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Microsoft Windows 95

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
（Windows 95から転送てんそう）
Microsoft > Microsoft Windows > Windows 9x系けい > Windows 95
Windows 95
Microsoft Windows ファミリー
開発かいはつ者しゃ
Microsoft
リリース情報じょうほう
リリース日び 1995年ねん8月がつ24日にち (28年ねん前まえ) (1995-08-24)（英語えいご版ばん）
1995年ねん11月23日にち (28年ねん前まえ) (1995-11-23)[1]（日本語にほんご版ばん） [info]
最新さいしんの安定あんてい版ばん 4.00.950C (OSR 2.5) - 1997年ねん [info]
ソースモデル クローズドソース
ライセンス Microsoft EULA
カーネル型かた モノリシックカーネル
先行せんこう品ひん Windows 3.1
後続こうぞく品ひん Windows 98
サポート状態じょうたい
全ぜんサポート終了しゅうりょう2001年ねん12月31日にち (22年ねん前まえ) (2001-12-31)（米国べいこく日時にちじ）

Microsoft Windows 95（マイクロソフト ウィンドウズ 95）は、マイクロソフトがWindows 3.1の後継こうけいとして、1995年ねんに発売はつばいしたオペレーティングシステム (OS) である[2][3]。インターネットが一般いっぱんに広ひろまりはじめた時期じきに、業務ぎょうむ用ようだけでなく、一般いっぱん家庭かていにも急速きゅうそくな普及ふきゅうを見みせた画期的かっきてきなOSで、パソコンを爆発ばくはつ的てきに普及ふきゅうさせる原動力げんどうりょくとなった。

Microsoft Windows (Windows) ファミリーの1つであり、コードネームはChicago。Windowsの内部ないぶバージョンは4.0（初期しょき版ばん）である。

概説がいせつ

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従来じゅうらいは専門せんもん家か用ようの高価こうかなワークステーションでしか得えられなかった操作そうさ感かんや機能きのうを、一般いっぱん向むけに実現じつげんした点てんが世界せかいに大おおきなインパクトを与あたえた。特とくに、家庭かてい用ようとして購入こうにゅう可能かのうな価格かかくのパソコンで動作どうさするにもかかわらず、一般いっぱんにも分わかりやすい美麗びれいな（ハイカラー（16bitカラー），トゥルーカラー（24bitカラー, 32bitカラー）で描画びょうができる）GUIを備そなえ、プラグアンドプレイやインターネットにも対応たいおうしたOSという点てんが一般いっぱん受うけし、インターネットブームと共ともに爆発ばくはつ的てきに普及ふきゅうした。

別べつ製品せいひんであったMS-DOSとWindowsが同どう一いち製品せいひんとなった（製品せいひんパッケージやインストールメディアとしての話はなしであって、システムとして統合とうごうされたわけではない）。次つぎのような機能きのうがWindows 3.1時代じだいなどと比くらべた特徴とくちょうである。

ただし、上記じょうきの機能きのうの中なかにはWindows for Workgroups 3.11（日本にっぽん未み発売はつばい）やWindows NT 3.51で既すでに実装じっそうされていたものもある。またVFATと呼よばれる「長ながいファイル名めい」（long file name）も導入どうにゅうされたが、MS-DOSを介かいさず直接ちょくせつディスクを操作そうさすることで一部いちぶの機能きのうを実現じつげんしていたいわゆるマナーの悪わるいソフト（ファイル管理かんりソフト「FD」など）で非ひ互換ごかん性せいが発生はっせいした例れいなどがある。

