この項目 こうもく では、1990年代 ねんだい に開発 かいはつ されていたプログラミング言語 げんご Visual Basicおよびその統合 とうごう 開発 かいはつ 環境 かんきょう について説明 せつめい しています。.NETに対応 たいおう したVisual Basicについては「Visual Basic .NET 」をご覧 らん ください。
Visual Basic (ヴィジュアル ベーシック)はマイクロソフト が1990年代 ねんだい に開発 かいはつ していたプログラミング言語 げんご およびその処理 しょり 系 けい 。通常 つうじょう はVisual Basicまたは略 りゃく してVB と呼 よ ぶ。単体 たんたい 製品 せいひん パッケージのほか、Visual Studio に組 く み込 こ まれたパッケージもあり[ 2] 、さまざまな種類 しゅるい のアプリケーション開発 かいはつ に用 もち いられていた。
後継 こうけい となるVisual Basic .NET (VB.NET) に関 かん しては当該 とうがい 項目 こうもく を参照 さんしょう 。アプリケーション組 く み込 こ み用 よう の言語 げんご Visual Basic for Applications (VBA) に関 かん しては当該 とうがい 項目 こうもく を参照 さんしょう 。1970年代 ねんだい 〜1980年代 ねんだい に開発 かいはつ されていた前身 ぜんしん のMicrosoft BASIC についても当該 とうがい 項目 こうもく を参照 さんしょう 。
なお、マイクロソフトのドキュメントでは、バージョン2005以降 いこう のVisual Basic .NETをVisual Basic と呼 よ んでいるが、本 ほん 記事 きじ では.NET非 ひ 対応 たいおう のVisual Basicのみを取 と り扱 あつか う。
Visual Basicは、同 おな じくマイクロソフトによって開発 かいはつ されていたQuickBASIC を拡張 かくちょう ・発展 はってん させたものである。
汎用 はんよう プログラミング言語 げんご としてのVBは、QuickBASIC同様 どうよう 、構造 こうぞう 化 か プログラミング のパラダイムを取 と り入 い れたBASIC である。1970年代 ねんだい から1980年代 ねんだい にかけて広 ひろ く使 つか われていた、構造 こうぞう 化 か 以前 いぜん のBASIC(行 くだり 番号 ばんごう やGOTO文 ぶん を用 もち いるスタイル)とは大 おお きく異 こと なっている。加 くわ えてオブジェクト指向 しこう に近 ちか い概念 がいねん も取 と り入 い れられている。
VB4でクラス モジュール機構 きこう が導入 どうにゅう された。VB5でインターフェイス の実装 じっそう (Implements) を利用 りよう したポリモーフィズム が導入 どうにゅう された[ 3] 。ただしバージョン6.0時 じ 点 てん では、C++ やJava といった言語 げんご と比較 ひかく して、オブジェクト指向 しこう プログラミングのための機能 きのう が十分 じゅうぶん には搭載 とうさい されておらず、特 とく にクラスの継承 けいしょう (実装 じっそう 継承 けいしょう )に相当 そうとう する機能 きのう がなかった。なお、後継 こうけい のVB.NETでは完全 かんぜん なクラスベース のオブジェクト指向 しこう の機能 きのう が搭載 とうさい された。
統合 とうごう 開発 かいはつ 環境 かんきょう (IDE) としてのVBは、主 おも にグラフィカルユーザーインターフェイス (Graphical User Interface, GUI) を持 も つアプリケーションソフトウェア を効率 こうりつ 的 てき に開発 かいはつ するための視覚 しかく 的 てき プログラミング環境 かんきょう である。基本 きほん 的 てき にコンソールアプリケーション の開発 かいはつ は想定 そうてい されていない[ 注釈 ちゅうしゃく 1] 。
