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Delphi

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Delphi
開発元かいはつもと Borland International (1-3)
Inprise Corporation (4、5)
Borland Software Corporation (6-Turbo)
CodeGear (2007、2009)
Embarcadero Technologies (2010 以降いこう)
初版しょはん 1995ねん
最新さいしんばん
RAD Studio 12 Athens / 2023ねん11月8にち (7かげつまえ) (2023-11-08)[1]
対応たいおうOS Microsoft Windows 11[2]
対応たいおう言語げんご 日本語にほんご英語えいごフランス語ふらんすごドイツ
種別しゅべつ 統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう
ライセンス プロプライエタリ・ライセンス
公式こうしきサイト www.embarcadero.com/jp/products/delphi
テンプレートを表示ひょうじ

Delphi(デルファイ)は、コンソール (CUI)、デスクトップ (GUI)、Web、モバイルアプリケーション開発かいはつのための統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう (IDE) である。

DelphiのコンパイラObject Pascal独自どくじ拡張かくちょう (Delphi 言語げんご) をもちいて、プラットフォームごとにネイティブコードを生成せいせいする。開発かいはつ環境かんきょうとしてサポートされているのはMicrosoft Windowsのみだが、アプリケーション配置はいち対応たいおうプラットフォーム(ターゲット環境かんきょう)はWindows (x86/x64)、macOS (x64/ARM64)、iOS (ARM64)、Android (ARM32/ARM64)、Linux (x64) となっている。

元々もともとDelphiはボーランドTurbo Pascal / Borland Pascalの後継こうけいとして開発かいはつしたWindowsようRADツールである。C++Builderとはおおくのコアコンポーネント、とくにIDEとVisual Component Library (VCL) を共有きょうゆうしていたが、RAD Studio前身ぜんしんとなるBorland Developer Studio 2006登場とうじょうまではそれぞれ独立どくりつした製品せいひんだった。

2006ねんにボーランドの開発かいはつツール部門ぶもんコードギアとして完全かんぜん子会社こがいしゃされ、2008ねんエンバカデロ・テクノロジーズ買収ばいしゅうされた。2015ねん10月に、上記じょうきエンバカデロ・テクノロジーズアイデラ英語えいごばんにより買収ばいしゅうされる発表はっぴょうがなされた[3]

ほんこうでは Delphi Prism として開発かいはつされていた 「Embacardero Prism(エンバカデロ プリズム)」 についてもべる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

DelphiはWindowsmacOSiOSAndroidLinuxけアプリケーションを開発かいはつするための統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう (IDE) である。

「コンポーネント」とばれるソフトウェア部品ぶひんを 「フォーム」 や 「データモジュール」 にける手法しゅほうにより、ユーザインタフェースやアプリケーションロジックの設計せっけい視覚しかくてきおこなえ、ソフトウェアの開発かいはつ迅速じんそくおこなえる。またコンポーネント自体じたいも Delphi で開発かいはつ可能かのうであり、その開発かいはつ環境かんきょう自身じしん利用りようしゃ開発かいはつしゃ)のニーズにしたがって拡張かくちょう可能かのうである。コンポーネント指向しこうプログラミング体現たいげんした開発かいはつ環境かんきょうといえる。

Delphiで使つかわれるコンポーネントのフレームワークには「Visual Component Library (VCL)」、「Component Library for Cross Platform (CLX)」、「FireMonkey英語えいごばん (FMX)」がある。このフレームワークをもちいてC++言語げんごでのWindowsけソフトウェア開発かいはつ実現じつげんしたものが「C++Builder」である。

  • VCL最初さいしょのDelphiから存在そんざいするWindows専用せんようのフレームワークであり、Windows APIおよびWindowsコントロール(UI部品ぶひん)を抽象ちゅうしょうしたものである。
  • Object Pascal (Delphi) / C++ (C++Builder) 言語げんごでのLinuxソフトウェア開発かいはつ可能かのうにした製品せいひんとして「Kylix」がある。これはCLXフレームワークによるマルチプラットフォームアプリケーション作成さくせいおこなうもので、WindowsではDelphi / C++Builderを、LinuxではKylixもちいてマルチプラットフォームアプリケーション開発かいはつおこなうものだった。しかしながらLinuxデスクトップ環境かんきょうのサポートのむずかしさから安定あんていした品質ひんしつ提供ていきょうできず、Kylix 3を最後さいご開発かいはつ終了しゅうりょうしており、DelphiでのCLXサポートもDelphi 7が最後さいごとなっている。
  • Delphi XE2以降いこう、FireMonkeyフレームワークによるマルチプラットフォームアプリケーション開発かいはつ対応たいおうし、最新さいしんばんではWindows、macOS、iOS、Android、Linuxけのアプリケーションを作成さくせいすることが可能かのうとなっている。ただし、開発かいはつ環境かんきょうとしてのDelphiは依然いぜんとしてWindowsじょうでしか動作どうさしない。

GUIプログラミングでは、オブジェクトのイベント処理しょりイベントハンドラー委譲いじょう (delegation) するスタイルの設計せっけいパターンObserver パターン)を採用さいようすることがおおい。このような場合ばあいたとえばJavaでは継承けいしょうインターフェイス実装じっそう)を使用しようするが、Delphiはメソッドポインタの機能きのうによって委譲いじょうをサポートしている(メソッドポインタはのちにC#/VB.NETデリゲートにもがれた)。

Delphiではビジュアルエディターじょうでオブジェクトのイベントハンドラーを設定せっていすることもでき、変更へんこうはソースコードに反映はんえいされる。ぎゃくにコードエディターじょうでイベントハンドラーを記述きじゅつしてメソッドポインタをバインドするとビジュアルエディターにも変更へんこう反映はんえいされる。この双方向そうほうこう同期どうき手法しゅほうTwo-Way-Toolsばれ、ボーランド特許とっきょである(発明はつめいしゃアンダース・ヘルスバーグ[4][5]

Delphiはバージョン1から5までは順調じゅんちょうにバージョンアップをかえし、それなりに人気にんきもあったが、Delphi 6 / 7ではドキュメントの品質ひんしつあきらかに低下ていかし、Delphi 8以降いこう.NET FrameworkC#もサポートした巨大きょだい開発かいはつツール (RAD Studio) に発展はってんしたが、製品せいひん自体じたい品質ひんしつちてしまい、利用りようしゃ急速きゅうそくうしなった。その、Delphiはボーランドのツール部門ぶもん買収ばいしゅうなどの混乱こんらんなか低迷ていめいつづいていたが、エンバカデロ・テクノロジーズのもとでC#.NET Frameworkのサポートを廃止はいししスリム、Delphi 2009でふたたWin32ようのツールとしてさい出発しゅっぱつたした。そのUnicodeサポートなどおおくの機能きのう拡張かくちょうおこなわれ、macOS、iOS、Android、Linuxけのアプリケーション開発かいはつにも対応たいおう品質ひんしつ安定あんていしてきており、往年おうねん実力じつりょくもどしつつある。

