紙 かみ テープ上 うえ に記録 きろく されたプログラム
情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ (じょうほうぎじゅつ、英 えい : information technology、IT )とは、コンピュータ を使 つか ってあらゆる種類 しゅるい の電子 でんし 的 てき なデータ や情報 じょうほう を作成 さくせい 、処理 しょり 、保存 ほぞん 、取得 しゅとく 、交換 こうかん することである[1] [2] 。ITは一般 いっぱん 的 てき に、業務 ぎょうむ 運用 うんよう (英語 えいご 版 ばん ) の文脈 ぶんみゃく の中 なか で用 もち いられ、個人 こじん 的 てき な用途 ようと や娯楽 ごらく のための技術 ぎじゅつ (英語 えいご 版 ばん ) とは異 こと なる[3] 。
ITは、通信 つうしん を含 ふく めた概念 がいねん である情報 じょうほう 通信 つうしん 技術 ぎじゅつ (ICT) の一部 いちぶ であると見 み なされる。また、情報 じょうほう システム (ITシステム)とは一般 いっぱん に、限 かぎ られたIT技術 ぎじゅつ 者 しゃ のグループによって運営 うんえい されるコンピュータシステムおよび通信 つうしん システム(英語 えいご 版 ばん ) のことである [独自 どくじ 研究 けんきゅう ? ] 。
紀元前 きげんぜん 3000年 ねん 頃 ごろ にメソポタミア のシュメール 人 ひと が文字 もじ を発明 はつめい して以来 いらい 、人 ひと は情報 じょうほう を蓄積 ちくせき 、取得 しゅとく 、操作 そうさ 、そして伝達 でんたつ してきた[4] 。しかし、現在 げんざい の意味 いみ での情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ (information technology ) という言葉 ことば が初 はじ めて登場 とうじょう したのは、1958年 ねん にハーバード・ビジネス・レビュー に掲載 けいさい された論文 ろんぶん である。著者 ちょしゃ のHarold J. Leavitt and Thomas L. Whislerは、『この新 あたら しい技術 ぎじゅつ には、まだ単一 たんいつ の確立 かくりつ された名前 なまえ がない。我々 われわれ はそれを情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ と呼 よ ぶことにする。』と述 の べている。彼 かれ らの定義 ていぎ は3つのカテゴリー、すなわち「処理 しょり のための技術 ぎじゅつ 」「意思 いし 決定 けってい への統計 とうけい 的 てき および数学 すうがく 的 てき 手法 しゅほう の適用 てきよう 」「コンピュータプログラムによる高次 こうじ 思考 しこう のシミュレーション」から構成 こうせい される[5] 。
この用語 ようご は、一般 いっぱん 的 てき にコンピュータとコンピュータネットワーク の同義語 どうぎご として使用 しよう されるが、テレビ や電話 でんわ などの他 ほか の情報 じょうほう 配信 はいしん 技術 ぎじゅつ も含 ふく まれる。コンピュータハードウェア ・ソフトウェア 、電子 でんし 機器 きき 、半導体 はんどうたい 、インターネット 、通信 つうしん 機器 きき 、電子 でんし 商取引 しょうとりひき など、経済 けいざい の中 なか で見 み られるいくつかの製品 せいひん やサービスはITに関連付 かんれんづ けられている[6] [注釈 ちゅうしゃく 1] 。
ITの発展 はってん には、使用 しよう されている記憶 きおく および処理 しょり 技術 ぎじゅつ に基 もと づいて、前 ぜん 機械 きかい 式 しき (紀元前 きげんぜん 3000年 ねん - 紀元 きげん 後 ご 1450年 ねん )、機械 きかい 式 しき (1450年 ねん -1840年 ねん )、電気 でんき 機械 きかい 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) (1840年 ねん - 1940年 ねん )、および電子 でんし 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) (1940年 ねん - 現在 げんざい )の4つの段階 だんかい に区別 くべつ することができる[4] 。この記事 きじ では、最 もっと も新 あたら しい期間 きかん (電子 でんし 式 しき )に焦点 しょうてん を当 あ てている。