VBでは、まずGUIデザイナー画面 がめん において視覚 しかく 的 てき 表示 ひょうじ されるフォーム (英語 えいご 版 ばん ) (ウィンドウ )上 じょう に、ボタン やテキストボックス など、「コントロール」と呼 よ ばれるあらかじめ用意 ようい された各種 かくしゅ のGUI部品 ぶひん (ウィジェット )を、マウス によるドラッグ&ドロップ などを用 もち いて配置 はいち する。このデザイナー上 じょう で確認 かくにん できる表示 ひょうじ 結果 けっか は、GUIアプリケーションが実際 じっさい に起動 きどう されたときの結果 けっか に近 ちか いものとなる(WYSIWYG )。次 つぎ に、それらのGUI部品 ぶひん において、マウス でクリックされたり、テキスト内容 ないよう などのプロパティ が変更 へんこう されたり、といった「イベント 」が発生 はっせい した場合 ばあい に実行 じっこう させたいことをコードで記述 きじゅつ していくことでプログラム を作成 さくせい していく。このスタイルはRapid Application Development (RAD) とも呼 よ ばれる。
VBの特徴 とくちょう は、RADスタイルのプログラミングである、とリリース当時 とうじ のMSのリーフレットなどではその特徴 とくちょう が解説 かいせつ された。 [要 よう 出典 しゅってん ]
グラフィックスの描画 びょうが など、GUIを実現 じつげん するときに付随 ふずい する定型 ていけい 的 てき な画面 がめん 管理 かんり は各 かく 部品 ぶひん の内部 ないぶ で行 おこ なわれるため、プログラマ が直接 ちょくせつ 記述 きじゅつ する必要 ひつよう 性 せい が大幅 おおはば に低減 ていげん され、記述 きじゅつ が煩雑 はんざつ になりがちなGUIを利用 りよう したプログラムを、簡単 かんたん かつ効率 こうりつ 的 てき に作成 さくせい することができる。このプログラミングスタイルは、後発 こうはつ のDelphi やWindows Forms などでも採用 さいよう されており、VBはRADの先駆 さきが けのひとつであったともいえる。
バージョン1.0ではWindows版 ばん の後 のち にMS-DOS 版 はん が発売 はつばい されており、キャラクタベースにもかかわらずコントロールを配置 はいち してGUIを構築 こうちく することができた。ただしキャラクタベースであるため、フォームを使用 しよう した場合 ばあい 、グラフィックスの描画 びょうが は不可能 ふかのう である。
なおMicrosoft Windows 用 よう のGUI アプリケーション を開発 かいはつ する場合 ばあい 、もっとも原始 げんし 的 てき な方法 ほうほう としてC /C++ 言語 げんご でWindows API を使 つか い、コードベースでメッセージループやウィンドウプロシージャといったすべてのGUI処理 しょり を記述 きじゅつ していく方法 ほうほう がある。この方法 ほうほう はWindowsのすべての機能 きのう にアクセスでき、すべてを制御 せいぎょ することができることがメリットだが、その代 か わりコード記述 きじゅつ 量 りょう は膨大 ぼうだい なものとなり、開発 かいはつ 効率 こうりつ が悪 わる い。このような作業 さぎょう を隠蔽 いんぺい ・省略 しょうりゃく して、直感 ちょっかん 的 てき かつ迅速 じんそく にアプリケーションを開発 かいはつ できるようにしてくれるのが、VBのようなRAD環境 かんきょう である。Microsoft Visual C++ ではリソースエディタと呼 よ ばれる、GUIの外観 がいかん デザインを視覚 しかく 的 てき に設定 せってい できるツールも存在 そんざい するが、これはRADではない。MFC のフレームワークを利用 りよう することで定型 ていけい 的 てき なコードの記述 きじゅつ 量 りょう は減 へ るものの、VBほど直感 ちょっかん 的 てき にGUIアプリケーションを開発 かいはつ できるようになるわけではない。C/C++は言語 げんご 仕様 しよう や概念 がいねん 自体 じたい が難解 なんかい でVBよりも習得 しゅうとく しづらく、エンドユーザー・コンピューティング の観点 かんてん からもハードルが高 たか い。
Private Sub Command1_Click ()
MsgBox "Hello, World"
End Sub
上記 じょうき はコマンドボタン "Command1"に関連付 かんれんづ けられているイベントハンドラー の例 れい である。対応 たいおう するコマンドボタンをクリックすると、メッセージボックス に「Hello, World」と表示 ひょうじ される。