歴史れきし[編集へんしゅう]

名前なまえ由来ゆらい[編集へんしゅう]

「Delphi」 とは、ギリシャ古代こだい都市としデルフォイ」 に由来ゆらいする。デルフォイにあるアポロン神殿しんでんは、その託宣たくせん (Oracle) をとき為政者いせいしゃだけではなく、一般人いっぱんじんにもさづけたことから人気にんきあつまり、その門前もんぜまちである都市とし国家こっかデルフォイ古代こだい人気にんき観光かんこうスポットだった。

当初とうしょOracle Databaseサーバのフロントエンドとしての採用さいよう目論もくろんでおり、それにちなんだコードネームとしてDelphiがえらばれた。AppBuilderという製品せいひんめい発売はつばいしようとしたがノベル製品せいひん名称めいしょう (Visual AppBuilder) と競合きょうごうしてしまい、議論ぎろん市場いちば調査ちょうさ結果けっか、コードネームがそのまま製品せいひんめいとなった[6]

Delphi 1から5まで[編集へんしゅう]

Delphi(製品せいひんめい: Delphi for Windows、コードネーム: Delphi)は1995ねん9月に発売はつばいされた。最初さいしょのバージョンはWindows 3.1ようとして開発かいはつされた。Turbo Pascalゆずりのオブジェクト指向しこうをその土台どだいえつつ、インタプリタ動作どうさ錯覚さっかくしてしまうほどの高速こうそくなコンパイラをそなえ、「コンポーネント」 とばれる設計せっけい部材ぶざいによる視覚しかくてき(ビジュアル)開発かいはつ手法しゅほう採用さいようするというDelphiの基本きほんてき性格せいかくは、このときすでさだまっており、この画期的かっきてき製品せいひんソフトウェア開発かいはつしゃからおおきな注目ちゅうもくびた。Delphi 1はシリーズをとおして唯一ゆいいつ16ビット開発かいはつ環境かんきょうとしての側面そくめんあわっている。なお、当初とうしょ日本語にほんごばんには英語えいごばん提供ていきょうされていたDatabase DesktopやInterBaseなどがふくまれておらず、価格かかく安価あんか(29,800えん)に設定せっていされていた。その、これらのツールをふくDelphi and Database Tools(68,000えん)が発売はつばいされた。

25 周年しゅうねんむかえた 2020ねん2がつ15にちDelphi 1.0 Client/Server (英語えいごばん)[7] がアンティークソフトウェアとして無償むしょう公開こうかいされた。

Delphi 2」(コードネーム: Polaris)は1996ねん発売はつばいされた[8]。これ以降いこう、Delphiは開発かいはつ対象たいしょうWindows 95代表だいひょうされる32ビットWindows (Win32) にうつした。マイクロソフトVisual BasicVisual C++長所ちょうしょそなえた開発かいはつ環境かんきょうとして人気にんきはくし、その順調じゅんちょうにバージョンアップをかえした。

Delphi 3」(コードネーム: Ivory)は1997ねん発売はつばいされた[9]。Delphi 1 発売はつばい以来いらい様々さまざま問題もんだいてんをほぼ改修かいしゅうし、パッケージとばれるDelphi独自どくじDLL形式けいしきをサポート、ActiveXコントロールの開発かいはつをサポートし、ウェブアプリケーション開発かいはつ機能きのう提供ていきょうした。完成かんせいたかいバージョンであり、そののDelphiの原型げんけいとなった。

Delphi 3.1」 はDelphi 3のマイナーバージョンアップばんで、Delphi 3ユーザーにはDelphi 3.1のCD-ROM郵送ゆうそうされた。このバージョンは日本にっぽんでのみリリースされた[10]

Delphi 4」(コードネーム: Allegro)は1998ねん発売はつばいされた[11]。NT サービスアプリケーションの開発かいはつCORBAをサポート。

Delphi 5」(コードネーム: Argus)は1999ねん発売はつばいされた[12]ADO対応たいおう (ADO Express)、COMオブジェクトコンポーネントラッパーを提供ていきょう

Delphi 6[編集へんしゅう]

Delphi 6」(コードネーム: Iliad)は2001ねん7がつ9にち発表はっぴょうされた。

SOAP利用りようするWebサービス作成さくせい機能きのう、コンポーネントベースでWeb画面がめん設計せっけいできるWebSnap、あたらしいデータベースフレームワークdbExpress (DBX)、LinuxはんDelphi (Kylix) と共通きょうつうのComponent Library for Cross-Platform (CLX) などを搭載とうさいした意欲いよくさく。BDE (Borland Database Engine) は、このDelphi 6付属ふぞくのバージョンである5.2が最終さいしゅうばんとなった。Windows 2000対応たいおう日本にっぽんでも無償むしょうのPersonalばん提供ていきょうされた。

Delphi 7 / 7.1[編集へんしゅう]

Delphi 7」(コードネーム: Aurora)は2002ねん8がつ22にち発表はっぴょうされた。

Delphi 1以来いらい伝統でんとうてきなIDEをもちいた最後さいご製品せいひんで、完成かんせいめん評価ひょうかたかい。Windows XP対応たいおう

Professionalばん以上いじょうでは「Delphi 7 Studio」の名称めいしょう使用しよう。6で無償むしょうであったPersonalばん有償ゆうしょう変更へんこうになった。IntraWeb、RaveReportを搭載とうさい。Delphi for .NETのプレビューばん添付てんぷ。Professionalばん以上いじょうにはObject Pascal (Delphi) ばんKylix 3付属ふぞくした。ただし、Kylix 3最後さいごKylixであり、CLXサポートもDelphi 7を最後さいご廃止はいしされている。エンバカデロ・テクノロジーズによるDelphi 7の再販さいはんばん存在そんざいするが、こちらも「Borland Delphi 7」の名称めいしょうもちいていた。ただし、"Studio" の文字もじはずされた。 Win9x動作どうさするDelphiとしては最終さいしゅうばんとなる。そのため、段階だんかいマイグレーションのチェックポイントとして有用ゆうようであり、現在げんざいでも最新さいしんばん購入こうにゅうすれば「Delphi 7.1」を入手にゅうしゅすること可能かのうとなっている(サポートは終了しゅうりょうしている)。

Delphi 8 for the Microsoft .NET Framework[編集へんしゅう]

Delphi 8 for the Microsoft .NET Framework」(コードネーム: Octane)は2003ねん11月3にち発表はっぴょうされた。

