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Mathematica

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Mathematica
Mathematica 8.0.0 GNU/Linuxばんのフロントエンド
開発元かいはつもと ウルフラム・リサーチ
初版しょはん 1988ねん6がつ23にち[1]
最新さいしんばん
14.1 / 2024ねん7がつ31にち (3かげつまえ) (2024-07-31)
プログラミング
言語げんご
C/C++JavaWolfram
プラットフォーム クロスプラットフォーム (list)
対応たいおう言語げんご 英語えいご日本語にほんご中国ちゅうごくフランス語ふらんすごドイツイタリア韓国かんこくスペイン
種別しゅべつ 数式すうしき処理しょりシステム数値すうち解析かいせき情報じょうほう視覚しかく統計とうけい処理しょりユーザインタフェース生成せいせい
ライセンス プロプライエタリ
公式こうしきサイト www.wolfram.com/mathematica/
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Mathematica(マセマティカ)は、スティーブン・ウルフラム考案こうあんひろ使つかわれている数式すうしき処理しょりシステムウルフラム・リサーチの、ウルフラムがひきいる数学すうがくしゃプログラマのチームが開発かいはつし、同社どうしゃ正規せいき認定にんてい販売はんばい代理だいりてん)により販売はんばいされている。Mathematicaはこう基本きほんとして、複数ふくすうのパラダイムをエミュレートするプログラミング言語げんごとしても強力きょうりょくである。

概要がいよう

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ウルフラム・リサーチ創始そうししゃであるスティーブン・ウルフラムかれのチームは、1986ねんからあらたな数式すうしき処理しょりシステム開発かいはつ開始かいしし、1988ねんにその最初さいしょのバージョンをリリースした。ウルフラムは当初とうしょ、このシステムをOmega、のちにPolyMathとんでいたが、当時とうじNeXTしゃ社長しゃちょうであったスティーブ・ジョブズ相談そうだんしたところ「ダサい名前なまえだ」と一蹴いっしゅうされ、なにか一般いっぱんてきかたりをロマンチックに表現ひょうげんしたもの、たとえばトリニトロンのような名前なまえいとして「Mathematica」と名付なづけた[2]

歴代れきだいのMathematicaのロゴに使つかわれているのは「スパイキー」とばれるさん次元じげん多面体ためんたいで、初代しょだい Mathematicaではだいじゅう面体めんてい、それ以降いこうのバージョンではそうきょくじゅう面体めんてい装飾そうしょくしたものが使つかわれている[3][4]

プログラミング言語げんごとしてのMathematicaは、こう基本きほんとして関数かんすうがた手続てつづがた両方りょうほうをサポートするマルチパラダイム・プログラミング言語げんごである。Mathematicaは、ウルフラムらが1979ねんごろ開発かいはつした Symbolic Manipulation Program起源きげんとし[5]プログラミング言語げんごALGOLLISPAPL、および数式すうしき処理しょりシステムMacsyma影響えいきょうけている[6][7]

MathematicaはC/C++およびJava実装じっそうされているが、拡張かくちょう可能かのうライブラリはすべてWolfram言語げんごかれている。実際じっさいあたらしいコード(Wolfram言語げんごかれたテキストファイル)はMathematicaの「パッケージ(.mファイル)」として追加ついかされる。Mathematicaには4,000以上いじょう高度こうど洗練せんれんされた関数かんすう用意よういされており[8]、それらをビルディング・ブロックとしてわせていくことで、簡単かんたんにプログラムをつくることができる。

システムとしてのMathematicaは、Wolfram言語げんご解釈かいしゃく実際じっさい計算けいさん実行じっこうする「カーネル」と、その計算けいさん結果けっか表示ひょうじする「フロントエンド」の2つの部分ぶぶんから構成こうせいされる。カーネルとフロントエンドのあいだ通信つうしんには「MathLink[リンク]」プロトコルが使つかわれる。

Mathematicaの最新さいしんバージョンは 14.1(2024ねん7がつ31にちリリース)で、様々さまざまなコンピュータシステムじょう利用りよう可能かのうとなっている。

機能きのう

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調整ちょうせい可能かのうなパラメータで描画びょうがしたディニの曲面きょくめん英語えいごばん

Mathematicaにはつぎのような機能きのうがある[9]

インタフェース

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システムとしてのMathematicaは、ユーザーとの対話たいわおこなう「フロントエンド」と、演算えんざん実行じっこうする「カーネル」の2つの部分ぶぶんから構成こうせいされる。フロントエンドはMathematicaシステムのGUI担当たんとうする部分ぶぶんで、自動じどう構文こうぶんカラーリング、入力にゅうりょく補完ほかん、デバッガなどの開発かいはつツールの機能きのうがある。また、一般いっぱんてきなワードプロセッシング機能きのうだい部分ぶぶんもサポートしている。

フロントエンドとカーネルはたがいに独立どくりつ起動きどうし、「MathLink[リンク]」とばれるプロトコルを使つかって通信つうしんしている。実際じっさい、Mathematicaを起動きどうした時点じてんではカーネルは起動きどうしておらず、フロントエンドで最初さいしょ計算けいさん実行じっこうされたときにはじめてカーネルががる。

ノートブック

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Mathematicaの標準ひょうじゅんてきなフロントエンドである「ノートブック」は対話たいわがたのドキュメントで、データ・数式すうしき・テキスト・コード・演算えんざん結果けっか・グラフィックス・ひょう・GUIコンポーネント・アニメーション・音声おんせいなどを混在こんざいさせることができる。ノートブックはウルフラム・リサーチ共同きょうどう創始そうししゃであるセオドア・グレイ英語えいごばんによって設計せっけいされ、Mathematica 2.0より採用さいようされた。

ひとつのノートブックのなかでデータの処理しょりから可視かし、さらに文書ぶんしょ作成さくせいまでをシームレスにおこなえることが、Mathematicaの最大さいだい利点りてんひとつである。ノートブックにおいては、ユーザーの入力にゅうりょく(テキストと Wolframコード)やカーネルの演算えんざん結果けっか(グラフィックやサウンドもふくむ)は、すべて階層かいそうされた「セル」におさめられ、文書ぶんしょのアウトラインやセクション分割ぶんかつ容易よういおこなえる。

ノートブックの中身なかみはすべてWolfram言語げんご記述きじゅつされており、それ自体じたいを Wolfram 言語げんご生成せいせい修正しゅうせい解析かいせきすることが可能かのうである。ノートブックからTeXやXMLなどのほかのフォーマットへの変換へんかんは、この機能きのうもちいた構文こうぶん解析かいせきつうじて実現じつげんされている。

