PhilPapersは、チャーマーズが学生だったころから集め始めた、論文リストにその起源を持つ。リストは徐々に長さを増していき、チャーマーズのホームページで『心の哲学に関する注釈付き文献リスト』(Contemporary Philosophy of Mind: An Annotated Bibliography)として公開された。2005年10月に更新がストップするまで、8142件の文献情報が集められた。すでに更新は行われていないが、今も当時の状態のままサイトが公開されている(http://consc.net/biblio/ )。
2007年10月、チャーマーズの研究室に在籍していた博士課程の学生 David Bourget の協力を得て検索機能やカテゴリ機能が大幅に改良された。サイト名は MindPapers(マインド・ペーパーズ)と変更された[2]。MindPapers では心の哲学と関連する文献約1万8000点の情報が集められた。またユーザー参加型のシステムを採用し、利用者の一部が文献の登録作業を行えるようになった。この後、2009年1月にPhilPapersを立ち上げるまで1年3ヶ月、MindPapersは心の哲学に関する網羅的な文献リストとして広く利用された。現在更新は行われていないが、今も当時の状態のままページが公開されている(http://consc.net/mindpapers )。