コンピュータ技術 ぎじゅつ の歴史 れきし [ 編集 へんしゅう ]
ミュンヘン のドイツ博物館 はくぶつかん に展示 てんじ されているZuse Z3 のレプリカ。Zuse Z3は最初 さいしょ のプログラマブル・コンピュータである。
これはアンティキティラ島 とう の近海 きんかい で沈没 ちんぼつ 船 せん から発見 はっけん された機械 きかい で、紀元前 きげんぜん 1世紀 せいき にさかのぼる最初 さいしょ の機械 きかい 式 しき アナログコンピュータとされている。
計算 けいさん を補助 ほじょ する機械 きかい は何 なん 千 せん 年 ねん も前 まえ から使 つか われており、おそらく最初 さいしょ はタリー・スティック (英語 えいご 版 ばん ) のような形 かたち であった。一般 いっぱん 的 てき に知 し られている最古 さいこ の機械 きかい 式 しき アナログコンピュータ は、紀元前 きげんぜん 1世紀 せいき 初頭 しょとう に作 つく られたアンティキティラ島 とう の機械 きかい であり、最古 さいこ の歯車 はぐるま 式 しき 機構 きこう であると考 かんが えられている。ヨーロッパ では、16世紀 せいき になるまでこれに匹敵 ひってき する歯車 はぐるま 式 しき 装置 そうち は登場 とうじょう しなかったが、1645年 ねん 、四則 しそく 演算 えんざん が可能 かのう な機械 きかい 式 しき 計算 けいさん 機 き が初 はじ めて製作 せいさく された。
リレー や真空 しんくう 管 かん のいずれかを使 つか った電子 でんし 計算 けいさん 機 き が登場 とうじょう したのは1940年代 ねんだい 初頭 しょとう である。1941年 ねん に完成 かんせい した電気 でんき 機械 きかい 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) のZuse Z3 は、世界 せかい 初 はつ のプログラム可能 かのう なコンピュータであり、現代 げんだい の基準 きじゅん で完全 かんぜん な計算 けいさん 機 き といえる最初 さいしょ の機械 きかい の一 ひと つであった。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 なか 、ドイツのメッセージを解読 かいどく するために、最初 さいしょ の電子 でんし 式 しき デジタル コンピュータとしてColossus (コロッサス)が開発 かいはつ された。これは、プログラム可能 かのう ではあったが汎用 はんよう 性 せい はなく、単一 たんいつ のタスクを実行 じっこう するために設計 せっけい されていた。また、プログラムをメモリーに保存 ほぞん する機能 きのう もなく、プラグとスイッチを使 つか って内部 ないぶ の配線 はいせん を変更 へんこう してプログラミングを行 おこな った。現代 げんだい の電子 でんし 式 しき デジタル・プログラム内蔵 ないぞう 方式 ほうしき コンピュータ の先駆 さきが けとなったのは、1948年 ねん 6月 がつ 21日 にち に最初 さいしょ のプログラムを実行 じっこう したマンチェスター・ベイビー であった[11] 。
1940年代 ねんだい 後半 こうはん にベル研究所 けんきゅうじょ でトランジスタ が開発 かいはつ されたことで、消費 しょうひ 電力 でんりょく を大幅 おおはば に削減 さくげん した新 しん 世代 せだい のコンピュータを設計 せっけい できるようになった。最初 さいしょ の市販 しはん されたプログラム内蔵 ないぞう 式 しき コンピュータFerranti Mark I は、4,050個 こ の真空 しんくう 管 かん を使用 しよう し、消費 しょうひ 電力 でんりょく は25キロワットであった。これと比較 ひかく し、マンチェスター大学 だいがく で開発 かいはつ され、1953年 ねん 11月 がつ までに稼働 かどう していた最初 さいしょ のトランジスタ式 しき コンピュータ は、最終 さいしゅう 的 てき にわずか150ワットしか消費 しょうひ しなかった[12] 。
