この項目 こうもく では、Windows NTの設計 せっけい に基 もと づくWindowsについて説明 せつめい しています。Windows NT 3.1からNT 4.0までの製品 せいひん 群 ぐん については「Microsoft Windows NT 」をご覧 らん ください。
Windows NT系 けい (ウィンドウズ エヌティーけい)はマイクロソフト が開発 かいはつ したWindows NT のアーキテクチャ に基 もと づいて製作 せいさく されたオペレーティングシステム (OS) の総称 そうしょう 。遅 おそ くとも Windows 98/98SE /Me のサポートが終了 しゅうりょう した2006年 ねん 以降 いこう から2024年 ねん 現在 げんざい に至 いた る Windows の主流 しゅりゅう 系統 けいとう となっている。MS-DOS を基 もと に拡張 かくちょう ・発展 はってん してきたWindows 9x系 けい とは全 まった く異 こと なった構造 こうぞう をしており、9x系 けい とは分 わ けて考 かんが えるときに、NT系 けい と定義 ていぎ する。
以下 いか のオペレーティングシステムがNT系 けい に該当 がいとう する。なお、発売 はつばい 年 ねん は最初 さいしょ に発売 はつばい された言語 げんご 版 ばん とエディションを記載 きさい する。
NT Ver.
RTM Build
プロダクト名 めい
エディション、および備考 びこう
発売 はつばい 年 ねん
NT 3.1
528
Windows NT 3.1
Workstation (名称 めいしょう はWindows NT), Advanced Server
1993年 ねん
NT 3.5
807
Windows NT 3.5
Workstation, Server
1994年 ねん
NT 3.51
1057
Windows NT 3.51
1995年 ねん
NT 4.0
1381
Windows NT 4.0
Workstation, Server, Server Enterprise Edition, Terminal Server, Embedded
1996年 ねん
NT 5.0
2195
Windows 2000
Professional, Server, Advanced Server, Datacenter Server
2000年 ねん
NT 5.1
?
Windows Server Limited Edition
Advanced Server[1] , Datacenter Server[2]
2001年 ねん
2600
Windows XP
Home, Professional, Media Center, Tablet PC, Starter, Embedded
Windows Fundamentals for Legacy PCs
N/A
2006年 ねん
NT 5.2
3790
Windows Server 2003
Standard, Enterprise, Datacenter, Web, Storage, Small Business Server, Compute Cluster Server
2003年 ねん
Windows XP (64ビット)
64-bit Edition, Professional x64 Edition
2003年 ねん , 2005年 ねん
Windows Home Server
N/A
2007年 ねん
NT 6.0
6000 6001(SP1) 6002(SP2)
Windows Vista
Starter, Home Basic, Home Premium, Business, Enterprise, Ultimate
企業 きぎょう : 2006年 ねん 一般 いっぱん 消費 しょうひ 者 しゃ : 2007年 ねん
6001(SP1) 6002(SP2)
Windows Server 2008
Standard, Enterprise, Datacenter, Web, Foundation, Itanium-based Systems, Storage, Small Business Server
2008年 ねん
NT 6.1
7600 7601(SP1)
Windows 7
Starter, Home Basic, Home Premium, Professional, Enterprise, Ultimate
2009年 ねん -2011年 ねん (DSP版 ばん は2009年 ねん -2017年 ねん )
Windows Server 2008 R2
Standard, Enterprise, Datacenter, Web, Foundation, Itanium-based Systems
Windows MultiPoint Server 2010
N/A
Windows Small Business Server 2011 Standard
N/A
Windows Home Server 2011
N/A
Windows MultiPoint Server 2011
Standard, Premium
Windows Small Business Server 2011 Essentials
N/A
NT 6.2
9200
Windows 8
Windows 8(無印 むじるし (Core)) , Windows 8 Pro, Windows 8 Enterprise, Windows RT
2012年 ねん -2013年 ねん
Windows Server 2012
Datacenter, Standard, Essentials, Foundation, Storage, Hyper-V
Windows MultiPoint Server 2012
Standard, Premium
NT 6.3
9600
Windows 8.1
Windows 8、およびWindows RTのメジャーアップデート
2013年 ねん -2015年 ねん
Windows Server 2012 R2
Datacenter, Standard, Essentials, Foundation, Storage, Hyper-V
NT 6.4
なし
Windows Technical Preview
Home, Pro, Enterprise
2014年 ねん
NT 10.0
10240(1507) 10586(1511) 14393(1607) 15063(1703) 16299(1709) 17134(1803) 17763(1809) 18362(1903) 18363(1909) 19041(2004) 19042(20H2) 19043(21H1) 19044(21H2) 19045(22H2)
Windows 10 Windows 10 Mobile Windows 10 IoT
Home, Pro, Enterprise, Education Mobile, Mobile Enterprise IoT Enterprise, IoT Core,