グラフィカルユーザインタフェースの改善かいぜん

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NEXTSTEP風ふうのウィジェットを採用さいようし、ユーザインタフェース (UI) デザインの大幅おおはばな刷新さっしんが図はかられた。特とくに、Apple ComputerとのGUI絡がらみの裁判さいばんが決着けっちゃくしたことを背景はいけいに、タスクバーやスタートメニュー、マウスの右みぎボタンのクリックで表示ひょうじされる内容ないようの一覧いちらんから希望きぼうする処理しょりを選択せんたくするといったUIなど、従来じゅうらいのWindowsではアプリケーションランチャ、タスクマネージャとしてしか機能きのうしていなかったデスクトップを一般いっぱん的てきなディレクトリ（フォルダ）のひとつとしたことで、他たのディレクトリとシームレスにファイルを移動いどうできるようになった点てんが革新かくしん的てきであった。文書ぶんしょを読よむ流ながれを意識いしきして設計せっけいされたMacintoshと比較ひかくすると、タスクバーが画面がめん下端かたんに設置せっちされる等とうの違ちがいがある。

初心者しょしんしゃでも操作そうさを理解りかいしやすく、完成かんせい度どの高たかかったこのGUIは、その後ごWindows NT系けいでもWindows NT 4.0で採用さいようされ、Windows 9x系けいにおいては、Microsoft Windows Me、Windows NT系けいにおいては、Windows 2000までほとんど変更へんこうを加くわえられずに引ひき継つがれた。Windows 9x系けいの消滅しょうめつ後ごもWindows XPやWindows Vista、Windows 7のクラシックモードにおいてもWindows 95とほとんど同一どういつのデザインが採用さいようされていた。新あたらしく追加ついかされたユーザーインターフェースでも、ボタンの配置はいちなどの基本きほん設計せっけいはWindows 95と概おおむね同おなじであった。Windows 8ではスタートボタンが廃止はいしされたがユーザーの不評ふひょうを買かい、Windows 8.1やWindows 10ではスタートボタンが復活ふっかつした。

ネットワーク機能きのうの充実じゅうじつ

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ビジネス分野ぶんやでのLANの普及ふきゅうに対応たいおうし、ネットワーク設定せっていの容易ようい化かを進すすめた。特とくに日本にっぽんでは、ネットワーク機能きのう付つきのWindows for Workgroup 3.11が販売はんばいされず、代替だいたいとしてWindows NT Workstation 3.5が他国たこくの販売はんばい価格かかくと比較ひかくして安価あんかに提供ていきょうされていたが、ごく一部いちぶの先進せんしん的てきなユーザが導入どうにゅうするに留とどまっていた。そういった背景はいけいもあり、Windows 95は大おおきな期待きたいを集あつめた。当初とうしょの戦略せんりゃくとしては、LANはNetBEUIまたはIPX/SPX、WANはパソコン通信つうしん(ホストとしてはMSNの利用りようを想定そうてい)を利用りようすると位置付いちづけていたが、前年ぜんねんの1994年ねん頃ころよりインターネットでWWWの普及ふきゅうに弾はずみが付つき始はじめたことに対応たいおうして、インターネットに必要ひつような通信つうしんプロトコルのTCP/IPを選択せんたくすることもできた。

もっとも、ビル・ゲイツはインターネットの普及ふきゅうはまだ先さきであるとして、パソコン通信つうしんを前提ぜんていとしたネットワークを考かんがえていた。それ故こ、Windows 95の初期しょきバージョンには、インターネット関連かんれんの機能きのうは搭載とうさいされておらず、別売べつうりの「Microsoft Plus!」による拡張かくちょう機能きのうとして、Internet Explorer 2.0（英語えいご版ばんはIE1.0）を提供ていきょうしていた。しかし、ビル・ゲイツはWindows 95発売はつばい後ごすぐに、自分じぶんの判断はんだんの誤あやまりに気きづき、OSR2以降いこうではインターネット関連かんれん機能きのうが標準ひょうじゅん搭載とうさいされるようになった。すなわち、OSR2ではTCP/IPが初期しょき状態じょうたいで選択せんたくされており、Windows 95を使つかえばインターネットに接続せつぞくできるというイメージ戦略せんりゃくも成功せいこうし人気にんきに拍車はくしゃをかけることになった。

