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Cray T3D

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Cray T3D は、クレイ・リサーチはじめて開発かいはつしたちょう並列へいれつがたスーパーコンピュータである。1993ねん登場とうじょうしたもので、クレイとしてははじめて独自どくじでないマイクロプロセッサをスーパーコンピュータに使用しようした。"T3D" とは Torus, 3-Dimensional意味いみする。

概要がいよう

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32から2048Processing Elements (PE) で構成こうせいされ、かくPEは150MHzの DEC Alpha 21064 (EV4) プロセッサ1個いっこと16MBから64MBのDRAMからる。2つのPEでペアを構成こうせいし、さらに6ウェイの相互そうご接続せつぞくスイッチをくわえてノードを構成こうせいする。スイッチのピーク帯域たいいきはばは300MB/sであり、ペアのPEを接続せつぞくする以外いがいの4ウェイでスイッチあいだ相互そうご接続せつぞくし、全体ぜんたいとして3次元じげんトーラスじょうのネットワーク形状けいじょうとなる。

T3D はホストとして Cray Y-MP Model E、M90 または C90シリーズをフロントエンドに使用しようするよう設計せっけいされており、UNICOSオペレーティングシステム入出力にゅうしゅつりょくやシステムサービス機能きのうはほぼすべてフロントエンドで動作どうさする。かく PE で動作どうさするのは、UNICOS MAX とばれる単純たんじゅんマイクロカーネルである。

構成こうせいにはいくつかの種類しゅるいがある。SC(Single Cabinet)モデルは、1つの筐体きょうたいにホストである Y-MP と共存きょうぞんし、128または256のPEまで構成こうせい可能かのうである。MC(Multi Cabinet)モデルは、ホストとはべつ水冷すいれい筐体きょうたい使つかう。MCA モデルは、小型こがた最大さいだい128PE)の空冷くうれいしき複数ふくすう筐体きょうたい使つかう。MCN モデルはべつ水冷すいれいしきであり、相互そうご接続せつぞく配線はいせん工夫くふうすることで2のべきじょう以外いがいのPE個数こすうでも構成こうせい可能かのうであった。

Cray T3D MC 筐体きょうたいには、その前面ぜんめんにアップルのPowerBookまれていた。その用途ようとたんに、液晶えきしょう画面がめんじょうにクレイリサーチとT3Dのロゴをアニメーション表示ひょうじするためであった。

1995ねんには、後継こうけいCray T3Eってわられた。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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