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ネットアップ

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NetApp
NetApp, Inc.
種類しゅるい 公開こうかい会社かいしゃ
市場いちば情報じょうほう NASDAQ: NTAP
本社ほんしゃ所在地しょざいち

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
サンノゼ、カリフォルニアしゅうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
設立せつりつ 公開こうかい会社かいしゃ
業種ぎょうしゅ クラウドコンピューティング, ストレージデバイス
事業じぎょう内容ないよう サーバ、SANストレージ、NASストレージ、ネットワーキング、ソフトウェア
代表だいひょうしゃ ジョージ・クリアン(CEO), セサル・セルヌダ(社長しゃちょう), マイク・ネベンス(会長かいちょう)
売上うりあげだか 62おく7,000まんドル(2024ねん)
営業えいぎょう利益りえき 12おく1,000まんドル(2024ねん)
じゅん利益りえき 9おく8,600まんドル(2024ねん)
純資産じゅんしさん 11おく5,000まんドル(2024ねん
そう資産しさん 98おく9,000まんドル(2024ねん
従業じゅうぎょう員数いんずう 11,800にん(2024ねん)
決算けっさん 4がつ
関係かんけいする人物じんぶつ デビッド・ヒッツ, ジェームズ・ラウ, マイケル・マルコム
外部がいぶリンク NetApp
特記とっき事項じこうきゅう社名しゃめい: ネットワーク・アプライアンス株式会社かぶしきがいしゃ(1992–2008)
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NetApp, Inc. は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅうサンノゼに本社ほんしゃく、データインフラストラクチャ企業きぎょう統合とうごうデータストレージ、統合とうごうデータサービス、およびクラウドオペレーション(CloudOps)ソリューションを提供ていきょう[1] 1992ねん設立せつりつされ、[2]1995ねん株式かぶしき公開こうかいする。[3]NetAppは、オンラインおよび物理ぶつりてき環境かんきょうでのアプリケーションとデータの管理かんり支援しえんするクラウドデータサービスを提供ていきょう。2012ねんから2021ねんまでフォーチュン500にランクイン。[4]

歴史れきし

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ネットアップは、以前いぜん米国べいこくカリフォルニアしゅうサンノゼに本社ほんしゃいていましたが、1992ねんにDavid Hitz、James Lau、[5]そしてマイケル・マルコムによってネットワークアプライアンス株式会社かぶしきがいしゃ(Network Appliance, Inc.)[6]として設立せつりつ当時とうじ主要しゅよう競合きょうごうはオースペックスシステムズ(Auspex Systems)だった。1994ねんにNetAppはセコイア・キャピタル(Sequoia Capital)からベンチャーキャピタルの資金しきん調達ちょうたつ[7]

1995ねんはじめての株式かぶしき公開こうかい。1990年代ねんだい中期ちゅうきから2001ねんまでのインターネットバブルきゅう成長せいちょうしたNetAppの年間ねんかん売上うりあげだかは10おくドルにたっした。バブル崩壊ほうかいのNetAppの売上うりあげは2002会計かいけい年度ねんどには8おくドルまで急減きゅうげん、しかし、それ以降いこう売上うりあげ着実ちゃくじつ回復かいふくした。

2006ねんにNetAppはNetCache製品せいひんラインをブルーコート・システムズ(Blue Coat Systems)に売却ばいきゃく[8]

2008ねん、ネットワークアプライアンス株式会社かぶしきがいしゃ正式せいしきにその法的ほうてき名称めいしょうを、すでひろられていた愛称あいしょう反映はんえいさせたNetApp株式会社かぶしきがいしゃ変更へんこうする。

2015ねん6がつ1にち、トム・ジョーゲンズがCEOを辞任じにんし、ジョージ・クリアンが後任こうにんとなり、2018ねん5がつ、NetAppはONTAP 9.4ソフトウェアのリリースとともに、はつのエンドツーエンドNVMeアレイ「All Flash FAS A800」を発表はっぴょう[9] NetAppは、1.3ひゃくまんIOPS以上いじょうを500マイクロびょうこう可用性かようせいペアでの提供ていきょう可能かのうにする。

2019ねん1がつ、デビッド・ヒッツがNetAppより退職たいしょく

組織そしき

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ジョージ・クリアンは、NetAppの最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃ(CEO)であり、取締役とりしまりやくかいのメンバーでもある。かれは2011ねんにNetAppに入社にゅうしゃ当時とうじ社長しゃちょうはセサル・セルヌダで、2009ねん12月にマイク・ネベンスが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう任命にんめい