マルチメディアコンポーネントであるMicrosoft DirectX に関 かん しては、一部 いちぶ のバージョンのみVisual Basic上 じょう からでも利用 りよう が可能 かのう となっている。Visual Basic 6.0ではVB用 よう のCOM タイプ ライブラリを使用 しよう することでDirectX 7およびDirectX 8を利用 りよう できる[ 5] [ 6] 。
しかし、これらのVB向 む けDirectXインターフェイス は、Windows Vista 以降 いこう ではサポートされていない[ 7] 。
Visual Basicのユーザーインターフェイスのドラッグ&ドロップデザインを作成 さくせい したアラン・クーパー
Visual Basic 1.0がリリースされたのは1991年 ねん である。ユーザーインターフェイスを作成 さくせい するためのドラッグ・アンド・ドロップ のデザインは、アラン・クーパー が開発 かいはつ したプロトタイプのフォームジェネレータTripod に由来 ゆらい する[ 8] [ 9] [ 10] 。マイクロソフトはクーパーと契約 けいやく し、TripodをWindows 3.0用 よう のプログラム可能 かのう なフォームシステムにするために、Rubyというコード名 めい で開発 かいはつ した(後 ご のスクリプト言語 げんご Ruby とは関係 かんけい ない)。Tripodにはプログラミング言語 げんご は含 ふく まれていなかった。マイクロソフトはRubyと同社 どうしゃ のQuickBASIC を組 く み合 あ わせてVisual Basicを作成 さくせい することにした。インタフェースジェネレータRubyはVisual Basicの視覚 しかく 的 てき な部分 ぶぶん を提供 ていきょう した。Rubyはまた、追加 ついか のコントロール(当時 とうじ は「ギズモ」と呼 よ ばれていた)を含 ふく むダイナミックリンクライブラリ (DLL) をロードする機能 きのう も提供 ていきょう し、これは後 のち にVBX (英語 えいご 版 ばん ) インターフェイスとなった[ 11] 。アラン・クーパーは「Visual Basicの父 ちち 」と呼 よ ばれている[ 12] 。
Visual Basicには、大 おお きく分 わ けて2種類 しゅるい ある。1つはバージョン1.0から6.0までの旧来 きゅうらい 版 ばん 、もう1つはバージョン 7.0 (2002) 以降 いこう の.NET Framework 対応 たいおう 版 ばん である。.NET Frameworkに対応 たいおう したバージョン7.0以降 いこう はバージョン6.0以前 いぜん と比較 ひかく して大 おお きな変更 へんこう が施 ほどこ され、互換 ごかん 性 せい もない。
バージョンの履歴 りれき
製品 せいひん 名 めい
バージョン
ランタイム名 めい
リリース
備考 びこう
Visual Basic 1.0
1.0
VBRUN100.DLL
1991年 ねん
オブジェクト指向 しこう の基本 きほん 的 てき な部分 ぶぶん を実装 じっそう 。日本 にっぽん では発売 はつばい されなかった。
Visual Basic for MS-DOS
1.0
-
1992年 ねん
Windows版 ばん との互換 ごかん 性 せい は低 ひく いが、DOS版 ばん QuickBASICの後継 こうけい バージョンとして使 つか える。
NEC PC-98用 よう および富士通 ふじつう FMR用 よう の日本語 にほんご 版 ばん も販売 はんばい されていた。
Visual Basic 2.0
2.0
VBRUN200.DLL (英語 えいご 版 ばん ) VBRJP200.DLL (日本語 にほんご 版 ばん )
1992年 ねん
OLE, ODBC対応 たいおう 。日本語 にほんご 版 ばん は1993年 ねん で当初 とうしょ はODBC対応 たいおう はなし。
Visual Basic 3.0
3.0
VBRUN300.DLL
1993年 ねん
日本 にっぽん では発売 はつばい されなかった。
Visual Basic 4.0
4.0
VBRUN400.DLL
1995年 ねん
32 ビット版 ばん と 16 ビット版 ばん がある。
Visual Basic 5.0 CCE
5.0
-
1997年 ねん
ActiveXコントロール作成 さくせい 専用 せんよう 。フリー。Visual Basic 5.0のプロトタイプ。
Visual Basic 5.0
5.0
MSVBVM50.DLL
1997年 ねん
Win32 ネイティブコードへのコンパイル機能 きのう をサポート。
Visual Basic 6.0
6.0
