EADS アストリアム

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アストリアム
業種ぎょうしゅ 宇宙うちゅう産業さんぎょう宇宙うちゅう旅行りょこう
前身ぜんしん EADS SPACE
後継こうけい エアバス・ディフェンス・アンド・スペース
設立せつりつ 2006ねん12月
創業そうぎょうしゃ EADS
本社ほんしゃ
売上うりあげだか 5,800,000,000 ユーロ (2012ねんウィキデータを編集
従業じゅうぎょう員数いんずう
15,000にん
親会社おやがいしゃ EADS
ウェブサイト http://www.astrium.eads.net/

アストリアム (Astrium) は2013ねんまで存在そんざいした宇宙うちゅうシステム企業きぎょうで、EADS航空こうくう宇宙うちゅう部門ぶもん民間みんかん防衛ぼうえいけにサービスを提供ていきょうしていた。2008ねん時点じてんにおいてアストリアムはフランス、ドイツ、イギリス、スペイン、オランダで売上うりあげだか43おくユーロ、15,000にん雇用こようしていた[1]

2013ねん後半こうはんにEADSとエアバス・ミリタリーの防衛ぼうえい部門ぶもんであるカシディアン (Cassidian) と合併がっぺいし、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースとなった[2]。EADS自体じたいもエアバスグループにまれ、エアバス、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース、エアバス・ヘリコプターズとなった[2]

事業じぎょう領域りょういき[編集へんしゅう]

以下いかの3分野ぶんや活動かつどうしていた。

  • EADS アストリアム・サテライト - 衛星えいせいおよび地上ちじょう設備せつび
  • EADS アストリアム・スペーストランスポーテーション - げロケットおよび軌道きどう周回しゅうかいインフラストラクチャ
  • EADS アストリアム・サービシーズ - 衛星えいせいサービスの開発かいはつおよび納入のうにゅう

衛星えいせい[編集へんしゅう]

アストリアム・サテライトは商用しょうよう通信つうしん衛星えいせいだけでなく科学かがく衛星えいせい地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせいほか衛星えいせいサブシステムや地上ちじょう設備せつび担当たんとうしていた。 イギリス、フランス、ドイツ、スペインの4ヶ国かこくに9つの拠点きょてんち、アストリアム全体ぜんたいやく半数はんすうとなる8,348にん従業じゅうぎょういんようしていた。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

アストリアムは2000ねんにマトラ・マルコーニ・スペースとダイムラークライスラー・エアロスペース (DASA) の宇宙うちゅう部門ぶもんおよびコンプタドラス・レデス・エ・インヘニエリア (CRISA) の合併がっぺい設立せつりつされた。この時点じてんのアストリアムは、EADS とブリティッシュ・エアロスペース合弁ごうべんであった。

2013ねん6がつ16にち少数しょうすう株主かぶぬしであったブリティッシュ・エアロスペースが持分もちぶんを EADS に売却ばいきゃくし、EADS がアストリアムの単独たんどく株主かぶぬしとなったことから EADS アストリアム となった。アストリアムのインフラ部門ぶもんは EADS のげ・宇宙うちゅう部門ぶもん統合とうごうされて EADS スペーストランスポーテーションをて EADS アストリアム・スペーストランスポーテーションに改組かいそされた。また、アストリアムがスカイネット5軍事ぐんじ通信つうしん衛星えいせい構築こうちくした「パラダイム・セキュア・コミュニケーション」にかんするイギリス国防省こくぼうしょうとの契約けいやくは、EADS アストリアム・サービシーズにがれた。

2004ねん1がつ1にちにはスペインの CASA エスパシオが EADS の一部いちぶとなった。また、地理ちり情報じょうほうサービス会社かいしゃインフォテラ (Infoterra) を傘下さんかおさめた。

2006ねん7がつ1にちには EADS アストリアムのフランス法人ほうじん EADS アストリアム SAS がフランス国内こくないにある EADS スペースの子会社こがいしゃ吸収きゅうしゅう合併がっぺいして アストリアム SAS となった。他国たこくでも2006ねんちゅう同様どうよう合併がっぺいおこなわれたが、EADS は契約けいやく文書ぶんしょなど法的ほうてき義務ぎむづけられているもの以外いがいについてはこの合併がっぺいかんして通知つうちおこなわなかった。

宇宙うちゅう旅行りょこう[編集へんしゅう]

2007ねん6がつ、EADS は宇宙うちゅう旅行りょこう分野ぶんや進出しんしゅつすること発表はっぴょうした。2007ねん6がつ20日はつか、1段式だんしきじゅん軌道きどうへのジェットエンジンとロケットエンジンの両方りょうほうそなえたハイブリッドしきスペースジェットの模型もけい発表はっぴょうした。スペースジェットは通常つうじょう飛行場ひこうじょうから4めい乗客じょうきゃくせて通常つうじょうのジェットエンジンを使用しようして離陸りりくする。ロケットエンジンが必要ひつよう高度こうど到達とうたつしたら点火てんかする。最終さいしゅうてき高度こうど100 kmに到達とうたつしたのち乗客じょうきゃくたちは3分間ふんかん重力じゅうりょく状態じょうたい体験たいけんする。2012ねん開始かいし時点じてんにおいて予想よそうされる費用ひよう上限じょうげんは€200,000である。[3] EADSは開発かいはつ費用ひようが10おくユーロかかると見積みつもっている。2009ねん1がつ28にち時点じてんでEADSアストリアムは計画けいかく期限きげん保留ほりゅうとしていることが確認かくにんされた[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ http://www.astrium.eads.net/en/space-company/Locations
  2. ^ a b Messier, Doug (2014ねん1がつ5にち). “EADS Reorganizes, Acknowledges Success of SpaceX”. Parabolic Arc. http://www.parabolicarc.com/2014/01/05/spacex-effect-helps-spur/ 2014ねん1がつ7にち閲覧えつらん 
  3. ^ Firm rockets into space tourism”. BBC Online (2007ねん6がつ13にち). 2007ねん6がつ13にち閲覧えつらん
  4. ^ http://www.flightglobal.com/blogs/hyperbola/2009/03/eads-astrium-puts-its-space-je.html

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]