現在げんざいNetAppは、世界中せかいじゅうやく12,000にん従業じゅうぎょういん雇用こようしている。

買収ばいしゅう企業きぎょう

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  • 1997ねん –インターネットミドルウェア( Internet Middlewareりゃくめい:IMC)を1,050まんドルで買収ばいしゅう。IMCのウェブプロキシキャッシングソフトウェアはNetCache製品せいひんラインとなり、2006ねん再販さいはんされた。
  • 2000ねん – マサチューセッツしゅうウォルサムに拠点きょてんくリモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)ソフトウェア、開発かいはつ企業きぎょうオルカシステムズ株式会社かぶしきがいしゃ(Orca Systems, Inc.)を買収ばいしゅう。これによりダイレクトアクセスファイルシステムの開発かいはつすすんだ。[10]
  • 2004ねん – スピンネーカー・ネットワークス(Spinnaker Networks)を3おくドルで買収ばいしゅう。スピンネーカーの技術ぎじゅつはData ONTAP GXに統合とうごうされ、2006ねんはつリリースされた。その、Data ONTAP GXはClustered Data ONTAPとなった。
  • 2005ねん –アラクリタス( Alacritus)を1,100まんドルで買収ばいしゅう。アラクリタスがもたらしたテープ仮想かそう技術ぎじゅつは、NetAppのNearStore仮想かそうテープライブラリ(VTL)製品せいひんラインに統合とうごうされ、2006ねん導入どうにゅうされた。
  • 2005ねん – ストレージセキュリティシステムおよびキー管理かんり提供ていきょうする、デクル(Decru)を買収ばいしゅう[11]
  • 2006ねん – トピオ(Topio)を1おく6,000まんドルで買収ばいしゅう。サーバやストレージインフラに依存いぞんせず、任意にんい距離きょりでデータを複製ふくせい復旧ふっきゅう保護ほごするソフトウェア技術ぎじゅつは、ReplicatorX(Open System SnapVault)としてられ、のち廃止はいしされる。
  • 2008ねん – オナロ(Onaro)を1おく2,000まんドルで買収ばいしゅう。ストレージサービス管理かんりソフトウェアで、顧客こきゃく可用性かようせいとパフォーマンスのサービスレベルを保証ほしょうしながら、ストレージをより効率こうりつてき管理かんりできるようにする。オナロのSANscreen技術ぎじゅつはNetAppOnCommand Insightに影響えいきょうあたえた可能かのうせいたかいといわれている。
  • 2010ねん – バイキャスト(Bycast)を5,000まんドルで買収ばいしゅう。バイキャストの技術ぎじゅつからStorageGRIDオブジェクトストレージ製品せいひんまれる。
  • 2011ねん – アコリ(Akorri)を6,000まんドルで買収ばいしゅう。データセンタインフラ全体ぜんたいにわたるクロスドメイン分析ぶんせきおよび高度こうど分析ぶんせき可能かのうにした。
  • 2011ねん – エンジェニオ(EngenioりゃくめいLSI)を4おく8,000まんドルで買収ばいしゅう。エンジェニオはLSI コーポレーションの外部がいぶストレージシステム事業じぎょう部門ぶもんであり、NetAppEシリーズ製品せいひんラインとして展開てんかいされた。
  • 2012ねん – NASキャッシュシステムの開発かいはつのキャッシュ IQ (Cache IQ)を買収ばいしゅう
  • 2013ねん –iOSデバイスが安全あんぜん接続せつぞくつうじてユーザーおよび内部ないぶビジネスアプリケーションにアクセスできるようにする技術ぎじゅつ開発かいはつしゃのアイオングリッド(IonGrid)を買収ばいしゅう
  • 2014ねん – スチールストア(SteelStore)を買収ばいしゅう。NetAppはリバーベッド・テクノロジー(Riverbed Technology)のスチールストアデータバックアップおよび保護ほご製品せいひんラインを買収ばいしゅうし、[12]のちにアルタボールト(AltaVault)、さらにクラウドバックアップ(Cloud Backu)に改名かいめいされた。[13]
  • 2015ねん – ソリッドファイア(SolidFire)を買収ばいしゅう。2015ねん12月(2016ねん1がつ完了かんりょう)に、NetAppは2009ねん設立せつりつされたフラッシュストレージベンダーのソリッドファイアを8おく7,000まんドルで買収ばいしゅう[14]
  • 2017ねん –プレクスストア(Plexistor)を買収ばいしゅう。NetAppは2017ねん5がつにプレクスストアと技術ぎじゅつ買収ばいしゅう発表はっぴょう。プレクスストアの技術ぎじゅつはMAX Data製品せいひん基盤きばんとなった。
  • 2017ねん –ハイブリッドクラウドおよびマルチクラウド環境かんきょうけのクラウドサービス、オーケストレーションおよび管理かんりプラットフォームを開発かいはつするスタートアップ企業きぎょうのグリーンクラウド(Greenqloud)をQstack製品せいひんとともに買収ばいしゅう
  • 2017ねん –コロラドしゅうリトルトンに拠点きょてんくソフトウェア開発かいはつ企業きぎょうで、複数ふくすうのコンバージドインフラストラクチャのライフサイクル全体ぜんたい検証けんしょうするソフトウェアを提供ていきょうする、イマーシブ・パートナー・ソリューションズ(Immersive Partner Solutions)を買収ばいしゅう
  • 2018ねん – スタックポイントクラウド(StackPointCloud)を買収ばいしゅう。NetAppは、マルチクラウドKubernetes-as-a-Service(KaaS)のプロジェクトである、Kubernetesに貢献こうけんするStackPointCloudを買収ばいしゅうし、Kubernetes Service製品せいひん開始かいしした。
  • 2019ねん –イスラエルのAI駆動くどうデータコンプライアンス、およびセキュリティサプライヤー[15][16]

のコグニゴ(Cognigo)を買収ばいしゅう

  • 2020ねん企業きぎょうけのデータ統合とうごうと、セキュリティを可能かのうにするクラウドデータストレージ企業きぎょうのタロン(Talon)を買収ばいしゅう[17]
  • 2020ねん –VDI、およびリモートデスクトップサービスにおけるクラウドソフトウェアを提供ていきょうするクラウドジャンパー(CloudJumper)を買収ばいしゅう
  • 2020ねん – スポット(Spot)を買収ばいしゅう。パブリッククラウドにおけるコンピュート管理かんりおよびコストを最適さいてきさせる。
  • 2021ねん – AWSクラウドセキュリティポスチャの、クラウドホーク・アイオ(CloudHawk.io)を買収ばいしゅう[18]
  • 2021ねん –クラウド最適さいてきプラットフォームの、クラウドチェックアー(CloudCheckr)を買収ばいしゅう[19]
  • 2022ねん –CloudOps自動じどう技術ぎじゅつ企業きぎょうのフィラミント(Fylamynt)を買収ばいしゅう[20]
  • 2022ねん –オープンソースデータベースのスタートアップ企業きぎょうのインスタクラスター(Instaclustr)を買収ばいしゅう[21]
事業じぎょう開発かいはつ
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NetAppの会計かいけい年度ねんど毎年まいとし4がつまつであり、2023年度ねんどは、2022ねん4がつ30にちはじまり、2023ねん4がつ28にち終了しゅうりょうしている。