代替だいたいフロントエンド

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Mathematica標準ひょうじゅんのノートブック以外いがいにも、代替だいたいのフロントエンドが存在そんざいする。2006ねんにはEclipseベースのIDEWolfram Workbench登場とうじょうした。プロジェクトベースのコード開発かいはつツールとなっており、リビジョン管理かんり、デバッグ、プロファイル、評価ひょうかなどの機能きのうがある。またMathematicaには、テキストがたインタフェースがどうこりされており、UNIXコマンドラインから直接ちょくせつカーネルを対話たいわすることも可能かのうである[10]

計算けいさん可能かのうなデータ

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Mathematicaで利用りようできるリアルタイム気象きしょうデータをもちいたりゅうせんプロット (StreamPlot) のれい

Mathematicaには一貫いっかんしたフレームワークで管理かんりされたデータぐんふくまれており、即座そくざ計算けいさん使用しようできる。それらデータはモデル評価ひょうかなどの目的もくてきでプログラムから使用しようでき、ウルフラム・リサーチにあるデータサーバに自動じどうアクセスして最新さいしんデータに更新こうしんできる[11]株価かぶか気象きしょうなどのデータはリアルタイムに配信はいしんされる。

計算けいさん可能かのうなデータにはつぎのようなものがある。

  • 数学すうがくデータ: 195の多面体ためんたいの98種類しゅるい属性ぞくせいデータ、5300のグラフの282種類しゅるい属性ぞくせいデータ、6つのむすの64種類しゅるい属性ぞくせいデータ、21の格子こうしの38種類しゅるい属性ぞくせいデータ
  • 化学かがくデータ: 44,000 の化合かごうぶつの101種類しゅるい属性ぞくせいデータ、118の元素げんその86種類しゅるい属性ぞくせいデータ、1000の原子げんし粒子りゅうしの35種類しゅるい属性ぞくせいデータ、3200の同位どういたいの33種類しゅるい属性ぞくせいデータ
  • 天文学てんもんがくデータ: 52の測地そくち座標ざひょうけいの32種類しゅるい属性ぞくせいデータ、156,000 の天体てんたいの99種類しゅるい属性ぞくせいデータ
  • 地政学ちせいがくデータ: 240カ国かこくの223種類しゅるい属性ぞくせいデータ、164,000の世界せかい各地かくち都市としの14種類しゅるい属性ぞくせいデータ
  • 言語げんごデータ: 149,000の英単語えいたんごの37種類しゅるい属性ぞくせいデータ、の26の言語げんご辞書じしょ
  • 生命せいめい科学かがくデータ: 40,000のヒト遺伝子いでんしの41種類しゅるい属性ぞくせいデータ、27,000のタンパク質たんぱくしつの30種類しゅるい属性ぞくせいデータ
  • 金融きんゆうデータ: 146,000の銘柄めいがら金融きんゆう商品しょうひんの74の属性ぞくせいデータ(履歴りれきとリアルタイム)
  • 気象きしょうデータ: 22,000の世界せかい各地かくち観測かんそく地点ちてんにおける43の属性ぞくせいデータ(履歴りれきとリアルタイム)
  • Wolfram Alphaのデータ: Wolfram Alphaからのちょうえる多数たすうのデータ

高性能こうせいのう計算けいさん

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1999ねんのバージョン4でパックアレー[12]、2003ねんのバージョン5で疎行列そぎょうれつ導入どうにゅう[13]GNU Multi-Precision Library採用さいようしてこう精度せいど演算えんざん可能かのうとなり、高性能こうせいのう計算けいさん機能きのう拡張かくちょうされた。

バージョン5.2 (2005) では、マルチコアコンピュータじょう動作どうさするさい自動的じどうてきマルチスレッドする機能きのう追加ついかした[14]。このバージョンから CPU ごと最適さいてきされたライブラリを採用さいようしている。また、ClearSpeed英語えいごばん などのサードパーティせい高速こうそくハードウェアが Mathematica をサポートしている[15]

2002ねん機種きしゅ混在こんざいがたクラスターやマルチプロセッサシステムでのユーザレベルの並列へいれつ計算けいさん可能かのうにするgridMathematica英語えいごばんをリリース[16]。2008ねんには、並列へいれつ計算けいさん技術ぎじゅつ通常つうじょうの Mathematica ライセンスにふくまれるようになり、Windows HPC Server 2008Microsoft Compute Cluster ServerSun Grid をサポートするようになった。

2010ねんからCUDAおよびOpenCL対応たいおうGPUハードウェアをサポート。またバージョン8ではC言語げんごコードを生成せいせいでき、Intel C++ CompilerVisual Studio 2010のコンパイラで動的どうてきにコンパイルできる。

のアプリケーションとの接続せつぞく

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MathLink[リンク]プロトコルは、Mathematicaのカーネルとフロントエンドあいだ通信つうしんだけでなく、任意にんいのアプリケーションとカーネルとの通信つうしんにも使つかわれる。Mathematicaは豊富ほうふ機能きのうそなえているが、のプログラムの機能きのう利用りようしたり、ふるいコードにアクセスするためにいくつかのインタフェースが開発かいはつされてきた。

C、Java、.NET、データベース、Rとの接続せつぞく

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ウルフラム・リサーチはMathematicaカーネルとのMathLinkによる通信つうしんおこなうアプリケーション開発かいはつしゃけにC言語げんごでの開発かいはつキットを無料むりょう配布はいふしている[17]

J/Link.NET/Linkは、それぞれMathLinkをベースにしたJavaおよび.NETようのコンポーネントである。J/Link を使つかうと、JavaプログラムからMathematicaに計算けいさん依頼いらいすることができ、MathematicaプログラムがJavaのクラスをロードし、Javaオブジェクトを操作そうさしたりメソッドをしたりできる。そうすると、たとえばMathematicaから Java の GUI構築こうちくできる。同様どうように、.NET/Linkを使つかえば.NETプログラムと同様どうようのことが可能かのうになる。

DatabaseLinkSQLデータベースをあつかうためのツールキットで、JDBC接続せつぞくODBC接続せつぞくをサポートしている。RLink統計とうけい解析かいせきけプログラミング言語げんごR交信こうしんし MathematicaないからRのコードを実行じっこうするもので、バージョン9から正式せいしきにサポートされた。