Pro For Workstations
2015年 ねん -2021年 ねん (DSP版 ばん は2015年 ねん -2022年 ねん )
14393
Windows Server 2016
Standard, Essentials, Datacenter, Storage, Hyper-V
2016年 ねん
17763
Windows Server 2019
Standard, Essentials, Datacenter, Hyper-V
2018年 ねん
20348
Windows Server 2022
Standard, Datacenter
2021年 ねん -現在 げんざい
22000(21H2) 22621(22H2) 22631(23H2)
Windows 11
Home, Pro, Education, Pro For Workstations, Enterprise, IoT Enterprise
クライアント向 む け製品 せいひん とサーバ向 む け製品 せいひん の呼称 こしょう [ 編集 へんしゅう ]
Windows NT系 けい の製品 せいひん の特徴 とくちょう として、大 おお きく分 わ けてクライアント 向 む けの製品 せいひん とサーバ 向 む けの製品 せいひん の2種類 しゅるい 存在 そんざい する。
Windows NTには同 どう バージョン製品 せいひん でクライアント向 む けの「Workstation」とサーバ向 む けの「Server」の2種類 しゅるい がラインナップされている。ただし、Windows NT 3.1だけはクライアント兼 けん サーバの「Windows NT 3.1」と、ドメインコントローラ専用 せんよう のWindows NT Advanced Server 3.1のラインナップだった。
Windows 2000以降 いこう はクライアント向 む けを「Workstation」から「Professional」に呼称 こしょう 変更 へんこう し、Windows XPにおいてもその路線 ろせん を継承 けいしょう した。また、Windows XPにおいては家庭 かてい などでの使用 しよう を前提 ぜんてい に9x系 けい を統合 とうごう した「Home Edition」を新 あら たにラインナップに追加 ついか した。その一方 いっぽう で、Windows 2000 Serverの後継 こうけい となるサーバ版 ばん はItanium /Itanium2 専用 せんよう のWindows Advanced Server/Datacenter Server, Limited Editionを経 へ て、XPに遅 おく れる形 かたち でWindows Server 2003として異 こと なるラインナップの位置付 いちづ けに改 あらた まっている。
マイクロソフトはMS-DOSの後継 こうけい OSとしてOS/2 をIBM と共同 きょうどう 開発 かいはつ しており、1980年代 ねんだい 末 すえ にはOS/2 3.0の開発 かいはつ を主 おも に担当 たんとう していたが、契約 けいやく 関係 かんけい ・開発 かいはつ の進 すす め方 かた 等 とう においてIBM側 がわ としばしば対立 たいりつ 、プロジェクトの進捗 しんちょく が大 おお きく停滞 ていたい する状況 じょうきょう となっていた。
そこでビル・ゲイツ は事態 じたい の打開 だかい 策 さく としてプロジェクトマネージャーを社外 しゃがい に探 さが し、当時 とうじ DEC に在籍 ざいせき していたデヴィッド・カトラー を抜擢 ばってき した。カトラーはDECのVAX マシン用 よう OSであるVMS の開発 かいはつ 者 しゃ として名 な を上 あ げた人物 じんぶつ である。カトラーは当初 とうしょ OS/2 3.0のプロジェクトに参加 さんか したが、難航 なんこう するIBMとの交渉 こうしょう の過程 かてい でOS/2に事実 じじつ 上 じょう 見切 みき りをつけ、後 のち にNTと名付 なづ けられることになる新 しん OS開発 かいはつ を水面 すいめん 下 か で推進 すいしん するようになった。それは彼 かれ がかつてDECで手 て がけたVMSのアーキテクチャを基礎 きそ とする極 きわ めて近代 きんだい 的 てき な構成 こうせい でポータビリティの高 たか いOS[1] であった。
OS/2次期 じき バージョンの開発 かいはつ が遅延 ちえん する中 なか で、マイクロソフトはストップギャップとして80386 搭載 とうさい マシンを主 おも なターゲットとして開発 かいはつ していたWindows 3.0 を1990年 ねん に発売 はつばい する。このWindows 3.0が大 だい ヒットしたことでゲイツは方針 ほうしん を転換 てんかん し、後継 こうけい OSをOS/2ではなく自社 じしゃ オリジナルのWindowsにすることを決意 けつい する。だが、初期 しょき のWindowsは見 み た目 め はGUI ではあったが内部 ないぶ 的 てき には16ビットコードで書 か かれたMS-DOSを土台 どだい としたアプリケーションランチャーの域 いき を出 で るものではなく、また当時 とうじ 未 いま だサポートされていた(そしてPC/ATの搭載 とうさい CPUであったが故 ゆえ にPC市場 いちば の主流 しゅりゅう でもあった)Intel 80286 の機能 きのう 的 てき な制約 せいやく に由来 ゆらい する貧弱 ひんじゃく なメモリ 管理 かんり 機能 きのう 、マルチタスク の不完全 ふかんぜん さ、ネットワーク 機能 きのう の欠落 けつらく など課題 かだい が山積 さんせき していた。
そこでゲイツは、カトラーが開発 かいはつ していたOS/2 3.0→NTを基本 きほん としつつ、それにWindows 3.0である程度 ていど 確立 かくりつ されたGUIシェル[2] を被 かぶ せ、またそこで実装 じっそう されていた16ビットWindows API (Win16) との互換 ごかん 性 せい を持 も たせたOSを自社 じしゃ 開発 かいはつ することとし、1993年 ねん にはNT系 けい 第 だい 一 いち 弾 だん となるWindows NT 3.1の発売 はつばい を果 は たした。
NTは極 きわ めてコンパクトなマイクロカーネル 、サブシステムの概念 がいねん を導入 どうにゅう し、Win32、OS/2、POSIX のサブシステムをユーザ空間 くうかん に配置 はいち した。サブシステムで致命 ちめい 的 てき な問題 もんだい が起 お きてもクラッシュ と呼 よ ばれるシステム全体 ぜんたい の破綻 はたん を起 お こさない、当時 とうじ のPC で動作 どうさ するOSとしては画期的 かっきてき なシステムであった。しかしこの構造 こうぞう は当時 とうじ のPCには負荷 ふか が大 おお きく、結果 けっか として重 おも いOSと評 ひょう されることになる。殊 こと にバージョン3.1リリース時 じ にはプログラムの最適 さいてき 化 か が不十分 ふじゅうぶん であったこともあって当時 とうじ の標準 ひょうじゅん 的 てき なPC環境 かんきょう よりも遙 はる かに過大 かだい なメモリを必要 ひつよう とした[3] ため、「メモリ・イーター」[4] との不名誉 ふめいよ な呼 よ ばれ方 かた をされたこともあった。