1995年度ねんどに1,500まんドルの収益しゅうえきげ、2004ねんにははじめて10おくドルをえた。2023年度ねんどには、収益しゅうえきは63おく6,000まんあめりかドルにたっする。

売上うりあげだか

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とし 売上うりあげだか (10おくあめりかドル) 税引ぜいびき利益りえき (10おくあめりかドル)

2019[22] 61.46 1.169

2020[22] 54.12 0.819

2021[22] 57.44 0.730

2022[22] 63.18 0.937

2023[22] 63.62 1.274

コンペティション

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NetAppはコンピュータデータストレージハードウェア業界ぎょうかい活躍かつやく[23] 2009ねん市場いちば資本しほんにおいて、業界ぎょうかいではEMCコーポレーション(現在げんざいのDell EMC)にいで2にランクインし、シーゲイト・テクノロジー(Seagate Technology)、ウェスタンデジタル(Western Digital)、ブロケード(Brocade)、イメーション(Imation)、クオンタム(Quantu)を上回うわまわり、[24] 2009ねんそう収益しゅうえきにおいては、NetAppはイーエムシー(EMC)、シーゲイト(Seagate)、ウェスタンデジタル(Western Digital)にぎ、イメーション(Imation)、ブロケード(Brocade)、ザイラテックス(Xyratex)、ハッチンソン・テクノロジー(Hutchinson Technology)を上回うわまわる。[25] 2014ねんのIDCレポートでは、NetAppはネットワークストレージ業界ぎょうかいの「Big 5」のリストでEMC(Dell)にいで2にランクインし、IBM、ヒューレット・パッカード(HP)、日立ひたち(Hitachi)を上回うわまわっている。[26]

パートナーシップ

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2021ねん3がつ1にち、アストンマーチンF1チームとのパートナーシップが発表はっぴょうされる。NetAppは現在げんざい、このレーシングチームのデータ提供ていきょうおよびクラウドサービスを担当たんとうしている。[27] これに類似るいじしたパートナーシップとしては、2018ねんからパートナーシップがまれたモトGPチームドゥカティ・コルセ、そして、[27]2022ねん7がつよりタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームとも契約けいやく[28]

製品せいひん

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ハードウェアアプライアンス
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NetAppFAS3240(したから番目ばんめ)に3だいのDS4243シェルフが搭載とうさいされている。

NetAppAFF A800には48だいのNVMe SSDドライブが搭載とうさいされている。

FAS(Fabric-Attached Storage)、AFF(All-Flash FAS)、およびASA(All SAN Array)ストレージシステムは、同社どうしゃ主力しゅりょく製品せいひんとなる。これらの製品せいひんはストレージコントローラーと、1だい以上いじょうのハードディスクを収納しゅうのうするエンクロージャー(シェルフ)で構成こうせいされている。

1990年代ねんだい初頭しょとう、NetAppのストレージシステムは、標準ひょうじゅんのローカルエリアネットワーク(LAN)にもとづいたNFSおよびSMBプロトコルを提供ていきょうしていたが、ブロックストレージの統合とうごうにはFibre Channel(FC)プロトコルを使用しようしたストレージエリアネットワーク(SAN)が必要ひつようだったことから、2002ねんには、市場いちばシェアをやすために、ブロックストレージアクセスも追加ついか、そしてFibre ChannelおよびiSCSIプロトコルをサポートする。2016ねん時点じてんでは、NetAppのシステムはFibre Channel、iSCSI、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)、およびFC-NVMeプロトコルをサポート。

NetAppのおおくの製品せいひんは、同社どうしゃ独自どくじのデータ管理かんりオペレーティングシステムであるONTAPを使用しよう。ONTAPは1992ねんから継続けいぞくてき開発かいはつされており、Berkeley Net/2 BSD Unix、Spinnaker Networksの技術ぎじゅつ、そののオペレーティングシステムのコードがふくまれている。[29] ONTAPには3つのプラットフォームがある。:FAS/AFFシステム、コモディティサーバじょうのソフトウェア(ONTAP Select)、および仮想かそうマシンまたはクラウドで使用しようするソフトウェア(Cloud Volumes ONTAP)。すべてのONTAPシステムはWAFLファイルシステムを使用しようしており、これがスナップショットやそののスナップショットベースのデータ保護ほご技術ぎじゅつ基盤きばんとなっている。ONTAPの主要しゅようなIPは、Kubernetesよう構築こうちくされたあたらしいデータ管理かんりサービスシステムであるNetAppAstra[30]にも使用しようされている。

クラウドバックアップ
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以前いぜんはRiverbed SteelStoreとしてられていたこの製品せいひんは、買収ばいしゅうにAltaVaultと改名かいめいされ、そのCloud Backupとなる。Cloud Backupははじめに、ハードウェアアプライアンス、仮想かそうアプライアンス、クラウドアプライアンスの3つの形態けいたい提供ていきょうされていたが、のちにハードウェアおよび仮想かそうアプライアンスの販売はんばい終了しゅうりょう発表はっぴょう。Cloud Backupに配置はいちされたデータは、NASシェアじょう重複じゅうふく排除はいじょ圧縮あっしゅく暗号あんごうされ、Amazon S3、Azure Blob Storage、StorageGRIDなどのオブジェクトストレージシステムに転送てんそうされる。このため、Cloud Backupはプライベートまたはパブリッククラウドへのデータアーカイブのための透過とうかてきなゲートウェイとして機能きのうする。[31]