Win32 API

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Win32 APIが提供ていきょうされ、高速こうそくな32ビットコードによるプログラムをWindows上じょうで使用しよう可能かのうになった。ただし、Windows 95で実装じっそうされたWin32 API（かつてはWin32cと呼よばれていた）はWindows NTで実装じっそうされていたものと完全かんぜんな互換ごかん性せいはなく、Windows 3.1で実装じっそうされていたもの (Win32s) とも異ことなるものであった。

ファイルI/Oの改善かいぜん

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ファイルI/Oを32ビットプロテクトモードで行おこない、MS-DOSのファイルI/O機能きのうを使用しようせずにファイルI/Oを行おこなえるようになった。これにより、MS-DOSのファイルI/O機能きのうを使用しようしていた以前いぜんのバージョンのWindowsよりファイルI/Oの性能せいのうが向上こうじょうした。なお、スワップファイルへのアクセスに限かぎっては、Windows 3.1の段階だんかいで既すでに32ビットI/Oを実現じつげんしていた。

その他た

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ファイルシステムであるFATを拡張かくちょうし、VFATとしてWindows 3.1では不可能ふかのうであった長ながいファイル名めい（最大さいだい255バイト）が利用りよう可能かのうになった。

プラグアンドプレイによる周辺しゅうへん機器ききの容易よういな増設ぞうせつなど、分わかりやすさを狙ねらった設計せっけいとなっていた。そのため、それまで専門せんもん的てきな知識ちしきを必要ひつようとしたパソコンは誰だれでも手軽てがるに使つかえるものになったと謳うたわれた。

インターネットを使つかってソフトの修正しゅうせいモジュールが配布はいふされるようになったのも大おおきな特徴とくちょうであった（初期しょき版ばんは特とくに修正しゅうせいモジュールが多おおかった）。

ゲームはWindows 3.1にもあったソリティア・マインスイーパのほか、新あらたにWin32sの付属ふぞくサンプルでもあったフリーセルのほかハーツとHover!（その後ごのWindowsには付属ふぞくしていない）が付属ふぞくする。また、マルチメディア機能きのうが強化きょうかされ、後のちにDirectXが提供ていきょうされた。

「DOSプロンプト」から複数ふくすうのMS-DOSアプリケーションを同時どうじに実行じっこうできるだけでなく、Windows 95を終了しゅうりょうせずにリアルモードのMS-DOSを実行じっこうできた。Win16アプリケーションも実行じっこうでき、その場合ばあいは以前いぜんのバージョンのWindowsと同様どうようの動作どうさであった。VFATによる長ながいファイル名めいとファイルの拡張子かくちょうしによるアプリケーションの関連かんれん付づけは不完全ふかんぜんながら下方かほう互換ごかん性せいがあり、Windows 95のファイルシステムをMS-DOSからアクセスできた。また、プロテクトモードのドライバを持もたないデバイスをリアルモードのドライバを使用しようしてWindows 95からアクセスできた。

Windows 95のパッケージ内容ないようはMS-DOS 7.0/7.1とWindows 4.0のセットであり、MS-DOS 7.xを単独たんどくで起動きどうしたりWindows 3.1以前いぜんと同様どうようMS-DOS用ようのメニューソフト（ランチャーソフト）やコマンドラインからWindows 4.0を起動きどうすることも可能かのうである。また、PC-9800シリーズにおいてはMOディスクへのインストールおよびMOディスクからの起動きどうが可能かのうであり、ハードディスクを持もたないWindowsマシンを構築こうちくすることが可能かのうである（PC/AT互換ごかん機きおよび、Windows 98以降いこうでは不可能ふかのうである）。

リリース

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1995年ねん8月がつ25日にちに英語えいご版ばんが12か国こくで先行せんこうして発売はつばいされ、日本語にほんごのベータ版ばんもリリースされていたことから、日本にっぽんでもある程度ていどの情報じょうほうが広ひろまっていた。販売はんばい開始かいしと前後ぜんごして大量たいりょうのテレビコマーシャルが流ながされていたこともあり、日本語にほんご版ばんの発売はつばいされた1995年ねん11月23日にち（勤労感謝きんろうかんしゃの日ひ）の秋葉原あきはばらなどでは、11月23日にちになった瞬間しゅんかんに深夜しんや販売はんばいを始はじめる店みせが多おおく、業界ぎょうかい関係かんけい者しゃや報道陣ほうどうじんを中心ちゅうしんに一種いっしゅのお祭まつり騒さわぎの様相ようそうを呈ていした。この様子ようすはテレビなどで報道ほうどうされ売うり上あげに貢献こうけんした。