当初 とうしょ は重 おも いOSにPC側 がわ の性能 せいのう がついていかず、この新 あたら しいOSをビジネスPC用 よう OSの後継 こうけい にしようというマイクロソフトの目論 もくろ みは失敗 しっぱい した。しかし、NT 3.1、NT 3.5に続 つづ いて発表 はっぴょう した NT 3.51において、時 とき をほぼ同 おな じくしてリリースしたWindows 95をクライアントとしたサーバOS としての性格 せいかく を強調 きょうちょう するマーケティング を行 おこな い[5] 、NetWare の牙城 がじょう であったNOS の市場 いちば に足場 あしば を確保 かくほ することに成功 せいこう した。
バージョンアップを重 かさ ねる際 さい にマイクロカーネル概念 がいねん の一部 いちぶ を放棄 ほうき してWin32サブシステムやグラフィクス・デバイスドライバ の論理 ろんり 層 そう などをカーネル空間 くうかん に展開 てんかい してスループット を向上 こうじょう するなど、重 おも いオペレーティングシステムという汚名 おめい を払拭 ふっしょく するためのいくつもの改修 かいしゅう が行 おこな われた。UNIX でnfs をカーネル 内 うち に実装 じっそう してスループット を向上 こうじょう させる技術 ぎじゅつ を参考 さんこう に、ファイルサーバ としての性能 せいのう 向上 こうじょう を図 はか った。OSI参照 さんしょう モデル に倣 なら ったプロトコルスタック を廃 はい しBSD の単純 たんじゅん かつ高性能 こうせいのう なプロトコルスタックを取 と り入 い れたWinsock 2と新 あたら しいプロトコルスタックの搭載 とうさい はネットワーク性能 せいのう を大幅 おおはば に向上 こうじょう させた[6] 。日々 ひび 進歩 しんぽ するUNIXやBSDは、マイクロソフトにとって欠 か かせぬ教材 きょうざい であったとも言 い えよう。あわせてNTに本格 ほんかく 的 てき に対応 たいおう した新 しん バージョンのVisual C++ がリリースされ、サードパーティー やソフトハウスがNT向 む けアプリケーションの開発 かいはつ を本格 ほんかく 的 てき に行 おこな えるようになった。当時 とうじ 大変 たいへん 人気 にんき のあったMMORPG Diablo が安定 あんてい して動作 どうさ し、TCP/IPによるイントラネット ・インターネット 接続 せつぞく によるネットワークプレイが実現 じつげん できたのは、これらの改修 かいしゅう による。
その後 ご もマイクロソフトはデスクトップ用 よう の業務 ぎょうむ 用 よう OSの後継 こうけい としても売 う り込 こ みを図 はか るが、当時 とうじ Windows 95からサポートが始 はじ まりゲーム市場 いちば で急速 きゅうそく に普及 ふきゅう し始 はじ めていたDirectX の対応 たいおう が不十分 ふじゅうぶん であった[7] こともあって一部 いちぶ のIT プロフェッショナルを除 のぞ いては市場 いちば に浸透 しんとう せず、2000年 ねん にリリースしたWindows 2000においても、技術 ぎじゅつ 者 しゃ の間 あいだ で支持 しじ を得 え るにとどまった。Windows 2000が認 みと められたのは、Windows 9xシリーズのプラグアンドプレイ やACPI 等 ひとし の電源 でんげん 管理 かんり 機能 きのう 、USB への対応 たいおう などユーザビリティ の高 たか い機能 きのう を実装 じっそう したことと、DirectXのサポートやマルチメディア機能 きのう が強化 きょうか されたこと、それにこの頃 ころ にはハードウェア の性能 せいのう がNT系 けい OSの重 おも さを問題 もんだい としない(つまり重 おも たくない)レベルにまで向上 こうじょう していたことによると考 かんが えられる[独自 どくじ 研究 けんきゅう ? ] 。
Windows 2000は業務 ぎょうむ 用 よう のデスクトップOSとして歓迎 かんげい されたが、一般 いっぱん 家庭 かてい 向 む けの市場 いちば でNT系 けい OSが普及 ふきゅう するのは次 つぎ のWindows XPまで待 ま つことになる。Windows XPが発売 はつばい されてからはセキュリティの問題 もんだい が取 と り上 あ げられるようになった。そのため、Windows XPはService Pack 2にてCPUのセキュリティ機能 きのう DEP を利用 りよう したり、インターネットからの攻撃 こうげき にはファイアウォール を標準 ひょうじゅん で搭載 とうさい することとなった。Windows XP Service Pack 2開発 かいはつ 前後 ぜんこう に開発 かいはつ 中 ちゅう であったサーバー用 よう Windowsは予定 よてい よりも遅 おそ くずれることが発表 はっぴょう され、Windows XP Service Pack 2で搭載 とうさい された各 かく セキュリティ保護 ほご 機能 きのう を搭載 とうさい するとともに、Windows 2000のサーバーエディションで問題 もんだい となったIIS のインストール直後 ちょくご に機能 きのう し始 はじ めるといった設計 せっけい が見直 みなお されることとなった。
Windows Vistaは予定 よてい が何 なん 度 ど も変更 へんこう された。変更 へんこう 規模 きぼ の計画 けいかく が大小 だいしょう 含 ふく め幾 いく 度 ど も変更 へんこう されたことに加 くわ えて、従業 じゅうぎょう 員 いん に対 たい するセキュリティ訓練 くんれん のための開発 かいはつ 中断 ちゅうだん 、Windows XP Service Pack 2とWindows Serverの開発 かいはつ があったこと、搭載 とうさい が予定 よてい されている機能 きのう の開発 かいはつ で問題 もんだい が多 おお かったことによる。Windows Vistaは発売 はつばい されると動作 どうさ の重 おも さが問題 もんだい となった。Windows Vistaのサービスパックにて重 おも さへの問題 もんだい が対処 たいしょ されるが、結局 けっきょく 次 じ のWindows 7が発売 はつばい されるまで話題 わだい が収 おさ まることはなかった。Windows Vistaと同 おな じソースコードベースであるWindows Server 2008ではハードウェア仮想 かそう 化 か 機能 きのう であるHyper-V が搭載 とうさい された。Windows 7では、重 おも さに対処 たいしょ する問題 もんだい 、同 おな じソースコードベースであるWindows Server 2008 R2では仮想 かそう 化 か 機能 きのう の更 さら なる対応 たいおう などが行 おこな われた。Windows VistaのバージョンであるNT 6世代 せだい はクライアント版 ばん もサーバー版 ばん も機能 きのう と価格 かかく が異 こと なるバリエーションとなる多 おお くのエディションが登場 とうじょう した。