NetAppHCI:

下部かぶに4だいのハーフはばブレードサーバ、上部じょうぶに1だいの1Uストレージノードをそなえた2だいの2U HCIシャーシである。

NetAppのハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)または「ハイブリッドクラウドインフラストラクチャ」とぶこともある。NetAppHCIは、コモディティブレードおよびラックサーバ、NetAppElementソフトウェア、VMware vSphereにもとづいている。NetAppHCIには、vCenter、IPアドレス、ログインとパスワード、ストレージノードの設定せっていおこなうためのNetAppDeployment Engine(NDE)がふくまれている。[32]

2U HCIシャーシと4だいのハーフはばブレードサーバ
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かくストレージノードのドライブセットは、専用せんようのストレージノードに直接ちょくせつ接続せつぞくされた6だいのSSDドライブで構成こうせいされ、ブレードシャーシの前面ぜんめん設置せっちされている。かくストレージおよびコンピュートブレードノードには、25ギガビットイーサネットポートがあり、10ギガビット/びょうポートとして使用しようすることも、管理かんり目的もくてきのための専用せんようの1ギガビットポートとして使用しようすることもできる。ネットワークスイッチはふくまれておらず、NetAppHCIのElementソフトウェアのバージョン11で、NetAppはH-SeriesスイッチをHCIの一部いちぶとして発表はっぴょう。そのため、すべてのハードウェアコンポーネントはNetAppから購入こうにゅうする必要ひつようがある。ONTAP Selectは、NASプロトコルに興味きょうみのある顧客こきゃくけにNetAppHCIでSDSとして利用りよう可能かのう。セルフサービスポータルにより、一般いっぱんてきなプロビジョニングおよび管理かんりタスクの自動じどう可能かのうとなる。

SolidFireストレージシステムは、LinuxにもとづいたOSであるNetAppElement Software(以前いぜんはSolidFire Element OSとばれていた)を使用しようしており、SSDおよびスケールアウトアーキテクチャに対応たいおうしている。最大さいだい100ノードまで拡張かくちょうでき、SANプロトコルをつうじてデータにアクセスする機能きのうがある。iSCSIはネイティブに対応たいおうしており、Fiber Channelには2だいのゲートウェイノードをつうじて対応たいおう。Element OSは、ストレージの自動じどう構成こうせい管理かんり、および消費しょうひのためのRESTベースのAPIを提供ていきょうしている。Element SWのバージョン11はFCをサポートすることはなく、SolidFireは、ヘリックスアルゴリズムを使用しようして、クラスター全体ぜんたいでリードおよびライトを分散ぶんさんするためにiSCSIログインリダイレクションを使用しようする。[33] かくノードにはあらかじめインストールされたSSDドライブがあり、すべておなじタイプと容量ようりょうでなければならない。かくSolidFireクラスターは、ことなるノードモデルおよび世代せだい混在こんざい許可きょかしている。

StorageGRIDは、S3やOpenStack SwiftのようなオブジェクトIPベースのプロトコルをかいしてデータにアクセスを提供ていきょうするソフトウェア定義ていぎストレージシステムである。ハードウェアまたはソフトウェアの形態けいたい利用りよう可能かのうとなっている。

以前いぜんはLSI Engenio RDACとしてられていたこの製品せいひんは、NetAppによる買収ばいしゅうにNetApp E-Seriesとして改名かいめい。これは、Fibre Channel、iSCSI、SAS、InfiniBand(SRP、iSER、NVMe over Fabricsプロトコルをふくむ)などのSANプロトコルに対応たいおうする汎用はんようエンタープライズストレージシステムで、2つのコントローラーを搭載とうさい。NetAppE-Seriesプラットフォームは、独自どくじのOS SANtricityと、Dynamic Disk Pool(DDP)という独自どくじのRAIDを使用しようし、RAID 10、RAID 6、RAID 5などの従来じゅうらいのRAIDとわせている。DDPプールでは、かくD-Stripeが従来じゅうらいのRAID-4やRAID-6とたような動作どうさをしますが、ディスク全体ぜんたいのレベルではなくブロックレベルで機能きのうするため、専用せんようのパリティドライブはない。DDPは、従来じゅうらいのRAIDグループと比較ひかくして、うしなわれたディスクドライブから複数ふくすうのドライブにデータを復元ふくげんするため、さい構築こうちく時間じかんすうばいはやくなる [34]従来じゅうらいのRAIDは、うしなわれたディスクドライブを専用せんようのパリティドライブに復元ふくげんされている。SANtricity 11.50以降いこう、E-SeriesシステムEF570およびE5700は、100 Gbit/s EthernetポートとNVMe over InfiniBandをサポートするNVMe over Ethernet(RoCEv2)に対応たいおう。EF600システム以降いこうは、エンドツーエンドのNVMe対応たいおうで、NVMe/RoCEやNVMe/InfiniBandにくわえてNVMe/FCもサポートしている。同期どうきおよび非同期ひどうきミラーリングはSANtricity 11.50でサポートされており、SANtricity Unified Managerは、最大さいだい500のEF/E-Seriesアレイをサポートし、LDAP、RBAC、CA、SSLをもちいた認証にんしょう認可にんか可能かのうなWebベースのマネージャである。2019ねん8がつ、NetAppはE600を発表はっぴょうし、NVMe/IB、NVMe/RoCE、NVMe/FCプロトコルに対応たいおうし、最大さいだい44 GBpsの帯域たいいきはば完全かんぜん機能きのうみREST APIを搭載とうさいした。