半導体 はんどうたい 技術 ぎじゅつ における他 た のいくつかの飛躍 ひやく 的 てき な進歩 しんぽ には、1959年 ねん にテキサス・インスツルメンツ 社 しゃ のジャック・キルビー とフェアチャイルド・セミコンダクター 社 しゃ のロバート・ノイス によって発明 はつめい された集積 しゅうせき 回路 かいろ (IC)、1959年 ねん にベル研究所 けんきゅうじょ のモハメド・アタラ (英語 えいご 版 ばん ) とダウォン・カーン によって発明 はつめい された金属 きんぞく 酸化 さんか 膜 まく 半導体 はんどうたい 電界 でんかい 効果 こうか トランジスタ (MOSFET)、1971年 ねん にインテル 社 しゃ のテッド・ホフ 、フェデリコ・ファジン 、嶋 しま 正利 まさとし 、スタンレー・メイザー によって発明 はつめい されたマイクロプロセッサ があった。これらの重要 じゅうよう な発明 はつめい によって、1970年代 ねんだい にはパーソナルコンピュータ (PC)が開発 かいはつ され、そして情報 じょうほう 通信 つうしん 技術 ぎじゅつ (ICT)の誕生 たんじょう へとつながった[13] 。
電子 でんし データ処理 しょり [ 編集 へんしゅう ]
Ferranti Mark I コンピュータのロジックボード
初期 しょき のコンピュータ では、データ (英語 えいご 版 ばん ) を表現 ひょうげん するためにパンチテープ が使 つか われていた。
Colossus に代表 だいひょう される初期 しょき の電子 でんし 計算 けいさん 機 き では、データを一連 いちれん の穴 あな で表 あらわ した長 ちょう 尺 しゃく の用紙 ようし であるパンチテープ を使用 しよう していたが、現在 げんざい ではその技術 ぎじゅつ は廃 すた れている。現在 げんざい のコンピュータに使 つか われている電子 でんし データストレージは、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 ちゅう にレーダー 信号 しんごう の混乱 こんらん を除去 じょきょ するために開発 かいはつ された遅延 ちえん 線 せん メモリー にさかのぼり、その最初 さいしょ の実用 じつよう 的 てき な用途 ようと が水銀 すいぎん 遅延 ちえん 線 せん だった。最初 さいしょ のランダムアクセス 方式 ほうしき のデジタル記憶 きおく 装置 そうち は、標準 ひょうじゅん 的 てき な陰極線 いんきょくせん 管 かん をベースにしたウィリアムズ管 かん であった[16] 。しかし、これらの装置 そうち や遅延 ちえん 線 せん メモリーに保存 ほぞん された情報 じょうほう は揮発 きはつ 性 せい であり、継続 けいぞく 的 てき にリフレッシュしなければならないため、電源 でんげん を切 き ると失 うしな われてしまった。不揮発 ふきはつ 性 せい のコンピュータストレージの最初 さいしょ の形式 けいしき は、1932年 ねん に発明 はつめい され[17] 、世界 せかい 初 はつ の市販 しはん 汎用 はんよう 電子 でんし 計算 けいさん 機 き であるFerranti Mark 1 で採用 さいよう された磁気 じき ドラム であった[18] 。
1956年 ねん 、IBM 社 しゃ は、305 RAMAC コンピュータシステムの構成 こうせい 部分 ぶぶん として、最初 さいしょ のハードディスクドライブ を発表 はっぴょう した[19] :6 。今日 きょう 、ほとんどのデジタルデータは、ハードディスクに磁気 じき 的 てき に、またはCD-ROM などのメディアに光学 こうがく 的 てき に保存 ほぞん されている[20] :4–5 。2002年 ねん まではほとんどの情報 じょうほう がアナログデバイス (英語 えいご 版 ばん ) に保存 ほぞん されていたが、この年 とし にデジタルストレージの容量 ようりょう が初 はじ めてアナログを超 こ えた。2007年 ねん の時点 じてん で、世界中 せかいじゅう に保存 ほぞん されているデータのほぼ約 やく 94%がデジタルで保存 ほぞん されていた[21] 。52%がハードディスク、28%が光学 こうがく デバイス、11%がデジタル磁気 じき テープである。1986年 ねん には3エクサバイト (1018 B; ギガバイト<GB>の10億 おく 倍 ばい ) 以下 いか だった世界 せかい 的 てき な電子 でんし 機器 きき の記憶 きおく 容量 ようりょう は、2007年 ねん には295エクサバイトに増加 ぞうか し[22] 、約 やく 3年 ねん ごとに倍増 ばいぞう していると推定 すいてい されている[23] 。
