自然しぜん言語げんご

自然しぜん言語げんご（しぜんげんご、英えい: natural language）とは、言語げんご学がくや論理ろんり学がく、計算けいさん機き科学かがくの専門せんもん用語ようごで、「英語えいご」・「中国ちゅうごく語ご」・「日本語にほんご」といった「○○語ご」の総称そうしょう。つまり普通ふつうの「言語げんご」のこと。人間にんげんが意思いし疎通そつうのために日常にちじょう的てきに用もちいる言語げんごであり、文化ぶんか的てき背景はいけいを持もっておのずから発展はってんしてきた言語げんご。

対義語たいぎごは「人工じんこう言語げんご」「形式けいしき言語げんご」、すなわちプログラミング言語げんごや論理ろんり式しきなど。

概要がいよう[編集へんしゅう]

人間にんげんがお互たがいにコミュニケーションを行おこなうための自然しぜん発生はっせい的てきな言語げんごである。形式けいしき言語げんごとの対比たいひでは、その構文こうぶんや意味いみが明確めいかくに揺ゆるぎなく定さだめられ利用りよう者しゃに厳格げんかくな規則きそくの遵守じゅんしゅを強しいる（ことが多おおい）形式けいしき言語げんごに対たいし、話者わしゃ集団しゅうだんの社会しゃかい的てき文脈ぶんみゃくに沿そった曖昧あいまいな規則きそくが存在そんざいしていると考かんがえられるものが自然しぜん言語げんごである。自然しぜん言語げんごには、規則きそくが曖昧あいまいであるがゆえに、話者わしゃによる規則きそくの解釈かいしゃくの自由じゆう度どが残のこされており、話者わしゃが直面ちょくめんした状況じょうきょうに応おうじて規則きそくの解釈かいしゃくを変化へんかさせることで、状況じょうきょうを共有きょうゆうする他ほかの話者わしゃとのコミュニケーションを継続けいぞくする事ことが可能かのうとなっている。

人間にんげんのコミュニケーションを目的もくてきとして設計せっけいされた形式けいしき言語げんご、といったようなものも存在そんざいするが（ログランなど）あまり多おおくない。人工じんこう言語げんごという分類ぶんるいは多義たぎ的てきであり、形式けいしき言語げんごのことを指さしている場合ばあいもあれば、エスペラントなど「人為じんい発生はっせい的てきな自然しぜん言語げんご」といったほうが良よい場合ばあいもある。

また、文法ぶんぽう,単語たんごの用法ようほうに曖昧あいまいさを含ふくみ、使用しようする単語たんご,単語たんごの順序じゅんじょを入いれ替かえる等とうが可能かのうであり、感情かんじょうで文章ぶんしょうを制御せいぎょしやすいため、多様たような情景じょうけい表現ひょうげんが可能かのうとなっている。しかし、文法ぶんぽう、単語たんごの用法ようほうが曖昧あいまいであるため、「言語げんご仕様しよう」のように明確めいかくに固定こていすることは難むずかしい。各かく自然しぜん言語げんご自体じたいも他た言語げんごとの統合とうごうが起おきる事ことにより変化へんかし続つづけており、自然しぜん言語げんごの文法ぶんぽうその他たあらゆる面めんが言語げんご学がくによって研究けんきゅうが続つづけられている。また、統計とうけい的てき手法しゅほうを利用りようする計量けいりょう言語げんご学がく（英語えいご版ばん）や、情報処理じょうほうしょりの対象たいしょうとして自然しぜん言語げんごを扱あつかう自然しぜん言語げんご処理しょりは、コンピュータの能力のうりょくの向上こうじょうにあわせ、またコンピュータのより便利べんりな利用りようのために（例たとえばワードプロセッサや、音声おんせい入力にゅうりょくによる情報じょうほう探索たんさくなど）、さかんに研究けんきゅうされ実地じっちにも応用おうようされるようになった。

概要がいよう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]