統合とうごうインフラストラクチャ
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FlexPod、nFlex、ONTAP AIは、統合とうごうインフラストラクチャ(CI)の商標しょうひょうめいである。統合とうごうインフラストラクチャは、複数ふくすうのベンダーの共同きょうどう製品せいひんであり、おもに3つのハードウェアコンポーネントで構成こうせいされている: コンピュータサーバ、スイッチ(場合ばあいによってはスイッチが必要ひつようないこともある)、およびNetAppストレージシステムである。

● FlexPod は、CiscoサーバとCisco Nexusスイッチを基盤きばんとしている。

● nFlex は、FujitsuサーバとExtreme Networksスイッチを基盤きばんとしている。

● ONTAP AI は、NVIDIAスーパーコンピュータとMellanoxまたはCisco Nexusスイッチを使用しようしている。

統合とうごうインフラストラクチャには、Docker Enterprise Edition (EE)、Red Hat OpenStack Platform、VMware vSphere、Microsoft ServersおよびHyper-V、SQL、Exchange、Oracle VMおよびOracle DB、Citrix Xen、KVM、OpenStack、SAP HANAなどの人気にんきのあるインフラストラクチャソフトウェアがふくまれていることが一般いっぱんてきであり、Cisco UCS Director (UCSD)などの自己じこサービスポータルPaaSまたはIaaSをふく場合ばあいもある。

FlexPodは、クラウドサービスを統合とうごうし、統合とうごうインフラストラクチャないでデータを管理かんりするように設計せっけいされたプラットフォームである。これにおいては、以下いかのような製品せいひん提供ていきょうされている。

● FlexPod XCS: 特定とくてい用途ようと対応たいおうした統合とうごうソリューション。

● FlexPod Express: 中小ちゅうしょう企業きぎょうけのシンプルで迅速じんそく導入どうにゅうソリューション。

● FlexPod Datacenter: だい規模きぼなデータセンタけの柔軟じゅうなん統合とうごうソリューション。

● FlexPod AI: AIワークロードのために最適さいてきされた統合とうごうソリューション。

NetAppConverged Systems Advisor (CSA)は、オンプレミスエージェントとクラウドベースのポータルで構成こうせいされたソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)プラットフォーム。

Multi-Podは、MetroCluster技術ぎじゅつ活用かつようして2つのサイトあいだでストレージシステムを拡張かくちょうするFlexPodソリューションである。

NetAppONTAP AIは、つぎのようなコンポーネントで構成こうせいされた統合とうごうインフラストラクチャソリューションである:

● Cisco Nexus 3000 または Mellanox Spectrum スイッチ(100 Gbit/sポートをそなえた)

● NetAppAFFストレージシステム

● Nvidia DGXスーパーコンピュータサーバ

DGXサーバはRDMA over RoCEをもちいて相互そうご接続せつぞくされ、Deep LearningのためにDockerコンテナを基盤きばんにしたNetAppDocker Plugin Tridentで開発かいはつされている。DGXサーバはイーサネット接続せつぞくでストレージに接続せつぞくされ、NFSプロトコルを使用しようしてストレージスペースを消費しょうひする。

OnCommand Insight (OCI)
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OnCommand Insight (OCI)は、データセンタの管理かんり容量ようりょう管理かんり、およびインフラストラクチャ分析ぶんせきのためのソフトウェア。

Memory Accelerated Data (MAX Data):

NetAppMAX Data、りゃくしてMAX Dataは、PMEMからSSDへの自動じどう階層かいそうおよびデータ保護ほご機能きのうそなえた独自どくじのLinuxファイルシステム。

MAX Dataは、Tier 1 と Tier 2 の2つのそう構成こうせいされており、コールドデータはTier 1からTier 2に移行いこうし、アクセスされるとTier 2からTier 1に昇格しょうかくする。この階層かいそうは、MAX Dataの階層かいそうアルゴリズムによってアプリケーションにたいして透過とうかてきおこなわれる。

Cloud Business

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Cloud Centralは、NetAppのクラウド製品せいひん(Cloud Volumes Service、Cloud Sync、Cloud Insights、Cloud Volumes ONTAP、SaaS Backupなど)を統合とうごうてき管理かんりするための、QstackにもとづくウェブベースのGUIインターフェース。これにより、複数ふくすうのパブリッククラウドプロバイダーでの管理かんり可能かのうである。

Cloud Managerは、ONTAPベースのシステム(CVO、CVS、ONTAP Select、FAS、AFF)をオンプレミスおよびクラウドでこうレベルに管理かんりするためのサービス。Cloud Managerは、GUIインターフェースをつうじてドラッグ&ドロップでSnapMirrorデータ保護ほごレプリケーションの設定せってい可能かのうにする。

Cloud Volumes On-Prem
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Cloud Volumes On-Premは、顧客こきゃくのデータセンタに設置せっちされるストレージシステムで、サービスとして提供ていきょうされている。アップデートや技術ぎじゅつサポートはすべてNetAppが提供ていきょうし、顧客こきゃくはウェブベースのGUIやAPIを使用しようしてストレージの容量ようりょう消費しょうひし、必要ひつようおうじてデータのバックアップやレプリケーションがおこなえる。