Windows 95は先行せんこうしてリリースされていたWindows NT 3.51に比くらべるとUIや機能きのう面めんで進化しんかしているものの安定あんてい性せいや信頼しんらい性せいに劣おとり、技術ぎじゅつ的てきには不完全ふかんぜんなものであった。しかし、従来じゅうらいのWindows 3.1よりも使つかい勝手がってが改良かいりょうされ、Windows NT 3.51よりも高速こうそくで動作どうさし、Windows 95はユーザー・市場いちばのニーズをよく読よんでそれに応こたえるという現実げんじつ的てきな解かいを提供ていきょうし、マーケティングの成功せいこうといえた。

PC/AT互換ごかん機き+Windows 95の組くみ合あわせはデスクトップPCの事実じじつ上じょうの標準ひょうじゅんとなり、PC-9800シリーズ、FM TOWNSなどのx86ベースの独自どくじプラットフォームのパソコンはPC/AT互換ごかん機きに吸収きゅうしゅうされていった。

CD-ROMとフロッピーディスク（DMFフォーマット）の2種類しゅるいのメディアでリリースされた。希望きぼう小売こうり価格かかくは新規しんきインストール用ようの通常つうじょう版ばんで29,800円えん、Windows 3.1、MS-DOS 5.0が対象たいしょうのアップグレード版ばんで13,800円えんであった。

直接的ちょくせつてきな後継こうけいOSとしては、以下いかのものが存在そんざいする。

現在げんざいでは、さまざまな問題もんだい点てんを解決かいけつするために、まったく新あたらしく設計せっけいされたWindows NT系けいのOSが主流しゅりゅうとなっている。

構造こうぞう

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Windows 95は、カーネルモードのモジュールとユーザーモードのモジュールから構成こうせいされている。x86アーキテクチャのリングプロテクションを利用りようすることによって、前者ぜんしゃはリング0、後者こうしゃはリング3で実行じっこうされる。

カーネルモードのモジュールには以下いかのものがある。

これらのモジュールは、32ビットプロテクトモードで実行じっこうされ、Windows 95の動作どうさ中ちゅうにはリアルモードのMS-DOSと置おき換かわる形かたちとなる。このような構造こうぞうの基本きほんは以前いぜんのバージョンのWindowsより引ひき継ついだものであり、Windows 95でにわかに実現じつげんしたものではない。

Windows 95の構造こうぞうを「リアルモードのMS-DOS上じょうでプロテクトモードのWindowsが動作どうさしている」と説明せつめいするのは誤あやまりである。

ユーザーモードのモジュールには以下いかのものがある。

  • Kernel
  • User
  • GDI

これらのモジュールの一部いちぶ（特とくにUserとGDI）は以前いぜんのバージョンのWindowsより引ひき継ついだ16ビットコードで記述きじゅつされており、Win32 APIが使用しようされた時ときも16ビットコードが実行じっこうされることがある。これにより以前いぜんのバージョンのWindowsとの互換ごかん性せいを高たかめメモリの使用しよう量りょうを減少げんしょうさせているが、16ビットコードの問題もんだいがWin32アプリケーションに影響えいきょうを与あたえ、性能せいのうを低下ていかさせることもあった。

Windows 95のVMMは、Win32アプリケーション、MS-DOSアプリケーションに対たいして各かくプロセスに固有こゆうのアドレス空間くうかんを与あたえ、プリエンプティブ・マルチタスクとして実行じっこうする。このため、特定とくていのアプリケーションの問題もんだいによりCPUが占有せんゆうされるトラブルはなくなった。