MSVBVM60.DLL
1998年 ねん
旧来 きゅうらい 型 がた Visual Basic (Win32 ネイティブ) の最後 さいご のバージョン。
32 ビット版 ばん と 16 ビット版 ばん の Windows プログラムを開発 かいはつ できる最初 さいしょ のバージョンとなった。爆発 ばくはつ 的 てき に普及 ふきゅう が始 はじ まったWindows 95 用 よう のアプリケーション開発 かいはつ 環境 かんきょう の一 ひと つとしてリリースされた。ボタンやコンボボックス のような標準 ひょうじゅん コントロールに加 くわ え、サードパーティー から発売 はつばい されたコントロールをマウスを使 つか ったGUI操作 そうさ で配置 はいち することでアプリケーション画面 がめん を作成 さくせい することができ、プログラム生産 せいさん 性 せい が高 たか いことが特徴 とくちょう だった。特 とく に、サードパーティ製 せい の高機能 こうきのう なコンポーネントが多 おお く発売 はつばい され、熟練 じゅくれん 開発 かいはつ 者 しゃ でなくとも操作性 そうさせいわる の高 たか いアプリケーションが開発 かいはつ でき、当時 とうじ のエンドユーザー・コンピューティング に大 おお きな影響 えいきょう を与 あた えた。VB4 の言語 げんご 仕様 しよう が Office 95 の VBA に切 き り出 だ され、Word VBA、Excel VBA、Access VBA の仕様 しよう とも融合 ゆうごう した。
技術 ぎじゅつ 面 めん で見 み ると、前 まえ のバージョンまではVBXコントロールを使 つか っていたが、このバージョンからVisual C++ などを用 もち いてCOM のコントロール(OLE コントロール、OCX、後 のち にActiveXコントロールと呼 よ ばれる)を開発 かいはつ し、これらの部品 ぶひん 群 ぐん の組 く み立 た てをVisual Basicで行 おこな うことが容易 ようい にできた。特 とく にExcel などのアプリケーションをOLEを通 つう じて制御 せいぎょ することができるため、帳票 ちょうひょう を扱 あつか うような業務 ぎょうむ アプリケーション開発 かいはつ の分野 ぶんや で使 つか われることも多 おお かった。
Win32 ネイティブコードへのコンパイル機能 きのう がサポートされるようになり、実行 じっこう 速度 そくど が大幅 おおはば に向上 こうじょう した。
開発 かいはつ 環境 かんきょう 内 ない でのインタプリタ実行 じっこう も引 ひ き続 つづ きサポート。
ActiveXに完全 かんぜん に対応 たいおう し、ActiveXオブジェクトを使用 しよう することはもちろん作成 さくせい することも可能 かのう 。そのため、ActiveXコンポーネントとして公開 こうかい されていたDAO やADO 、oo4o などを使用 しよう して、SQL Server やOracle DB を制御 せいぎょ することができ、多 おお くのビジネスシーンで使用 しよう された。また、バージョン1.0からの経験 けいけん も蓄積 ちくせき されていたためVisual Basic 6.0を扱 あつか えるプログラマ・情報 じょうほう 量 りょう ともに豊富 ほうふ だった。
Webアプリケーション を開発 かいはつ するための方法 ほうほう (IIS によるサーバーサイドVBの実行 じっこう 、VBフォームへのWeb機能 きのう 組 く み込 こ み、Internet Explorer でのVBホスティング)がいくつか用意 ようい されていた[ 13] 。
Visual Basic for Applications (VBA)[ 編集 へんしゅう ]
Microsoft Office のアプリケーション用 よう のマクロ環境 かんきょう として実装 じっそう されているVisual Basic。反復 はんぷく 操作 そうさ を自動 じどう 化 か するだけでなく、Windowsのフォームやボタンなどのコントロールをドキュメント内 ない に配置 はいち して、ドキュメント編集 へんしゅう のためのGUIを構築 こうちく することも可能 かのう となっている。言語 げんご 仕様 しよう としては、本家 ほんけ のVisual Basicで.NET以降 いこう がリリースされたのちも、ドキュメントの互換 ごかん 性 せい を保 たも つ目的 もくてき で、Visual Basic 6.0ベースのものが実装 じっそう されている。Excel やAccess 、Word などのアプリケーションで実装 じっそう されているほか、独自 どくじ に開発 かいはつ したアプリケーションにVBAを搭載 とうさい することも可能 かのう で、サードパーティ製 せい のアプリケーションにVBAが搭載 とうさい される場合 ばあい もある。本家 ほんけ Visual Basicとの大 おお きな違 ちが いは、搭載 とうさい アプリケーション内 ない でしか実行 じっこう できない点 てん にある。
