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Scientific Reports

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
Scientific Reports 
略称りゃくしょう (ISO) Sci. Rep.
学術がくじゅつ分野ぶんや 自然しぜん科学かがく
言語げんご 英語えいご
編集へんしゅう者しゃ リチャード・ホワイト (Richard White)
詳細しょうさい
出版しゅっぱん社しゃ ネイチャー・リサーチ
出版しゅっぱん歴れき 2011年ねんから現在げんざい
出版しゅっぱん間隔かんかく 逐次ちくじ
オープンアクセス あり
ライセンス クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示ひょうじ
インパクトファクター 4.525（2018年ねん）
外部がいぶリンク
プロジェクト:出版しゅっぱん／Portal:書物しょもつ
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Scientific Reports（サイエンティフィック・リポーツ）は、ネイチャー・リサーチ社しゃ（英語えいご版ばん）によって刊行かんこうされているオンラインでオープンアクセスの学術がくじゅつ雑誌ざっしである。自然しぜん科学かがくのすべての分野ぶんやを網羅もうらしており、論文ろんぶんの重要じゅうよう性せいやインパクトではなく、科学かがく的てき正当せいとう性せいのみを評価ひょうかすることを目的もくてきとしている[1]。

2016年ねん8月がつ23日にちに学術がくじゅつ出版しゅっぱん協会きょうかい（英語えいご版ばん）のブログは、Scientific Reports が PLOS ONE を抜ぬいて世界せかい最大さいだいの学術がくじゅつ雑誌ざっしになるのではないかという見解けんかいを示しめしていた[2]。翌月よくげつには実際じっさいに世界せかい最大さいだいの学術がくじゅつ雑誌ざっしとなり[3]、そのことは2017年ねん前期ぜんきに確認かくにんされた[4]。

抄録しょうろくと索引さくいん

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本誌ほんしのすべての掲載けいさい論文ろんぶんは、Chemical Abstracts Service[5]、Science Citation Indexで抄録しょうろくと索引さくいんを作成さくせい、Index Medicus（英語えいご版ばん）、MEDLINE、PubMedでは一部いちぶの論文ろんぶんの抄録しょうろくと索引さくいんを掲載けいさいしている[6]。Journal Citation Reports によれば、本誌ほんしの2018年ねんのインパクトファクターは4.525である[7]。

査読さどく

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Scientific Reports は、論文ろんぶん掲載けいさい料りょうに基もとづくビジネスモデルで成立せいりつしており、概念がいねん上じょうPLOS ONE と似にた、メガジャーナルとみなされている[8]。本誌ほんしの編集へんしゅう委員いいん会かい（英語えいご版ばん）は委員いいん数すう千せん人にんと規模きぼが非常ひじょうに大おおきい[9]。査読さどくモデルとして、受理じゅりされる論文ろんぶんは「方法ほうほう論ろんと分析ぶんせきが科学かがく的てきに正当せいとうで、技術ぎじゅつ的てきにしっかりとしていなければなら」ず、査読さどく者しゃは論文ろんぶんを「自身じしんの感かんじる重要じゅうよう性せいやインパクトで評価ひょうかしていない」ことを確実かくじつにする必要ひつようがある、という2点てんの規準きじゅんを採用さいようしているが[10]、この手法しゅほうは疑問ぎもん視しされている[11]。リトラクション・ウォッチが伝つたえるところによれば、複製ふくせい・改竄かいざんされた画像がぞうを含ふくむ2016年ねんの論文ろんぶんが査読さどくで看過かんかされてしまったことも批判ひはんを招まねいた[12]。最終さいしゅう的てきにこの論文ろんぶんは、2016年ねん6月がつに撤回てっかいされた[13]。

編集へんしゅう者しゃのマーク・マスリン (Mark Maslin) は、追加ついか料金りょうきんを支払しはらうことで生物せいぶつ学がく論文ろんぶんの査読さどくを優先ゆうせん的てきに行おこなう試験しけんプログラムを導入どうにゅうしたことで、辞任じにんに追おい込こまれた[14][15]。このプログラムは、1か月げつ間あいだ続つづいた[16]。

