HP ProLiant

HP ProLiant（エイチピープロライアント）は、ヒューレット・パッカード（HP）社しゃが開発かいはつ・販売はんばいをするx86サーバのブランド名めい。

1994年ねんにProLiantの名称めいしょうで旧きゅうコンパック社しゃが発売はつばい開始かいしして以来いらい、2002年ねんのHPとの合併がっぺいにより製品せいひん名称めいしょうをHP ProLiantに変更へんこうし、現在げんざいまで開発かいはつ・販売はんばいを続つづけている。2018年ねん1月がつ現在げんざいの最新さいしん世代せだいは第だい10世代せだいを示しめすGeneration 10(Gen10)となる。

筐体きょうたい

HP ProLiantは4つの主要しゅような製品せいひんラインに分わかれている。それぞれのラインは、一部いちぶの例外れいがいを除のぞきフォームファクタによって分類ぶんるいされる。

HP ProLiant MLライン - 内部ないぶ拡張かくちょう性せいを重視じゅうしした、タワー型がたの製品せいひんライン。一部いちぶ機種きしゅではラックマウント型がたも販売はんばいしている。
HP ProLiant DLライン - 実装じっそう密度みつどと拡張かくちょう性せいのバランスに優すぐれる、ラックマウント型がたの製品せいひんライン。4ライン中ちゅう、最もっとも製品せいひん数すうが多おおい。
HP ProLiant SLライン - スケールアウト用途ようとに適てきした、ラックマウント型がたの製品せいひんライン。軽量けいりょう化か・低てい消費しょうひ電力でんりょく化かを図はかっている。
HP ProLiant BLライン - 高密度こうみつど性せいを重視じゅうししたブレード型がたの製品せいひんライン。詳細しょうさいはHP BladeSystemを参照さんしょう。

シリーズ

製品せいひんの仕様しようによって100、200、300、400、500、600、900のいくつかのシリーズに分わかれており、一般いっぱん的てきには百ひゃくの位くらいの数字すうじが大おおきいほど、高たかい拡張かくちょう性せいと可用性かようせいを備そなえている。なお700シリーズはすでに販売はんばいを終了しゅうりょうしている。また800シリーズが抜ぬけているが、これはブレード型がたのHP Integrityで採用さいようされているため。百ひゃくの位くらいが偶数ぐうすうのシリーズ（200、400、600）は、HP ProLiant BLラインのみのシリーズとなる。また、シリーズによって搭載とうさい可能かのうなプロセッサ数すうが異ことなる。詳細しょうさいは下記かきの表ひょうを参照さんしょう。

	搭載とうさい可能かのうなプロセッサ数すう	MLライン	DLライン	SLライン	BLライン
100シリーズ	1または2	○	○	○
200シリーズ	2			○	○
300シリーズ	2	○	○	○
400シリーズ	2				○
500シリーズ	4		○
600シリーズ	4				○
900シリーズ	8		○

命名めいめい規則きそく

製品せいひん名称めいしょうはブランド名めい、ライン、シリーズ、グレード、世代せだいの順じゅんで表記ひょうきされる。なお3桁けたの数字すうじの末尾まつびが0の場合ばあいはインテル製せいプロセッサを、5の場合ばあいはAMD製せいプロセッサを搭載とうさいする製品せいひんであることを示しめす。

例れい：HP ProLiant DL580 G7の場合ばあい

ブランド名めい	ライン	シリーズ	グレード	プロセッサ	世代せだい
HP ProLiant	DL	5	8	0	G7

またHP ProLiant SLラインおよびBLラインの全ぜん機種きしゅとDLラインの一部いちぶ機種きしゅには、3桁けたの数字すうじの後のちに小文字こもじのアルファベットが付つく。これは専用せんようのエンクロージャー/シャーシに装着そうちゃくして稼働かどうする製品せいひんであることを示しめす。

例れい

HP ProLiant SL230s Gen8 - s6500シャーシに装着そうちゃくして稼働かどう

HP ProLiant BL460c Gen8 - HP BladeSystem c-Class エンクロージャに装着そうちゃくして稼働かどう

サーバ管理かんりソフトウェアによる機能きのう拡張かくちょう

HP ProLiant にはシステムのインストレーション、構成こうせい、管理かんりを支援しえんするツールが無償むしょうで添付てんぷされる。その代表だいひょう的てきなものが初期しょきセットアップを簡単かんたんかつ迅速じんそくに行おこなうSmartStart、HP製せいのサーバおよびストレージ製品せいひん群ぐんを一元いちげん的てきに管理かんりするHP Systems Insight Manager（HP SIM）、遠隔えんかく地ちからの操作そうさを可能かのうにするHP Integrated Lights-Out（iLO）などである^[1]。また、有償ゆうしょうのサーバ管理かんりソフトウェア HP Insight ソフトウェアを提供ていきょうしており、これをHP ProLiantと組くみ合あわせることにより高度こうどなリモート管理かんり、消費しょうひ電力でんりょくの制御せいぎょ、仮想かそうマシン管理かんり、サーバ移行いこう支援しえんなどの機能きのうを付加ふかする。

オペレーティングシステム、仮想かそう化かソフトウェア

HP ProLiantに対応たいおうするOSおよび仮想かそう化かソフトウェアにはMicrosoft Windows、Citrix XenServer、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、Novell NetWare、Novell Open Enterprise Server、Oracle Enterprise Linux、Oracle Solaris, VMware vSphereなどがある。
詳細しょうさいな対応たいおう情報じょうほうはHP社しゃの対応たいおう一覧いちらんページを参照さんしょう。

脚注きゃくちゅう

^ 一部いちぶ製品せいひんを除のぞくHP ProLiant製品せいひんに標準ひょうじゅん添付てんぷする。

外部がいぶリンク

HPE ProLiantサーバー
HPE BladeSystem
HPE サーバー管理かんりソフトウェア
機種きしゅ別べつ CentOSの最低さいていバージョンインストール情報じょうほう
HP ProLiant、HP StorageWorks、HP BladeSystem - よくある質問しつもん一覧いちらん (FAQ)
ウィキメディア・コモンズには、HP ProLiantに関かんするカテゴリがあります。

[1] 一部いちぶ製品せいひんを除のぞくHP ProLiant製品せいひんに標準ひょうじゅん添付てんぷする。

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