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Joint Strike Missile

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Joint Strike Missile
国際こくさい航空こうくう宇宙うちゅうてんにおいて展示てんじされたモックアップ
種類しゅるい たいかん/対地たいち/巡航じゅんこうミサイル
はら開発かいはつこく  ノルウェー
運用うんよう
配備はいび期間きかん 開発かいはつちゅう
開発かいはつ
製造せいぞう業者ぎょうしゃ コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース
しょもと
重量じゅうりょう 407kg[1]
全長ぜんちょう 3.7m[1]

最大さいだい高度こうど シースキミング
弾頭だんとう HE破片はへん効果こうか弾頭だんとう(125kg)[1]
信管しんかん 事前じぜんにプログラム可能かのう信管しんかん使用しよう

エンジン ウィリアムズ・インターナショナルターボファン
誘導ゆうどう方式ほうしき 慣性かんせい誘導ゆうどうGPS地形ちけい等高線とうこうせん照合しょうごう誘導ゆうどう赤外線せきがいせんカメラ赤外線せきがいせんホーミング、標的ひょうてきデータベース
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Joint Strike Missile(JSM)は、ノルウェーコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペースNSMもとF-35けに開発かいはつちゅうたいかん/対地たいち/巡航じゅんこうミサイルである。試験しけん飛行ひこうは2015ねんからF-16搭載とうさいして開始かいしされ、2017ねん完了かんりょう予定よていしている。初期しょき作戦さくせん能力のうりょく(IOC)の獲得かくとくは、F-35のブロック4がリリースされる2021ねん期待きたいされており[2]完全かんぜん運用うんよう2025ねんからの見込みこみである[3]

開発かいはつ

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2007ねんロッキード・マーティンとコングスベルグは、NSMの空中くうちゅう発射はっしゃバージョンのための共同きょうどう市場いちば売買ばいばい協定きょうてい署名しょめいした[4]。この計画けいかくはノルウェーおよびオーストラリアによって資金しきん供給きょうきゅうされていた[5]

2009ねん4がつ、コングスベルグはJSM開発かいはつだいいち段階だんかいのための契約けいやく署名しょめいした。これは18カ月かげつ以内いない完成かんせいするよう予定よていまれていた[6]

2009ねん6月9にち、F-35をプラットフォームとし、JSMを搭載とうさいすることに両社りょうしゃ関与かんよさせるという協定きょうてい署名しょめいされた[7]

2010ねん4がつ29にち、コングスベルグはグリーン・ヒルズ・ソフトウェア英語えいごばんしゃのIntegrityリアルタイムオペレーティングシステムとマルチ統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう選択せんたくした。この開発かいはつでは、さらに、グリーン・ヒルズ・プローブの高度こうどなハードウェアデバッガとネットワーキングミドルウェアが利用りようされる[8]

2013ねんなかば、JSM開発かいはつだい段階だんかいが、設計せっけい審査しんさかよって技術ぎじゅつ開発かいはつり、設計せっけい成熟せいじゅく技術ぎじゅつ準備じゅんびレベル6までげられ、完成かんせいした[9]

2014ねん7がつ、オスロの防衛ぼうえい物流ぶつりゅう機関きかんはコングスベルグにJSMの開発かいはつとF-35への統合とうごう完了かんりょうするだいさん段階だんかいのための契約けいやくむすんだ[2]

2014ねん7がつ15にち、コングスベルグとレイセオンは、アメリカ海軍かいぐん攻撃こうげきてきたいかん兵器へいき(OASuW)のためにJSMを提供ていきょうするチーミング契約けいやく形成けいせいしたことを発表はっぴょうした[10]。レイセオンは、アメリカ市場いちばけのJSMを生成せいせいすることが予想よそうされる。海軍かいぐんは2017ねんにもOASuWのための競争きょうそう開始かいしする予定よていでその場合ばあい、ロッキード・マーチンのLRASMとの競争きょうそうになることが予想よそうされる[11]

2015ねん2がつ25にちオーストラリアがJSMの開発かいはつ協力きょうりょくすると発表はっぴょうした[12][13]

2015ねん9月15にち、オーストラリアはJSMの既存きそん赤外線せきがいせんシーカーを補完ほかんするためのパッシブ無線むせん周波数しゅうはすうシーカーの開発かいはつ資金しきんし、F-35へのインテグレーションの資金しきん分担ぶんたんする契約けいやくむすんだ[14]