.NET Framework対応たいおうした「Delphi for the Microsoft .NET Framework (Delphi.NET)」の最初さいしょ製品せいひんだった。それ以前いぜんのDelphiの言語げんご構文こうぶんほとん変更へんこうすることなく.NETアプリケーションを開発かいはつできる。「Galileo」とばれるあたらしい[注釈ちゅうしゃく 1]IDEになり、Microsoft Visual Studioたユーザインタフェースや外観がいかん導入どうにゅうされたが、品質ひんしつはお世辞せじにもいとはえなかった。.NET専用せんようというてんでDelphiの系譜けいふなかではやや異端いたんのバージョンである。Win32の開発かいはつためDelphi 7.1付属ふぞくした。また、DelphiのIDEはDelphi (VCL) でかれており、IDEを拡張かくちょうするためのWin32コンパイラとして IDE Integration pack for Delphi 8 [13]用意よういされた。

Delphi 2005[編集へんしゅう]

Delphi 2005」(コードネーム: DiamondBack、内部ないぶバージョン: 9.0)は2004ねん11月4にち発表はっぴょうされた。

ボーランドのC#言語げんご開発かいはつ環境かんきょうである「C#Builder」とWin32開発かいはつようおよび.NET開発かいはつようの「Delphi for .NET」が統合とうごうされた。より正確せいかくには、「Delphi 8 (Delphi for .NET)」と「C#Builder」を統合とうごうし、そこへWin32開発かいはつようである「Delphi for Win32」を追加ついかしたものがDelphi 2005である。Delphi 2005には無償むしょうばん用意よういされていたが、実際じっさい提供ていきょうされたのは欧州おうしゅうなどかぎられたくにのみだった。この製品せいひんではIDEが大幅おおはば強化きょうかされた。UMLモデリング機能きのう (Borland Together) や構成こうせい管理かんり機能きのう (Borland StarTeam)、リファクタリング機能きのう導入どうにゅうなどである。また言語げんごにもfor ... in構文こうぶん(C#のforeach相当そうとう)やinline命令めいれいなどが追加ついかされた。

Delphi 2006 / Turbo Delphi[編集へんしゅう]

Borland Developer Studio 2006」(コードネーム: DeXter)は2005ねん11月24にち発表はっぴょうされた。

Delphi 2006」という名称めいしょう製品せいひん単体たんたいでは存在そんざいしない。言語げんごとの統合とうごうばん (Borland Developer Studio 2006) と単体たんたい製品せいひん (Turbo Delphi) で名称めいしょうことなっている。

「Delphi 2005」の後継こうけい製品せいひんであり、Win32開発かいはつ環境かんきょうとして「Delphi 2006 for Win32」(内部ないぶバージョン: 10.0)が、.NET開発かいはつよう環境かんきょうとして「Delphi 2006 for .NET」と「C#Builder」が提供ていきょうされた。さらにボーランドのC++言語げんごによるVCL開発かいはつ環境かんきょう 「C++Builder」 が統合とうごうされている。

Turbo Delphi」(内部ないぶバージョン: 10.0)は2006ねん9月6にち英語えいごばん8がつ8にち)に発表はっぴょうされた。これは「Borland Developer Studio 2006」からWin32開発かいはつようのDelphi for Win32を単体たんたいとして分離ぶんりしたものである。Delphi 2006 Update 2とほぼ同等どうとう機能きのうち、エディションとしてはProfessionalに相当そうとうする。同様どうように「Delphi 2006 for .NET」、「C++Builder」、「C#Builder」も単体たんたい分離ぶんりされ、それぞれ 「Turbo Delphi for .NET」、「Turbo C++」、「Turbo C#」の名称めいしょう同時どうじリリースされた。無償むしょうばん (Turbo Delphi Explorer / Turbo Delphi for .NET Explorer / Turbo C++ Explorer / Turbo C# Explorer) も提供ていきょうされた。Turboシリーズはのパーソナリティ(言語げんご)と同時どうじにインストールすることはできず、「Borland Developer Studio 2006」とも共存きょうぞんできない。

FastMM相当そうとうのメモリマネージャに変更へんこうされ、クラスヘルパーとうあたらしい言語げんご機能きのう追加ついかされている。

Delphi 2007 / R2[編集へんしゅう]

2007ねん2がつ21にちに 「Delphi 2007 for Win32」(コードネーム: Spacely、内部ないぶバージョン: 11.0)が発表はっぴょうされた。

製品せいひんめいしめとおり、Win32開発かいはつよう環境かんきょうである。Windows Vista対応たいおう

2007ねん9月6にちにはこのほかに.NET開発かいはつようの「Delphi 2007 for .NET」をふく統合とうごうばんCodeGear RAD Studio 2007」(コードネーム: Highlander)が発表はっぴょうされた。.NET 2.0に対応たいおうし、ジェネリクス(.NET)導入どうにゅうされている。なおC#BuilderやDelphi for .NETにおけるWinformのサポートはられた。

その2007ねん10がつ10日とおかに「Delphi 2007 for Win32 R2」が発表はっぴょうされた。これは「Delphi 2007 for Win32 (Update 3)」に、「BlackFish SQLきゅうJDataStore)」を追加ついかしたものである。

内部ないぶコード体系たいけいShift_JIS (ANSI) であるDelphiとしては最終さいしゅうばんとなる。きゅうバージョンとの互換ごかんせいたかく、Windows Vista対応たいおう可能かのうなため、マイグレーションさきとしても、段階だんかいマイグレーションのチェックポイントとして有用ゆうようなバージョンである。そのためか、2017ねん時点じてんにおいてもサポートは継続けいぞくされており[14]現在げんざいでも最新さいしんばん購入こうにゅうすれば「Delphi 2007 for Win32 (R2)」を入手にゅうしゅすること可能かのうである。

Delphi 2009[編集へんしゅう]

2008ねん8がつ26にちに「Delphi 2009」(コードネーム: Tiburón、内部ないぶバージョン: 12.0)が発表はっぴょうされた。

長年ながねん懸案けんあんであった VCLとRTLのUnicodeジェネリクス(Win32)匿名とくめいメソッド導入どうにゅうなど、Delphiにとっておおきな転機てんきといえるバージョンアップだった。"for Win32" の文字もじはないがWin32開発かいはつようである。

2008ねん12月2にちには.NET開発かいはつようの「Delphi Prism」をふく統合とうごうばんCodeGear RAD Studio 2009」が発表はっぴょうされた。旧来きゅうらいのDelphi for .NETは廃止はいしになっている。Delphi Prism については後述こうじゅつする。

Delphi 2010[編集へんしゅう]

2009ねん8がつ25にちに「Delphi 2010」(コードネーム: Weaver、内部ないぶバージョン: 14.0)が発表はっぴょうされた。内部ないぶバージョン13.0はばんのためスキップされた。