データベース管理 かんり システム (DMS) は、大量 たいりょう のデータを正確 せいかく かつ迅速 じんそく に保存 ほぞん および検索 けんさく するという問題 もんだい に対処 たいしょ するため、1960年代 ねんだい に登場 とうじょう した。初期 しょき のそのようなシステムとしては、IBMのInformation Management System (IMS)があり、50年 ねん 以上 いじょう 経 た った今 いま でも広 ひろ く展開 てんかい されている[25] 。IMSはデータを階層 かいそう 的 てき に格納 かくのう するが、1970年代 ねんだい にテッド・コッド は、集合 しゅうごう 論 ろん と述語 じゅつご 論理 ろんり をベースに、テーブル・行 ぎょう ・列 れつ という使 つか い慣 な れた概念 がいねん を用 もち いた新 あたら しいリレーショナル・ストレージ・モデルを提案 ていあん した。1981年 ねん に、市販 しはん 用 よう として初 はつ のリレーショナルデータベース管理 かんり システム (RDBMS) はオラクル 社 しゃ から発表 はっぴょう された。
すべてのDMSは、複数 ふくすう の構成 こうせい 要素 ようそ から作 つく られており、格納 かくのう されているデータの整合 せいごう 性 せい を維持 いじ しながら、多 おお くの利用 りよう 者 しゃ が同時 どうじ にアクセスできるようになっている[27] 。そしてすべてのデータベースでは、格納 かくのう されているデータの構造 こうぞう (データベース・スキーマ )が、データそのものとは別 べつ に定義 ていぎ され、格納 かくのう されている点 てん で共通 きょうつう している。
近年 きんねん 、拡張 かくちょう 可能 かのう なマーク付 づ け言語 げんご (extensible markup language; XML) が、データ表現 ひょうげん の一般 いっぱん 的 てき なフォーマットになった。XMLデータは通常 つうじょう のファイルシステム に保存 ほぞん することもできるが、「長年 ながねん の理論 りろん 的 てき および実践 じっせん 的 てき な努力 どりょく によって検証 けんしょう された堅牢 けんろう な実装 じっそう 」を利用 りよう するために通常 つうじょう 、リレーショナルデータベース に保持 ほじ される。文書 ぶんしょ 記述 きじゅつ 言語 げんご (Standard Generalized Markup Language; SGML) を発展 はってん させたXMLのテキストベースの構造 こうぞう は、機械 きかい にも人 ひと にも読 よ めるという利点 りてん がある。
リレーショナルデータベースモデル では、関係 かんけい 代数 だいすう (リレーショナル代数 だいすう )に基 もと づいて、プログラミング言語 げんご に依存 いぞん しない構造 こうぞう 化 か 照会 しょうかい 言語 げんご (Structured Query Language; SQL) が導入 どうにゅう された。
「データ (英語 えいご 版 ばん ) 」と「情報 じょうほう (information)」という言葉 ことば は同義 どうぎ ではない。保存 ほぞん されているものはすべて「データ」であるが、それが整理 せいり されて意味 いみ のある形 かたち で提示 ていじ された場合 ばあい にのみ「情報 じょうほう 」となる[30] :1–9 。世界中 せかいじゅう のデジタルデータのほとんどは構造 こうぞう 化 か されておらず、単一 たんいつ の組織 そしき の中 なか でもさまざまな異 こと なる物理 ぶつり 的 てき 形式 けいしき で保存 ほぞん されている[注釈 ちゅうしゃく 2] 。データウェアハウスは、これらの異種 いしゅ の情報 じょうほう 源 げん を統合 とうごう するために、1980年代 ねんだい に発展 はってん した。データウェアハウス は一般 いっぱん 的 てき に、インターネットなどの外部 がいぶ 情報 じょうほう 源 げん を含 ふく むさまざまな情報 じょうほう 源 げん から抽出 ちゅうしゅつ したデータが含 ふく まれており、意思 いし 決定 けってい 支援 しえん システム (DSS) での使用 しよう を容易 ようい にするように編成 へんせい されている[32] :4–6 。
バージニア州 しゅう アレキサンドリアにあるIBMカード保管 ほかん 倉庫 そうこ (1959年 ねん )。これは連邦 れんぽう 政府 せいふ がパンチカードを保管 ほかん していた場所 ばしょ である。
データ伝送 でんそう には、送信 そうしん 、伝播 でんぱ 、受信 じゅしん の3つの側面 そくめん がある。これは、情報 じょうほう を下流 かりゅう に向 む かって一方 いっぽう 的 てき に送信 そうしん する「放送 ほうそう 」と、上流 じょうりゅう と下流 かりゅう に双方向 そうほうこう のチャネルを使用 しよう する「通信 つうしん 」に大別 たいべつ することができる[22] 。