Cloud Volumes ONTAP
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以前いぜんはONTAP Cloudとばれていた**Cloud Volumes ONTAP (CVO)**は、ソフトウェア定義ていぎ(SDS)がたのONTAPで、AWS、Azure、Google Cloud、IBM Cloudなどの一部いちぶのパブリッククラウドプロバイダーで利用りよう可能かのう。Cloud Volumes ONTAPは、商用しょうようのハードウェアを使用しようし、ONTAPソフトウェアをサービスとして提供ていきょうする仮想かそうマシンである。

Cloud Volumes Service
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Cloud Volumes Serviceは、Amazon AWSおよびGoogle Cloudで提供ていきょうされるサービスで、ネットアプのAll-Flash FASシステムとONTAPソフトウェアにもとづいている。このサービスは、クラウドとオンプレミスのNetAppシステムあいだでデータの同期どうき可能かのうにする。

NetAppPrivate Storage
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**NetApp Storage (NPS)**は、Equinixパートナーが提供ていきょうするコロケーションサービスにもとづき、NetAppストレージシステムをそのデータセンタない設置せっち。10 Gbit/sの直接ちょくせつ接続せつぞくかいして、AzureやAWSなどのパブリッククラウドプロバイダーと接続せつぞくできる。NPSストレージは、複数ふくすうのクラウドプロバイダーやオンプレミスインフラストラクチャに接続せつぞく可能かのうで、クラウドあいだにデータ移行いこう不要ふようとなる。

Astraは、NetAppのKubernetesクラウドサービスで、アプリケーションの整合せいごうせいのあるバックアップ、一貫いっかんしたデータクローン作成さくせい、およびクラウドとオンプレミスあいだでのデータ移動いどうができる。Astraは、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud、オンプレミスデータセンタにわたってデータリッチなアプリケーションを展開てんかいおよび維持いじすることができ、データのバックアップや復元ふくげん、またはマルチクラウド環境かんきょうないでのKubernetesクラスターあいだのアプリケーション移行いこう容易よういおこなうことが可能かのうとなる。

NetAppSaaS Backup(以前いぜんはCloud Control)は、SaaSのMicrosoft Office 365およびSalesforceけのバックアップとリカバリーサービスで、ネイティブなクラウドバックアップと比較ひかくして、バックアップおよびリカバリーのプロセスにおける拡張かくちょうされた、詳細しょうさいでカスタマイズ可能かのう保持ほじ機能きのうがある。NetAppは、SaaS BackupおよびリカバリーサービスをGoogle Workspace(以前いぜんのG SuiteおよびGoogle Apps for Work)、Slack、およびServiceNowへも拡張かくちょうする計画けいかくてている。

Cloud Syncは、任意にんいのNASストレージシステムとべつのNASストレージ、またはAmazon S3やNetAppStorageGRIDなどのオブジェクトストレージをオブジェクトプロトコルを使用しようして同期どうきさせるサービス。

Cloud Insights
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Cloud Insightsは、クラウドリソースを利用りようする顧客こきゃくけにインフラストラクチャのアプリケーションスタックを監視かんしするためのSaaSアプリケーション。マイクロサービスやウェブスケールのインフラストラクチャの動的どうてき性質せいしつ対応たいおうして設計せっけいされている。Cloud Insightsは、OnCommand InsightとたフロントエンドAPIを使用しようしているが、バックエンドの技術ぎじゅつことなる。Cloud Insightsはプレビューばんとして提供ていきょうされており、無料むりょうばん、スタンダードばん、プレミアムばんの3つのエディションがある。

Cloud Secure
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Cloud Secureは、SaaSセキュリティツールで、悪意あくいのあるデータアクセスやコンプロマイズされたユーザーを特定とくていすることができる。いいかえれば、ユーザー行動こうどう分析ぶんせきおこなえるということになる。Cloud Secureは機械きかい学習がくしゅうアルゴリズムを使用しようして異常いじょうなパターンを特定とくていし、ユーザーがランサムウェアに感染かんせんしているかどうかを識別しきべつ、ファイルの暗号あんごうふせぐことができる。

現在げんざいサポートされているデータリポジトリには、NetApp Cloud Volumes、NetApp ONTAP、NetApp StorageGRID、OneDrive、AWS、Google Suite、HPE、DELL EMC Isilon、Dropbox、Box、@workspace、Office 365がふくまれている。

NetAppData Availability Services (NDAS) は、クラウドのGUIでデータ保護ほご提供ていきょうするサービスである。このクラウドサービスは現在げんざいAWSのみに存在そんざいし、のクラウドにコピーすることも可能かのう。NDASは、ONTAPストレージからのバックアップ、データ保護ほご、およびディザスターリカバリーを目的もくてきとしている。ONTAPシステムはONTAP 9.5以降いこう、WAFLデータとメタデータをS3フォーマットに変換へんかんするみのプロキシアプリケーションをそなえており、FabricPool技術ぎじゅつがデータのみをオブジェクトストレージに保存ほぞんするのとはことなります。NDASは、Data Fabricの実体じったいひとつである。

「Data Fabric Story」としてもられるData Fabricは、NetAppの製品せいひんとデータの移動いどうせい多様たよう統合とうごうしめすビジョンである。Data Fabricは、ハイブリッドクラウドのためのNetApp技術ぎじゅつアーキテクチャを定義ていぎしており、以下いか機能きのうふくむ:

● SnapMirrorレプリケーション: SolidFireからONTAPへのSnapMirrorレプリケーション、ONTAPからCloud BackupへのSnapMirrorレプリケーション。

● FabricPoolティアリング機能きのう: ONTAPからStorageGRID、Amazon S3、またはAzure Blobへのコールドデータのデステージング。