Windows 7正式せいしき対応たいおう。タッチインタフェースやマウスジェスチャー制作せいさく支援しえん機能きのう、オープンソースDBであるFirebirdのサポート、RTTI強化きょうか、IDEの改良かいりょう言語げんご機能きのう、Delphi 7以前いぜんのIDEにあったコンポーネントツールバーの復活ふっかつなど)がまれた[15]開発かいはつ環境かんきょうをインストールするOSとしてWindows 2000以前いぜんはサポートされなくなった。

Delphi XE[編集へんしゅう]

2010ねん9月2にちに「Delphi XE」(コードネーム: Fulcrum、内部ないぶバージョン: 15.0)が発表はっぴょうされた。

XEは "Cross Platform Edition" のりゃくである。名称めいしょうどおクロスプラットフォーム開発かいはつ環境かんきょう目指めざして開発かいはつすすめられたものの、不完全ふかんぜんであったため、クロスプラットフォーム機能きのう搭載とうさい見送みおくられている。結果けっかぜんバージョンとの機能きのうはあまりなくなってしまっているが、純粋じゅんすいなWin32アプリケーション開発かいはつ環境かんきょうとしては最終さいしゅうばんであるため、段階だんかいマイグレーションのためのチェックポイントとして有用ゆうようである。

2011ねん2がつ1にちにはStarterエディションが追加ついか発表はっぴょうされた。「Turbo Delphi」 以来いらいのエントリーけエディションであり、無償むしょうではないがコンポーネントのインストールが可能かのう、1,000 USドルをえない範囲はんいであれば商用しょうよう利用りよう可能かのうなど、制限せいげん大幅おおはば緩和かんわされている。ただし、StarterにはきゅうDelphiのライセンスは付属ふぞくしない。また、同時どうじ利用りようどういちサブネットないにおいて5ライセンスまでとされている。このため教室きょうしつでの利用りようかないとされており、アカデミックばん提供ていきょうはない。Starterばんには通常つうじょう価格かかくとアップグレード価格かかく用意よういされているが、同社どうしゃまたは他社たしゃ開発かいはつツールユーザーであれば「だれでも」アップグレードばん購入こうにゅうできる。C++Builder Starterとの共存きょうぞんはできず、RAD StudioにもStarterは提供ていきょうされない。

Starterばんとアカデミックばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010のライセンスが付属ふぞくする[注釈ちゅうしゃく 2][注釈ちゅうしゃく 3][注釈ちゅうしゃく 4]

Delphi XE2[編集へんしゅう]

2011ねん9月1にちに「Delphi XE2」(コードネーム: Pulsar、内部ないぶバージョン: 16.0)が発表はっぴょうされた。

あらたにFireMonkeyフレームワーク[注釈ちゅうしゃく 5]導入どうにゅうしたことにより、HD3D対応たいおうしたこう品質ひんしつなユーザインタフェースの設計せっけいや、Windows 64bitMac OS X (Intel x86)、iOSけのマルチプラットフォームアプリケーションの開発かいはつ可能かのうになった。ただし、iOS開発かいはつ実際じっさいにはFree Pascal (FPC) を使つかったツールチェインであり、後述こうじゅつするXE4以降いこうのiOS開発かいはつ環境かんきょうとの互換ごかんせいとぼしい。マルチプラットフォームによりVCL / FMX / RTLのユニットで、System.TypesやVcl.Stylesのような、ドットで接頭せっとう連結れんけつする命名めいめい規則きそく(ユニットスコープ)を使つかうようになったため、以前いぜんのバージョンにソースコードを移植いしょくする場合ばあいには注意ちゅうい必要ひつようである。Windows以外いがいのアプリケーションのデバッグおよびデプロイ(配置はいち)にはあたらしいリモートデバッガである 「プラットフォームアシスタントサーバー (PAServer)」 を利用りようする(デバッグ対象たいしょうアプリケーションがWindowsであっても、リモートにあるPCのアプリケーションをデバッグするにはやはりPAServerが必要ひつようとなる)。また、製品せいひんエディションとしてEnterpriseとArchitectのあいだにUltimateが追加ついかされた。

搭載とうさいされるコンパイラはDCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (Mac OS X) の3つとなった(ツールチェインようのFPCをのぞく)。

Starterとアカデミックばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XEのライセンスが付属ふぞくする。

Delphi XE3[編集へんしゅう]

2012ねん9月4にちに「Delphi XE3」(コードネーム: WaterDragon、内部ないぶバージョン: 17.0)が発表はっぴょうされた[16]

あらたに「Metropolis UI」を導入どうにゅうしたことにより、タッチ対応たいおう、ライブタイルサポートなどを実装じっそうしたWindows 8デスクトップアプリケーションの開発かいはつ可能かのうになった。ただしWindowsランタイム (WinRT) には対応たいおうしない。OS X v10.8 (Mountain Lion) アプリケーション開発かいはつ対応たいおう。Visual LiveBindingが追加ついかされてデータとユーザインタフェースのひもけが容易よういになった。Enterpriseばん以上いじょうのエディションにあたらしいデータベースフレームワークである FireDAC追加ついかされた(SQLite標準ひょうじゅんサポート)。ProfessionalエディションでFireDACを利用りようするには、別途べっとFireDAC Client/Server Add-On Pack」を購入こうにゅうしなければならない。XE2にあったFPCツールチェインなiOS開発かいはつ環境かんきょう廃止はいしされている。開発かいはつ環境かんきょうをインストールするOSとしてWindows XP以前いぜんはサポートされなくなった。

Starterとアカデミックばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE、XE2のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi XE4[編集へんしゅう]

2013ねん4がつ23にちに「Delphi XE4」(コードネーム: Quintessence、内部ないぶバージョン: 18.0)が発表はっぴょうされた[17]。iOS開発かいはつ機能きのう追加ついかされた。これはXE2のものとはことなり、コンパイルにFPCを必要ひつようとしないが、デバッグおよびデプロイのためにOS X搭載とうさいIntel Mac必要ひつようとなる。Professionalばんでモバイル開発かいはつ (iOS) をおこなうには「Mobile Add-On Pack」を別途べっと購入こうにゅうする必要ひつようがある。ぜんバージョンのXE3から7ヶ月かげつでのバージョンアップとなったため、XE3からのバージョンアップ料金りょうきんはキャンペーン価格かかくながら格安かくやすの6,000えんとなった(モバイル開発かいはつ環境かんきょうふくまないProfessional ばん場合ばあい)。PAServer 実行じっこう環境かんきょうとしてのMac OS X v10.6 (Snow Leopard) はサポートされなくなった。