Windows 7がリリースされた時点 じてん で、既 すで に従来 じゅうらい のスタイラス 操作 そうさ ではなく複数 ふくすう の指 ゆび による画面 がめん 操作 そうさ (マルチタッチ )が可能 かのう で、また一 ひと つのチップで低 てい 消費 しょうひ 電力 でんりょく かつ低 てい 発熱 はつねつ で長時間 ちょうじかん 動作 どうさ 可能 かのう なARMアーキテクチャ が採用 さいよう された小型 こがた 機器 きき のスマートフォン やタブレット が世 よ に出回 でまわ っていた。これを受 う けて、Windows 8ではそれらのデバイスで同様 どうよう に動作 どうさ するように開発 かいはつ が行 おこな われた。Windows 8が完成 かんせい する以前 いぜん 、ARMアーキテクチャに対応 たいおう するWindowsとして既 すで にWindows CE が存在 そんざい していたが、Windows NTとは採用 さいよう 対象 たいしょう となるセグメントの違 ちが いからOSアーキテクチャが異 こと なり、デスクトップアプリケーションやデバイスドライバ用 よう APIの互換 ごかん 性 せい も乏 とぼ しく、そもそもNT用 よう に設計 せっけい されCEでは導入 どうにゅう されていないAPIがあるなど、それらの問題 もんだい に対応 たいおう する必要 ひつよう があった。ARMタブレット向 む けのWindows 8はWindows RTという名称 めいしょう でリリースされた。ARMアーキテクチャにNTカーネルが対応 たいおう することにより、自社 じしゃ のスマートフォン用 よう OSのWindows Phone OSでもバージョン8以降 いこう からNTカーネルが採用 さいよう された。他 た のスマートフォン・タブレット用 よう OSでは一般 いっぱん 的 てき であったアプリケーション販売 はんばい のサービス、SNSサービスや自社 じしゃ のオンラインストレージサービスであるOneDrive等 とう 、自社 じしゃ 他社 たしゃ 問 と わず既 すで に広 ひろ く利用 りよう されているインターネットオンラインサービスに対応 たいおう した。また、Windows 8ではModern UI スタイルアプリケーション(Windowsストアアプリ)の開発 かいはつ ・実行 じっこう 基盤 きばん として、ARMアーキテクチャとx86/x64アーキテクチャとで共通 きょうつう のWindowsランタイム が開発 かいはつ された。Windows 8.1/Windows RT 8.1およびWindows Phone 8.1では、さらにWindowsランタイムおよび開発 かいはつ 環境 かんきょう の統合 とうごう が進 すす められ、互換 ごかん 性 せい が向上 こうじょう した。
Windows 10では、Windowsランタイムの発展 はってん 型 がた であるユニバーサルWindowsプラットフォーム およびユニバーサルWindowsドライバーにより、モバイルやIoTを含 ふく めてすべてのOSのカーネルやコアAPIが統合 とうごう ・共通 きょうつう 化 か された。
Windows NT系 けい が対応 たいおう しているプラットフォーム
ブランド名 めい バージョン
x86
x64
IA-64
Alpha / MIPS
PowerPC
ARM32
ARM64
NT 3.1
対応 たいおう [* 1]
N/A
N/A
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
NT 3.5
対応 たいおう [* 1]
N/A
N/A
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
NT 3.51
対応 たいおう [* 1]
N/A
N/A
対応 たいおう
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
NT 4.0
対応 たいおう [* 1] [* 2]
N/A
N/A
対応 たいおう
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
2000 NT 5.0
対応 たいおう [* 1] [* 2]
N/A
N/A
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
XP (32ビット) NT 5.1
対応 たいおう
N/A
一部 いちぶ [* 3]
非 ひ 対応 たいおう
一部 いちぶ [* 4]
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
XP (64ビット), Server 2003 NT 5.2
一部 いちぶ [* 3]
対応 たいおう
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
Vista, Server 2008 NT 6.0
対応 たいおう
対応 たいおう
一部 いちぶ [* 3]
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
7, Server 2008 R2 NT 6.1
一部 いちぶ [* 5]
対応 たいおう
一部 いちぶ [* 3]
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
8/8.1, Server 2012/2012 R2 NT 6.2/6.3
一部 いちぶ [* 5]
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
一部 いちぶ [* 5]
非 ひ 対応 たいおう
10, Server 2016-2022 NT 10.0.21390 まで
一部 いちぶ [* 5]
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
一部 いちぶ [* 6]
一部 いちぶ [* 7]
11, Server 2025 NT 10.0.21996 から
非 ひ 対応 たいおう
