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IBM TopView

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

TopView(トップビュー) は、IBM1985ねんにリリースしたテキストモードのPC DOSMS-DOSようタスクスイッチャー。様々さまざまなグラフィカル環境かんきょう対抗たいこうするため、IBMはTopViewの完成かんせいまえ1984ねんにPCのしん製品せいひん出荷しゅっかしたころ)に発表はっぴょうおこなった。

概要がいよう

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IBMはしん機種きしゅ計算けいさん能力のうりょくとメモリ容量ようりょう(6MHz の Intel 80286、バージョン02では512KBRAM)をうまく活用かつようするには、なんらかのマルチタスク環境かんきょう必要ひつようだとかんがえていた。しん機種きしゅいまだに8088エミュレーションモードで動作どうさしていて、CPUしん機能きのうであるマルチタスクやプロテクトモードを使つかったオペレーティングシステムしなそろえとして存在そんざいしていないことにおどろいた顧客こきゃくたいして、IBMが用意よういしたこたえが TopView だった。しかし、しん機種きしゅ販売はんばいにはTopViewは不可欠ふかけつというわけではないことが判明はんめいし、製品せいひんとしては短命たんめいわった。

TopViewはx86プロセッサじょうリアルモード動作どうさし、まさしく実装じっそうされたMS-DOSようプログラムをウィンドウじょう動作どうささせることができる。Intel 80386登場とうじょうした各種かくしゅ仮想かそう機能きのうまった使つかっていない。

TopViewでは、MS-DOSようプログラムをマルチタスク環境かんきょうでどのように実行じっこうすべきか(とく不要ふようなリソースをそのプログラムにあたえずにのプログラムようのこしておくための情報じょうほう)を定義ていぎしたPIF (Program Information File) ファイルを導入どうにゅうした。PIFファイルはのちDESQviewMicrosoft Windows拡張かくちょうされ継承けいしょうされた。

IBMはTopViewが使つかいやすいGUIになると約束やくそくしていたが、それは実現じつげんしなかった。それ以前いぜんMicrosoft Windows最初さいしょからグラフィックスを使つかっていて、市場いちばれられた。

TopViewはMS-DOS 2.xうえ動作どうさし、3.0以降いこうでは動作どうさしない。

影響えいきょう

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PC DOS (MS-DOS) ようのタスクスイッチャーとしては、上述じょうじゅつDESQviewMicrosoft Windowsほか1988ねんのIBM DOS 4.0 (MS-DOS 4.0) 標準ひょうじゅんDOSシェル (DOSSHELL) や、1992ねんのOS/2 2.0標準ひょうじゅんのMVDMなどがある。

また1990ねんDOS/VはTopViewインターフェースを使用しようした。