その接続せつぞく

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そのにMathematicaと接続せつぞくできるプログラミング言語げんごとしては、Haskell[18]AppleScript[19]Racket[20]Visual Basic[21]Python[22]Clojure[23]がある。数学すうがく関係かんけいのソフトウェアでは、OpenOffice.org Calc[24][リンク]Microsoft Excel[25]MATLAB[26][27][28]SINGULAR[29]Origin[30]接続せつぞく可能かのうである。

Mathematicaはリアルタイムのデータストリームをけることもでき、LabVIEW[31]金融きんゆう関係かんけいよう[32][リンク]、GPIB (IEEE 488)[33]USB[34]、シリアル接続せつぞく[35]などの方法ほうほうがある。HIDデバイスからの入力にゅうりょく自動的じどうてき検出けんしゅつしてむこともできる。最近さいきんではLEGO マインドストームつくったロボットをBluetooth通信つうしんかいして操作そうさするこころみもなされている[36]

2014ねん1がつ6にち、ウルフラム・リサーチは、Wolfram言語げんご外部がいぶ装置そうち接続せつぞく利用りよう促進そくしんけたプロジェクトWolfram Connected Devices Projectげた[37][38]

アプリケーション配布はいふ

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Mathematicaでかれたアプリケーションを配布はいふするための手段しゅだんがいくつか用意よういされている。

  • Wolfram CDF Player
    • 計算けいさん可能かのうドキュメント形式けいしき (CDF) でセーブされ Mathematicaプログラムを実行じっこうできる無料むりょうのプレイヤーである。
    • 代表だいひょうてきなウェブブラウザへのプラグインもふくまれている。
    • Mathematicaの標準ひょうじゅん形式けいしきのファイルも閲覧えつらん可能かのうだが、実行じっこうはできない。
  • Wolfram Player Pro
    • Mathematicaのアプリケーションを実行じっこう可能かのうなランタイムばんMathematicaである。
    • コードの作成さくせい編集へんしゅうはできない。
  • webMathematica
    • ウェブブラウザがリモートのMathematicaサーバのフロントエンドとして機能きのうできるようにする。
    • ユーザーのいたアプリケーションにブラウザ経由けいゆ任意にんいのプラットフォームからアクセスすることを可能かのうにする。
    • Mathematicaへの完全かんぜんなアクセスを提供ていきょうすることはできない。

MathematicaのコードはC言語げんごのコードに変換へんかんしたり、DLL自動じどう生成せいせいすることも可能かのうである。また、閲覧えつらんかぎったファイルの共有きょうゆうにはHTMLやLaTeX書式しょしきでの出力しゅつりょく便利べんりである。数式すうしきMathML変換へんかんすることでのソフトウェアとやりとりできる。

対応たいおうプラットフォームとライセンス

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Mathematicaは、Microsoft WindowsmacOSLinux各種かくしゅバージョンおよびクラウドで動作どうさする[39]。どのプラットフォームも64ビットはんをサポートしている。過去かこにサポートしていたOSとしては、NeXTSTEPSolarisAIXConvexHP-UXIRIXMS-DOSOS/2UltrixWindows MeWindows XPなどがある。

ライセンス

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Mathematicaはプロプライエタリなシステムである。政府せいふ機関きかん営利えいり組織そしき教育きょういく機関きかん学生がくせい家庭かていようけてはてい価格かかく設定せっていしている。たとえば、学生がくせいけの製品せいひん内容ないよう正規せいきひんおなじ)は正規せいき価格かかくの5%程度ていど購入こうにゅうできる。教育きょういく機関きかんけライセンスで契約けいやくした場合ばあい学生がくせい家庭かていでもMathematicaを利用りよう可能かのうである。指定していされたかずの Mathematica をネットワークじょう同時どうじ起動きどうできるネットワークライセンスも用意よういされている。

Mathematicaの価格かかく設定せってい地域ちいきによってもおおきくことなる。日米にちべいでの価格かかくは、電話でんわ対応たいおうふくめ、国内こくないあて日本語にほんごわせができるてんや、日本語にほんご技術ぎじゅつサポート、有償ゆうしょうセミナーの半額はんがく割引わりびき一部いちぶ代理だいりてんのみ)とうのサービスのによりしょうじている。

無料むりょうバンドル

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2013ねん11月21にち、ウルフラム・リサーチとラズベリーパイ財団ざいだんは、すべてのRaspberry PiにWolfram言語げんごとMathematica 10のパイロットばん無料むりょうでバンドルすることを発表はっぴょうした[40][41]。これにより、Raspberry Piの計算けいさん速度そくど問題もんだいのこるものの、Mathematicaのぜん機能きのう実質じっしつ25ドル(Raspberry Pi Model A のボード1まい価格かかく)で利用りようできることになった。Mathematicaがコンピュータに無料むりょうでバンドルされるのは、1988ねんNeXT以来いらい、25ねんぶり2度目どめ出来事できごとである。

2014ねん1がつ6にち、ウルフラム・リサーチとインテルは、2014ねんなつごろ発売はつばい予定よていSD カードサイズコンピュータ Intel EdisonにWolfram言語げんごとMathematicaを標準ひょうじゅん搭載とうさいすると発表はっぴょうした[42]

リリース履歴りれき

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ウルフラム・リサーチからリリースされたMathematicaのバージョンは以下いかとお[43]:

バージョン リリース おもしん機能きのう
Mathematica 1.0 1988ねん6がつ23にち 初代しょだい Mathematica。Macintoshのサポート。NeXTしゃせいのすべてのコンピュータにバンドル
Mathematica 1.2 1989ねん8がつ1にち Macintosh フロントエンド。リモートカーネル。初歩しょほてき微分びぶん方程式ほうていしきもとめかい。StatisticsおよびGraphicsパッケージの追加ついか3D グラフィックスあたらしいオプションと機能きのう追加ついか
Mathematica 2.0 1991ねん1がつ15にち MathLinkプロトコル。標準ひょうじゅんフロントエンド「ノートブック」。グラフィックスの装飾そうしょく機能きのう追加ついか文字もじれつ・ファイル操作そうさ
Mathematica 2.1 1992ねん6がつ15にち MacintoshようMathLink。Windows 3.1 のサポート。
Mathematica 2.2 1993ねん6がつ1にち Windowsよう MathLink。Linuxのサポート。X ようフロントエンド、オンラインマニュアル。MacintoshとNeXTよう関数かんすうブラウザ。
Mathematica 3.0 1996ねん9がつ3にち 数式すうしきタイプセット。かずおおくのあたらしい特殊とくしゅ関数かんすう
Mathematica 4.0 1999ねん5がつ19にち スペルチェック機能きのう。20種類しゅるい以上いじょうのデータ、画像がぞう、サウンドデータのインポート・エキスポート。ネットワークライセンス管理かんりシステム。
Mathematica 4.1 2000ねん11月2にち Mac OS Xのサポート。J/LinkによるJavaの統合とうごう。リアルタイム 3Dグラフィックス
Mathematica 4.2 2002ねん11月1にち スライドショースタイル。XML対応たいおうXHTMLへのし。
Mathematica 5.0 2003ねん6がつ12にち 疎行列そぎょうれつのサポート。.NET/Linkによる.NET Frameworkとの統合とうごう。クイックスタート。
Mathematica 5.1 2004ねん10がつ25にち SQL接続せつぞくのサポート。Excelファイルのインポート・エキスポート。Webサービスのサポート。クラスタ分析ぶんせきベンチマークツールMathematicaMark。
Mathematica 5.2 2005ねん6がつ20日はつか 64ビット対応たいおうマルチコアSSHリモート接続せつぞく
Mathematica 6.0 2007ねん5がつ1にち 動的どうてきインタラクティブ機能きのう数学すうがく物理ぶつりがく化学かがく金融きんゆう地理ちり言語げんごがくのオンラインデータベースへのアクセス。
Mathematica 6.0.1 2007ねん7がつ5にち Mathematica ドキュメントセンター。「ノートブックを評価ひょうか」メニュー。Mathematica関数かんすう例題れいだいおよびチュートリアル。
Mathematica 6.0.2 2008ねん2がつ25にち バーチャルブック(Mathematicaブックの電子でんしばん)。関数かんすうナビゲータ。Intel Macでの64ビット対応たいおう
Mathematica 6.0.3 2008ねん6がつ23にち
Mathematica 7.0 2008ねん11月18にち 組込くみこみの並列へいれつ高性能こうせいのう計算けいさんゲノムタンパク質たんぱくしつ気象きしょうのオンラインデータベースへのアクセス。測地そくちおよびGISデータ。
Mathematica 7.0.1 2009ねん3がつ5にち 基本きほん数学すうがく数学すうがく授業じゅぎょう文章ぶんしょう作成さくせいのアシスタントパレットの日本語にほんご。チュートリアル、「How to」ガイド、スクリーンキャスト。ドキュメントにふくまれるすうせんおよ新規しんき例題れいだい。gridMathematica Serverとの統合とうごう
Mathematica 8.0 2010ねん11月15にち Wolfram Alphaとの統合とうごう自由形じゆうがた式言語しきげんご入力にゅうりょく。CDF(計算けいさん可能かのうドキュメント形式けいしき)。CUDAOpenCL組込くみこみサポート。Cコードの自動じどう作成さくせい。3D画像がぞうテクスチャマッピング。Mathematicaホームエディション。
Mathematica 8.0.1 2011ねん3がつ7にち
Mathematica 8.0.4 2011ねん10がつ24にち
Mathematica 9.0.0 2012ねん11月28にち 入力にゅうりょく予測よそくインターフェイス。ソーシャルネットワーク分析ぶんせき主要しゅようデータサイエンスかくりつ統計とうけいしん機能きのう。3D立体りったい画像がぞう処理しょり機能きのう。インタラクティブゲージ。Google マップなどのWeb API対応たいおうRとの統合とうごう。スライドショースタイルの刷新さっしん
Mathematica 9.0.1 2013ねん1がつ30にち
Mathematica 10.0.0 2014ねん7がつ21にち 完全かんぜんWolfram言語げんごもとづくはつのバージョン。高度こうど自動じどうされた機械きかい学習がくしゅう地理ちり情報じょうほう可視かしのためのGeoGraphicsの導入どうにゅうランダム過程かてい解析かいせき拡張かくちょう。2D・3D画像がぞう処理しょり向上こうじょう信号しんごう処理しょり改善かいぜん外部がいぶデバイスおよび API接続せつぞくせい向上こうじょう。Wolfram Cloudとの統合とうごうRaspberry Piへの無料むりょうバンドル。
Mathematica 10.0.1 2014ねん9がつ17にち
Mathematica 10.0.2 2014ねん12がつ10日とおか
Mathematica 10.1 2015ねん4がつ2にち Wolfram Data Dropのサポート、オブジェクトの自動じどう認識にんしき、OpenSSLを使用しようした暗号あんごう言語げんごレベルでのサポート、Wikipediaコンテンツへのアクセス、ユーザ定義ていぎ文法ぶんぽう規則きそく配備はいびなど。
Mathematica 10.2 2015ねん7がつ14にち 日本語にほんごばんは2015ねん8がつ18にちリリース)コードキャプション、立体りったいデータおよび離散りさんデータの可視かしのためのSliceDensityPlot3DとListStepPlot、常微分じょうびぶん方程式ほうていしきおよびへん微分びぶん方程式ほうていしきにおける固有値こゆうちおよび固有こゆう関数かんすう数値すうち解法かいほう、メールの自動じどう処理しょり機能きのう、クラウド機能きのう拡張かくちょうなど。
Mathematica 10.3 2015ねん10がつ28にち 地理ちりてき計算けいさん機能きのう単語たんごアルファベット文字もじれつ操作そうさのため言語げんごデータの追加ついか自然しぜん言語げんご理解りかい能力のうりょく向上こうじょうへん微分びぶん方程式ほうていしき固有値こゆうち問題もんだい記号きごう解法かいほうのサポート、GoogleCalendar・GoogleContacts・Yelpのデータ,ArXivおよびCrossRefひとしのサービス接続せつぞくオプションなど。