搭載とうさいされるコンパイラは DCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (OS X), DCCIOS32(iOSシミュレータよう), DCCIOSARM(iOSデバイスよう)の5つとなった。

Starterとアカデミックばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE3のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi XE5[編集へんしゅう]

2013ねん9月11にちに「Delphi XE5」(コードネーム: Zephyr、内部ないぶバージョン: 19.0)が発表はっぴょうされた[18]

OS X v10.9 (Mavericks)、iOS 7アプリケーション開発かいはつ対応たいおうAndroid開発かいはつ機能きのう追加ついかされた。AndroidアプリケーションのデバッグにはPAServerを必要ひつようとしない。原則げんそくとしてARM v7以降いこうNEON対応たいおうSoCせたはしまつであれば、Delphiせいアプリケーションを実行じっこうできる。モバイル開発かいはつ (iOS / Android) をおこな場合ばあい、ProfessionalばんではMobile Add-On Packを別途べっと購入こうにゅうする必要ひつようがある。Professionalばんにもローカル接続せつぞく専用せんようではあるがFireDACが追加ついかされた。ProfessionalばんでFireDAC(リモート接続せつぞく)を使つかうにはFireDAC Client/Server Add-On Packを別途べっと購入こうにゅうする必要ひつようがある。

搭載とうさいされるコンパイラはDCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (OS X), DCCIOS32(iOSシミュレータよう), DCCIOSARM(iOSデバイスよう), DCCAARM (Android) の6つとなった。

Starter ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE4 のライセンスが付属ふぞくする。

2014ねん3月1にちRAD StudioのFireMonkey専用せんよう開発かいはつ環境かんきょうである「Appmethod」が発表はっぴょうされた。AppmethodにはObject Pascal (Delphi) 言語げんご / C++言語げんごふくまれるが、VCLをもちいたソースコードをコンパイルすることはできない。AppmethodはRAD Studio / Delphi / C++Builderとはことなり、プラットフォームごと / としのサブスクリプション契約けいやくとなっている。最初さいしょのリリースである「Appmethod 1.13」はXE5相当そうとうであり、以降いこうRAD Studio新版しんぱんがリリースされるのとほぼどう時期じきにAppmethodもリリースされるようになった。Appmethodは同等どうとうバージョンのRAD Studio / Delphi / C++Builderとは同時どうじにインストールできない。また、このAppmethodのリリースにより、ドキュメントなどで使つかわれるDelphi の「言語げんご名称めいしょう」が「Object Pascal言語げんご」と記述きじゅつされることおおくなった[19]

Delphi XE6[編集へんしゅう]

2014ねん4がつ16にちに「Delphi XE6」(コードネーム: Proteus、内部ないぶバージョン: 20.0)が発表はっぴょうされた[20]

Windows 8.1対応たいおう。デザインおよびパフォーマンスを改善かいぜんした「こう品質ひんしつリリース」。

Starterばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE5のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi XE7[編集へんしゅう]

2014ねん9月2にちに「Delphi XE7」(コードネーム: Carpathia、内部ないぶバージョン: 21.0)が発表はっぴょうされた[21]

OS X v10.10 (Yosemite)、iOS 8アプリケーション開発かいはつ対応たいおう、FireMonkeyにFireUIばれる機能きのう追加ついかされた。これはフォームをかくデバイスけに最適さいてきされたユーザインタフェースにカスタマイズするものである。開発かいはつ環境かんきょうをインストールするOSとしてWindows Vista以前いぜんはサポートされなくなり、PAServer実行じっこう環境かんきょうとしてのMac OS X v10.7 (Lion) もサポートされなくなった。OS XおよびiOSけアプリケーションの開発かいはつおこなうのにSDKが必要ひつようとなったため、コンパイルや構文こうぶんチェックをおこなうだけでもMacの実機じっき必要ひつようとなっている。また、このバージョン以降いこう、BDE (Borland Database Engine) はデフォルトでインストールされなくなった。

並列へいれつプログラミング ライブラリ (PPL) が追加ついかされている。

Starter ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE6 のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi XE8[編集へんしゅう]

2015ねん4がつ7にちに「Delphi XE8」(コードネーム: Elbrus、内部ないぶバージョン: 22.0)が発表はっぴょうされた[22]

作業さぎょう実行じっこう支援しえんツール 「Castalia」 とパッケージマネージャ 「GetIt」 が統合とうごうされた。にiOSデバイスよう64ビットコンパイラも追加ついかされ、Android 5.x (Lolipop) アプリケーション開発かいはつ対応たいおうした。ただAndroid 2.3x (Gingerbread) には対応たいおうとなった。

搭載とうさいされるコンパイラは DCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (OS X), DCCIOS32(iOSシミュレータよう), DCCIOSARM(iOSデバイスよう), DCCIOSARM64 (iOSデバイスよう64ビット), DCCAARM (Android) の7つとなった。

Starterばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE7のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 10 Seattle[編集へんしゅう]

2015ねん9月1にちに「Delphi 10 Seattle」(コードネーム: Aitana、内部ないぶバージョン: 23.0)が発表はっぴょうされた[23]

Windows 10対応たいおうOS X v10.11 (El Capitan)、iOS 9 アプリケーション開発かいはつ対応たいおうAndroidのサービスアプリケーションも作成さくせい可能かのうとなった。IDEが利用りよう可能かのうなメモリが倍増ばいぞうしたため、だい規模きぼなプロジェクトをビルドしてもメモリ不足ふそくエラーが発生はっせいしにくくなっている[24][25]ぜんバージョンまでつづいた XE ナンバリングが廃止はいしされている。

Starterばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 10.1 Berlin[編集へんしゅう]

2016ねん4がつ20日はつかに「Delphi 10.1 Berlin」(コードネーム: BigBen、内部ないぶバージョン: 24.0)が発表はっぴょうされた[26]

Android 6.0、iOS 10、macOS v10.12 (Sierra) アプリケーション開発かいはつ対応たいおう。FireMonkeyのフォームデザイナも独立どくりつ表示ひょうじ可能かのうになった(デフォルトではみデザイナ)。クラスヘルパーの仕様しよう変更へんこうおこなわれている。インストーラの改良かいりょうにより、インストールオプションによってはインストール時間じかん大幅おおはば短縮たんしゅくされるようになった。このバージョンからUltimateエディションが廃止はいしされている。

2016ねん8がつ22にち以降いこう、Starter Editionが無償むしょう入手にゅうしゅできるようになっている[27]2006ねんTurbo Delphi Explorer以来いらい、10ねんぶりの無償むしょうばんである。またStarter EditionはTurbo Explorerとはことなり、複数ふくすうのパーソナリティ(言語げんご)が共存きょうぞんできるため、DelphiとC++Builderをおな環境かんきょう利用りようすること可能かのうとなっている。コンポーネントのインストールにも制限せいげんがない。

Starterばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 Seattleのライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 10.2 Tokyo[編集へんしゅう]

2017ねん3月22にちに「Delphi 10.2 Tokyo」(コードネーム: Godzilla、内部ないぶバージョン: 25.0)が発表はっぴょうされた[28]

Enterprise 以上いじょうの SKU に LLVM エンジンベースの Linux 64ビット コンパイラが追加ついかされた (Ubuntu 16.04 LTS / RedHat Enterprise Linux 7 対応たいおう)。また、インストーラの改良かいりょうにより、インストール時間じかん大幅おおはば短縮たんしゅくされるようになった。

搭載とうさいされるコンパイラは DCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (OS X), DCCIOS32(iOSシミュレータよう), DCCIOSARM(iOSデバイスよう), DCCIOSARM64 (iOSデバイスよう64ビット), DCCAARM (Android), DCCLINUX64 (Linux 64bit) の8つとなった。

2017ねん12月13にちにリリースされた Release 2 (10.2.2) において、Enterprise 以上いじょうの SKU で RAD Server単一たんいつサイト/単一たんいつサーバー配置はいちライセンスがふくまれるようになった。

2018ねん3月14にちにリリースされた Release 3 (10.2.3) において、Professional Edition にモバイルサポートが追加ついかされた。従来じゅうらい、Mobile Add-On Packとして別売べつばいされていたものが統合とうごうされたかたちになる。

2018ねん7がつ19にちに、従来じゅうらいの Professional Edition 相当そうとう無償むしょうした「Delphi Community Edition」がリリースされた。Windows 64bit, macOS, iOS, Android けの開発かいはつ可能かのうとなっている。無償むしょうばん Starter Edition とはことなり、「C++Builder Community Edition」と同時どうじにインストールすることはできない。

Starter / Community ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 Seattle、10.1 Berlinのライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 10.3 Rio[編集へんしゅう]

2018ねん11月22にちに「Delphi 10.3 Rio」(コードネーム: Carnival、内部ないぶバージョン: 26.0)が発表はっぴょうされた[29]同日どうじつ、Community Edition も更新こうしんされている。

Starter Edition は廃止はいしされた。Professional Edition にあった別売べつばいの FireDAC Client/Server Add-on Pack も廃止はいしされ、フル機能きのうの FireDAC を利用りようするためには Enterprise Edition 以上いじょうの SKU が必要ひつようとなった。

かた推論すいろん可能かのうなインライン変数へんすう宣言せんげんおこなえるようになっており、

procedure Test;
var
  i: Integer;
begin
  for i := 1 to 100 do
    writeln(i);
end;

従来じゅうらいこのような記述きじゅつをしなければならなかったものが、

procedure Test;
begin
  for var i := 1 to 100 do
    writeln(i);
end;

このように var ブロックを使つかわずにシンプルにけるようになった。

Linux コンパイラ (DCCLINUX64) では ARC (自動じどう参照さんしょうカウント) が廃止はいしされ、AnsiString / AnsiChar がサポートされるようになった。

2019ねん7がつ19にちにリリースされた Release 2 (10.3.2) において、LLVM エンジンベースの macOS よう 64bit コンパイラが追加ついかされた。また、Enterprise 以上いじょうの SKU で、Linuxデスクトップアプリを FireMonkey GUI で開発かいはつ可能かのうになる FMX Linux がバンドルされるようになった。

2019ねん11月21にちにリリースされた Release 3 (10.3.3) において、LLVM エンジンベースの Android よう 64bit コンパイラが追加ついかされた。また、Enterprise 以上いじょうの SKU で、データベース接続せつぞくおなじように多様たようなエンタープライズアプリケーションに接続せつぞく可能かのうとなる Enterprise Connectors がバンドルされるようになった。

搭載とうさいされるコンパイラは DCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX (macOS 32bit), DCCOSX64 (macOS 64bit), DCCIOS32(iOSシミュレータよう), DCCIOSARM(iOSデバイスよう), DCCIOSARM64 (iOSデバイスよう64ビット), DCCAARM (Android), DCCAARM64 (Android 64bit), DCCLINUX64 (Linux 64bit) の10種類しゅるいとなった。

Community ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.2 のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 10.4 Sydney[編集へんしゅう]

2020ねん5月27にちに「Delphi 10.4 Sydney」(コードネーム: Denali、内部ないぶバージョン: 27.0)が発表はっぴょうされた[30]。 Community Edition にかんしてはライセンス違反いはん利用りよう増加ぞうかしているとの分析ぶんせきから、有償ゆうしょうばん先行せんこうさせるという判断はんだんがなされたため[31]同日どうじつにはリリースされなかった。

Language Server Protocol英語えいごばん (LSP) に対応たいおうし、コード補完ほかん (Code Insight) の性能せいのう向上こうじょうした。モバイル開発かいはつようコンパイラにあった Automatic Reference Counting英語えいごばん (ARC) は廃止はいしされた。10.3 Rio への実装じっそう見送みおくられていた カスタムマネージドレコードばれるコンストラクタとデストラクタをつレコードがたがこのバージョンで実装じっそうされた。

macOS Catalina において32ビットアプリが動作どうさしなくなったため、ターゲットプラットフォームから "macOS 32ビット" が選択せんたくできなくなっている。同様どうように "iOS デバイス 32ビット" も選択せんたくできない。ただし、これらのコマンドラインコンパイラ (DCCOSX, DCCIOSARM) は付属ふぞくしている。

2021ねん7がつ19にちに 10.4.2 Community Edition がリリースされた[32]

Community ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.3 のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 11 Alexandria[編集へんしゅう]

2021ねん9がつ10日とおかに「Delphi 11 Alexandria」(コードネーム: Olympus、内部ないぶバージョン: 28.0)が発表はっぴょうされた[33]

IDE がこう DPI に対応たいおう。フォームデザイナが VCL スタイルを使用しようしてレンダリングできるようになった。Apple M1 Mac ようの 64bit コンパイラが追加ついかされ、ぜんバージョンでサポートがいになっていた macOS 32bit ようコンパイラ / iOSシミュレータ 32bit ようコンパイラ / iOSデバイス 32bit ようコンパイラが付属ふぞくしなくなった。Visual Studio Code との連携れんけい機能きのう追加ついかされ、Delphi LSP 機能きのう拡張かくちょう用意よういされている。

Delphi 2009 以降いこう、Windows ようコンパイラが生成せいせいする実行じっこう形式けいしきファイルの PE ヘッダーには OS Version / Subsystem Version ともに 5.0 が設定せっていされていたが、11 Alexandria では 6.0 が設定せっていされている。このため、11 Alexandria で生成せいせいされた実行じっこう形式けいしきファイルは Windows XP 以前いぜんの OS では動作どうさしない。

