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Win32s

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Win32sとは、マイクロソフト開発かいはつおよ配布はいふした、32ビットばんWindowsようAPIである「Win32」のうち、Windows 3.1使用しようされるAPIである「Win16」と共用きょうようできるものをしてサブセットとしたものである。32ビットCPU要求ようきゅうされ、Windows 3.1未満みまんでは使用しようできない。

これをもちいることにより、一部いちぶのWin32対応たいおうアプリケーションをWindows 3.1でも動作どうささせることが可能かのうとなる。ただしうごくのはWindows 3.1の制約せいやく意識いしきしてつくられたプログラム(おおむねWindows 3.1が主流しゅりゅうころつくられたもの)にほぼかぎられ、Windows 95の登場とうじょう以降いこうはWindows 3.1でそのままうごく32ビットアプリケーションは次第しだいられなくなっていった。

概要がいよう

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Windows 3.1ではもともと16ビットのAPIが使つかわれていたが、やがて登場とうじょうしたWindows NTで32ビットのAPIがそなえられ、「Win32」とばれた。これをけ、従来じゅうらいの16ビットAPIは「Win16」とばれるようになった。

そのWindows 3.1から32ビットアプリケーションが中心ちゅうしんとなるWindows 95へのバージョンアップがせまなかで、ソフトウェアベンダーがおおきな変更へんこうなしにWindows 95への移行いこうおこなえるよう、Win32のなかでWin16と共通きょうつうした部分ぶぶんのみがWin32sとしてまとめられ、そのAPIとライブラリ無料むりょう配布はいふされた。Windows 95では互換ごかんせい保持ほじするためWin16ベースのアプリケーションも動作どうさ可能かのうであったが、制約せいやくおおきくOSをフリーズさせやすくするおそれがあったため、マイクロソフトはアプリケーションの32ビット推奨すいしょうした。

衰退すいたい

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16ビットOSではメモリアドレスが64KB(2の16じょう)までしかいちかい表現ひょうげんできないことから、Windows 3.1当時とうじのWindowsプログラマはそれ以上いじょうのメモリを「いちには」あつかうことができず、処理しょりけてすこしずつメモリを使つかわなくてはならないなどの制限せいげんしばられていた。Win32sはAPIが32ビットしただけであり、Windows 3.1じょううご以上いじょうはそうした制限せいげんきずっていた。一方いっぽうで32ビットOSではこのような制限せいげんにせずプログラムがめることがおおきな利点りてんだったことから、Windows 95の登場とうじょうはプログラマにとってたいへん歓迎かんげいされ、95登場とうじょうはWin32sへの関心かんしん急速きゅうそくうしなわれていった[1]

実際じっさいにWindows 95が普及ふきゅうすると、Win32s (Windows 3.1) の制限せいげん順守じゅんしゅするようなプログラムはつくられなくなり、プログラマやソフトウエアベンダも95専用せんようアプリケーションに急速きゅうそくにシフトしていった。その結果けっかWindows 3.1は急速きゅうそく衰退すいたいし、Win32sもその役割やくわりえた。

付録ふろく

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Win32sインストール動作どうさ確認かくにんようアプリケーションとして、32ビットばんフリーセル付属ふぞくしていた。(インストールは任意にんい

脚注きゃくちゅう出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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