Mathematica 10.3.1 2015ねん12月21にち 画像がぞう処理しょり機能きのう安定あんていせい向上こうじょうスペインスペルチェック中国ちゅうごく検索けんさく機能きのうふくむさまざまな言語げんご翻訳ほんやくについてのサポートの向上こうじょうユーザインターフェース多様たようなアップデートなど。
Mathematica 10.4 2016ねん3がつ7にち 連想れんそうにおけるパターンマッチングのサポート、スケールされたプロット生成せいせい地理ちりてき計算けいさん形式けいしき関数かんすう追加ついか、インタラクティブ画像がぞうビューア、Wolfram Data Dropと直接ちょくせつ連動れんどうするArduino Yunのサポート、20以上いじょうあたらしいインタープリタがた、24のあたらしいフォントファミリの追加ついかサポートなど。
Mathematica 10.4.1 2016ねん4がつ25にち 過去かこのリリースにおける問題もんだいへの対処たいしょ安定あんていせい向上こうじょう
Mathematica 11.0.0 2016ねん8がつ22にち 計算けいさん音声おんせい、3D印刷いんさつ、ランダム行列ぎょうれつとうしん機能きのう、および各種かくしゅ機能きのう拡張かくちょう向上こうじょう
Mathematica 11.0.1 2016ねん10がつ5にち 11.0.0で発生はっせいした不具合ふぐあい解決かいけつ各種かくしゅ機能きのう向上こうじょう
Mathematica 11.1 2017ねん4がつ4にち 機械きかい学習がくしゅう、ニューラルネットワーク、音声おんせい処理しょり、ロバストな記述きじゅつ統計とうけいとう分野ぶんやにおけるWolfram言語げんご最先端さいせんたん機能きのう拡張かくちょう
Mathematica 11.1.1 2017ねん5がつ9にち ListPlot3Dを使つかった描画びょうが問題もんだいへの対処たいしょ、MacにおけるニューラルネットワークのGPUサポートのさい有効ゆうこう、URLFetchおよびドキュメント検索けんさくのスピード低下ていか問題もんだい解決かいけつなど。
Mathematica 11.2 2017ねん10がつ5にち 機械きかい学習がくしゅう機能きのう拡張かくちょう、ニューラルネットワークへのCPUおよびGPUの訓練くんれんサポートをふく高性能こうせいのうのフレームワークの導入どうにゅう微分びぶん方程式ほうていしき数値すうち記号きごうかい両方りょうほう提供ていきょうなど。
Mathematica 11.3 2018ねん3がつ22にち 数学すうがく計算けいさん音声おんせいおよび画像がぞう処理しょり機械きかい学習がくしゅうとニューラルネットワーク、システムモデリングとうにおけるMathematicaとWolfram言語げんご機能きのう拡張かくちょうと、フロントエンドのしん機能きのう導入どうにゅうなど。
Mathematica 12.0 2019ねん5がつ11にち 数学すうがく幾何きかがく地理ちりてき可視かし音声おんせい処理しょり画像がぞう処理しょり機械きかい学習がくしゅうとうにおける機能きのう,フロントエンド機能きのう拡張かくちょうとシステム全体ぜんたい性能せいのう向上こうじょう
Mathematica 12.1 2020ねん5がつ12にち 数学すうがくてき可視かし、ビデオ計算けいさん(音声おんせい処理しょり/画像がぞう処理しょり/機械きかい学習がくしゅう動画どうが適用てきよう)、機械きかい学習がくしゅうとニューラルネットワーク、データアクセスと保存ほぞんなどの機能きのう拡張かくちょうと、パクレット(=paclet、コード/リソースのモジュラーパッケージ)管理かんりなどのしんシステムの導入どうにゅう
Mathematica 12.2 2021ねん2がつ20日はつか 空間くうかん統計とうけい動画どうが音声おんせい分析ぶんせき生体せいたい分子ぶんし配列はいれつとう、200以上いじょうしん関数かんすう追加ついかされるとともに、おおくの関数かんすうやユーザインターフェースも向上こうじょう
Mathematica 12.3 2021ねん7がつ27にち 100以上いじょうしん関数かんすう大幅おおはば更新こうしんされ機能きのう向上こうじょうしたおおくの関数かんすう数式すうしき処理しょり関数かんすう改良かいりょう更新こうしん動画どうが処理しょり機械きかい学習がくしゅう・ニューラルネットワークの機能きのうのさらなる拡張かくちょう、Apple Silicon搭載とうさいmacOSのネイティブサポート、シングルサインオンによるアクティベーションの効率こうりつとう
Mathematica 13.0 2022ねん1がつ19にち 化学かがく反応はんのう分子ぶんしについての情報じょうほうあつか関数かんすう強化きょうかされたほか、可視かし、ビデオ関連かんれん機械きかい学習がくしゅう最適さいてき物理ぶつりモデリングとう分野ぶんやおおくのしん関数かんすう導入どうにゅうされ、機能きのう大幅おおはば改善かいぜんされた。また、インストーラからドキュメントが分離ぶんり(MacばんとWindowsばん)。ドキュメントはWebでれるほか、別途べっとインストールすることも可能かのう
Mathematica 13.1 2022ねん7がつ25にち 90完全かんぜんあたらしい関数かんすうほか機能きのうおおきく向上こうじょうした203関数かんすうあたらしいユーザインターフェース機能きのう改良かいりょうされたコンパイラ機能きのうや、モデルの結果けっかたいする特徴とくちょうのインパクトをプロットするあたらしい機械きかい学習がくしゅう関数かんすう追加ついか
Mathematica 13.2 2023ねん1がつ16にち 機械きかい学習がくしゅうやコンパイルにおけるしん機能きのう導入どうにゅうされているほか構造こうぞう数学すうがく計算けいさん動画どうが天文学てんもんがくとうかんするおおきく改善かいぜんされた関数かんすう追加ついか。より高速こうそくになった1変数へんすうおよび変数へんすう多項式たこうしき操作そうさ。ドキュメントおよび性能せいのうおおきく向上こうじょう
Mathematica 13.3 2023ねん6がつ29にち 中核ちゅうかく計算けいさん分野ぶんや拡張かくちょう継続けいぞくする一方いっぽう、LLM関数かんすう導入どうにゅうされ、Wolfram言語げんごがLLMとの連携れんけい人間にんげん・AI・計算けいさんあいだをとりもつかけはしとして機能きのうするようになった。LLMの実行じっこう結果けっか人間にんげん確認かくにん修正しゅうせいする媒体ばいたいとしてWolfram言語げんご活用かつようでき、より高度こうどなコーディングに対応たいおう可能かのうに。
Mathematica14.0 2024ねん1がつ16にち LLMとの統合とうごうすすめ、改良かいりょうされたチャットノートブックではWolfram言語げんご計算けいさん直接ちょくせつLLMとの会話かいわむことが可能かのうとなった。また試験しけんてきに、入力にゅうりょくとして画像がぞうるマルチモーダルLLMへのアクセスも可能かのう。その微積分びせきぶんやPDE、動画どうが編集へんしゅう天文学てんもんがく化学かがくなどおおくの分野ぶんや機能きのう向上こうじょうしている。
Mathematica14.1 2024ねん7がつ31にち 統合とうごうアプリケーション(WOLFRAM)の導入どうにゅう。ニューラルネットやLLM(だい規模きぼ言語げんごモデル)の操作そうさ、コンテンツの比較ひかく画像がぞう動画どうが操作そうさ生体せいたい分子ぶんし天体てんたい物理ぶつりがくとうにおける科学かがくてき評価ひょうかのためのあたらしいツールが提供ていきょうされている。