対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
非 ひ 対応 たいおう
対応 たいおう [* 8]
^ a b c d e PC-9800シリーズを含 ふく む
^ a b SGI Visual Workstation 320/540を含 ふく む
^ a b c d サーバのみ、クライアント向 む けは非 ひ 対応 たいおう
^ 初期 しょき の Xbox 360 用 よう のソフトウェア開発 かいはつ 環境 かんきょう として提供 ていきょう
^ a b c d クライアントのみ、サーバ向 む けは非 ひ 対応 たいおう
^ モバイルおよびエンベデッド向 む けの一部 いちぶ のみ、デスクトップおよびサーバ向 む けは非 ひ 対応 たいおう
^ サーバー向 む けは非 ひ 対応 たいおう 。ただし、Microsoft社外 しゃがい には非公開 ひこうかい のものが存在 そんざい する。[8]
^ Windows Serverは2025からARM64に対応 たいおう 。
3.x以前 いぜん ならびに9x系 けい のWindowsではx86アーキテクチャ に絞 しぼ って設計 せっけい されたが、Windows NTについては開発 かいはつ 当初 とうしょ から様々 さまざま なCPUアーキテクチャで動作 どうさ させることを考慮 こうりょ しており、カーネルは移植 いしょく 性 せい が高 たか い設計 せっけい となっている。
NT 3.1と3.5では、PC-9800シリーズ 用 もちい およびFMRシリーズ 用 よう を含 ふく む32ビットのx86(IA-32 )版 ばん 、MIPS Rシリーズ版 ばん とAlpha 版 はん がリリースされた。これらはARC アーキテクチャのワークステーションで動作 どうさ するもので、x86版 はん においてもBOOT.INIの記法 きほう や「システムパーティション」、「ブートパーティション」といった起動 きどう 関係 かんけい の用語 ようご などに影響 えいきょう を与 あた えている。また、NT 3.51と4.0ではPowerPC 版 はん もリリースされ、PowerPCを搭載 とうさい したIBM のThinkPad Power Seriesでも動作 どうさ した。このほか、Clipperアーキテクチャ (英語 えいご 版 ばん ) とSPARC に移植 いしょく されたが、リリースされなかった[9] [10] 。
Windows 2000 (NT 5.0) ではAlpha版 ばん の開発 かいはつ は行 おこな われたもののβ べーた 3で開発 かいはつ が中止 ちゅうし されたため発売 はつばい には至 いた らず、製品 せいひん 版 ばん ではデータセンターエディションにIA-64 版 はん をリリースした以外 いがい はインテル・アーキテクチャ系 けい のみの提供 ていきょう となった。Windows Server 2008 R2 (NT 6.1)では、IA-32に非 ひ 対応 たいおう となった[11] と同時 どうじ にIA-64への対応 たいおう を終了 しゅうりょう することが明 あき らかとなっている[12] 。
後 のち にマイクロソフトがXbox 360 でPowerPCを採用 さいよう した際 さい 、搭載 とうさい されるOSはPowerPC版 ばん Windows NTの資産 しさん を利用 りよう したのではないかとの憶測 おくそく が流 なが れたが、マイクロソフトはこれを否定 ひてい し、x86を採用 さいよう したXbox初代 しょだい のOSを新 あら たにPowerPCに移植 いしょく したものであるとしている[13] 。Xbox 360の開発 かいはつ 環境 かんきょう として、PowerPC G5 を搭載 とうさい するApple 製 せい Power Mac にPowerPC用 よう に新 あら たに移植 いしょく されたWindows XP (NT 5.1) が搭載 とうさい されているが、市販 しはん はされていない。
Windows RT はタブレットコンピュータ に多 おお く採用 さいよう されているARMアーキテクチャ でNTカーネルが動作 どうさ するように開発 かいはつ されたものである。
2016年 ねん 12月、ARM64 への対応 たいおう が発表 はっぴょう された[14] 。
Windows NTのコアであるNT Executiveは、セキュリティ に対 たい して非常 ひじょう に厳 きび しい設計 せっけい が行 おこな われている。カーネルから提供 ていきょう されるオブジェクトは基本 きほん 的 てき にセキュリティ記述 きじゅつ 子 こ を伴 ともな っており、利用 りよう するユーザーによってアクセス権 けん が細 こま かく設定 せってい されている。XPユーザーではあまり見 み かけないであろうが、それ以前 いぜん のバージョンのNT系列 けいれつ OSではファイルにアクセス権 けん を非常 ひじょう にこと細 こま かに設定 せってい できる。XPではエクスプローラーからではなく、コマンドプロンプト からCACLSコマンドでアクセス権 けん を設定 せってい する。なお、Professionalでは簡易 かんい ファイル共有 きょうゆう を停止 ていし することにより、2000以前 いぜん と同様 どうよう のセキュリティ設定 せってい タブがGUIで利用 りよう 可能 かのう になる。
下位 かい 基盤 きばん として頑強 がんきょう なセキュリティを持 も つNTだが、Windows 95のシェルや機能 きのう を移植 いしょく された際 さい に9xとの互換 ごかん 性 せい の問題 もんだい からそれらのセキュリティの存在 そんざい を無視 むし する実装 じっそう を行 おこな ったことによりユーザーは管理 かんり 者 しゃ (Administrator)権限 けんげん でログオン していないと作業 さぎょう しづらいといった問題 もんだい が生 しょう じた。限定 げんてい された権限 けんげん での動作 どうさ を考慮 こうりょ していないアプリケーションの問題 もんだい 等 とう 、利用 りよう する上 じょう で不都合 ふつごう が多々 たた あった。