2022ねん9月8にちにリリースされた Release 2 (11.2) において、iOSシミュレータ 64bit ようコンパイラが追加ついかされた。iOSシミュレータを動作どうささせるためにはARM-64 (M1 または M2) 搭載とうさいMacが必要ひつよう

搭載とうさいされるコンパイラは DCC32 (Windows 32bit), DCC64 (Windows 64bit), DCCOSX64 (macOS Intel 64bit), DCCOSXARM64 (macOS Arm 64bit), DCCIOSARM64 (iOS デバイス 64bit), DCCIOSSIMARM64 (iOS シミュレータ 64bit), DCCAARM (Android 32bit), DCCAARM64 (Android 64bit), DCCLINUX64 (Linux 64bit) の9種類しゅるいとなった。

2023ねん2がつ28にち製品せいひん品質ひんしつ向上こうじょう目的もくてきとした Release 3 (11.3) がリリースされた。

2023ねん4がつ27にちに 11.3 Community Edition がリリースされた[34]

Community ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 10.4 のライセンスが付属ふぞくする。

Delphi 12 Athens[編集へんしゅう]

2023ねん11月8にちに「Delphi 12 Athens」(コードネーム: Yukon、内部ないぶバージョン: 29.0)が発表はっぴょうされた[35]

255 文字もじえる文字もじれつリテラルが使つかえるようになり、三重みえ引用いんようかこんだふくすうぎょうわたる (改行かいぎょうふくむ) 文字もじれつリテラルが使つかえるようになった。デフォルトで浮動ふどう小数点しょうすうてん例外れいがい無効むこうとなっている。VCL は MDI のサポートが強化きょうかされ、モダンな MDI アプリケーションを構築こうちく可能かのうになっている。FireMonkey がサポートするすべてのプラットフォームにたいして、Skia サポートが追加ついかされた。Android ターゲット API レベル 33 サポートも追加ついかされている。

2024ねん4がつ5にちにリリースされた Release 1 (12.1) において、Android ターゲット API レベル 34 サポートが追加ついかされた。

Community ばんのぞき、Delphi 7、2007、2009、2010、XE - XE8、10 - 11 のライセンスが付属ふぞくする。

そののDelphi[編集へんしゅう]

今後こんご追加ついかのARMようコンパイラやWASMコンパイラを可能かのうせいがあると、2020ねんのロードマップにてアナウンスされている[36]

Delphi Community Edition[編集へんしゅう]

10.2 Tokyo より完全かんぜん無料むりょうばんCommunity Edition[37]提供ていきょうされている。有料ゆうりょうの Delphi Professional と同等どうとう機能きのうち、従来じゅうらいの Win32 アプリケーションのみならず Windows 64bit, macOS, iOS, Android の開発かいはつ可能かのうとなっている。

過去かこ無料むりょうばん[編集へんしゅう]

  • Delphi 6 では Personal ばん無料むりょう提供ていきょうされていた。
  • Delphi 2006 Update2 相当そうとうの Turbo Delphi for Win32 Explorer / Turbo Delphi for .NET Explorer が無料むりょう提供ていきょうされていた。
  • Delphi 10.1 Berlin では Starter Edition が無料むりょう提供ていきょうされていた。
  • Delphi 10.2 Tokyo から Community Edition が無料むりょう提供ていきょうされている。

Delphiようコンポーネント[編集へんしゅう]

DelphiのVCL / CLX / FMXは、コンポーネントとばれるソフトウェア部品ぶひん集合しゅうごう構成こうせいされ、プログラマはこのコンポーネントをわせて視覚しかくてきにアプリケーションを開発かいはつする方式ほうしきとなっているが、ユーザープログラマがコンポーネントを自由じゆう作成さくせいして開発かいはつ環境かんきょう自体じたいみ、開発かいはつ環境かんきょう拡張かくちょう可能かのうとなっている。

おおくの有償ゆうしょう無償むしょうのコンポーネントが作成さくせい公開こうかいされ、開発かいはつ環境かんきょう容易ようい拡張かくちょうできるシステムはユーザープログラマからの支持しじたかいが、Delphiのバージョンごと互換ごかんせい場合ばあいおおく、コンポーネントのソースコードが公開こうかいされている場合ばあい使用しようしている Delphiのバージョンにわせて自分じぶんでコンポーネントのコードを修正しゅうせいする必要ひつようがある。

Delphiで開発かいはつされたアプリケーション[編集へんしゅう]

有償ゆうしょう / 無償むしょう製品せいひんシェアウェアフリーウェア多数たすう作成さくせいされている[38][39][40]。Delphi 自身じしんも Delphi によってつくられている。

かつてボーランドから提供ていきょうされていたVCL Scannerというツールを使つかうと、DelphiまたはC++Builderで作成さくせいされたアプリケーションを調しらべられた。現在げんざいでは実行じっこうファイルをダウンロードできないが、Delphi 5 でコンパイル可能かのうなソースコードが公開こうかいされている[44]ため、自前じまえ実行じっこうファイルを生成せいせいできる。

Embarcadero Prism[編集へんしゅう]

Embarcadero Prism
開発元かいはつもと コードギア(2009ねん
エンバカデロ・テクノロジーズ(2010ねん以降いこう
初版しょはん 2009ねん
最新さいしんばん
XE3 / 2012ねん9がつ4にち
対応たいおうOS Windows
対応たいおう言語げんご 日本語にほんご英語えいごフランス語ふらんすごドイツ
種別しゅべつ 統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう
ライセンス プロプライエタリ・ライセンス
公式こうしきサイト www.embarcadero.com/jp/products/prism
テンプレートを表示ひょうじ

Embarcadero Prismエンバカデロ プリズム)は、かつてエンバカデロ・テクノロジーズが.NETけのあらたなIDEとして販売はんばいしていた製品せいひんである。以前いぜんDelphi Prismばれていたが、XE2より名称めいしょうからDelphiがはずれEmbarcadero Prismとなった。

DelphiはPrism登場とうじょう以前いぜんから、バージョン8以降いこうにおいて、Delphiの.NET開発かいはつよう環境かんきょう (Delphi for .NET) はWin32はんのVCLと互換ごかんせいつフレームワークVCL.NETと、マイクロソフトのフレームワークWindows Forms両方りょうほうをサポートしていた。しかし、Delphi 2007ではWindows Formsのサポートがられることとなった。

