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P2P地震じしん情報じょうほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
P2P地震じしん情報じょうほう
開発元かいはつもと たくや
最新さいしんばん
Beta3.5(Rev02) / 2021ねん12月14にち (2ねんまえ) (2021-12-14)
対応たいおうOS

Microsoft Windows Android

iOS
種別しゅべつ 地震じしん情報じょうほうチェッカー
ライセンス フリーウェア
公式こうしきサイト P2P地震じしん情報じょうほう - 地震じしん情報じょうほう自動じどうでチェック
テンプレートを表示ひょうじ

P2P地震じしん情報じょうほう(ピーツーピーじしんじょうほう)は、2007ねん公開こうかいされた、Peer to Peer(P2P)をもちいた地震じしん情報じょうほう共有きょうゆうシステムである。

SNS普及ふきゅう以前いぜん時代じだい開発かいはつされた。開発かいはつ当時とうじ流行りゅうこうしていたWinnyなどとおなじく、P2Pをもちいて地震じしん津波つなみ情報じょうほう自動的じどうてき共有きょうゆうする。もとになる地震じしん情報じょうほう気象庁きしょうちょうのサーバから取得しゅとくし、それをノードあいだ共有きょうゆうする。ユーザー自身じしん地震じしん感知かんち情報じょうほう発信はっしんすることも可能かのう。バックグラウンドで動作どうさし、情報じょうほうがあれば自動的じどうてき表示ひょうじする。P2Pの採用さいようによりシステム障害しょうがいきにくく、専用せんようネットワークでユーザーからの発信はっしんれるてん速報そくほうせいもあるが、参加さんかしゃすうが2000にん前後ぜんこう程度ていどすくなく、災害さいがい情報じょうほう発信はっしんするTwitterアカウントなどがのち普及ふきゅうしたため、システムとしての陳腐ちんぷいなめない状況じょうきょうにある。実験じっけんてき機能きのうではあるがUPnP対応たいおうし、対応たいおうしたルーター利用りようしている場合ばあい自動じどうでポート開放かいほうおこなえる。

特徴とくちょう

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障害しょうがいつよ
P2Pであるため、ネットワーク障害しょうがいなどの障害しょうがいつよい。このソフトウェアは少数しょうすうのサーバと多数たすうのピアで構成こうせいされ、サーバに障害しょうがい発生はっせいしても、ピア情報じょうほうのこっていれば機能きのうする。
地震じしん情報じょうほうをすばやく画面がめん表示ひょうじされる
"地震じしん感知かんち情報じょうほう発信はっしん"機能きのうにより、ユーザー自身じしんれの大小だいしょうかかわらず体感たいかんれるものをれたことを手動しゅどう(マウス操作そうさ)で発信はっしんでき、いちはや情報じょうほう伝達でんたつ表示ひょうじされる。
パソコン利用りよう場合ばあい、ほとんどの地震じしん発生はっせいにNHKのテレビ表示ひょうじテロップよりはやくパソコン画面がめんにこのP2P地震じしん情報じょうほうによって表示ひょうじされ、おとでもその発生はっせいることができる。地震じしんれをかんじたP2P参加さんかしゃ任意にんいに「感知かんち情報じょうほう発信はっしん」をマウス操作そうさによっておこない、地域ちいきべつ発信はっしんしゃすうわかりおおよその地域ちいきかり、さらにどの地域ちいきれているがいろ表示ひょうじされる。いちれいしるせば2024ねん2がつ10日とおか、16:47:50にまず地震じしん発生はっせい表示ひょうじはじまり、16:49:37にかく震源しんげんいき震度しんど表示ひょうじされた。ほぼ同時どうじ東京とうきょうスカイツリーから送信そうしんされるデジ放送ほうそうのNHKテレビ画面がめん第一報だいいっぽうテロップが表示ひょうじされ、その午後ごご447ふんごろ震源しんげん茨城いばらきけん南部なんぶ ふかさ70km M:4.0 震度しんど 3 筑西」と表示ひょうじされ1ふん47びょうテレビよりはやることができた。
れいは2024ねん3がつ9にち14:18:48にまず地震じしん発生はっせい表示ひょうじはじまり、14:20:25にかく震源しんげんいき震度しんど表示ひょうじされ、ほぼ同時どうじ東京とうきょうスカイツリーから送信そうしんされるデジ放送ほうそうのNHKテレビ画面がめん第一報だいいっぽうテロップが表示ひょうじされ、その午後ごご218ふんごろ北海道ほっかいどう 浦河うらかわおき ふかさ70km M:4.5 震度しんど: 3 浦河うらかわまち 安平あびらまち むかわまち」と表示ひょうじされ1ふん37びょうテレビよりはやることができた。
地図ちず表示ひょうじでわかりやすい
地震じしん感知かんち情報じょうほう各地かくち震度しんど地図ちず表示ひょうじされるため、情報じょうほう一目いちもくでわかる。