このような経緯 けいい から、Windows NT系列 けいれつ 、特 とく に2000からXPにかけてはユーザー(特 とく に個人 こじん や小規模 しょうきぼ なネットワーク環境 かんきょう で使 つか っているユーザー)はAdministrators権限 けんげん でログオンしていることがほとんどである。これはUNIX でいえばroot でログオンしっぱなしの状態 じょうたい であり、非常 ひじょう に深刻 しんこく な脆弱 ぜいじゃく 性 せい をもたらす。なぜなら、あらゆるオブジェクトにアクセス可能 かのう であり、たとえばシステムファイルの書 か き換 か えを阻 はば むものは何 なに もないからである。これによりワーム ほかウイルス が侵入 しんにゅう する隙 すき を作 つく ってしまい、たかだか電子 でんし メール に添付 てんぷ してある実行 じっこう ファイルを開 ひら いてしまっただけで悲惨 ひさん な結果 けっか を招 まね くことがある。この様 よう な問題 もんだい に対 たい しては、新 あたら しいユーザーを作 つく りそのユーザーにはPower UserないしUser権限 けんげん のみを与 あた えるという方法 ほうほう がある。新 あたら しいソフトウェアをインストールできないといった問題 もんだい が生 しょう じることもあるが、NT本来 ほんらい の頑強 がんきょう なセキュリティを利用 りよう できるというメリットに比 くら べればさほど大 おお きな問題 もんだい はない。これに加 くわ え、必要 ひつよう なときのみ管理 かんり 者 しゃ 権限 けんげん (Administrators)を得 え る手段 しゅだん として、「別 べつ ユーザとして実行 じっこう 」(Windows 2000より)、「高速 こうそく ユーザ切 き り替 か え」(Windows XPより)、「ユーザーアカウント制御 せいぎょ (UAC)」(Windows Vistaより)などの策 さく が講 こう じられている。
なお、NT Executiveはオブジェクトを作成 さくせい する際 さい にセキュリティ記述 きじゅつ 子 こ にNULL を指定 してい できる。これはWindows NT系 けい OSの最大 さいだい のセキュリティホール である。なぜなら、セキュリティ記述 きじゅつ 子 こ がないオブジェクトは誰 だれ でもアクセスできるからである。たとえば名前 なまえ 付 つ きイベントオブジェクトであれば誰 だれ でもそのイベントを叩 たた いてイベントを発生 はっせい させることが可能 かのう であるし、名前 なまえ 付 つ きパイプ などであれば勝手 かって にオープンして勝手 かって なデータを流 なが し込 こ むといったことが可能 かのう となってしまう。
Windows 2000アーキテクチャのブロックダイアグラム
ユーザーモードには、ユーザーが利用 りよう するアプリケーションやWindowsのサブシステム、システムプロセスの一部 いちぶ が配置 はいち されるメモリ領域 りょういき を言 い う。ユーザーモードの権限 けんげん のもとでは、ハードウェアやカーネルモードプロセス、カーネルモードにあるメモリへのアクセスはできない。
各 かく アプリケーションの実行 じっこう 環境 かんきょう を提供 ていきょう する。
Windows XPを含 ふく めそれ以降 いこう の64ビット版 ばん では、Win64サブシステムが基本 きほん となる。Win32サブシステムはWOW64 機能 きのう を用 もち いて実装 じっそう される。
Windows NT系 けい の基本 きほん 的 てき なサブシステムである。
従来 じゅうらい のMS-DOS/Windows 3.1系列 けいれつ のソフトウェアを動作 どうさ させるためのサブシステムであり、WoW (Win16 on Win32)機能 きのう により互換 ごかん 性 せい を保 たも つようになっている。
Vista以降 いこう では英語 えいご 版 ばん 相当 そうとう の機能 きのう は提供 ていきょう されているが、日本語 にほんご 版 ばん 独自 どくじ の機能 きのう は提供 ていきょう されていない[15] 。
厳密 げんみつ に言 い うとサブシステムの本体 ほんたい は仮想 かそう 86モード 、286プロテクトモード、386プロテクトモードをハンドリングする仮想 かそう マシンモニタNTVDM (NT Virtual DOS Machine) で、WOWはNTVDMがトラップしたWin16 API呼 よ び出 だ しをWin32 APIに呼 よ び変 か えを行 おこな うグループログラムである。NTVDMは16ビットDOSシステムコールとWin16 APIを動作 どうさ させることに特 とく 化 か した実装 じっそう となっており、例 たと えばVESA VGA BIOSなどはサポートしていない[16] 。このことは初期 しょき のDOS+Windows環境 かんきょう の下 した でDOSアプリケーションとWindowsアプリケーションを共 とも に利用 りよう していたユーザーがNTへ乗 の り換 か える際 さい に大 おお きな壁 かべ となった。
すべての64ビットWindowsでWin16サブシステムは搭載 とうさい されていない。特 とく にx64の場合 ばあい 、Longモード 、つまり64ビット命令 めいれい セットが利用 りよう 可能 かのう な状態 じょうたい での動作 どうさ 時 じ に、16ビット命令 めいれい セットの動作 どうさ に必要 ひつよう な仮想 かそう 86モード がサポートされなくなったという事情 じじょう もある。
初期 しょき のOS/2 プログラムを動作 どうさ させるためのサブシステムである。セキュリティ面 めん からこのサブシステムは停止 ていし することが望 のぞ ましいとされる。Windows XPおよびWindows Server 2003以降 いこう ではサポートされていない[17] 。
POSIX 互換 ごかん のサービスを提供 ていきょう するためのサブシステムである。米国 べいこく 政府 せいふ に納入 のうにゅう するためにこのサブシステムを実装 じっそう しなければならなかったとされ、あまり積極 せっきょく 的 てき に利用 りよう されなかった。OS/2サブシステムと同 おな じく、Windows XPおよびWindows Server 2003以降 いこう ではサポートされておらず、次 つぎ に述 の べるInterixサブシステムに取 と って代 か わっている。
POSIX 互換 ごかん のサービスを提供 ていきょう するためのサブシステムである。Windows NT標準 ひょうじゅん のPOSIXサブシステムの不備 ふび を解消 かいしょう するため、Softway Systems社 しゃ (1999年 ねん 9月 がつ 17日 にち 、Microsoft社 しゃ に吸収 きゅうしゅう 合併 がっぺい )が開発 かいはつ したOpenNT を起源 きげん とする。後 のち にUnix ライクな環境 かんきょう を提供 ていきょう するServices for UNIX に標準 ひょうじゅん 搭載 とうさい され、Windows NT系 けい OS にネイティブで高 こう 品質 ひんしつ なPOSIX 環境 かんきょう が提供 ていきょう されることとなった。Windows Vistaの上位 じょうい パッケージやWindows Server 2003よりSUA (Sub-system for UNIX-Based Applications) として標準 ひょうじゅん 搭載 とうさい される。Windows NTに依存 いぞん した部分 ぶぶん がいくつか存在 そんざい し、コンパイル する際 さい にソースコード の書 か き換 か えが必要 ひつよう となることがある。惜 お しまれつつもWindows 8.1 / Windows Server 2012 R2よりInterixサブシステムは廃止 はいし された。代替 だいたい 手段 しゅだん としてHyper-V を利用 りよう した仮想 かそう Unix環境 かんきょう 、もしくはCygwin の利用 りよう が推奨 すいしょう されている。