Delphi 2009よりエンバカデロ・テクノロジーズは方針ほうしん転換てんかんおこない、それまでのDelphi for .NET (Delphi.NET) をえる決定けっていくだした。こうしてまれたのがPrismである。誕生たんじょう当初とうしょはDelphiのかんしてはいたものの、実際じっさいRem Objects英語えいごばん言語げんごコンパイラOxygene英語えいごばん (以前いぜんはChromeとばれていた) とマイクロソフトのIDEを使用しようするまったあたらしい製品せいひんであった。PrismではそれまでのVCL.NETはサポートされず、フレームワークのサポートはWindows Formsのみとなっていた。

Delphi for Win32 (Delphi Win32) とはことなり、Prismは更新こうしん頻繁ひんぱんおこなわれた。単体たんたい製品せいひんばんには初年度しょねんどぶん年間ねんかんメンテナンス & サポートが付属ふぞくしており、よく年度ねんど以降いこう契約けいやく更新こうしん可能かのうで、この契約けいやく期間きかんちゅうであればいつでも最新さいしんばん入手にゅうしゅすることができた。このため、バージョンアップばん設定せっていがなかった。また、一度いちど契約けいやくれてしまうと新規しんきでの製品せいひん購入こうにゅう必要ひつようであった。さらにRAD Studioばんには初年度しょねんどぶん年間ねんかんメンテナンス & サポートも付属ふぞくしていないため、購入こうにゅう年度ねんどから加入かにゅうしていないとメンテナンスリリースを入手にゅうしゅできないので注意ちゅうい必要ひつようであった。

Embarcadero Prism は XE3 (XE3.2) が最終さいしゅうバージョンとなり、RAD Studio XE4 以降いこうふくまれず、スタンドアロン製品せいひんとしても提供ていきょうされなくなった。サポートとメンテナンスのアップデートも2013ねん8がつ終了しゅうりょうしている。エンバカデロ・テクノロジーズは、今後こんごのPrismの最新さいしんばんはRem Objectsから購入こうにゅうするようにアナウンスしている[45]。なおRem ObjectsはPrismの名称めいしょうもちいず、Oxygene]する方針ほうしんしている[46]

互換ごかんせい[編集へんしゅう]

Delphi for .NET (Delphi.NET) との互換ごかんせい[編集へんしゅう]

PrismとDelphi for .NET のどちらも.NET開発かいはつ環境かんきょうではあるが、VCL.NETを利用りようしたDelphi for .NETのコードとはフレームワークとしての互換ごかんせいがない。

Delphi for Win32 (Delphi Win32) との互換ごかんせい[編集へんしゅう]

PrismにはDelphi for Win32とある程度ていど互換ごかんせいたもつためのオプションが存在そんざいするものの、ほぼ互換ごかんせいがない。「Oxidizer」とばれるRem Objectsせいのコードコンバーターがあり[47]、Delphi for Win32のコードをPrismへコンバートすることができる。

主要しゅようバージョン[編集へんしゅう]

これらのほか、メンテナンスリリースが存在そんざいする。

Delphi Prism 2009」 は2008ねん12月2にち発表はっぴょうされた。Prismの最初さいしょのバージョン。

Delphi Prism 2010」 は2009ねん8がつ25にち発表はっぴょうされた。クロスプラットフォーム開発かいはつ機能きのうにより、Linuxようのアプリケーション開発かいはつをサポート。

Delphi Prism 2011」 は2010ねん6月3にち発表はっぴょうされた。クロスプラットフォーム開発かいはつ機能きのうがさらに拡張かくちょうされ、Mac OS X、iOSけのアプリケーション開発かいはつをサポート。

Delphi Prism XE」 は2010ねん9月2にち発表はっぴょうされた。Delphi Prism 2009、2010、2011 のライセンスが付属ふぞくする[注釈ちゅうしゃく 2][注釈ちゅうしゃく 3][注釈ちゅうしゃく 4]

Embacadero Prism XE2」 は2011ねん9月1にち発表はっぴょうされた。Delphi Prism 2009、2010、2011、XEのライセンスが付属ふぞくする。

Embacadero Prism XE3」 は2012ねん9月4にちに「Embarcadero RAD Studio XE3」の一部いちぶとして発表はっぴょうされた。Delphi / Embacadero Prism 2009、2010、2011、XE、XE2のライセンスが付属ふぞくする。最後さいごのメジャーリリースとなった。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ あくまで「Delphi にとっては」であり、同社どうしゃ製品せいひんであるC#Builderさき採用さいようしている。
  2. ^ a b アップグレードした場合ばあいもとのバージョンとおなじバージョンのライセンスの重複じゅうふく取得しゅとくはできない。
  3. ^ a b きゅうバージョンライセンスの取得しゅとくは、購入こうにゅう180にち以内いないおこな必要ひつようがある。
  4. ^ a b アカデミックばん以外いがいのRAD Studioでは、Delphi、Delphi Prismにふくまれるきゅうバージョンライセンスのほか、C++Builder 6、2007、2009、2010 のライセンスもふくまれる。
  5. ^ ちなみにFireMonkeyという名前なまえ2016ねんへいさる (ひのえさる) に由来ゆらいしている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  2. ^ RAD Studio: 動作どうさ環境かんきょう - エンバカデロ・テクノロジーズ
  3. ^ エンバカデロ+アイデラのけん
  4. ^ Borland is awarded a patent for its Two-Way-Tools method
  5. ^ United States Patent: 6185728
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  17. ^ エンバカデロ、iPhone/iPadアプリのネイティブ開発かいはつ実現じつげんしたマルチデバイス開発かいはつツールRAD Studio XE4を世界せかい同時どうじ発表はっぴょう”. 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  18. ^ エンバカデロ、AndroidおよびiOSけネイティブ開発かいはつをサポートしたRAD Studio XE5を本日ほんじつより販売はんばい開始かいし”. 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  19. ^ Delphi生誕せいたん20周年しゅうねん、おめでとうございます。言語げんごめい最近さいきんになって「Delphi言語げんご」から「Object Pascal」にもどったらしい - Publickey
  20. ^ エンバカデロ、デスクトップからモバイル、ウェアラブルに対応たいおうしたビジュアル開発かいはつ環境かんきょう「RAD Studio XE6」を発表はっぴょう”. 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  21. ^ エンバカデロ、Windows開発かいはつをモバイル、IoT対応たいおう拡張かくちょうするビジュアル開発かいはつ環境かんきょう「RAD Studio XE7」を発表はっぴょう”. 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  22. ^ エンバカデロ、マルチデバイス ネイティブ開発かいはつ環境かんきょうしんバージョン「RAD Studio XE8」を発表はっぴょう”. 2015ねん9がつ6にち閲覧えつらん
  23. ^ エンバカデロ、Windows 10対応たいおうのマルチデバイスネイティブ開発かいはつ環境かんきょうしんバージョン「RAD Studio 10 Seattle」を発表はっぴょう”. 2016ねん5がつ7にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]