動作どうさ環境かんきょう

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Windows 7以前いぜんやWindows 8(32bitばん)およびWindows 10(64bitばん)でも動作どうさ確認かくにん
Visual Basic 6.0 ランタイム(ダウンロードページの「インストーラタイプ」にふくまれる)

その機能きのう

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地震じしん感知かんち情報じょうほう
ユーザーが「地震じしんこった」とかんじたとき、それを感知かんち情報じょうほうとして発信はっしんすることができる。下記かきの「PRCP情報じょうほう共有きょうゆうプラグイン」と併用へいようすることで、気象庁きしょうちょう地震じしん情報じょうほうつことなく、速報そくほうてきに、どこでどの程度ていど地震じしんがあったかを把握はあくすることが可能かのう一時期いちじき地震じしんがなくても感知かんち情報じょうほう発信はっしんされるイタズラが多発たはつしたため、イタズラをふせぐために5ふんごとにしか発信はっしんできないようになっていたり、また表示ひょうじレベル設定せっていにより、一定いってい条件じょうけんをクリアしないと表示ひょうじできないようになっている。
PRCP情報じょうほう共有きょうゆうプラグイン
本体ほんたいどうこりされるプラグイン。ユーザーあいだ情報じょうほう交換こうかんすることができる。このプラグインはチャットようではないため、必要ひつよう最低限さいていげん報告ほうこく質問しつもん簡潔かんけつにまとめて投稿とうこうするべきである。地震じしん津波つなみ情報じょうほうチャンネルでは地震じしん発生はっせい、あるいは地震じしん感知かんち情報じょうほう受信じゅしん体感たいかん震度しんどれの状況じょうきょうなど、リアルタイム情報じょうほうあつかう。影響えいきょう被害ひがいチャンネルでは、被災ひさいじょうきょう交通こうつう機関きかん状況じょうきょうなどをあつかう。知識ちしき・ソフト情報じょうほうチャンネルは、地震じしん知識ちしきや、ソフトの使つかかたなどをあつかう。
現在げんざいはピアがわでログを保存ほぞんする機能きのうがないため、プログラムを終了しゅうりょうすると会話かいわ情報じょうほうすべえてしまう。(インターネットじょうでの閲覧えつらん可能かのう。)
緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(警報けいほうかぎる)(「発表はっぴょうされた」という情報じょうほうのみ)
NHKラジオだい1放送ほうそう音声おんせい解析かいせきし、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう発表はっぴょうのチャイムおんとアナウンスを検知けんちした場合ばあいに、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうとして配信はいしんされる。検知けんち方式ほうしき仕様しようじょう発表はっぴょうされた」という情報じょうほうのみが配信はいしんされるため、「れるまでの時間じかん」・「予想よそう震度しんど」・「れが予想よそうされる場所ばしょ」などの詳細しょうさい配信はいしんされない。