方程式ほうていしき ex = x2 + 2 において x = -1 を開始かいしてんとしてその数値すうちてきもとめる。

In[1]:= FindRoot[Exp[x] == x^2 + 2, {x, -1}]
Out[1]= {x -> 1.3190736768573652}

つぎれいでは、インデックスの原点げんてんを0とする 6 × 6 の行列ぎょうれつij ばんのエントリのij であり、0のエントリを1にえたものの行列ぎょうれつしきもとめている。そのような行列ぎょうれつしきは0である。

In[2]:= Det[Array[Times, {6, 6}, 0] /. 0 -> 1]
Out[2]= 0

一般いっぱんてきなプログラミング言語げんごおおきくことなるてんとして、Mathematica ではリストのインデックスが 1 からはじまることに注意ちゅうい必要ひつようである。

マルチパラダイムとひとつの言語げんご

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Mathematicaはマルチパラダイム・プログラミング言語げんごであり、ひとつの問題もんだいたいして複数ふくすうのアプローチをることが可能かのうである。

ここでは簡単かんたんれいとして、最大公約数さいだいこうやくすう GCD(x, y) のテーブルをつく問題もんだいかんがえる(ここで、1 ≤ x ≤ 5、1 ≤ y ≤ 5 とする)。これには、すくなくともつぎの4つのアプローチがかんがえられる。

1. 関数かんすうがたのアプローチ:

In[3]:= Array[GCD, {5, 5}]
Out[3]= {{1, 1, 1, 1, 1}, {1, 2, 1, 2, 1}, {1, 1, 3, 1, 1}, {1, 2, 1, 4, 1}, {1, 1, 1, 1, 5}}

このアプローチは、表現ひょうげん抽象ちゅうしょうてきではあるが、関数かんすう性能せいのう十分じゅうぶんしており、簡潔かんけつ計算けいさん速度そくどはやい。Array引数ひきすうとして任意にんい関数かんすう許容きょようする(名前なまえがあるかどうかをわない)ので、スロット #n使つかって、&のち対応たいおうする関数かんすう記述きじゅつすることができる。したがって、上記じょうき関数かんすうArray[GCD[#1, #2]&, {5, 5}] とも記述きじゅつできるが、Mathematicaではそれを上記じょうきのように省略しょうりゃくしてもよいようになっている。

2. APL てきなアプローチ:

In[5]:= Outer[GCD, Range[5], Range[[5]]
Out[5]= {{1, 1, 1, 1, 1}, {1, 2, 1, 2, 1}, {1, 1, 3, 1, 1}, {1, 2, 1, 4, 1}, {1, 1, 1, 1, 5}}

ここで、OuterRange はそれぞれ APL の外積がいせき演算えんざんとイオタ演算えんざん対応たいおうしている。OuterArray同様どうよう引数ひきすうとして任意にんい関数かんすう許容きょようする。

3. Table を使つかうアプローチ:

In[4]:= Table[GCD[x, y], {x, 1, 5}, {y, 1, 5}]
Out[4]= {{1, 1, 1, 1, 1}, {1, 2, 1, 2, 1}, {1, 1, 3, 1, 1}, {1, 2, 1, 4, 1}, {1, 1, 1, 1, 5}}

Table任意にんい次元じげんひょうつくるのに使つかわれる標準ひょうじゅんてき関数かんすうである。このアプローチは、GCD引数ひきすう明示めいじてきで、直感ちょっかんてき理解りかいしやすい。反面はんめん上記じょうき1・2にくらべると計算けいさん速度そくど若干じゃっかんおとる。

4. 手続てつづがたのアプローチ:

In[6]:=
    lst1 = {}; (* そらのリストを初期しょき *)
    For[i = 1, i <= 5, i++,
        lst2 = {}; 
        For[j = 1, j <= 5, j++,
            lst2 = Append[lst2, GCD[i, j]]
        ]; 
        lst1 = Append[lst1, lst2]; (* 部分ぶぶんリストをつなぐ。これがくだりとなる *)
    ];
    lst1
Out[6]= {{1, 1, 1, 1, 1}, {1, 2, 1, 2, 1}, {1, 1, 3, 1, 1}, {1, 2, 1, 4, 1}, {1, 1, 1, 1, 5}}

これは C 言語げんごFORTRAN などで馴染なじふかいアプローチである。しかし、関数かんすう使つかった場合ばあい上記じょうき1~3)にくらべるとコードが冗長じょうちょうである。また、手続てつづがたのアプローチは計算けいさん速度そくどおそボトルネックになりやすいので、注意ちゅうい必要ひつようである。

以上いじょうれいたように、Mathematicaプログラミングにおいては、関数かんすう最大限さいだいげん利用りようすることが非常ひじょう重要じゅうようである。Mathematicaの関数かんすう有効ゆうこう使つかうことで、問題もんだい簡潔かんけつ表現ひょうげんすることができる。また、Mathematicaの関数かんすうは、適切てきせつなアルゴリズムをもちい、高度こうど最適さいてきされ、かつC言語げんご実装じっそうされているため、おな機能きのうつユーザー定義ていぎ関数かんすうくらべて計算けいさん速度そくど圧倒的あっとうてきはや[44]

すべては「しき」である

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Mathematicaは「すべてはしきである (Everything is an expression.)」という思想しそうのもとに設計せっけいされている[45]。ここでう「しき (Expression)」とは、アトムと関数かんすうである。

Mathematicaにおいて、数式すうしき・リスト・グラフィックスをふくむすべてのオブジェクトは head[e1, e2, ...] という共通きょうつう基本きほん構造こうぞうつ。そして、この構造こうぞうにできる(つまり、e1e2 もまたこの構造こうぞうてる)。したがって、どんなに複雑ふくざつなオブジェクトでも、この基本きほん構造こうぞうとその再帰さいきてきかえしで表現ひょうげんできる。

たとえば、x^4+1 というしき入力にゅうりょくすると、出力しゅつりょく以下いかのように表示ひょうじされる。

In[7]:= x^4 + 1
Out[7]= 1+x4

FullForm使つかうと、このしき完全かんぜんがた(Mathematica における内部ないぶ表現ひょうげん)をられる。

In[8]:= FullForm[x^4 + 1]
Out[8]= Plus[1, Power[x, 4]]