2015ねん10がつ28にち、F-16を使つかっての飛行ひこう試験しけん開始かいしされ、最初さいしょ試験しけん成功裏せいこうり完了かんりょうした[15]

2017ねん4がつ7にち、コングスベルグはJSMにあたらしい能力のうりょく(BAE システムズ・オーストラリアによって開発かいはつされた無線むせん周波数しゅうはすうシーカー)を統合とうごうするために1.5おくノルウェー・クローネ相当そうとう契約けいやくオーストラリア国防省こくぼうしょうとのあいだむすんだ[16][17]

特徴とくちょう

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NSMとのちがいには以下いかふくまれる。

  • F-35の胴体どうたいない兵器へいきくらウェポンベイ)に適合てきごうするよう胴体どうたいさい設計せっけい[9]主翼しゅよくてんはりしき変更へんこう[1][18]
  • ターボジェットエンジンかわそうとエアインテークの変更へんこう[9]
  • 海上かいじょう陸上りくじょう基地きち標的ひょうてき攻撃こうげきする能力のうりょく
  • 空中くうちゅう発射はっしゃはは(F-35)。
  • NSMの280kmをえる射程しゃてい改善かいぜん[19]
  • 2013ねん開始かいしする長期ちょうき生産せいさん

JSMはマルチコア・コンピューターを搭載とうさいする予定よていである。これはアメリカのグリーン・ヒルズ・ソフトウェア英語えいごばんしゃ開発かいはつした、Integrityリアルタイムオペレーティングシステム実行じっこうする[8]

また、対地たいち攻撃こうげきおよび双方向そうほうこう通信つうしんラインのオプションを装備そうびする予定よていであり、装備そうびした場合ばあい中央ちゅうおう制御せいぎょしつ、もしくは飛行ひこうちゅうのミサイルとの連絡れんらくることが可能かのうとなる。

派生はせいがた

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2014ねん公開こうかいされたMK 41VLSからの発射はっしゃ対応たいおうさせた派生はせいがた[20]アメリカ海軍かいぐん攻撃こうげきてきたいかん兵器へいき (Offensive Anti-Surface Warfare、OASuW)インクリメント2においてロッキード・マーティンLRASM競合きょうごうする可能かのうせいがある[21]

潜水艦せんすいかん発射はっしゃがた

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コングスベルグしゃはノルウェーの潜水せんすいかんにJSMを搭載とうさいできるよう、手法しゅほう研究けんきゅうしている[22]。この手法しゅほうとしてミサイルのスリム、エアフレームの変更へんこうあたらしいターボジェットエンジンの装備そうび、エアインテークの改修かいしゅう、275km以上いじょう射程しゃてい目指めざすための燃料ねんりょう容積ようせき拡大かくだいリンク16互換ごかんせいのある双方向そうほうこうデータリンクのみなどの改良かいりょう予定よていされている。

この潜水せんすいかん発射はっしゃがたは2014ねんにはポーランド開催かいさいされただい13かいバルト軍事ぐんじフェアBALT-MILITARY-EXPO 2014においてはじめて模型もけい公開こうかいされた。また、このさいコングスベルグは潜水艦せんすいかん発射はっしゃがたたいして300kmをえる射程しゃてい目指めざしていることをあきらかにしたが、ミサイル監視かんしレジームにより設定せっていされた制限せいげん以下いか維持いじすることを計画けいかくしている[23]

搭載とうさい

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JSMは、F-35AおよびF-35Cの胴体どうたいない兵器へいきくらに2はつ携行けいこう可能かのうなほか、機外きがいハードポイントにも搭載とうさい可能かのうである。前述ぜんじゅつとおり、F-35での運用うんようはブロック4から可能かのうとなる見込みこ[1]。また、F-35以外いがい航空機こうくうきにも搭載とうさいできるよう設計せっけいされており[24]F/A-18F-15との適合てきごう確認かくにんされているが、コングスベルグは顧客こきゃくがいないかぎり、実施じっしすることはいとしている[2]。またコングスベルグはマレーシアのLIMA 2017で、ユーロファイター タイフーン兵器へいきパッケージにJSMを追加ついかする計画けいかくだとし、すで予備よび段階だんかい開始かいしされているとことをあきらかとした[25]