● Volume Encryption: FabricPoolによるセキュアなデータストレージとクラウドプロバイダーあいだでのデータ転送てんそうのセキュリティ確保かくほ。FAS、AFF、ONTAP Select、およびCloud Volumes ONTAPあいだのSnapMirror。

● アーカイビングとDR: パブリッククラウドへのアーカイビングとディザスターリカバリー。

● CloudMirror機能きのう: StorageGRIDでのオンプレミスオブジェクトストレージからAmazon S3ストレージへのレプリケーションとAWS Cloudでのアクショントリガー。

● SolidFireバックアップ: StorageGRIDまたはAmazon S3へのバックアップ。

● Cloud Backup: StorageGRIDをふく様々さまざまなオブジェクトストレージシステムや多数たすうのクラウドプロバイダーへのアーカイビング。

● CloudSync: NASデータをオブジェクト形式けいしき変換へんかんして同期どうきし、再度さいどNAS形式けいしきもどす。

● Cloud Volumes Serviceへのレプリケーション: Cloud Volumes Serviceへのデータレプリケーション。

● SaaS Backupからのオンプレミスストレージへのデータバックアップ: SaaS Backupからオンプレミスストレージへのバックアップ。

● SANtricity Cloud Connector: E-SeriesボリュームのS3へのブロックベースのバックアップ、コピー、リストア。

● NetAppData Availability Services: ONTAPからクラウドS3ストレージへのデータ保護ほご、バックアップ、DR、データマイニング機能きのう

この統合とうごう機能きのうは、NetAppのハイブリッドクラウドソリューションの柔軟じゅうなんせいとデータ管理かんり能力のうりょく強調きょうちょうしているといえる。

ソフトウェア統合とうごう

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NetApp製品せいひんは、おもにONTAPシステムけにさまざまなソフトウェア製品せいひん統合とうごうすることが可能かのうである。

自動じどう
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HTTPプロトコルを使用しようして直接ちょくせつ製品せいひんにさまざまな自動じどうサービスを提供ていきょうし、ミドルウェアソフトウェアをつうじて自動じどう実現じつげんしたりしている。

Tridentソフトウェアは、Dockerコンテナよう永続えいぞくボリュームプラグインを提供ていきょうしており、KubernetesおよびSwarmの両方りょうほうのオーケストレーターをサポートしている。対応たいおうするストレージには、ONTAP、SolidFire、E-Series、Azure NetApp Files (ANF)、Cloud Volumes、CloudないのNetApp Kubernetes Serviceがふくまれている。

また、NetAppはCiscoと協力きょうりょくして、TridentプラグインをんだCIアーキテクチャを販売はんばい。これには、Docker Enterprise EditionとONTAP AIを搭載とうさいしたFlexPod Datacenterがふくまれる。

Jenkinsフレームワークは、DevOpsのためにONTAPストレージとの統合とうごう提供ていきょうし、プロビジョニングやデータセットのクローン作成さくせいなどの自動じどう操作そうさつうじて開発かいはつ加速かそくできる。また、ONTAPを利用りようしてバージョン管理かんりやチェックポイントの作成さくせい削除さくじょ可能かのう。Jenkinsは、ストレージパフォーマンスの保証ほしょうレベルを提供ていきょうするNetAppのService Level Managerソフトウェアとも統合とうごうしている。Service Level ManagerはRESTful APIを提供ていきょうしている。

さらに、ApprendaとCloudBeesは、Dockerの永続えいぞくボリュームプラグインおよびJenkinsフレームワークの統合とうごうつうじてDevOpsを加速かそく。Apprendaは、FlexPodのうえ動作どうさするOpenStackとも統合とうごうすることができる。

バックアップとリカバリ
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CommVault、Veeam、Veritasは、ONTAP、SolidFire、Cloud Backup、およびE-Seriesとの統合とうごう提供ていきょうし、スナップショットやクローン機能きのう活用かつようしてバックアップコピーのテストやSnapMirrorを利用りようしたバックアップとリカバリ(B&R)、ディザスタリカバリ(DR)、データアーカイブのためのストレージ機能きのう提供ていきょう。これにより、復元ふくげん時間じかん短縮たんしゅくやリカバリポイント(RPO/RTO)の増加ぞうか実現じつげんされる。Cloud Backupは、B&Rソフトウェアにたいして普通ふつうのNAS共有きょうゆうとして表現ひょうげんされるため、ほぼすべてのB&R製品せいひん統合とうごう可能かのうで、アーカイブ機能きのう提供ていきょう。IBM Spectrum Protect、EMC NetWorker、HP Data Protector、Dell vRanger、Acronis Backupなどの競合きょうごうするバックアップおよびリカバリソフトウェアも、NetAppストレージシステムとの一定いっていレベルの統合とうごう提供ていきょうしている。

エンタープライズアプリケーション
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NetAppシステムは、バックアップ、クローン作成さくせい、プロビジョニング、そののセルフサービスストレージ機能きのうのためにエンタープライズアプリケーションとの統合とうごう可能かのう。Oracle DBは、ONTAPシステムとのネットワークパフォーマンス、たい障害しょうがいせい、NFSプロトコルの負荷ふか分散ぶんさん提供ていきょうするデータベースアプリケーションないのDirect NFS (dNFS)クライアントを使用しようして接続せつぞくできる。

Oracle DB、Microsoft SQL、IBM DB2、MySQL、Mongo DB、SAP HANA、MS Exchange、VMware vSphere、Citrix Xen、KVMは、NetAppシステムと統合とうごうされ、プロビジョニング、クローン作成さくせい追加ついかのバックアップおよびリカバリ機能きのうがある。これには、SnapShots、SnapVault、SnapMirrorなどの機能きのうふくまれており、NetAppのSnapCenterやSnapCreatorなどのさまざまなソフトウェアとわせて利用りよう可能かのうである。