VBAを用 もち いることで、対応 たいおう するアプリケーション内 ない の各 かく 要素 ようそ をクラスオブジェクトとして操作 そうさ できる。Excelを例 れい にとると、「Excelアプリケーション」を表 あらわ すApplication
オブジェクト、「Excelブック」を表 あらわ すWorkbook
オブジェクト、「スプレッドシート中 ちゅう のセルまたはセル範囲 はんい 」を表 あらわ すRange
オブジェクトなどがVBAから操作 そうさ できる。
Office 2007まではバージョン6系列 けいれつ のVisual Basicが採用 さいよう されていたが、Office 2010では、バージョン番号 ばんごう を7.0としている[ 14] 。主 おも な変更 へんこう 点 てん として、64ビット 環境 かんきょう への対応 たいおう が挙 あ げられる。LongPtr
(32ビット環境 かんきょう ・64ビット環境 かんきょう 双方 そうほう でポインタと同 おな じ大 おお きさとなる整数 せいすう 型 がた )、LongLong
(64ビット整数 せいすう 型 がた 、ただし64ビット環境 かんきょう でのみ使用 しよう 可能 かのう )などのデータ型 がた やそれに伴 ともな う変換 へんかん 関数 かんすう の追加 ついか などが行 おこ なわれている。
VBScript (Visual Basic Scripting Edition)[ 編集 へんしゅう ]
Active Server Pages (ASP) の既定 きてい の言語 げんご であり、Windows スクリプティングやクライアント側 がわ のウェブページ スクリプティングでも利用 りよう される。文法 ぶんぽう はVBに似 に ているがVBランタイムではなくvbscript.dllで実行 じっこう される別 べつ の言語 げんご である。ASPおよびVBScriptは、.NET Framework を使 つか ったASP.NET とはまた別物 べつもの である。
Visual Basic 6.0の後継 こうけい 言語 げんご であり、.NET プラットフォームの一部 いちぶ である。Visual Basic .NETは.NET Frameworkを使 つか ってコンパイルされ実行 じっこう される。同 どう 時期 じき にリリースされたC# の姉妹 しまい 言語 げんご であり、Visual Basic 6.0と後方 こうほう 互換 ごかん 性 せい はない。自動 じどう 移行 いこう ツールも用意 ようい されているが手動 しゅどう での手直 てなお しも必要 ひつよう となる。IDEとしてはVisual C# と遜色 そんしょく のないソリューション・プロジェクト管理 かんり 機能 きのう も実装 じっそう されている。
のちにMono や.NET Core 環境 かんきょう にも移植 いしょく され、クロスプラットフォームとなった。
Microsoft Visual Studio では、繰 く り返 かえ し発生 はっせい する操作 そうさ を自動 じどう 化 か するために、Visual Basic言語 げんご によるIDEマクロ環境 かんきょう が用意 ようい されている。前述 ぜんじゅつ のVBAとは異 こと なり、Visual Studioのバージョンに応 おう じたVisual Basicが使用 しよう できるようになっており、Visual Studio .NET以降 いこう はVB.NETを使 つか って.NET Frameworkを利用 りよう できるようになっている。なお、各 かく マクロプロジェクトは、テキストファイルのソースコードではなく、.vsmacrosファイルにメタデータ としてバイナリ形式 けいしき で保存 ほぞん されるようになっているが、各 かく モジュールをVBのソースファイル (.vb) としてエクスポートあるいはインポートすることもできる。公式 こうしき のマクロ機能 きのう はVisual Studio 2010までの提供 ていきょう となり、2012では廃止 はいし された。
