(Translated by https://www.hiragana.jp/)
Compaq Portable - Wikipedia コンテンツにスキップ

Compaq Portable

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Compaq Portable

Compaq Portable(コンパック・ポータブル)は、最初さいしょIBM PC互換ごかんのひとつであり、そのなかでも世界せかいはつはこ可能かのうパーソナルコンピュータである。

コンパックしゃ1983ねんにリリースしたもので、社名しゃめい由来ゆらいは "Compatibility and Quality"(互換ごかんせい品質ひんしつ)だが、「コンパクトなコンピュータ」というせつもある。

1982ねん11月に発表はっぴょうされ、1983ねん3がつ発売はつばいされたはこ可能かのうなスーツケースサイズのコンピュータであり、ラップトップパソコン直接ちょくせつ先祖せんぞである。その系統けいとうをさかのぼれば、MS-DOSベースでありながらIBM互換ごかんでなかったHyperion 3032CP/MベースのOsborne 1がある。

Compaq Portable は重量じゅうりょう 12.5kgで、キーボードを格納かくのうすればはこ可能かのうミシンのようなおおきさになった。初年しょねんに53,000だい販売はんばいされ、コンパックしゃ設立せつりつ3年間ねんかん会社かいしゃげで、アメリカでの記録きろくてた。

Compaq Portable の基本きほんハードウェアはIBM PC/XTおなじであるが、BIOSだけはコンパック独自どくじのものがまれていた。

メモリは128Kバイト(640Kバイトまで拡張かくちょう可能かのう)を搭載とうさいし、ふたつの5.25インチフロッピーディスクドライブと9インチのグリーンモニターを内蔵ないぞうしていた。

また、CGA互換ごかんのディスプレイカードも内蔵ないぞうしており、外部がいぶのモニターに接続せつぞくしてカラーでおもて計算けいさんソフトのグラフィック表示ひょうじができた。当時とうじおもて計算けいさんソフトでグラフをカラー表示ひょうじできるかどうかがコンピュータのセールスをおおきく左右さゆうしていたとわれる。

コンパックが成功せいこうしたのは、IBMが一般いっぱんはい部品ぶひんでPCをつくったことが根本こんぽん原因げんいんである。そして、同時どうじマイクロソフトしゃがIBM以外いがいMS-DOSをライセンス販売はんばいしたことも一因いちいんである。ひとつだけコピーする必要ひつようがあったのはBIOSだけであった。コンパックはそれにかんしても法律ほうりつまもり、100まんドルをかけてクリーンルーム設計せっけいリバースエンジニアリング機能きのう再現さいげんした。

しかし、他社たしゃ互換ごかん市場いちば参入さんにゅうしてくるのに時間じかんはかからなかった。もっとも、コンパックが実現じつげんしたほとんど完全かんぜん互換ごかんせい(95%の互換ごかんせいわれている)を他社たしゃ達成たっせいできるのはフェニックス・テクノロジーズしゃなどが同様どうようにクリーンルーム設計せっけいのリバースエンジニアリングによってつくったBIOSをリリースしてからである。

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]