プラグイン

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地震じしん津波つなみげプラグイン
地震じしん津波つなみ情報じょうほう自動的じどうてきげてくれるプラグイン。ただし地名ちめいまさしくめないなどの不具合ふぐあいもある。
また、現行げんこうのWindows 8.1、10ではげエンジンの「SAPI 4.0」が導入どうにゅうされていないとかんがえられ、げられる可能かのうせいすくない。「SAPI 4.0」を別途べっとダウンロードする必要ひつようがあるとかんがえられる。
緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(配信はいしん試験しけん オープンβべーた)
緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(警報けいほう)を受信じゅしんすることができるプラグイン。導入どうにゅうには特定とくてい操作そうさ必要ひつよう仕様しようじょう、「発表はっぴょうされた」という情報じょうほうのみで、詳細しょうさい情報じょうほう配信はいしんされない。
P2P地震じしん情報じょうほう地図ちずプラグイン
P2P地震じしん情報じょうほう連携れんけいさせることで、地震じしん情報じょうほう標準ひょうじゅんのものとくらべておおきく表示ひょうじさせることが出来できるようになるプラグイン。棒読ぼうよみちゃんによるげや情報じょうほう受信じゅしん震度しんどべつ音声おんせい再生さいせい、『緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(配信はいしん試験しけんオープンβべーた)』の導入どうにゅう緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(警報けいほう)受信じゅしんにダイアログがてくる。現在げんざい後継こうけいソフト『BDStation』に移行いこう[1]
(BDStation(Bousai Data Station))
P2P地震じしん情報じょうほうとの連携れんけい地震じしん情報じょうほう表示ひょうじすることができる。P2P地震じしん情報じょうほう地図ちずプラグインの後継こうけいソフト。[2]
雑談ざつだんプラグイン(将来しょうらいてき廃止はいし予定よてい)
PRCP情報じょうほう共有きょうゆうプラグインの前身ぜんしんとなったプラグイン。雑談ざつだんプラグインがもっと使つかわれていたころ、私用しよう会話かいわがとてもおおく、地震じしん情報じょうほうつたわりにくいということで徐々じょじょ現行げんこう情報じょうほう共有きょうゆうプラグインにユーザーが移動いどうした。
現在げんざいでも、プラグインは使用しようできるが、将来しょうらいてき廃止はいしされる予定よていなので、情報じょうほう共有きょうゆうプラグインに移動いどうすることをすすめる。(『P2P地震じしん情報じょうほう@wiki    プラグイン・拡張かくちょう機能きのう』より引用いんよう)[3]
げんバージョンで廃止はいし

今後こんご予定よてい

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  • 現在げんざい緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうプラグインは、詳細しょうさい情報じょうほう配信はいしん出来できない(現在げんざい<オープンβべーた>は「発表はっぴょうされた」という情報じょうほうのみ)ため詳細しょうさい情報じょうほう提供ていきょうしゃつからないと本格ほんかくてき運用うんよう出来できない状態じょうたいである。

問題もんだいてん

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感知かんち情報じょうほうのイタズラ発信はっしんらし行為こうい
地震じしん発生はっせいれてもいない地域ちいきのユーザーが地震じしん感知かんち情報じょうほうおくることがあり、感知かんち情報じょうほう正確せいかくせいがることから問題もんだいとなることがある。現在げんざいもユーザーの増加ぞうかともにイタズラが増加ぞうかする傾向けいこうがある。とくに、一般いっぱん緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう発令はつれいされたさい多々たたある。
一部いちぶユーザーのマナーひくく、感知かんち情報じょうほうのイタズラ発信はっしんおこなったり、PRCP情報じょうほう共有きょうゆうプラグインでらし行為こういをするものあらわれることもある。
反応はんのうピア
ソフトを起動きどうしてピアに参加さんかしているが、れをかんじても反応はんのうできない状態じょうたいにあるピアのかず判定はんていできないことから、平日へいじつ昼間ひるま深夜しんや地震じしんなどでは正確せいかく反応はんのうられない傾向けいこうがある。
サーバーの負荷ふかたいせい
都市としなどで地震じしんきたさいユーザーの急激きゅうげき上昇じょうしょう、ネットワークへの参加さんか要請ようせいにサーバーがえられず、接続せつぞく状態じょうたい発信はっしん情報じょうほう混乱こんらんする傾向けいこうがある。また、感知かんち情報じょうほう殺到さっとうした場合ばあい感知かんち件数けんすう異常いじょうになったりソフトが強制きょうせい終了しゅうりょうするなどといったトラブルも発生はっせいしている(実際じっさいに2008ねん8がつ22にちにこの現象げんしょう発生はっせいした)。
サーバー状態じょうたい透明とうめいせい
これまですうのサーバートラブルとそれにともな障害しょうがいたいして原因げんいん対策たいさくがはっきりとべられておらず、論理ろんりてき理想りそうとしてかかげられているP2Pネットワークを利用りようした情報じょうほう伝達でんたつ優位ゆういせいそのものに疑問ぎもんたれる。
地名ちめいあやま表示ひょうじ
気象庁きしょうちょう発表はっぴょうする震度しんど情報じょうほう簡略かんりゃくするため、まちむら区切くぎるシステムとなっているが、「田村たむら」が「田村たむら」となったり、「市川いちかわ」が「」、「町田まちだ」が「まち」とあやま表示ひょうじされることがある。

外部がいぶリンク

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  1. ^ P2P地震じしん情報じょうほう地図ちずプラグイン”. sites.google.com. 2020ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  2. ^ BDstation”. sites.google.com. 2020ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  3. ^ プラグイン・拡張かくちょう機能きのう”. P2P地震じしん情報じょうほう@wiki. 2020ねん6がつ28にち閲覧えつらん