一方いっぽう、Win16アプリケーションに対たいしては、以前いぜんのバージョンのWindowsと同様どうようにすべてのプロセスに共有きょうゆうアドレス空間くうかんを与あたえ、ノンプリエンプティブ・マルチタスクとして実行じっこうする。これにより、以前いぜんのバージョンのWindowsと互換ごかん性せいを保たもっているが、Win16アプリケーションを使用しようした場合ばあい、以前いぜんのバージョンのWindowsと同様どうようにシステムリソースの制限せいげんやCPUの占有せんゆうによるトラブルが発生はっせいする。ただし、Win16アプリケーション同士どうしのプリエンプションに制限せいげんはあるが、Win16アプリケーションとWin32アプリケーションとのプリエンプションは可能かのうであるため、Win16アプリケーションの問題もんだいによりWin32アプリケーションにCPUが与あたえられなくなることはない。

なお、DLLは上記じょうきのKernel、User、GDIも含ふくめ、Win16アプリケーションと同おなじアドレス空間くうかんを共有きょうゆうする。

マイナーバージョン

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マイナーバージョンは次つぎの6つに分わかれる。

  • 初期しょき版ばん - 内部ないぶバージョンは4.0。
  • SP (Service Pack) 1 - 内部ないぶバージョンは4.0a。初期しょき版ばんにSP1を適用てきようしたもの。※初期しょき版ばんと、このSP1適用てきようのみ単体たんたいパッケージとしても販売はんばいされた。
  • OSR (OEM Service Release) 1 - 内部ないぶバージョンは4.0a。SP1を適用てきようのOEM専用せんよう版ばん。
  • OSR2およびOSR2.1 - 内部ないぶバージョンは4.0b。初期しょき版ばん発売はつばいから1年ねんあまり経たった1996年ねん末すえ頃ごろ、ハードウェアとのセットを条件じょうけんとするOEM専用せんよう版ばん（単体たんたいパッケージでは発売はつばいされず）としてリリース。多数たすうのバグ修正しゅうせいとHDDのDMA転送てんそうのサポート、FAT32（非公式ひこうしき）などの新しん機能きのうが盛もり込こまれ、大おおきな変化へんかが生しょうじた。OSR2.1ではAGPやUSBへの対応たいおうがされた。ただし、Windows 95で利用りよう可能かのうなUSB機器ききはほとんど存在そんざいせず、正式せいしきにはWindows 98（安定あんてい版ばんはSE）まで待またねばならなかった。
  • OSR2.5 - 内部ないぶバージョンは4.0c。1997年ねん頃ころ、ハードウェアセットのOEM専用せんよう版ばんとしてリリース。Internet Explorer 4.0やActive Desktopが統合とうごうされ機能きのう的てきにはWindows 98に近ちかくなっているが、処理しょりが重おもくなっている。誤あやまって「OSR3」と呼よばれることがあった。

初期しょき版ばんおよびOSR1と、OSR2系けいでは、ハードウェア増設ぞうせつ時じの手順てじゅんや画面がめんに違ちがいがあり、OSR2.0リリース以降いこうの各かく周辺しゅうへん機器ききメーカーの取とり扱あつかい説明せつめい書しょでは、操作そうさ方法ほうほうをWindowsのバージョンによって場合ばあい分わけして説明せつめいしているものがある。

また、機能きのう拡張かくちょうパックである「Microsoft Plus! for Windows 95」が別売べつばいされていた。これを利用りようすると、アイコンに使用しようできる色いろ数すうが16色しょくから多色たしょくに増ふえたり、フォントのスムーズ表示ひょうじ機能きのうが拡張かくちょうされたりする。他たに、ディスク圧縮あっしゅくツール、Internet Explorer 2.0（英語えいご版ばんは1.0）などインターネット用ようのツール、アイコン・サウンド・壁紙かべがみのデータ「デスクトップテーマ」、Windows 3D ピンボールが付属ふぞくする。なお、このWindows 3D ピンボールは後ごのWindows NT 4.0からWindows XPまでにおいて、標準ひょうじゅん添付てんぷとなる。

