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トヨタ・Kがただん変速へんそく

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Super CVT-iから転送てんそう
トヨタ・Kがただん変速へんそく(CVT)
概要がいよう
別名べつめい Super CVT-i
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トヨタ・Kがただん変速へんそく(トヨタ・Kがたむだんへんそくき)は、おおくのトヨタくるまられる一連いちれんだん変速へんそく(CVT)である。アイシンによって製造せいぞうされている。CVTは連続れんぞく範囲はんいギアにわたってなく変化へんかできるオートマチックトランスミッション一種いっしゅである。これは、固定こてい段数だんすうかぎられたかずのギア提供ていきょうするほかのトランスミッションと対比たいひされる。Kがたベルトによって連結れんけつされた2つのプーリー(滑車かっしゃ)をもちいる。

K110/K111/K112(2000ねん

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K110はトヨタはつのベルトしきCVTであり、2000ねん8がつ生産せいさんはじまった。トヨタは、ほんトランスミッションがてい燃費ねんぴであり、たか走行そうこう性能せいのう提供ていきょうする、とべた。K110は発進はっしん装置そうちとしてトルクコンバータ採用さいようし、しずかな動作どうさ燃費ねんぴ向上こうじょうたすけるためにロングトラベルがたダンパー使用しようした[1]

搭載とうさい車種しゃしゅ:

K111トランスミッションは2004ねん7がつ導入どうにゅうされたK110の改良かいりょうばんである。K111はニュートラル制御せいぎょ加速かそく制御せいぎょなどを採用さいようした[2]

搭載とうさい車種しゃしゅ:

2005ねん10がつ導入どうにゅうされたK112トランスミッションは、排気はいきりょう2.4リットルエンジンととも使つかうためつくられたK111のこう容量ようりょうばんである[2]

搭載とうさい車種しゃしゅ:

K120 Direct Shift-CVT(2018ねん

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トヨタはK120がたに「Direct Shift-CVT」(ダイレクトシフトCVT)という商標しょうひょうけた[3]。Direct Shift-CVT物理ぶつり1そくギア(発進はっしんようギア)をそなえる[3]従来じゅうらいがたCVTの変速へんそくはば(レシオカバレッジ)はやく6.5であったのにたいしてDirect Shift-CVTは1そく物理ぶつりギアがになうことで、プーリー変速へんそくはばやく5.0と従来じゅうらいより小型こがたしているにもかかわらず、全体ぜんたい変速へんそくはばやく7.5に拡大かくだいした[3]くるま停止ていし状態じょうたいからうごとき発進はっしんギアがわさり、くるま速度そくどすとベルト駆動くどう移行いこうする。このシステムの利点りてんは、従来じゅうらいがたCVTがていギア効率こうりつひく傾向けいこうにあったのにたいし、その部分ぶぶん物理ぶつりギアがになてんにある。このCVTにおけるベルトはよりせまいギア範囲はんいあつかっているため、ベルト角度かくどせばめることができ(11から9)、これによって変速へんそく速度そくどは20%向上こうじょうし、燃費ねんぴは6%向上こうじょうしたと主張しゅちょうされた[3]生産せいさんは2018ねん10がつはじまった。

搭載とうさい車種しゃしゅ:

K210(2002ねん

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2002ねん12月生産せいさん開始かいし。2003ねん2がつにはK210ベルトしきCVTに電動でんどうオイルポンプを追加ついかすることによって開発かいはつされたインテリジェントアイドリングストップシステムによってさらに燃費ねんぴ向上こうじょうした[1]

搭載とうさい車種しゃしゅ:

K310/K311/K312/K313(2006ねん -)

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トヨタはK31xシリーズに「Super CVT-i」という商標しょうひょうけた(北米ほくべいではCVTi-S)。1.5リットルから1.8リットルクラスの車両しゃりょうてきした、小型こがた軽量けいりょうばん。2006ねん9がつ生産せいさんはじまった。

現行げんこう搭載とうさい車種しゃしゅ:

過去かこ搭載とうさい車種しゃしゅ:

  • C-HR (2016ねん-2023ねん) – K312 (1.2 L ターボ)
  • オーリス (2006ねん-2018ねん) - K311 (1.8 L), K310 (1.5 L)[4]
  • シエンタ (2015ねん-2022ねん) - K312 (1.5 L FWD), K310 (1.5 L 4WD)[5]
  • カローラ (2019ねん-2022ねん) - K311 (1.8 L)
  • カローラ ツーリング (2019ねん-2022ねん) - K311 (1.8 L)
  • カローラルミオン (2007ねん-2015ねん) – K311 (1.8 L), K310 (1.5 L)
  • プレミオ/アリオン (2007ねん-2021ねん) – K311 (1.8 L), K310(1.5 L, IST 1.5 L)
  • ウィッシュ (2009ねん-2017ねん) - K311 (1.8 L)[6]
  • アイシス (2009ねん-2017ねん) - K311 (1.8 L)
  • サクシード (2014ねん-2020ねん) - K310 (1.5 L)
  • ヴァーソ (みなみアフリカ、中国ちゅうごくけ 2009ねん-2018ねん) - K311 (1.8 L)

K410/K411/K41シリーズ(2004ねん

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排気はいきりょう1リットルから1.3リットルエンジンけに設計せっけいされた小型こがた軽量けいりょうばん。2004ねん12月に生産せいさんはじまった。

搭載とうさい車種しゃしゅ:

Low O/D Rev
2.4 0.43 2.505

最終さいしゅう減速げんそく:

  • 5.833:1(1KR-FEエンジンとわせたとき
  • 5.08:1(1NR-FEエンジンとわせたとき

Aセグメントマイクロクーペのトヨタ・iQ車内しゃない空間くうかん最大さいだいするために前方ぜんぽう移動いどうしたどう装置そうち(ディファレンシャル)をつK410トランスミッションのかた。2008ねん10がつ生産せいさんはじまった。

搭載とうさい車種しゃしゅ:

1.3リットルエンジンのためにK41Aの容量ようりょう拡大かくだいしてつくられた。2009ねん4がつ生産せいさんはじまった。

搭載とうさい車種しゃしゅ:

K410をもとにして、トヨタのCVTとしてはじめてフレックススタート制御せいぎょ機構きこう採用さいようした[2]ほん技術ぎじゅつは、「発進はっしんにロックアップクラッチを積極せっきょくてき作動さどうさせ、効率こうりつのよいエンジン作動さどう領域りょういき使用しようし、しょう燃費ねんぴ貢献こうけん」する[2][7]。2010ねん12月に生産せいさんはじまった。

採用さいよう車種しゃしゅ:

  • カローラ、オーリス、ヴィッツ、ヴィオス、ヤリス、エコーなど

出典しゅってん

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  1. ^ a b トヨタ自動車とよたじどうしゃ75ねん技術ぎじゅつ開発かいはつ|ドライブトレーン|補足ほそく説明せつめい”. トヨタ自動車とよたじどうしゃ. 2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d トヨタ自動車とよたじどうしゃ75ねん技術ぎじゅつ開発かいはつ|ドライブトレーン|変遷へんせん”. トヨタ自動車とよたじどうしゃ. 2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d 新型しんがただん変速へんそく(CVT)」-Direct Shift-CVT-』(プレスリリース)トヨタ自動車とよたじどうしゃ、2018ねん2がつ26にちhttps://global.toyota/jp/mobility/tnga/powertrain2018/cvt/2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん 
  4. ^ だい470だん 新型しんがたオーリスのすべて』2012ねん9がつISBN 4-77961-517-8 
  5. ^ だい519だん 新型しんがたシエンタのすべて』2015ねん7がつISBN 4-77962-575-0 
  6. ^ だい425だん 新型しんがたウィッシュのすべて』2009ねん4がつISBN 4-77960-602-0 
  7. ^ 西澤にしざわ泰樹やすき藤堂とうどうみのる大越おおこし直樹なおき伊藤いとうただしやすしリッターカーおよ軽自動車けいじどうしゃようしんCVTの開発かいはつ」(PDF)『アイシンわざほうだい26かん、2022ねん、33–38ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく

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