XMLは、2000年代 ねんだい 初頭 しょとう からデータ交換 こうかん の手段 しゅだん として次第 しだい に採用 さいよう されるようになった。特 とく にSOAP などのウェブ指向 しこう プロトコル に含 ふく まれるような機械 きかい 指向 しこう の対話 たいわ では、『データ伝送 でんそう 中 ちゅう (data-in-transit )...データ保存 ほぞん 中 ちゅう (data-at-rest ) ではない』とやり取 と りされる。
ヒルベルトとロペスは、指数 しすう 関数 かんすう 的 てき な技術 ぎじゅつ 変化 へんか (ムーアの法則 ほうそく の一 ひと つ)を指摘 してき した[22] 。1986年 ねん から2007年 ねん の間 あいだ に、一人 ひとり 当 あ たりの情報 じょうほう を計算 けいさん する機械 きかい のアプリケーションに特 とく 化 か した能力 のうりょく は約 やく 14カ月 かげつ ごとに倍増 ばいぞう した。同 おな じ20年間 ねんかん で、世界 せかい の汎用 はんよう コンピュータの一人 ひとり 当 あ たりの記憶 きおく 容量 ようりょう は18カ月 かげつ ごとに倍増 ばいぞう した。一人 ひとり 当 あ たりの世界 せかい の通信 つうしん 容量 ようりょう は34カ月 かげつ ごとに倍増 ばいぞう した。一人 ひとり 当 あ たりの世界 せかい の記憶 きおく 容量 ようりょう は倍増 ばいぞう するのに約 やく 40カ月 かげつ を要 よう した(3年 ねん ごと)。一人 ひとり 当 あ たりの同 どう 報 ほう 情報 じょうほう は12.3年 ねん ごとに倍増 ばいぞう した。
世界中 せかいじゅう で、日々 ひび 膨大 ぼうだい な量 りょう のデータが蓄積 ちくせき されているが、分析 ぶんせき して効果 こうか 的 てき に提示 ていじ できない限 かぎ りは、そのデータは本質 ほんしつ 的 てき に「訪 おとず れるのも間遠 まどお なデータアーカイブ」という「データの墓場 はかば 」に帰 き する。1980年代 ねんだい 後半 こうはん 、この問題 もんだい に対処 たいしょ するためにデータマイニング の分野 ぶんや 、つまり「大量 たいりょう のデータから興味深 きょうみぶか いパターンや知識 ちしき を発見 はっけん するプロセス」が登場 とうじょう した。
学術 がくじゅつ 的 てき な視点 してん [ 編集 へんしゅう ]
計算 けいさん 機 き 協会 きょうかい (ACM)は学術 がくじゅつ 的 てき な観点 かんてん から、ITを『ビジネス、政府 せいふ 、医療 いりょう 、学校 がっこう 、その他 た の種類 しゅるい の組織 そしき におけるコンピュータテクノロジーのニーズに応 こた えるための準備 じゅんび をする学部 がくぶ 課程 かてい の教科 きょうか 課程 かてい 。.... ITスペシャリストは、組織 そしき に適 てき したハードウェアやソフトウェア製品 せいひん を選択 せんたく し、それらの製品 せいひん を組織 そしき のニーズおよび情報 じょうほう 基盤 きばん と統合 とうごう し、組織 そしき のコンピュータ利用 りよう 者 しゃ のためにそれらのアプリケーションをインストール、カスタマイズ、保守 ほしゅ する責任 せきにん を負 お う。』と定義 ていぎ している[38] 。
IT分野 ぶんや の学位 がくい (理学 りがく 士 し ・准 じゅん 学士 がくし )は、他 た の計算 けいさん 機 き 科学 かがく (コンピュータサイエンス)の学位 がくい と似 に ている。実際 じっさい 、同 おな じ基礎 きそ レベルのコースを持 も つことは多 おお くある。計算 けいさん 機 き 科学 かがく 課程 かてい は理論 りろん と設計 せっけい に重点 じゅうてん を置 お く傾向 けいこう があるが、IT課程 かてい は、現代 げんだい のビジネスと利用 りよう 者 しゃ のニーズを支援 しえん するため、技術 ぎじゅつ ソリューションの実用 じつよう 化 か に関 かん する専門 せんもん 知識 ちしき を卒業生 そつぎょうせい に身 み につけさせるように構成 こうせい されている。
商業 しょうぎょう ・雇用 こよう 面 めん での視点 してん [ 編集 へんしゅう ]