運用うんようこく

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開発かいはつこくのノルウェーのほか、オーストラリアが2014ねん6がつにJSMの購入こうにゅう関心かんしん表明ひょうめいしている。オーストラリアは以前いぜんより資金しきん供給きょうきゅうし、2015ねんにはオーストラリアはJSMの開発かいはつへの協力きょうりょく表明ひょうめいしたことなどから運用うんようこくとなることが見込みこまれる。

そのほか、韓国かんこくなどのF-35運用うんようこくにも提案ていあんしていく予定よていである[3]

日本にっぽん導入どうにゅう決定けっていし、2018年度ねんど平成へいせい30年度ねんど予算よさん関連かんれん経費けいひ計上けいじょうしている[26]国内こくない離島りとう有事ゆうじそなえるのがしゅ目的もくてきだが、自衛じえいのために相手あいてこく基地きちなどを攻撃こうげきするてき基地きち攻撃こうげき能力のうりょく保有ほゆう念頭ねんとういているとの見方みかたもある[27]。2022ねん時点じてんでは納期のうきおくれにより予算よさん執行しっこうできていなかった[28]が、2023ねん2がつ16にち伊藤忠いとうちゅうアビエーション契約けいやくしている[29]

参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ a b c d e 世界せかいシリーズ F-35 ライトニングII P-43、P.44
  2. ^ a b c Kongsberg plans JSM flight tests in 2015
  3. ^ a b Norway’s Joint Strike Missile Tempts Aussies; Raytheon Likes It Too
  4. ^ Joint marketing agreement – KDA press release, 31 January 2007
  5. ^ Norway pushes naval strike missile for JSF – Jane's Defence Weekly, 20 July 2005
  6. ^ Development contract for the Joint Strike Missile – KDA press release, 27 April 2009
  7. ^ Cooperative agreement with Lockheed Martin – KDA press release, 9 June 2009
  8. ^ a b Kongsberg selects Integrity for missile programme
  9. ^ a b c Norway discloses JSM cost increase ahead of vote
  10. ^ Raytheon To Produce US Variant of Kongsberg's JSM
  11. ^ Arming New Platforms Will Push Up Value Of Missiles Market
  12. ^ Norway and Australia to cooperate on advanced maritime strike weapon for the F-35A
  13. ^ Norway and Australia to cooperate on Joint Strike Missile-development
  14. ^ Australia to Finance the Development of a New Seeker for Kongsberg's Joint Strike Missile
  15. ^ Joint Strike Missile starts flight test programme
  16. ^ KONGSBERG signs contract with Australia to integrate new capability for the Joint Strike Missile
  17. ^ Kongsberg JSM to receive BAE Australia RF seeker
  18. ^ "Norway pushes for further assurances over JSM integration on F-35."
  19. ^ Norway’s JSF Deal Bolsters JSM missile
  20. ^ Kongsberg showcased a Vertical Launch Joint Strike Missile (VL JSM) during AUSA 2014
  21. ^ Exclusive: New Details on the Kongsberg Vertical Launch Joint Strike Missile (VL JSM)
  22. ^ "Kongsberg studies JSM for submarine launch."
  23. ^ Kongsberg unveils for the first time a Submarine Launched NSM at Balt Military Expo 2014
  24. ^ Kongsberg’s New NSM/JSM Anti-Ship & Strike Missile Apr 17, 2014 16:05 UTC by Defense Industry Daily staff
  25. ^ Kongsberg's JSM missile to be added to Eurofighter Typhoon weapons package
  26. ^ くに防衛ぼうえい予算よさん平成へいせい30年度ねんど予算よさん概要がいよう2018ねん3がつ29にち防衛ぼうえいしょう
  27. ^ F35にそら対地たいちミサイル検討けんとう射程しゃてい300キロ
  28. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022ねん10がつ27にち). “独自どくじ政府せいふべい「トマホーク」購入こうにゅう検討けんとう 反撃はんげき能力のうりょく保有ほゆう念頭ねんとう”. 産経さんけいニュース. 2022ねん10がつ28にち閲覧えつらん
  29. ^ れい年度ねんど 月別つきべつ契約けいやく情報じょうほう随意ずいい契約けいやく基準きじゅん以上いじょう防衛ぼうえい装備そうびちょう。2023ねん9がつ9にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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