Macintosh SE

Macintosh SE

別名べつめい	Macintosh SE FDHD Macintosh SE SuperDrive
発売はつばい日び	1987年ねん3月がつ2日にち (1987-03-02)
標準ひょうじゅん価格かかく	US$2900 (2機きのFDD内蔵ないぞうモデル) US$3900 (20 MBハードディスク内蔵ないぞうモデル)
販売はんばい終了しゅうりょう日び	1990年ねん10月がつ15日にち (1990-10-15)
OS	漢字かんじtalk 2.0 - 7.5.5
CPU	Motorola 68000 7.8MHz
メモリ	RAM (150 ns 30-pin SIMM)
前ぜん世代せだいハード	Macintosh 512Ke Macintosh Plus
次世代じせだいハード	Macintosh SE/30 Macintosh Classic Macintosh Portable

Macintosh SEは、Appleによって1987年ねん(昭和しょうわ62年ねん)3月がつから1990年ねん(平成へいせい2年ねん)10月がつまで製造せいぞうされたパーソナルコンピュータである 。このコンピュータはMacintosh Plusデザインから大幅おおはばな改善かいぜんを行おこない、Macintosh IIと同時どうじに発表はっぴょうされた。 オリジナルのMacintoshコンピュータと異ことなる筐体きょうたいデザインは、フロッグデザインによるものある。

特徴とくちょう

前身ぜんしんであるMacintosh Plusと比較ひかくして、SEの注目ちゅうもくすべき新しん機能きのうは以下いかの通とおり:

• ハードディスク（最初さいしょは20MBまたは40MB）または2機き目めのフロッピードライブ用ようの内蔵ないぞうドライブベイを備そなえた最初さいしょのコンパクトMacintosh
• 拡張かくちょうスロットを搭載とうさいした最初さいしょのコンパクトMacintosh（SEは「システム拡張かくちょう(System Expansion)」の略りゃく）
• Apple IIGSで導入どうにゅうされたキーボードおよびマウスインターフェイス用ようのApple Desktop Bus（ADB）を使用しよう
• データスループットの向上こうじょうによるSCSIサポートの向上こうじょう
• 冷却れいきゃくファンを追加ついかしたことにより信頼しんらい性せいが向上こうじょうし、寿命じゅみょうが延のびた

SEは、1機きまたは2機きのフロッピードライブ、またはフロッピードライブとハードドライブのいずれかに対応たいおうするように設計せっけいされている。 市販しはん後ごのブラケットは、SEが2つのフロッピードライブとハードドライブを収容しゅうようできるように設計せっけいされているが、Appleがサポートする構成こうせいではない。さらに、外部がいぶのフロッピーディスクドライブを接続せつぞくすることもできる。そのため、SEは、Macintosh PortableとMacintosh IIと同おなじく3台だいのフロッピードライブをサポートできる。増加ぞうかしたRAM容量ようりょうとオプションの内蔵ないぞうハードドライブは、サードパティ製品せいひんの市場いちばを縮小しゅくしょうさせた。Appleが1989年ねん1月がつにMacintosh SE/30を発表はっぴょうした後のち、SEのアップグレード向むけにロジックボード（ケースフロントと内部ないぶシャーシを含ふくむ）を販売はんばいした。

シングルフロッピーモデルでは、2番目ばんめのフロッピードライブに当あたる場所ばしょにドライブアクセスランプが付ついている。

さらに、SEには、プロセッサーダイレクトスロットがあり、アクセラレータなどの拡張かくちょうカードを取とり付つけることができる。SEは、MicroMacアクセラレータを使用しようして、50 MHzおよび5 MB以上いじょうにアップグレードすることがでる。 過去かこには、Sonnet Allegroのような他ほかのアクセラレータも利用りよう可能かのうであった。カードを取とり付つけるには、ケースを開あけ、内部ないぶCRTからの高こう電圧でんあつにさらされる為ため、Appleは認定にんていされたディーラーだけがカードをインストールするよう勧すすめた。 このケースはトルクスネジで密閉みっぺいされていた。