IT分野 ぶんや の企業 きぎょう は、しばしば「IT業界 ぎょうかい 」や「IT産業 さんぎょう 」としてまとめて語 かた られる[39] [40] [41] 。これらの称呼 しょうこ は時 とき には誤解 ごかい を招 まね く可能 かのう 性 せい があり、消費 しょうひ 者 しゃ 向 む けの技術 ぎじゅつ やソフトウェアを販売 はんばい し一般 いっぱん 的 てき に大 だい 規模 きぼ な営利 えいり 事業 じぎょう である「テクノロジー企業 きぎょう 」と誤解 ごかい してはならない。また、ビジネスの観点 かんてん から見 み ると、IT部門 ぶもん はほとんどの場合 ばあい 、「コストセンター」であることにも注意 ちゅうい を要 よう する。コストセンターは、企業 きぎょう 内 ない で利益 りえき や収入 しゅうにゅう の流 なが れを生 う み出 だ すのではなく、経費 けいひ または「コスト」を発生 はっせい させる部門 ぶもん やスタッフのことである。現代 げんだい のビジネスでは、日常 にちじょう 業務 ぎょうむ をテクノロジーに大 おお きく依存 いぞん しているため、ビジネスをより効率 こうりつ 的 てき に進 すす めるためのテクノロジーをカバーするために委 ゆだ ねられた費用 ひよう は、通常 つうじょう 、「ビジネスを行 おこな うための単 たん なるコスト」と見 み なされる。IT部門 ぶもん は、最高 さいこう 幹部 かんぶ から資金 しきん が割 わ り当 あ てられて、その予算 よさん 内 ない で望 のぞ ましい成果 せいか 物 ぶつ を達成 たっせい するよう努 つと めなければならない。政府 せいふ と民間 みんかん 企業 きぎょう では資金 しきん 調達 ちょうたつ の仕組 しく みが異 こと なる可能 かのう 性 せい があるが、原則 げんそく は多 おお かれ少 すく なかれ同 おな じである。これは、自動 じどう 化 か や人工 じんこう 知能 ちのう (Artificial Intelligence; AI)への関心 かんしん が急速 きゅうそく に高 たか まっている理由 りゆう として見過 みす ごされがちであるが、より少 すく ない労力 ろうりょく でより多 おお くのことを行 おこな うという絶 た え間 ま ないプレッシャーが、大 だい 企業 きぎょう で少 すく なくとも一部 いちぶ の小 しょう 業務 ぎょうむ を自動 じどう 化 か して制御 せいぎょ する道 みち を開 ひら いている。
現在 げんざい 多 おお くの企業 きぎょう は、コンピュータ、ネットワーク、およびその他 た の技術 ぎじゅつ 分野 ぶんや を管理 かんり するIT部門 ぶもん を持 も っている。企業 きぎょう はまた、BizOpsや業務 ぎょうむ 運用 うんよう 部門 ぶもん を通 つう じて、ITをビジネスの成果 せいか および意思 いし 決定 けってい と統合 とうごう しようと努 つと めてきた[42] 。
米国 べいこく の情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ 協会 きょうかい (英語 えいご 版 ばん ) (ITAA) は、ビジネスの観点 かんてん から、ITを『コンピュータベースの情報 じょうほう システムの研究 けんきゅう 、設計 せっけい 、開発 かいはつ 、アプリケーション、実装 じっそう 、サポート、または管理 かんり 』と定義 ていぎ している[43] [要 よう ページ番号 ばんごう ] 。この分野 ぶんや で働 はたら く人々 ひとびと の責任 せきにん には、ネットワーク管理 かんり 、ソフトウェアの開発 かいはつ とインストール、ハードウェアとソフトウェアの保守 ほしゅ ・更新 こうしん ・交換 こうかん などの組織 そしき の技術 ぎじゅつ ライフサイクルの計画 けいかく および管理 かんり が含 ふく まれる。
情報 じょうほう サービス とは、情報 じょうほう ブローカー(英語 えいご 版 ばん ) だけでなく、営利 えいり 企業 きぎょう が提供 ていきょう するさまざまなIT関連 かんれん サービスを総称 そうしょう したものである[44] [45] [46] 。
米国 べいこく におけるコンピュータシステム
設計 せっけい および
関連 かんれん サービスの
雇用 こよう 分布 ぶんぷ (2011
年 ねん )
[47]
米国 べいこく におけるコンピュータシステムおよび
設計 せっけい 関連 かんれん サービス
産業 さんぎょう の
雇用 こよう 者 しゃ 数 すう (
単位 たんい : 1000
人 にん )(1990 - 2011
年 ねん )
[47]
米国 べいこく のコンピュータシステム
設計 せっけい および
関連 かんれん サービスにおける
職業 しょくぎょう 別 べつ 成長 せいちょう 率 りつ および
賃金 ちんぎん (2010 - 2020
年 ねん )
[47]
米国 べいこく のコンピュータシステム
