TNM分類ぶんるい

TNM分類ぶんるい（ティーエヌエムぶんるい）とは、悪性あくせい腫瘍しゅようの病やまい期き分類ぶんるいに用もちいられる指標しひょうの1つ。国際こくさい的てきには国際こくさい対たいがん連合れんごう (UICC) によって定さだめられたTNM分類ぶんるいが有名ゆうめいだが、日本にっぽんでは癌がん取扱とりあつかい規約きやくにおいてもTNM記号きごうを使つかった病やまい期き分類ぶんるいが定さだめられており、広ひろく用もちいられている。両者りょうしゃはそれぞれ異ことなった基準きじゅんを持もつ。

概要がいよう

視診ししん、触診しょくしん、X線せん検査けんさなどの一般いっぱん的てきな検査けんさ所見しょけんから分類ぶんるいする。また、以下いかは一般いっぱん的てきな評価ひょうか基準きじゅんであり、実際じっさいには腫瘍しゅようの組織そしき型がたごとに詳細しょうさいな基準きじゅんが設もうけられている。

T (tumor)

腫瘍しゅよう（原発げんぱつ巣す）の大おおきさと進展しんてん度どを表あらわす。T1から4までの4段階だんかいに分わけられる。

N (nodes)

所属しょぞくリンパ節ぶしへの転移てんい状況じょうきょうを表あらわす。転移てんいのないものをN0とし、第だい一いち次じリンパ節ぶし、第だい二に次じリンパ節ぶしへの転移てんい、周囲しゅういへの浸潤しんじゅんの有無うむからN3までの段階だんかいに分わける。

M (metastasis)

遠隔えんかく転移てんいの有無うむを表あらわす。遠隔えんかく転移てんいがなければM0、あればM1となる。

以上いじょうを指標しひょうとしてstage IからIVまでの4期きに分わける。記述きじゅつする際さいにはT2N1M0のように記述きじゅつする。実際じっさいには各かく悪性あくせい腫瘍しゅようごとに独自どくじの分類ぶんるいを定さだめていることが多おおい。

その他た

基本きほん的てきには臨床りんしょう所見しょけんからTNM分類ぶんるいを決定けっていするが、手術しゅじゅつ所見しょけんや術後じゅつごの病理びょうり学がく所見しょけんなどに基もとづいてTNM分類ぶんるいを決定けっていすることもある。その場合ばあいはそれぞれ、cTNM (Clinical TNM, 臨床りんしょう的てきTNM) 、sTNM (Surgical TNM, 手術しゅじゅつ的てきTNM) 、pTNM (Pathological TNM, 病理びょうり学がく的てきTNM) として区別くべつする。

外部がいぶリンク

• メラノーマのTNM分類ぶんるい・病やまい期き分類ぶんるい