Visual Basic 5 以前 いぜん のバージョンでは、Pコード へのコンパイルのみをサポートしていた。Pコードは言語 げんご ランタイムによって解釈 かいしゃく される。Pコードのメリットは、ポータビリティと小 ちい さなバイナリサイズであるが、実行 じっこう 時 じ に解釈 かいしゃく するレイヤーが追加 ついか になるため実行 じっこう 速度 そくど が遅 おそ くなる。Visual Basicアプリケーションの実行 じっこう にはMicrosoft Visual Basicランタイム (MSVBVMxx.DLL) が必要 ひつよう であり、xx は50、60などのバージョン番号 ばんごう が入 はい る。MSVBVM60.dllはWindows 98からWindows 7までのバージョンのWindowsのすべてのエディション (一部 いちぶ の Windows 7のエディションを除 のぞ く) で標準 ひょうじゅん コンポーネントとしてインストールされていた。Windows 95マシンはプログラムが必要 ひつよう としているDLLをインストーラで配布 はいふ する必要 ひつよう があった。作成 さくせい したアプリケーションのパッケージにランタイムを同 どう 梱 こり して配布 はいふ することがマイクロソフトにより認 みと められている。Visual Basic 5 と 6 はコードを Win32 ネイティブとPコードのどちらにでもコンパイルできたが、いずれにせよビルトインの関数 かんすう やフォームの利用 りよう にランタイムを必要 ひつよう とした。
VB.NET 以前 いぜん のVisual Basicでは以下 いか の不都合 ふつごう が指摘 してき されていた。
旧来 きゅうらい 型 がた Visual Basicの最終 さいしゅう バージョンであるVisual Basic 6.0は、2004年 ねん 3月 がつ 29日 にち にService Pack 6がリリースされたのち、2005年 ねん 3月 がつ 31日 にち にメインストリームサポート期間 きかん を終 お え、2008年 ねん 4月 がつ 8日 にち に延長 えんちょう サポートの期間 きかん を終 お えた[ 17] 。したがって現在 げんざい は開発 かいはつ 環境 かんきょう のサポートを打 う ち切 き られている状態 じょうたい にある。
Visual Studio .NET 2003以前 いぜん のIDE製品 せいひん は、Windows Vista およびWindows Server 2008 上 うえ での実行 じっこう サポートが打 う ち切 き られたが、Visual Basicに関 かん しては後継 こうけい のVB.NET以降 いこう との互換 ごかん 性 せい がほとんどなく、他 た 開発 かいはつ 環境 かんきょう への移行 いこう も難 むずか しいことから、マイクロソフトは例外 れいがい 的 てき に32bit版 ばん のWindows VistaおよびWindows Server 2008でのVisual Basic 6.0のIDE実行 じっこう (開発 かいはつ 環境 かんきょう の実行 じっこう )をサポートしている[ 18] 。ただし、64bit環境 かんきょう でのIDE実行 じっこう はサポートされない。また、Windows 7 およびWindows Server 2008 R2 以降 いこう では開発 かいはつ 環境 かんきょう の実行 じっこう サポートも打 う ち切 き られている(ただしマイクロソフトによると、Windows 7やWindows 8 においてVisual Basic 6.0 IDEをテストし、アプリケーションの互換 ごかん 性 せい に深刻 しんこく な不具合 ふぐあい がないかどうかを確認 かくにん して、必要 ひつよう に応 おう じて不具合 ふぐあい の軽減 けいげん 措置 そち を取 と ったとされている)。
Visual Basic 6.0で作成 さくせい されたアプリケーション や、OSに同 どう 梱 こり されるVB6ランタイムについては、Windows 7 以降 いこう およびWindows Server 2008 以降 いこう での動作 どうさ サポートが継続 けいぞく されている[ 1] [ 19] 。64bit OS上 じょう ではWOW64 により動作 どうさ する。
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