NetAppシステムは、以下いかのオープンソースプロジェクトと統合とうごうされている:

● OpenStack Cinder: ブロックストレージよう統合とうごう(SolidFire、ONTAP、E-Series、OnCommand Insight、Cloud Backup)。

● OpenStack Manila: 共有きょうゆうファイルシステムよう統合とうごう(ONTAP、OnCommand Insight)。

● Docker: Tridentプラグインをかいした永続えいぞくボリュームの統合とうごう(SolidFire、ONTAP、E-Series)。

その統合とうごうおこなわれている。

NetAppCloud Technologies
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NetAppのプライベート、パブリック、ハイブリッドクラウド技術ぎじゅつには、以下いかのものがふくまれている:

● ハイブリッドマルチクラウドデータ資産しさん構築こうちく保護ほご管理かんり(Tiering、データ分類ぶんるい、インフラ/アプリケーション監視かんしふくむ) - BlueXP Backup and Recovery

● パブリッククラウドでのストレージサービス:

Amazon FSx for NetApp

Azure NetApp Files

Google Cloud NetApp Volumes

● オンプレミスでのストレージサービス:

ONTAP Cloud

● IBM: IBMは以前いぜん、NetAppFASシステムを自社じしゃブランド「IBM Nシリーズ」としてOEMをしていたが、このパートナーシップは2014ねん5がつ29にち終了しゅうりょうしている。

● Dell: DellはNetAppEシリーズを「PowerVault MD」という名前なまえでOEMしている。

● Lenovo: 2018ねん9がつ13にち、レノボ(Lenovo)とNetAppは技術ぎじゅつパートナーシップを発表はっぴょうし、レノボはNetApp製品せいひん自社じしゃブランドでOEMしている。具体ぐたいてきには、Lenovo ThinkSystem DE(NetAppのEFおよびEシリーズアレイ技術ぎじゅつ使用しよう)と、ThinkSystem DM(LenovoサーバでONTAPソフトウェアを使用しようし、FC-NVMeをサポート、NetApp FASおよびAFFシステムのアナログ)などがある。[35][36]

● Vector Data: Vector Dataは、NetApp FAS、AFF、Eシリーズ、SolidFire製品せいひん堅牢けんろうでキャリアグレードのバージョンを-48V DC電源でんげんやそののカスタマイズをほどこして、Vault製品せいひんラインとして提供ていきょうしている。

慈善じぜん活動かつどう

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·   2021会計かいけい年度ねんどにおいて、NetAppは300まんドルの企業きぎょう寄付きふおこなった。[37]

·   UNICEFとUNESCOの支援しえんけたProject Everyoneのプログラム「世界せかい最大さいだい授業じゅぎょう」に参加さんか[38]

·   NetAppサービスプログラムをつうじて、2,141にん社員しゃいん社会しゃかいプロジェクトや慈善じぜん活動かつどうにボランティアとして参加さんか[39]

·   NetAppのコミュニティ投資とうしプログラムをつうじて、教育きょういく食品しょくひん提供ていきょう、ホームレス削減さくげんなどの慈善じぜん活動かつどうむ。[40]

·   データ・エクスプローラーズと協力きょうりょくして、若者わかものがデータリテラシーを育成いくせいし、発展はってんさせることに協賛きょうさん[41]

環境かんきょう

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·   2023ねん時点じてんで、NetAppは過去かこ6年間ねんかん温室おんしつ効果こうかガスの強度きょうどを70%削減さくげん。2017ねんから2022ねんあいだに、エネルギー消費しょうひを15%削減さくげんし、その結果けっか温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつりょうを61%削減さくげん。2030ねんまでにScope 1、2、3の排出はいしゅつりょう大幅おおはば削減さくげんするために積極せっきょくてきんでいる[42]

·   2021ねんには、CDPの気候きこう変動へんどうスコアがB-に改善かいぜん[43]

·   2022ねんには、あたらしいグローバルな電子でんし廃棄はいきぶつパートナーにえ、WEEE(電気でんき電子でんし機器きき廃棄はいきぶつ指令しれい)に準拠じゅんきょしたプログラムの推進すいしん積極せっきょくてきんでいる。[44]

·   2022ねんに、カンザスしゅうのウィチタ州立しゅうりつ大学だいがく(WSU)イノベーションキャンパスないのNetApp施設しせつ完成かんせい。この施設しせつは100%地元じもと風力ふうりょく発電はつでん電力でんりょく供給きょうきゅうされている。[45]

·   NetAppのバンガロールキャンパスは、電力でんりょくの88%を再生さいせい可能かのうエネルギーから供給きょうきゅうされており、風力ふうりょくタービン、水力すいりょく発電はつでんしょやく100kWの生産せいさん能力のうりょく小規模しょうきぼ太陽光たいようこう発電はつでんしょふくまれている。[45]

·   2022ねんあきわりには、NetAppはエコバディスによって評価ひょうかされた企業きぎょう上位じょうい7%にランクイン。[46]

·   環境かんきょう管理かんりシステム、そしてほぼすべてのNetAppグローバルオフィスは、ISO14001:2015の認証にんしょうけている。[47]

·   一部いちぶのオフィスでは、従業じゅうぎょういんが「グリーンチーム」を結成けっせいし、持続じぞく可能かのう価値かちかん日常にちじょう生活せいかつ統合とうごうするみをおこなっている。[48]

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