Windows Subsystem for Linuxとして2016年 ねん 3月 がつ に発表 はっぴょう されたネイティブLinux レイヤーを提供 ていきょう するサブシステムである。Linuxカーネルのシステムコール をNTカーネルのシステムコールに変換 へんかん することによりLinuxアプリケーションのネイティブ動作 どうさ を実現 じつげん している。Interixサブシステムではソースコードの修正 しゅうせい やInterix用 よう にコンパイルを行 おこな う必要 ひつよう があったが、Subsystem for Linux ではUbuntu Linuxとバイナリレベルでの互換 ごかん 性 せい を実現 じつげん しているため、Ubuntuでビルドしたバイナリをそのまま実行 じっこう できる。bashやEmacsなどUnix/Linuxのソフトウェアが利用 りよう 可能 かのう となる。
カーネルモードには、NT Executiveやカーネル、各 かく デバイスドライバが配置 はいち されるメモリ領域 りょういき を言 い う。カーネルモードにおかれるプロセスには、ユーザーモードに存在 そんざい した各種 かくしゅ の制限 せいげん はない。
Cache Manager
Memory Managerに一部 いちぶ 機能 きのう は依存 いぞん するが、I/Oのパフォーマンス管理 かんり をする。
Configuration Manager
レジストリを管理 かんり するコンポーネント。
I/O Manager
ハードウェアデバイスに依存 いぞん しないI/Oを提供 ていきょう し、I/Oを管理 かんり する。
Security Reference Monitor
サブシステムのセキュリティの管理 かんり やACLを通 とお してオブジェクトやリソースへのアクセスの制御 せいぎょ 、ユーザアカウントやログオンセッション管理 かんり を取 と り仕切 しき るコンポーネント。
IPC Manager
プロセス間 あいだ 通信 つうしん を管理 かんり するコンポーネント。
Process Manager
プロセスやスレッドの管理 かんり をするコンポーネント。
PnP Manager
プラグアンドプレイを管理 かんり するコンポーネント。
Power Management
CPUやその他 た ハードウェアの電源 でんげん 管理 かんり をするコンポーネント。
Window Manager/GDI
ウィンドウ管理 かんり やグラフィックを行 おこな う。
Object Manager
サブシステムとシステムコールがWindowsのリソースへのアクセスを管理 かんり する。
Local Procedure Call
プロセス間 あいだ 通信 つうしん の接続 せつぞく を提供 ていきょう する。サブシステムとの通信 つうしん に利用 りよう される。またRPCのローカル転送 てんそう でも用 もち いられる。
Memory Manager
メモリや仮想 かそう メモリの管理 かんり をするコンポーネント。
NTカーネルはNT ExecutiveとHALの中間 ちゅうかん にある。NT 5.2までは幾 いく つかのNTカーネルが存在 そんざい したが、Windows Vistaからはntoskrnl.exe に統一 とういつ された。
ntoskrnl.exe - 標準 ひょうじゅん 的 てき なPC
ntkrnlpa.exe - 標準 ひょうじゅん 的 てき なPC(32ビットWindowsのみ。PAE が有効 ゆうこう なときのみ。)
ntkrnlmp.exe - マルチプロセッサPC
ntkrpamp.exe - マルチプロセッサPC(PAEが有効 ゆうこう なときのみ。)
等 ひとし 、幾 いく つか実装 じっそう が分 わ かれていた。
Hardware Abstraction Layer [ 編集 へんしゅう ]
HALを除 のぞ くカーネルモードで動作 どうさ するプログラムをハードウェアから分離 ぶんり する層 そう である。カーネルとの分離 ぶんり が理想 りそう だが、HALはカーネルと共存 きょうぞん 関係 かんけい にある。また、極 ごく 僅 わず かのx86用 よう の命令 めいれい が含 ふく まれている(カーネルでエミュレートされる)。NTカーネルとHALは独立 どくりつ しておらず、NTカーネルがハードウェアに直接 ちょくせつ アクセスを行 おこな うこともあったが、Windows VistaからNTカーネルとHALの依存 いぞん 関係 かんけい は無 な くなり、hal.dllに統一 とういつ された。
hal.dll - 標準 ひょうじゅん 的 てき なPC
halaacpi.dll - APIC ACPI PC
halacpi.dll - ACPI PC
halapic.dll - APIC PC
halmacpi.dll - マルチプロセッサACPI PC
halmps.dll - マルチプロセッサPC
halsp.dll - Compaq SystemPro
halborg.dll - Sillicon Graphics Workstation
等 ひとし 、幾 いく つかのHALが存在 そんざい していた。HALはOSインストール時 じ に自動的 じどうてき に選択 せんたく される。
NT系列 けいれつ のOSは当初 とうしょ より従来 じゅうらい のWindows 9x系 けい には見 み られない「サービス」という概念 がいねん を採用 さいよう している。基本 きほん 的 てき にはUNIX のデーモン とそれらをコントロールする体系 たいけい (RC )を統合 とうごう したものである。サブシステムと似 に ているが必 かなら ずしもカーネルと密 みつ に連携 れんけい を取 と る必要 ひつよう はない点 てん が異 こと なっており、マイクロカーネルにおけるサーバプログラムも含 ふく まれている。サーバ プログラム、クライアント プログラム、セキュリティ 管理 かんり 、プロトコル スタック、デバイスドライバ、ファイルシステム、仮想 かそう マシンマネージャ等 とう は全部 ぜんぶ サービスとして構成 こうせい されている。
サービスとしてシステムに組 く み込 こ まれているモジュール群 ぐん は標準 ひょうじゅん 状態 じょうたい で100を超 こ えるが、そのうち常時 じょうじ 稼動 かどう しているサービスは20–30個 こ であり、全 ぜん サービスが常 つね に起動 きどう しているわけではない。
