出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
この
記事 きじ には
複数 ふくすう の問題 もんだい があります。
改善 かいぜん や
ノートページ での
議論 ぎろん にご
協力 きょうりょく ください。
NetCDF (ネットワーク共通 きょうつう データ形式 けいしき ,英語 えいご :Network Common Data Form )は、バイナリファイルフォーマット の一 ひと つであり、その拡張子 かくちょうし は".nc"である。NetCDFは気象 きしょう 、海洋 かいよう 、気候 きこう 変動 へんどう などの分野 ぶんや で国際 こくさい 的 てき に広 ひろ く使 つか われている。NetCDFは、コンピュータの機種 きしゅ に依存 いぞん しないバイナリ形式 けいしき であり(機種 きしゅ 非 ひ 依存 いぞん )、データを配列 はいれつ として読 よ み書 か きすることができ(配列 はいれつ 指向 しこう )、さらにデータに加 くわ えそのデータに関 かん する説明 せつめい を格納 かくのう できる(自己 じこ 記述 きじゅつ 的 てき )という特徴 とくちょう がある。NetCDFは、オープンな地理 ちり 情報 じょうほう 標準 ひょうじゅん を策定 さくてい する国際 こくさい 的 てき なコンソーシアムである、Open Geospatial Consortiumにおける国際 こくさい 標準 ひょうじゅん である。
NetCDFファイルを作成 さくせい 、読 よ み書 か き、共有 きょうゆう するには、ソフトウェア ライブラリ であるNetCDFライブラリを使 つか う必要 ひつよう がある。C言語 げんご によって実装 じっそう されたNetCDFライブラリが、MITライセンス のオープンソースソフトウェア としてプロジェクトの公式 こうしき サイトで提供 ていきょう されている。この他 ほか に、様々 さまざま なプログラミング言語 げんご (C 、C++ 、FORTRAN 77 、Fortran 90 、Java 、Perl 、Ruby 、Python 、Haskell 、Mathematica 、MATLAB 、IDL 、Octave )のAPI が利用 りよう できる。
NetCDFは1989年 ねん にUnidata Program CenterのGlenn Davisらにより開発 かいはつ され、以来 いらい 多数 たすう のNetCDFユーザにより増強 ぞうきょう されてきた。
NetCDFインターフェースの目的 もくてき は、配列 はいれつ 指向 しこう 型 がた のデータを自己 じこ 記述 きじゅつ 的 てき でかつポータブル なフォーマットとして作成 さくせい ・アクセス・共有 きょうゆう することにある。
「自己 じこ 記述 きじゅつ 的 てき 」とはそのファイルが自身 じしん に含 ふく まれるデータに関 かん する情報 じょうほう を内包 ないほう しているという意味 いみ であり、「ポータブル」とはファイル内 ない のデータが整数 せいすう ・文字 もじ ・浮動 ふどう 小数点 しょうすうてん の格納 かくのう 方式 ほうしき が異 こと なるコンピュータ 間 あいだ でやり取 と りできるということを意味 いみ する。
NetCDFインターフェースを使用 しよう して生成 せいせい されたファイルはNetCDFをサポートするコンピュータであればそのままやり取 と りが可能 かのう となる。
NetCDFのソフトウェアはC言語 げんご で実装 じっそう され、MITライセンス のオープンソースソフトウェア として公開 こうかい されている。NetCDFデータアクセス用 よう のAPI として、C++ 、FORTRAN 77 、Fortran 90 が用意 ようい されている。その他 た 、Java 、Perl 、Ruby 、Python 、Haskell 、Mathematica 、MATLAB 、IDL 、Octave などのプログラミング言語 げんご からも利用 りよう できる。
NetCDFユーザの助力 じょりょく によってその他 た のプラットフォーム や他 た のプログラム言語 げんご 用 よう に移植 いしょく されたソフトウェアもある。
配列 はいれつ 指向 しこう 型 がた のデータやソフトウェアを共有 きょうゆう し、より価値 かち のあるファイルを作成 さくせい することを目的 もくてき に、NetCDF のソフトウェア・ライブラリのソースコード は無料 むりょう で配布 はいふ されている。
NetCDFは、気象 きしょう 、海洋 かいよう 、気候 きこう 変動 へんどう などの分野 ぶんや で国際 こくさい 的 てき に広 ひろ く使 つか われている。これはNetCDFが、シミュレーション結果 けっか を格納 かくのう できるだけでなく、シミュレーションで使 つか われた格子 こうし の緯度 いど ・経度 けいど ・高 たか さ、日付 ひづけ 時刻 じこく 、地図 ちず 投影 とうえい 法 ほう などの情報 じょうほう を付 つ け加 くわ えて格納 かくのう できるためである。ESRI ArcGIS、QGIS など主要 しゅよう な地理 ちり 情報 じょうほう システムがNetCDFをサポートしていることもあり、NetCDFに格納 かくのう されたシミュレーション結果 けっか を地図 ちず 上 じょう に可視 かし 化 か し、地理 ちり 情報 じょうほう と重畳 ちょうじょう して活用 かつよう するために地理 ちり 情報 じょうほう システムが使 つか われる。
NetCDFの自己 じこ 記述 きじゅつ 性 せい を高 たか めるために、規約 きやく が定 さだ められている。規約 きやく とはNetCDFの変数 へんすう や属性 ぞくせい 、次元 じげん の使 つか い方 かた を定 さだ めたルールである。最 もっと も広 ひろ く使 つか われている規約 きやく はCOARDS規約 きやく およびその後継 こうけい であるCF規約 きやく である。主要 しゅよう な地理 ちり 情報 じょうほう システム などで取 と り扱 あつか うことができるNetCDFは、CF規約 きやく に準拠 じゅんきょ している必要 ひつよう がある。
NetCDFライブラリには、2018年 ねん 現在 げんざい 、バージョン3とバージョン4の2つがメンテナンスさえている。1997年 ねん にリリースされたバージョン3は、2018年 ねん においても広 ひろ く使 つか われており、継続 けいぞく してメンテナンスされている。2008年 ねん にリリースされたバージョン4はHDF5フォーマットを利用 りよう しており、2GBを超 こ えるファイルや、データ圧縮 あっしゅく などの新 あたら しい機能 きのう が提供 ていきょう されている。バージョン4のNetCDFライブラリは、バージョン3とバージョン4のNetCDFファイルを読 よ み書 か きできる。
Panoply : NASAのGISS により提供 ていきょう されたnetCDFを表示 ひょうじ するためのソフトウェア