システム要件ようけん

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Windows 95 最小さいしょうハードウェア仕様しよう要求ようきゅう
32 ビット
プロセッサー 486SX 以上いじょう
（2.2GHz以上いじょうのCPUには対応たいおうしない[4]）
物理ぶつりメモリー 8 MB以上いじょう
（12 MB以上いじょうを推奨すいしょう）
ストレージ 75 MB以上いじょう
（インストールする機能きのうによっては、さらに容量ようりょうが必要ひつようとなる場合ばあいがある）
リムーバブルドライブ CD-ROMドライブ、FDDドライブのいずれか
画面がめん解像度かいぞうど 640 x 480

アップグレード版ばんでは、コンピュータにMS-DOS 5.0以上いじょうまたはWindows 3.1がインストールされている必要ひつようがある。インストールされていない場合ばあい、セットアップ中ちゅうにアップグレード元もとのWindowsのフロッピーディスクが要求ようきゅうされる[5]。

旧きゅうバージョンからのアップグレード / アンインストール

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Windows 95には、Windows 3.1からのみアップグレード可能かのう。Windows NTからはアップグレードできない。また、アップグレード時じにシステムファイルを保存ほぞんしていれば、旧きゅうバージョンに戻もどす事こと(アンインストール)ができる。

新あたらしいバージョンへのアップグレード / アンインストール

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Windows 95からはマイナーバージョン (OSR) の有無うむに関かかわらず、Windows 98（Second Editionも含ふくむ）、Windows Me、Windows 2000 Professionalのいずれかにアップグレードする事ことができる。ただし、Windows Meの「Windows 98ユーザー限定げんてい期間きかん限定げんてい特別とくべつパッケージ」（Windows 98/98SEからのアップグレードを前提ぜんていにした低てい価格かかくの専用せんようアップグレードパッケージ）を使用しようしてWindows Meにアップグレードする場合ばあい、事前じぜんにWindows 98のインストールCDを手元てもとに用意よういしておく必要ひつようがある。Windows 95からいきなりWindows XPにはアップグレードできず、その後継こうけいOSであるWindows Vista/7/8にする事ことも当然とうぜんできない（Windows 95からではセットアッププログラム自体じたいが起動きどうしない）。また、上記じょうきのWindowsの内うち、Windows 2000以外いがいのバージョンにアップグレードした場合ばあいは、後あとでそのバージョンをアンインストールして、Windows 95に戻もどす事ことができる。

対応たいおう機種きしゅ

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  • PC/AT互換ごかん機き
  • PC-9800シリーズ（NECからもOEM版ばんを発売はつばい）
  • EPSON PCシリーズ（OSR2はリリースされず。メーカー直販ちょくはんのみで店頭てんとう販売はんばいなし）
  • FM TOWNS[6]（OSR2はリリースされず。メーカー直販ちょくはんのみで店頭てんとう販売はんばいなし）
  • FMR280（OSR2はリリースされず。メーカー直販ちょくはんのみで店頭てんとう販売はんばいなし）

出荷しゅっか・販売はんばい本数ほんすうの推移すいい

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  • 1995年ねん
    • 8月がつ24日にち - 初日しょにち出荷しゅっか40万まん本ほん[7]
    • 8月がつ27日にち - 発売はつばいから4日にちで、北米ほくべいでのパッケージのみで100万まん本ほん販売はんばい[8]。また、全ぜん世界せかいでは400万まん本ほん販売はんばい[9]。
    • 10月17日にち - 700万まん本ほん販売はんばい[10]
    • 11月末すえ - 1000万まん本ほん
    • 12月末すえ - 1853.4万まん本ほん（データクエスト調しらべ、1996年ねん8月がつ発表はっぴょう。出荷しゅっかベース）
  • 1999年ねん3月がつ末すえ - 1億おく9300万まん本ほん

