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.NET

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曖昧さ回避 この項目こうもくでは、ソフトウェアフレームワークについて説明せつめいしています。ドメイン名めいにおけるトップレベルドメインについては「.net」をご覧らんください。
.NET
開発元かいはつもと .NET Foundation
最新さいしん版ばん
8.0.5 / 2024年ねん5月がつ14日にち (46日にち前まえ) (2024-05-14)[1]
リポジトリ
ウィキデータを編集
プログラミング
言語げんご		 C++およびC#
対応たいおうOS Windows 10以降いこう, Windows Server 2012以降いこう, Linux, macOS 12以降いこう, Android 5以降いこう, iOS 12以降いこう, tvOS, watchOS[2]
プラットフォーム x86, x64, Arm32, Arm64
前身ぜんしん .NET Framework, Xamarin, Mono
ライセンス MIT License[3]
公式こうしきサイト dotnet.microsoft.com ウィキデータを編集
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.NET（ドットネット、旧称きゅうしょう .NET Core）は、.NETを実装じっそうしたフリーでオープンソースなクロスプラットフォームマネージソフトウェアフレームワークである[4]。.NET 5以降いこうは、.NET FrameworkおよびXamarin/Monoの機能きのうが統合とうごうされ、それらの後継こうけいにもなっている。[5]

.NETの実装じっそうには.NET FrameworkやXamarin/Monoが存在そんざいする[6]。.NET Coreはクロスプラットフォームを特徴とくちょうとしてMicrosoftが開発かいはつを主導しゅどうしている.NET実装じっそうの1つである[6]。Windows・Linux・macOS等ひとしに対応たいおうしている[7]。.NET Coreの基盤きばん上じょうでは以下いかのタイプ（シナリオ）のアプリケーションを開発かいはつできる。

.NET Coreはモジュラーでもあるため、開発かいはつ者しゃは.NET CoreをアセンブリではなくNuGetパッケージにしてもよい。.NET FrameworkはWindows Updateにより更新こうしんされるが、.NET Coreの更新こうしんはそのパッケージマネージャに依存いぞんする[8][9]。

機能きのう[編集へんしゅう]

.NET Coreはフレームワークとして、実行じっこう環境かんきょうのような下位かいレイヤーからUIフレームワークのような上位じょういレイヤーまで様々さまざまな機能きのうを提供ていきょうする。以下いかは機能きのうの例れいである。

  • プログラム実行じっこう環境かんきょう（CoreCLRによるマネージコード実行じっこう環境かんきょう）
  • ポータブル実行じっこうファイル（各かく言語げんごから共通きょうつう中ちゅう間あいだ言語げんごへのコンパイルが可能かのうにする持もち運はこべる実行じっこうファイル）
  • 型かた/クラスライブラリ（標準ひょうじゅんライブラリ = 言語げんご仕様しよう以上いじょうの型かた/クラス提供ていきょう by CoreCLR & CoreFX）

対応たいおう言語げんご[編集へんしゅう]

.NET では以下いかの3つの言語げんごを公式こうしき的てきにサポートしている[10]。

実装じっそう[編集へんしゅう]

.NETは共通きょうつう言語げんご基盤きばん (CLI) の元もととなっている仕様しようであり、.NET CoreはCLIの実装じっそうになっている[11]。

.NET CoreのランタイムはCoreCLRである[12]。CoreCLRはガベージコレクタ、JITコンパイラ（RyuJIT）、プリミティブな型かた/クラスライブラリからなっている[13][14][注釈ちゅうしゃく 1][注釈ちゅうしゃく 2][15]。またランタイムに必要ひつような型かた/クラスライブラリに追加ついかして、フレームワークとして規定きていする型かた群ぐんとしてCoreFXが.NET Coreには含ふくまれる[16]。CoreFXはFramework Class Library（英語えいご版ばん）の一部いちぶをフォークしたものである[17]。

.NET Coreと.NET FrameworkはAPIを一部いちぶ共有きょうゆうしているが、.NET Coreには.NET Frameworkに存在そんざいしない固有こゆうのAPIが搭載とうさいされている[8]。.NET Coreライブラリの派生はせい物ぶつはUWP用ように利用りようされている[18]。.NET Coreのコマンドラインインタフェースは、オペレーティングシステムには実行じっこうエントリポイントを、開発かいはつ者しゃにはコンパイルやパッケージ管理かんりなどのサービスを提供ていきょうする[19]。

ランタイム[編集へんしゅう]

.NETは複数ふくすうのランタイムを利用りようできる。以下いかは .NET 7 における対応たいおうランタイムである[20][21]。

  • CoreCLR
  • Monoランタイム: .NET規格きかく実装じっそうの1つであるMonoに由来ゆらいするランタイム。
  • NativeAOT: AOTコンパイルに特とく化かしたランタイム[22]。開発かいはつ段階だんかいではCoreRTと呼よばれ .NET 7 より正式せいしき導入どうにゅうされた[21]。