設計 せっけい および
関連 かんれん サービスの
特定 とくてい 職種 しょくしゅ における
雇用 こよう の
変化 へんか 率 りつ の
予測 よそく (2010 - 2020
年 ねん )
[47]
米国 べいこく の
特定 とくてい 産業 さんぎょう における
生産 せいさん 高 だか および
雇用 こよう の
年 とし 平均 へいきん 変化 へんか 率 りつ の
予測 よそく (2010 - 2020
年 ねん )
[47]
倫理 りんり 的 てき 視点 してん [ 編集 へんしゅう ]
情報 じょうほう 倫理 りんり の分野 ぶんや は、1940年代 ねんだい に数学 すうがく 者 しゃ ノーバート・ウィーナー によって確立 かくりつ された[48] :9 。情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ の利用 りよう に伴 ともな う倫理 りんり 的 てき 問題 もんだい には次 つぎ のような例 れい がある[49] :20–21 。
著作 ちょさく 権 けん 者 しゃ の許可 きょか を得 え ずにファイルをダウンロードし保存 ほぞん することによる著作 ちょさく 権 けん の侵害 しんがい
雇用 こよう 者 しゃ による、従業 じゅうぎょう 員 いん の電子 でんし メールやその他 た のインターネット利用 りよう の監視 かんし
メッセージングシステムを悪用 あくよう したスパミング (英語 えいご 版 ばん ) (例 れい : 迷惑 めいわく メール )
ハッカー によるオンラインデータベースの不正 ふせい アクセス
ウェブサイト上 じょう にクッキー (通信 つうしん の追跡 ついせき 手法 しゅほう )やスパイウェア (悪意 あくい のあるソフトウェア)を設置 せっち した利用 りよう 者 しゃ のオンライン活動 かつどう の監 かん 視 し や、情報 じょうほう ブローカーによる利用 りよう
参照 さんしょう 項目 こうもく [ 編集 へんしゅう ]
IT周辺 しゅうへん 技術 ぎじゅつ [ 編集 へんしゅう ]
学問 がくもん 領域 りょういき [ 編集 へんしゅう ]
^ 後 のち に「IT」という用語 ようご がより広 ひろ く使 つか われるようになったことについて、Kearyは次 つぎ のようにコメントしている。『当初 とうしょ の用途 ようと である「情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ (information technology; IT)」は、データの保存 ほぞん ・検索 けんさく ・処理 しょり ・配布 はいふ という広大 こうだい な分野 ぶんや に応用 おうよう される技術 ぎじゅつ の融合 ゆうごう を表 あらわ すのに適 てき していた。この有用 ゆうよう な概念的 がいねんてき 用語 ようご は、その後 ご 、大 おお いに役立 やくだ つと言 い われるものに変 か えられたが、定義 ていぎ を強化 きょうか することはなかった。ITという用語 ようご は、あらゆる機能 きのう 、規律 きりつ 、役職 やくしょく の名称 めいしょう に適用 てきよう するには実質 じっしつ を欠 か いている。』
^ 「形式 けいしき (format)」とは、文字 もじ エンコード方式 ほうしき など、保存 ほぞん されたデータの物理 ぶつり 的 てき 特性 とくせい を指 さ し、「構造 こうぞう (unstructured)」は、そのデータの構成 こうせい を表 あらわ す。
^ e-words IT用語 ようご 辞典 じてん
^ Daintith, John, ed. (2009), “IT” , A Dictionary of Physics , Oxford University Press, ISBN 9780199233991 , http://www.oxfordreference.com/views/ENTRY.html?subview=Main&entry=t83.e1592 2012年 ねん 8月 がつ 1日 にち 閲覧 えつらん 。 (要 よう 購読 こうどく 契約 けいやく ) .
^ “Free on-line dictionary of computing (FOLDOC) ”. 2013年 ねん 4月 がつ 15日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2013年 ねん 2月 がつ 9日 にち 閲覧 えつらん 。
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