日本語にほんご版ばんについては以下いかの通とおり。

その他た

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  • 標準ひょうじゅんのシステム起動きどう音おんである「The Microsoft Sound」はブライアン・イーノの作曲さっきょく。また終了しゅうりょう時じのサウンドは、Windows 3.1以前いぜんの起動きどう音おんと同おなじもの(tada)が使用しようされている。
  • インストールCDの「Fun Stuff」というフォルダには、"goodtime.avi"と"weezer.avi"の2つのミュージック・ビデオが収録しゅうろくされている。前者ぜんしゃはエディ・ブリケルの"Good Times"、後者こうしゃはウィーザーの"Buddy Holly"である。
  • ネットワーク系けい処理しょりの一部いちぶには、BSD由来ゆらいのものが含ふくまれている。代表だいひょう例れいとしては、FTP.EXEの中なかにBSDライセンス文字もじ列れつが含ふくまれている[16]。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ 『日本にっぽんメディア史し年表ねんぴょう』（2018年ねん1月がつ1日にち、吉川弘文館よしかわこうぶんかん発行はっこう、土屋つちや礼子あやこ著ちょ）278頁ぺーじ。
  2. ^ 日経にっけいパソコン『日経にっけいパソコン用語ようご事典じてん (2009年版ねんばん)』日経にっけいBP社しゃ、2008年ねん10月がつ20日はつか。ISBN 9784822233907。 
  3. ^ ASCII.jp (2010年ねん4月がつ16日にち). “ASCII.jp デジタル用語ようご辞典じてん”. アスキー / KADOKAWA. 2021年ねん7月がつ16日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “Windows protection error in NDIS with a CPU that is faster than 2.1 GHz” (英語えいご). サポート技術ぎじゅつ情報じょうほう. マイクロソフト (2007年ねん1月がつ31日にち). 2014年ねん8月がつ20日はつか時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2008年ねん12月15日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “Upgrading Existing Operating Systems to Windows 95” (英語えいご). サポート技術ぎじゅつ情報じょうほう. マイクロソフト (2006年ねん11月15日にち). 2007年ねん12月25日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2007年ねん12月25日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “FM TOWNSにも、Windows 95が登場とうじょう”. PC Watch (1996年ねん6月がつ10日とおか). 2012年ねん5月がつ6日にち閲覧えつらん。
  7. ^ 脇わき英世ひでよ『Windows入門にゅうもん』岩波書店いわなみしょてん、1995年ねん12月20日にち第だい1刷さつ、1996年ねん1月がつ6日にち第だい3刷さつ、ISBN 4-00-430420-2、v頁ぺーじ。
  8. ^ 『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1995年ねん8月がつ30日にち付づけ夕刊ゆうかん
  9. ^ 『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1995年ねん10月3日にち付づけ
  10. ^ 『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1995年ねん11月22日にち付づけ
  11. ^ 『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1995年ねん11月21日にち付づけ
  12. ^ 『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1995年ねん11月25日にち付づけ朝刊ちょうかん
  13. ^ 『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1995年ねん12月1日にち付づけ
  14. ^ a b 『日経にっけい流通りゅうつう新聞しんぶん』1995年ねん12月5日にち付づけ
  15. ^ 『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1995年ねん12月22日にち付づけ朝刊ちょうかん
  16. ^ “Community Column: Why is Microsoft afraid of the GPL?”. Linux Today (2001年ねん5月がつ4日にち). 2001年ねん8月がつ2日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2001年ねん8月がつ2日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Unauthorized Windows 95, Andrew Schulman, IDG Books, 1994, ISBN 1-56884-305-4
    • 邦訳ほうやく: 『Windows 95 内部ないぶ解析かいせき』 Andrew Schulman 著ちょ, 太田おおた純じゅん 監訳かんやく, ソフトバンク・パブリッシング, 1995年ねん, ISBN 4-89052-768-0

関連かんれん項目こうもく

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ウィキポータル オペレーティングシステム
ポータル オペレーティングシステム

外部がいぶリンク

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9x系けい
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