上記じょうきれいでは、Plushead であり、Power[x, 4]になっている。x のような記号きごうじつSymbol["x"] という構造こうぞうっている。

リストも Listhead とする同様どうよう構造こうぞうである。たとえば、x^4+1{1, x^4} という2つの表現ひょうげんは、外見がいけんはまったくことなるが、完全かんぜんがたれば headPlusList かのちがいしかない。

この基本きほん構造こうぞうにより、リストとは無関係むかんけい普通ふつうしきをリスト演算えんざん処理しょりできる。

In[9]:= Expand[(Cos[x] + 2 Log[x^11])/13][[2, 1]]
Out[9]= 2/13

ぎゃく同様どうようで、リストを普通ふつうしきのようにあつかえる。

In[10]:= Map[Apply[Log, #]&, {{2, x}, {3, x}, {4, x}}]
Out[10]= {Log[x]/Log[2], Log[x]/Log[3], Log[x]/Log[4]}

ここで、Applyだい引数ひきすうheadだいいち引数ひきすう指定していされたものに置換ちかんする関数かんすうである。また、Map関数かんすうがた言語げんごによくられる高階たかしな関数かんすう map である。

Mathematica では、数学すうがくてきオブジェクトがリスト構造こうぞう等価とうかであるため、関数かんすうのいくつかは「スレッディング」可能かのうであり、とく指定していしなくてもリストじょうかく要素ようそにマップされるときにマルチスレッドされる。実際じっさいApplyつぎのような場合ばあいにマルチスレッドされる。

In[11]:= Apply[Log, {{2, x}, {3, x}, {4, x}}, 1]
Out[11]= {Log[x]/Log[2], Log[x]/Log[3], Log[x]/Log[4]}

だいさん引数ひきすう 1 により、Apply によって置換ちかんするのがリストの最初さいしょのレベルであることが指定していされ、これは前述ぜんじゅつれい等価とうかである。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Wolfram, Stephen (Jun. 23, 2008), “Mathematica Turns 20 Today”, Wolfram Blog, http://blog.wolfram.com/2008/06/23/mathematica-turns-20-today/ 2012ねん5がつ16にち閲覧えつらん 
  2. ^ Wolfram, Stephen (Oct. 6, 2011), “Steve Jobs: A Few Memories”, WolframAlpha Blog, http://blog.wolframalpha.com/2011/10/06/steve-jobs-a-few-memories/ 2012ねん5がつ16にち閲覧えつらん 
  3. ^ Weisstein, Eric W., “Spykey”, Wolfram MathWorld, http://mathworld.wolfram.com/Spikey.html 
  4. ^ Trott, Michael (May 22, 2007), “Making the Mathematica 6 Spikey”, Wolfram Blog, http://blog.wolfram.com/2007/05/22/making-the-mathematica-6-spikey/ 
  5. ^ Pollack, Andrew (Jun. 24, 1988), “A Top Scientist's Latest: Math Software”, The New York Times, https://www.nytimes.com/1988/06/24/business/a-top-scientist-s-latest-math-software.html 
  6. ^ Wolfram, Steven (Jun. 6, 2013), “There Was a Time before Mathematica”, Wolfram Blog, http://blog.wolfram.com/2013/06/06/there-was-a-time-before-mathematica/ 
  7. ^ Sharma, Jai (Feb. 21, 2010), “Programming Language Influences”, Jai's Blog, http://www.jaisharma.info/static/choice/images/projects/lineage.svg 
  8. ^ “アルファベットじゅんのリスト”, Mathematica ガイド, Wolfram Research, Inc., http://reference.wolfram.com/mathematica/guide/AlphabeticalListing.html 
  9. ^ “Wolfram Mathematica ドキュメントセンター”, Wolfram Mathematica, Wolfram Research, Inc., http://reference.wolfram.com/mathematica/guide/Mathematica.html 
  10. ^ “テキストがたインターフェイスを使つかった入出力にゅうしゅつりょく, Mathematica チュートリアル, Wolfram Research, Inc., http://reference.wolfram.com/mathematica/tutorial/UsingATextBasedInterface.html 
  11. ^ 科学かがく技術ぎじゅつデータ”, Mathematica ガイド, Wolfram Research, Inc., http://reference.wolfram.com/mathematica/guide/ScientificAndTechnicalData.html 2012ねん5がつ16にち閲覧えつらん 
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関連かんれん文献ぶんけん

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和書わしょ

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出版しゅっぱんじゅんならべる。としつきにち不明ふめいなものはそれぞれあきらかなものよりも前側まえがわくことにする。

