうか取引とりひき所しょbitbank、チェーンリンク（LINK）上場じょうじょう”. CoinPost｜仮想かそう通貨つうかビットコインニュース・投資とうし情報じょうほう. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “ChainLink A Decentralized Oracle Network”. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “Blockchain smart contracts are finally good for something in the real world” (英語えいご). MIT Technology Review. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  8. ^ Brett, Charles (2020年ねん9月がつ4日にち). “Chainlink acquires DECO from Cornell” (英語えいご). Enterprise Times. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  9. ^ Anadiotis, George. “Chainlink 2.0 brings off-chain compute to blockchain oracles, promotes adoption of hybrid smart contracts” (英語えいご). ZDNet. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “チェーンリンク(LINK)とは 解説かいせつ・特徴とくちょう・詳細しょうさい | ビットバンク”. bitbank.cc. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  11. ^ Antonopoulos, Andreas『マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築こうちく』Gavin Wood, 宇野うの 雅晴まさはる, 鳩ばと貝かい 淳じゅん一郎いちろう, 中城なかしろ 元臣もとおみ, 落合おちあい 渉わたる悟さとる, 落合おちあい 庸介ようすけ（1st edition）、オイラリージャパン、[Erscheinungsort nicht ermittelbar]、2019年ねん、267 - 269頁ぺーじ。ISBN 978-4-87311-896-3。OCLC 1226442243。https://www.worldcat.org/oclc/1226442243。 
  12. ^ “仮想かそう通貨つうかChainlink/LINKとは？特徴とくちょうと今後こんごの予想よそう・見通みとおしを解説かいせつ[チェーンリンク]”. InvestNavi（インヴェストナビ）. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  13. ^ Castillo, Michael del. “How To Track Official Election Results On Ethereum And EOS” (英語えいご). Forbes. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  14. ^ Brown, Eileen. “Chainlink VRF makes blockchain games more trustworthy by using verifiable on-chain source of randomness” (英語えいご). ZDNet. 2021年ねん12月30日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

日本にっぽん国内こくない取引とりひき所しょ上場じょうじょう 暗号あんごう通貨つうか
テクノロジー
Proof-of-work (PoW) 暗号あんごう通貨つうか
Proof-of-Stake (PoS) 暗号あんごう通貨つうか
Proof-of-Personhood（PoP）（英語えいご版ばん） 暗号あんごう通貨つうか
ERC-20トークン
ステーブルコイン
その他た 暗号あんごう通貨つうか
関連かんれん項目こうもく
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