これらは目的もくてきに応おうじて使つかい分わけられる。例たとえば iOS はAOTコンパイル前提ぜんていでありMonoランタイムが利用りようされる。

Windows系けいUI専用せんようライブラリ[編集へんしゅう]

もともと.NET Coreはクロスプラットフォームを前提ぜんていとするフレームワークであり、.NET Core 3よりも前まえのバージョンでは、Windowsのデスクトップソフトウェア用ようの標準ひょうじゅんGUIを提供ていきょうするためのWindows FormsとWPFが実装じっそうされていなかった[8][9]。2018年ねんにマイクロソフトは、デスクトップ技術ぎじゅつであるWindows Forms、WPF、UWPを.NET Core 3からサポートすることを公表こうひょうした[23]。.NET Core 3.0では、Windows版ばんに限かぎりWindows FormsおよびWPFのサポートが提供ていきょうされるようになった[24]。

バージョン[編集へんしゅう]

.NET バージョン[25]
バージョン リリース日び 長期ちょうき
サポート 		変更へんこう内容ないよう
.NET Core 1.0 2016-06-27[26]
.NET Core 1.1 2017-03-07[27]
.NET Core 2.0 2017-08-14
.NET Core 2.1 2018-05-30
.NET Core 2.2 2018-12-04
.NET Core 3.0 2019-09-23[28] Build 2018（英語えいご版ばん）で発表はっぴょう。デスクトップ・人工じんこう知能ちのう/機械きかい学習がくしゅう・IoTアプリケーションの開発かいはつをサポートした。
.NET Core 3.1 2019-12-03 Yes
.NET 5 2020-11-10[29] 名前なまえから"Core"が外はずれた[30]。.NET Core 4はスキップされ、.NET 5になった。これは.NET 5が.NET Framework 4.8の後継こうけいでもあることから、.NET Framework 4.xとの混同こんどうを防ふせぐ目的もくてきを含ふくんでいる[31]。
.NET 6 2021-11-08[32] Yes
.NET 7 2022-11-08 Windows 8以前いぜんがサポート対象たいしょう外がいとなった。[33]
.NET 8 2023-11-14 Yes

サポート期限きげん[編集へんしゅう]

