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RS-17

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
RS-17
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう 1997-058C
カタログ番号ばんごう 24958
状態じょうたい 運用うんよう終了しゅうりょう
目的もくてき アマチュア無線むせん
設計せっけい寿命じゅみょう 40にち
軌道きどう投入とうにゅう 1997ねん11月3にち
機能きのう停止ていし 1997ねん12月29にち
物理ぶつりてき特長とくちょう
本体ほんたい寸法すんぽう 直径ちょっけい20cmの球形きゅうけい
質量しつりょう 3kg
発生はっせい電力でんりょく 3.5V×4
おも推進すいしん なし
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう 地球ちきゅう
軌道きどう てい軌道きどう[1]
きんてん高度こうど (hp) 383km
とおてん高度こうど (ha) 392km
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 51.7°
軌道きどう周期しゅうき (P) 92.3ふん
搭載とうさい機器きき
送信そうしん 145.820Hzへるつ
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RS-17ロシア: РС-17、ラジオ・スプートニク17ごう[2])とは、1997ねんロシア宇宙うちゅうステーションミールから放出ほうしゅつされたアマチュア無線むせん衛星えいせいである。スプートニク1ごうげから40周年しゅうねん記念きねんし、ロシア・フランス学生がくせいらによって製作せいさくされた。別名べつめいとしてスプートニク40スプートク・ジュニアPS-2がある。

設計せっけい

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RS-17は1957ねん10月4にちげられたスプートニク1ごうした衛星えいせいで、球形きゅうけい本体ほんたいから4ほんのアンテナがした構造こうぞうをしていた。サイズはオリジナルの3ぶんの1、質量しつりょうは60ぶんの1と小型こがただったが、リチウム電池でんちによって電力でんりょく供給きょうきゅうおこない、145.820MHzの周波数しゅうはすうで40日間にちかんほどビーコン信号しんごう送信そうしんおこなえるように設計せっけいされた。製作せいさく学生がくせいによる国際こくさい協力きょうりょくかたちおこなわれ、衛星えいせい本体ほんたいをロシアがわが、内部ないぶ送信そうしんをフランスがわ担当たんとうした[3]

軌道きどう投入とうにゅう

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衛星えいせい1997ねん10月5にちげられたプログレス補給ほきゅうせん積荷つみにとして搭載とうさいされた。プログレスは10月8にち宇宙うちゅうステーションミールとドッキングし、RS-17も積荷つみに一緒いっしょにミールにはこまれた。衛星えいせい放出ほうしゅつはそれからおよそ1ヵ月かげつ11月4にち宇宙うちゅう飛行ひこうエアロックとおしておこなわれた。RS-17はミールの進行しんこう方向ほうこうぎゃくきにされ、相対そうたいてき高度こうどげながら宇宙うちゅうステーションからはなれていった[3]

衛星えいせい送信そうしんするビーコン信号しんごうは、オーストラリアアメリカイギリス・ロシア・フランスをはじめとする世界中せかいじゅうのアマチュア無線むせんによって観測かんそくされた。信号しんごうのピッチは衛星えいせい温度おんど反映はんえいするように設計せっけいされており、これを利用りようして衛星えいせい内部ないぶ温度おんどが-50℃から50℃の範囲はんいおよんでいたことがあきらかにされた[3]。RS-17の信号しんごう電池でんち消費しょうひともなって次第しだいよわまり、12月29にち最後さいご地上ちじょうから観測かんそくされなくなった。衛星えいせいは40日間にちかん活動かつどうできるように設計せっけいされていたが、それを上回うわまわる55日間にちかんわたって無線むせん送信そうしんおこなった[2]

参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ Sputnik Jr - Trajectory Details”. NSSDC Master Catalogue, NASA. 2009ねん12月19にち閲覧えつらん
  2. ^ a b Radio Sputnik 17”. AMSAT - Amateur Satellite Summary. 2009ねん12月19にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c Tiny Beeping Model Tossed From Station”. Space Today Online. 2009ねん12月19にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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