  • スティーブン・ウルフラム:「Mathematica - A System for Doing Mathematics by Computer, Second Edition(日本語にほんごばん)」、アジソン・ウエスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン、ISBN 4795296146(1992ねん)。
  • S. スキエナ, 植野うえの 義明よしあき (わけ):「Mathematicaわせろんとグラフ理論りろん離散りさん数学すうがく実現じつげんする」 (アジソン ウェスレイ・トッパン情報じょうほう科学かがくシリーズ)、トッパン、ISBN 978-4810180503(1992ねん7がつ)。
  • 小野おの裕幸ひろゆき:「Mathematica DSPと制御せいぎょ」トッパン、ISBN 978-4810185492(1992ねん10がつ20日はつか
  • T.W. グレイ、J. グリン:「Mathematicaビギナーズガイド」 (アジソン ウェスレイ・トッパン情報じょうほう科学かがくシリーズ)、トッパン、ISBN 978-4810180565(1992ねん11月)。
  • D.C.M. バーバラ、C.T.J. ドッドソン:「Mathematica微積分びせきぶん入門にゅうもん」 (プレンティスホール) 、トッパン、ISBN 978-4810185584(1993ねん4がつ)。
  • 守谷もりや 良二りょうじ:「Mathematicaで数学すうがくを〈線形せんけい代数だいすうへん〉」、海文堂かいぶんどう出版しゅっぱんISBN 978-4303728007(1993ねん9がつ)。
  • ディミトリ・D. ヴィーデンスキー:「Mathematicaへん微分びぶん方程式ほうていしき」 (アジソン ウェスレイ・トッパン情報じょうほう科学かがくシリーズ) 、トッパン、ISBN 978-4810180695(1994ねん3がつ)。
  • T.W. グレイ、J. グリン:「Mathematica数学すうがく探索たんさく」 (アジソン ウェスレイ・トッパン情報じょうほう科学かがくシリーズ)、トッパン、ISBN 978-4810180459 (1994ねん5がつ)。
  • 守谷もりや良二りょうじ:「Mathematicaで数学すうがくを―微積分びせきぶんへんI」、海文堂かいぶんどう出版しゅっぱんISBN 978-4303727901(1994ねん10がつ)。
  • N ブラックマン、新井あらい ひろし (わけ), 松井まつい 康範やすのり (わけ):「Mathematica事典じてん」、トッパン、ISBN 978-4810189018(1994ねん11月)。
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  • 和田わだのぼる:「線形せんけい非線形ひせんけい力学りきがくとカオスへの入門にゅうもん―Mathematicaによる」、サイエンティストしゃISBN 978-4914903299 (1996ねん4がつ)。
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  • 斎藤さいとう ちょういにしえ:「Mathematicaによるウェーブレット変換へんかん」、朝倉書店あさくらしょてんISBN 978-4254221398(1996ねん9がつ)。
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  • 斎藤さいとう ちょういにしえ:「Mathematicaによる 画像がぞう処理しょり入門にゅうもん」、朝倉書店あさくらしょてん,ISBN 978-4254221428 (1998ねん6がつ1にち)。
  • 鈴木すずき 真二しんじ:「力学りきがく入門にゅうもん」 (Mathematicaでまなぶシリーズ)、コロナしゃISBN 978-4339077520(1999ねん2がつ1にち)。
  • 田沢たざわ義彦よしひこ:「曲線きょくせんろん曲面きょくめんろん―Mathematicaで探索たんさくする古典こてん微分びぶん幾何きかがく」 (Computer in Education and Research) 、ピアソンエデュケーション、ISBN 978-4894711334(1999ねん8がつ)。
  • ロバート・L. ジンマーマン、フレデリック・I. オルネス:「物理ぶつりがくのためのMathematica―古典こてん力学りきがくから宇宙うちゅうろんまで」、ピアソンエデュケーション、ISBN 978-4894711624(1999ねん12がつ)。
  • 鈴木すずき昱雄:「カオス入門にゅうもん」 (Mathematicaでまなぶシリーズ) 、コロナしゃISBN 978-4339077537(1999ねん12月1にち)。
  • 川瀬かわせ 宏海ひろみ:「Mathematicaによる電磁気でんじきがくだい2はん東京電機大学とうきょうでんきだいがく出版しゅっぱんきょくISBN 978-4501108809(2000ねん3がつ1にち)。
  • 小林こばやし道正みちまさ:「Mathematicaかくりつ基礎きそからかくりつ微分びぶん方程式ほうていしきまで」 (Mathematica数学すうがく)、朝倉書店あさくらしょてんISBN 978-4254115222(2000ねん4がつ)。
  • 宮岡みやおかえつりょう:「Mathematica数学すうがく道具どうぐばこした〉」改訂かいてい新版しんぱん、ブレーン出版しゅっぱんISBN 978-4892421747(2000ねん7がつ)。
  • 椎原しいば ひろし輔:「Mathematicaによる金融きんゆう工学こうがく」、東京電機大学とうきょうでんきだいがく出版しゅっぱんきょくISBN 978-4501618100(2000ねん9がつ1にち)。
  • 木村きむらひろ:「Mathematicaハンドブック」、秀和しゅうわシステム、ISBN 978-4798000503(2000ねん12月14にち)。
  • 渋谷しぶや清雄きよお谷沢たにさわ俊弘としひろ藤井ふじい幸一こういち:「Mathematica基礎きそからの演習えんしゅう」、サイエンティストしゃISBN 978-4914903817(2001ねん4がつ)。
  • 古田ふるた孝之たかゆき:「もっとMathematicaで数学すうがくを」、培風館ばいふうかんISBN 978-4563003302(2002ねん4がつ)。
  • 大塚おおつか 道明みちあき:「ためしてかる高校こうこう数学すうがく―Mathematicaでトライ!」、現代げんだい数学すうがくしゃISBN 978-4768702871(2003ねん4がつ)。
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  • 榊原さかきばら すすむ 『はやわかり Mathematica だい3はん共立きょうりつ出版しゅっぱん、2010ねんISBN 978-4320122482
  • 榊原さかきばらすすむ:「はやわかりMathematica だい3はん」、共立きょうりつ出版しゅっぱんISBN 978-4320122482(2010ねん3がつ24にち)。
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  • 依田よだ きよし, 日本にっぽんシミュレーション学会がっかい (へん):「Mathematicaによる電磁でんじかいシミュレーション入門にゅうもん - PODばん」(計算けいさん電気でんき電子でんし工学こうがくシリーズ) 、森北もりきた出版しゅっぱん; PODばんISBN 978-4627715295(2012ねん2がつ24にち)。
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  • 小田部おたべ荘司しょうじ:「学生がくせいまなぶMathematica入門にゅうもん (完全かんぜんばん)」、 Kindleばん、Amazon Services International, Inc. ASIN: B00JRP6DZK (2014/4/17)。
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  • 大川おおかわよしくに:「Raspberry Pi Mathematicaプログラミング」、Kindleばん、 Amazon Services International, Inc.、ASIN: B00M6G224S (2014/7/27)。
  • 大川おおかわよしくに:「RaspberryPiシニアのためのMathematica」、Kindleばん、Amazon Services International, Inc.、ASIN: B00OK14826 (2014/10/15)。
  • 大川おおかわ よしくに:「RaspberryPi2でMathematicaプログラミング」、工学こうがくしゃ (I・O BOOKS)、 ISBN 978-4777519033(2015ねん7がつ21にち)。
  • 中川なかがわ栄一えいいち勝明かつあき次郎じろう:「Mathematicaへのさそい-今日きょうからはじめる基礎きそ応用おうよう-」、成山なりやまどう書店しょてんISBN 978-4425651818 (2015ねん9がつ18にち)。
  • 宮岡みやおか えつりょう:「数学すうがく道具どうぐばこ Mathematica 基本きほんへん」、近代きんだい科学かがくしゃISBN 978-4764905078(2016ねん4がつ12にち)。
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  • C.ヘイスティング、K.ミッショー、M.モリソン:「ハンズ・オン・スタートMathematica®原書げんしょ3はん : Wolfram言語げんご™によるプログラミング」、丸善まるぜんISBN 978-4-621-30867-7 (2023ねん11月)。

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