サービスのメリットは、オペレーティングシステムの構成 こうせい 要素 ようそ をモジュール化 か し運用 うんよう 上 じょう 必要 ひつよう なサービスを精査 せいさ して管理 かんり することで、セキュリティを向上 こうじょう させリソース の無駄 むだ を排除 はいじょ しシステムのパフォーマンスを高 たか められることなどである。
サービスは、特定 とくてい のユーザーのもとで動作 どうさ する。一般 いっぱん 的 てき には、サービス用 よう として用意 ようい された次 つぎ のユーザーのいずれかを用 もち いる[18] 。なお、LocalSystem以外 いがい はWindows XPで新設 しんせつ された。
LocalService
下 した 2つに当 あ てはまらないほとんどのサービスに適 てき する。
NetworkService
Windowsネットワークへのアクセスの際 さい 、コンピュータ自身 じしん のアカウントで認証 にんしょう を受 う けられる点 てん がLocalServiceと異 こと なる(この点 てん 、LocalServiceでは権限 けんげん の低 ひく い匿名 とくめい アクセスとなる)。
LocalSystem
ユーザーモードにおいて最 もっと も強力 きょうりょく なSYSTEM権限 けんげん のもと動作 どうさ する。システム全体 ぜんたい に影響 えいきょう を与 あた えるようなサービスで使用 しよう する。
それ以外 いがい のユーザー権限 けんげん を割 わ り当 あ てることも可能 かのう である。これには、サービスがアクセスできる範囲 はんい を限定 げんてい しセキュリティを高 たか める効果 こうか がある。例 たと えば、不 ふ 特定 とくてい 多数 たすう からアクセスが予想 よそう されるサービスに特定 とくてい のディレクトリへのみアクセスを許可 きょか し、それ以外 いがい は不 ふ 許可 きょか にしたとする。こうすることにより読 よ み取 と られたくないファイルへのアクセスが抑制 よくせい できる。これらの管理 かんり 権限 けんげん の管理 かんり は各種 かくしゅ 資源 しげん が持 も つアクセス制御 せいぎょ リスト への適切 てきせつ な編集 へんしゅう が必要 ひつよう である。
サービスの管理 かんり をWindows NT 4.0までは「コントロールパネル」で、Windows 2000以降 いこう では「サービスマネージャ」によって行 おこな える。NT 4.0まではNTサービスという名称 めいしょう であり、Windows 2000からWindowsサービスに名称 めいしょう が変更 へんこう された。
ユーザーやシステムからハードウェアへのI/Oをそのハードウェア固有 こゆう の機能 きのう から抽象 ちゅうしょう 化 か するものと、システムサービスを提供 ていきょう するものと両方 りょうほう ある。64ビット版 ばん Windowsでは、セキュリティと動作 どうさ の安定 あんてい 性 せい 向上 こうじょう のため[19] 原則 げんそく としてデバイスドライバの署名 しょめい が必須 ひっす とされている[20] 。NT 4.0まではWindows NTカーネル モードドライバが使 つか われ、Windows 2000以降 いこう はWindows Driver Model が使 つか われている。WDMはWindows 98やWindows Meでも同 おな じソースコードでドライバが開発 かいはつ できるように作 つく られている。
32ビット版 ばん (x86) と64ビット版 ばん (x64/IA-64) では、CPUやメモリの制約 せいやく が異 こと なる[21] 。
CPUやメモリの制約 せいやく
制約 せいやく
x86
x64
全 ぜん 仮想 かそう アドレス空間 くうかん
4GB
16TB / 256TB(注 ちゅう 8)
32ビットプロセスごとの仮想 かそう アドレス空間 くうかん
2GB / 3GB(注 ちゅう 1)
2GB / 4GB(注 ちゅう 2)
64ビットプロセスごとの仮想 かそう アドレス空間 くうかん
N/A
8TB / 128TB(注 ちゅう 8)
Paged Pool(カーネルメモリ)
470MB / 650MB(注 ちゅう 3) / 2GB(注 ちゅう 4)
128GB / 384GB(注 ちゅう 7) / 15.5TB(注 ちゅう 8)
Non-Paged Pool(カーネルメモリ)
256MB / 128MB(注 ちゅう 5) / 2GB(注 ちゅう 4)
128GB / 16TB(注 ちゅう 8)
システムキャッシュ
512MB / 432MB(注 ちゅう 5) / 960MB(注 ちゅう 6) / 2GB(注 ちゅう 4)
1TB / 16TB(注 ちゅう 8)
Windows XP での上限 じょうげん 物理 ぶつり メモリ
4GB
128GB
Windows XPでの上限 じょうげん CPU数 すう
2
2
注 ちゅう 1 - アプリケーションが /LARGEADDRESSAWARE オプションをつけてコンパイルし、OSの起動 きどう オプションとして /3GB スイッチを boot.ini に追加 ついか した場合 ばあい
注 ちゅう 2 - アプリケーションが /LARGEADDRESSAWARE オプションをつけてコンパイルされている場合 ばあい
注 ちゅう 3 - Windows Server 2003 SP1 の場合 ばあい
注 ちゅう 4 - Windows Vista 以降 いこう の場合 ばあい
注 ちゅう 5 - OSの起動 きどう オプションとして /3GB スイッチを boot.ini に追加 ついか した場合 ばあい
注 ちゅう 6 - LargeSystemCacheレジストリを1に設定 せってい した場合 ばあい
注 ちゅう 7 - Windows 8 以降 いこう の場合 ばあい
注 ちゅう 8 - Windows 8.1 以降 いこう の場合 ばあい
32ビット Windows において、Windows 2000 Professional 、Windows XP、Windows Vista や Windows 7 、Windows 8 など、パソコン向 む けのOSでは4GB(実際 じっさい は約 やく 3.2GBまで)が上限 じょうげん 物理 ぶつり メモリとなっているが[22] [23] 、Windows Server ではエディションによっては 128GB まで使 つか える。また、Address Windowing Extensions を使 つか うと4GBよりも大 おお きなメモリにアクセスできる。さらに、Physical Address Extension を使 つか い、OSの管理 かんり 下 か にない4GBよりも大 おお きなメモリに直接 ちょくせつ アクセスしてしまうソフトウェアも存在 そんざい する。[24]
パソコン
モバイル
サーバー
組 く み込 こ み用 よう
関連 かんれん 項目 こうもく