騒動そうどう

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2017年ねん11月、盗作とうさくがあった2016年ねんの論文ろんぶんを撤回てっかいしなかったために、19人にんの編集へんしゅう委員いいんが辞任じにんした。最終さいしゅう的てきに、この論文ろんぶんは2018年ねん3月がつに撤回てっかいされた[17]。

2018年ねんに公開こうかいされた論文ろんぶんは、ホメオパシー治療ちりょうがラットの痛いたみを緩和かんわすると主張しゅちょうしていた。科学かがく界かいはすぐさま非難ひなんしたが、撤回てっかいされたのはそれから8か月げつ後ごであった[18]。

関連かんれん項目こうもく

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出典しゅってん

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  1. ^ “Criteria for publication”. Scientific Reports. Nature Publishing Group. 2019年ねん9月がつ8日にち閲覧えつらん。
  2. ^ Davis (2016年ねん8月がつ23日にち). “Scientific Reports On Track To Become Largest Journal In The World”. The Scholarly Kitchen. 2016年ねん8月がつ24日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “Mega-journals: the future, a stepping stone to it or a leap into the abyss?”. Times Higher Education. (2016年ねん10月がつ13日にち). https://www.timeshighereducation.com/blog/mega-journals-future-stepping-stone-it-or-leap-abyss 2016年ねん10月がつ16日にち閲覧えつらん。 
  4. ^ “Scientific Reports Overtakes PLOS ONE As Largest Megajournal”. The Scholarly Kitchen (2017年ねん4月がつ6日にち). 2017年ねん4月がつ6日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “CAS Source Index”. Chemical Abstracts Service. American Chemical Society. 2018年ねん8月がつ24日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “Scientific Reports”. NLM Catalog. National Center for Biotechnology Information. 2018年ねん8月がつ24日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “Scientific Reports”. 2018 Journal Citation Reports. Web of Science (Science ed.). en: Analytics. (2019) 
  8. ^ “Nature's open-access offering may sound death knell for subs model”. en:The Times Higher Education (13 January 2011). 23 January 2011閲覧えつらん。
  9. ^ “Editorial Advisory Panel and Editorial Board”. Scientific Reports. Nature Publishing Group. 2019年ねん9月がつ8日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “Guide to referees”. Scientific Reports. 2018年ねん11月18日にち閲覧えつらん。
  11. ^ Lowe (15 June 2016). “More on Scientific Reports, And on Faked Papers”. In the Pipeline. Science Transnational Medicine. 1 September 2017閲覧えつらん。
  12. ^ Palus (10 June 2016). “Author denies accusations of blatant duplication”. Retraction Watch. 2 September 2019閲覧えつらん。
  13. ^ “Retraction: Novel piperazine core compound induces death in human liver cancer cells: possible pharmacological properties”. Scientific Reports. (2016). doi:10.1038/srep29056. 
  14. ^ Bohannon, John (27 March 2015). “Updated: Editor quits journal over pay-for-expedited peer-review offer”. Science. doi:10.1126/science.aab0391. 
  15. ^ Cressey, Daniel (27 March 2015). “Concern raised over payment for fast-track peer review”. Nature. doi:10.1038/nature.2015.17204. 
  16. ^ Jackson, Alex (21 Apr 2015). “OF SCHEMES AND MEMES BLOG > Fast-track peer review experiment: First findings”. nature.com blogs. Springer Nature Limited. 2 September 2019閲覧えつらん。
  17. ^ Offord, Catherine (6 November 2017). “Mass Resignation from Scientific Reports's Editorial Board”. en:The Scientist (magazine). 1 September 2019閲覧えつらん。
  18. ^ Oransky, Oran (11 June 2019). “"Permeable to bad science:" Journal retracts paper hailed by proponents of homeopathy”. Retraction Watch. 1 September 2019閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

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