Macintosh SEのROMサイズは、最初さいしょのMacintoshの64KBから256KBに増加ぞうかされた為ため、開発かいはつチームはROMに隠かくされたEaster Eggを含ふくめることができた。

SEとMacintosh IIは、Apple I以来いらいのキーボードが付属ふぞくしないApple製せいコンピュータだった。 代かわりに新あたらしい選択肢せんたくしとして、ADBのApple KeyboardやApple Extended Keyboardが販売はんばいされた。

Appleはプロモーションショットや従業じゅうぎょう員いん向むけのプロトタイプとして透明とうめいケースを持もつ10台だいのMacintosh SEを制作せいさくした。 非常ひじょうに稀まれなものであり、コレクター間あいだで高価こうかに取引とりひきされている。

Macintosh Plusや Macintosh SE などには、システムエラーが発生はっせいした際さいには、本体ほんたいを投なげる代かわりに、投なげたり、殴なぐったりして欲ほしいとされる高たかさ20センチほどのぬいぐるみがあり、Smac-a-Mac の呼よばれている。

Macintosh SE FDHD

当初とうしょ、SEは片面かためん倍ばい密度みつど（SSDD）（400KB）と両面りょうめん倍ばい密度みつど（DSDD）（800KB）のフロッピーディスクしか使用しようできなかった。 1989年ねん8月がつ、Appleは、1.4MBの高密度こうみつど（HD）フロッピーディスクを処理しょりできるフロッピーディスクドライブであるSuperDriveを搭載とうさいしたMacintosh SE FDHDを発表はっぴょうした。 元々もともとFDHD（フロッピーディスク高密度こうみつど）モデルとして販売はんばいされていたが、後のちにいくつかのMacintosh SE FDHDにMacintosh SE Superdriveというラベルが付つけられ、新あたらしいドライブに関かんするAppleのマーケティング変更へんこうに対応たいおうした。それ以来いらい、HDフロッピーはMacintoshとPCの両方りょうほうのコンピュータで事実じじつ上じょうの標準ひょうじゅんとなった。アップグレードキットが、新あたらしいROMチップと新あたらしいディスクコントローラチップを含ふくむオリジナルのMacintosh SE用ように販売はんばいされ、オリジナルを置おき換かえた。

Macintosh SE FDHDは1990年ねん10月がつに販売はんばい終了しゅうりょうとされ、Macintosh Classicが後継こうけい種しゅとなった。

Macintosh SE内部ないぶ

1988年ねんMacintosh SEのロジックボード

仕様しよう

• プロセッサー: MC68000, 8MHz
• システムバス速度そくど: 8MHz
• ROMサイズ: 256kB
• データパス: 16ビットレベル1
• RAMのタイプ: 150ns 30-pin SIMM
• VRAMタイプ: 内蔵ないぞう
• 標準ひょうじゅんRAM: 1MB
• 最大さいだいRAM: 4MB
• RAMスロット数すう: 4(ペア)
• 標準ひょうじゅんハードドライブ: 20MB
• ハードドライブタイプ: SCSI
• 標準ひょうじゅんディスク: 3.5インチ 、800kB, 800kB x2(自動じどう)
• Exp. スロット数すう: SE PDS
• 電池でんちタイプ: 3.0 Vリチウム
• ディスプレイ: 512 x 342ドット 9インチ (23 cm) 1ビット白黒しろくろ
• ビデオメモリ: 512 x 384 x1
• 対応たいおうOS: System 3.3–7.5.1, 7.5.3–7.5.5, 漢字かんじTalk 2.0 - 7.5.5
• 重量じゅうりょう：7.7kg

エミュレータ

• ミニvMac SE&SE FDHD

Compact Macintoshの変遷へんせん

「en:Timeline of Apple Macintosh models」も参照さんしょう

外部がいぶリンク

• 1987 Apple Computer, Inc. promotional video "Own-a-Mac - The Movie" - YouTube
• The Mac SE Support Pages 修理しゅうりとアップグレードのアドバイスページ