長期ちょうきサポート版ばん（LTS）はJavaと同おなじく2年ねんごとにリリースされているが、Javaのプレミア・サポートが5年ねん、延長えんちょうサポートがその次つぎの3年ねん[34]と比くらべて、.NETは3年ねん[25]と短みじかく、長期ちょうきサポート版ばんを使つかい続つづけるには、長期ちょうきサポート版ばんがリリースされる度たびに1年ねん以内いないに乗のり換かえないといけない。UbuntuとRed Hat Enterprise Linuxも.NETの長期ちょうきサポート版ばんの独自どくじサポートを行おこなっていて[35]、Red Hat Enterprise Linuxのサポート期限きげんは同おなじく3年ねんだが[36]、Ubuntuは長期ちょうきサポート版ばんOSのサポート期限きげん（最長さいちょう12年ねん）までサポートを行おこなう[37]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ RyuJITはもともと.NET Framework 4.6にて、新あたらしい64ビット版はんのJITコンパイラとして導入どうにゅうされた。
  2. ^ 接頭せっとう辞じである "Ryu" は日本語にほんごの「竜りゅう」であるが、これはThe Dragon Book（英語えいご版ばん）に由来ゆらいする。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ “Releases · dotnet/core”. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  2. ^ “core/release-notes/8.0/supported-os.md at main · dotnet/core”. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “core/LICENSE.TXT”. GitHub. 2018年ねん6月がつ4日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “What is .NET? An open-source developer platform.”. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “.NET Core is a cross-platform .NET implementation for websites, servers, and console apps on Windows, Linux, and macOS.”
  5. ^ “再さい統合とうごうされた .NET:.NET 5 に関かんする Microsoft の計画けいかく”. Microsoft Docs. 2021年ねん10月がつ18日にち閲覧えつらん。
  6. ^ a b “What is .NET? An open-source developer platform.”. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “.NET の概要がいよう”. microsoft.com. マイクロソフト. 2021年ねん3月がつ8日にち閲覧えつらん。
  8. ^ a b c Carter, Phillip; Knezevic, Zlatko (April 2016). “.NET Core - .NET Goes Cross-Platform with .NET Core”. MSDN マガジン (マイクロソフト) 13 (4). https://msdn.microsoft.com/magazine/mt694084 2018年ねん8月がつ27日にち閲覧えつらん。. 
  9. ^ a b “.NET 2015 Overview”. Channel 9（英語えいご版ばん）. マイクロソフト (2015年ねん11月18日にち). 2018年ねん8月がつ27日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “.NET マネージド言語げんごの戦略せんりゃく - .NET”. Microsoft Learn. 2024年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。
  11. ^ “README.md coreclr”. GitHub. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “.NET Core is a self-contained .NET runtime and framework that implements ECMA 335.”
  12. ^ “dotnet/coreclr: CoreCLR is the runtime for .NET Core. It includes the garbage collector, JIT compiler, primitive data types and low-level classes.”. GitHub. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “CoreCLR is the runtime for .NET Core.”
  13. ^ “dotnet/coreclr: CoreCLR is the runtime for .NET Core. It includes the garbage collector, JIT compiler, primitive data types and low-level classes.”. GitHub. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “It includes the garbage collector, JIT compiler, primitive data types and low-level classes.”
  14. ^ “CoreCLR is now Open Source”. .NET Framework Blog. マイクロソフト (2015年ねん2月がつ3日にち). 2015年ねん2月がつ27日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “Why RyuJIT? How was the name chosen?”. nuWave eSolutions Development Team Blog. 2016年ねん6月がつ21日にち閲覧えつらん。[出典しゅってん無効むこう]
  16. ^ “dotnet/coreclr: CoreCLR is the runtime for .NET Core. It includes the garbage collector, JIT compiler, primitive data types and low-level classes.”. GitHub. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “Many of the most familiar classes (System.Collections, System.IO, System.Xml and so on), live in packages defined in the dotnet/corefx repository.”
  17. ^ “Introducing .NET Core”. .NET Blog. マイクロソフト (2014年ねん12月4日にち). 2015年ねん2月がつ27日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “Intro to .NET Native and CoreRT”. GitHub (2016年ねん4月がつ23日にち). 2018年ねん8月がつ27日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “Intro to CLI”. GitHub (2016年ねん4月がつ23日にち). 2018年ねん8月がつ27日にち閲覧えつらん。
  20. ^ "Mono is one of the two runtimes that are supported by the .NET 6 project. CoreCLR is the other." danmoseley. (2021). Discussions#50150. dotnet/runtime. 2022-12-18閲覧えつらん.
  21. ^ a b "the Native AOT support now shipping in .NET 7." Douglas, et al. (2022). .NET 7 is Available Today. .NET Blog.
  22. ^ "NativeAOT - .NET runtime optimized for ahead of time compilation." dotnet/runtimelab. 2022-12-18閲覧えつらん.
  23. ^ “.NET Core 3 and Support for Windows Desktop Applications”. MSDNブログ. マイクロソフト (2018年ねん5月がつ7日にち). 2018年ねん8月がつ27日にち閲覧えつらん。
  24. ^ “Windows Forms アプリを .NET Core 3.0 に移植いしょくする - .NET Core”. Microsoft Docs. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。 “Windows Forms は、まだ Windows 専用せんようのフレームワークであるため、Windows 上じょうでのみ実行じっこうされます。”
  25. ^ a b “.NET および .NET Core オフィシャル サポート ポリシー”. Microsoft. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  26. ^ “core/1.0.0.md at master · dotnet/core”. GitHub. 2020年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。
  27. ^ “Announcing .NET Core Tools 1.0”. 2017年ねん3月がつ29日にち閲覧えつらん。
  28. ^ “Announcing .NET Core 3.0”. .NET Blog. 2019年ねん9月がつ24日にち閲覧えつらん。
  29. ^ “Announcing .NET 5.0”. .NET Blog. 2020年ねん11月11日にち閲覧えつらん。
  30. ^ “Introducing .NET 5”. .NET Blog. 2019年ねん5月がつ7日にち閲覧えつらん。 “.NET 5 = .NET Core vNext
    .NET 5 is the next step forward with .NET Core.”
  31. ^ “Introducing .NET 5”. .NET Blog. 2019年ねん9月がつ19日にち閲覧えつらん。 “We’re skipping the version 4 because it would confuse users that are familiar with the .NET Framework, which has been using the 4.x series for a long time.”
  32. ^ “core/roadmap.md at master · dotnet/core”. GitHub. 2019年ねん12月4日にち閲覧えつらん。
  33. ^ “core/release-notes/7.0/supported-os.md at main · dotnet/core”. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  34. ^ “Oracle Java SE Supportロードマップ | Oracle 日本にっぽん”. oracle.com. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  35. ^ “core/support.md at main · dotnet/core”. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  36. ^ “Life Cycle and Support Policies for the .NET Program - Red Hat Customer Portal”. Red Hat Customer Portal. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。
  37. ^ adegeo. “.NET and Ubuntu overview - .NET”. learn.microsoft.com. 2024年ねん5月がつ17日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

アーキテクチャ
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