バルト三さん国こく（ばるとさんごく）は、バルト海ばるとかい東岸とうがんにあるエストニア、ラトビア、リトアニアの三さん国こくを示しめします。

国くに

エストニア バルト三さん国こくの中なかで最もっとも北きたにあり、長ながい海岸かいがん線せんと多おおくの島々しまじま、豊ゆたかな緑みどりがある。

ラトビア バルト三さん国こくの中なかで真まん中なかに位置いちする国くにで、森林しんりん・湖沼こしょう・河川かせんなどの自然しぜんが多おおく、プロテスタントが多おおい国くに。

リトアニア 今こん急速きゅうそくに経済けいざいが発達はったつしている国くにでバルト三さん国こくの中なかで最もっとも面積めんせきが広ひろく、多おおくの湖みずうみや湿地しっち帯たいがある。

都市とし

首都しゅと

ビリニュスを流ながれるネリス川かわ

• 59.43722222222224.7451　タリン​　 　 ​
• 56.947524.1069444444442　リガ​　 　 ​
• 54.68722222222225.283　ビリニュス​　 　 ​

知しる

歴史れきし

バルト三さん国こくはそれぞれ別べつの歴史れきしを歩あゆんできたため、三さん国こくをまとめて解説かいせつするのは難むずかしい。

エストニアはフィンランドと同おなじ民族みんぞくで、他た民族みんぞくの侵攻しんこうをたびたび受うけてきた土地とちである。13世紀せいきになってデンマークが支配しはい、16世紀せいきになってスウェーデンの支配しはいへと変かわる。18世紀せいき、大だい北方ほっぽう戦争せんそうの結果けっかロシア帝国ていこく領りょうとなる。

ラトビアは13世紀せいき、リヴォニア帯剣たいけん騎士きし団だん（1237年ねんドイツ騎士きし団だんに吸収きゅうしゅう）に征服せいふくされその常軌じょうきを逸いっした暴力ぼうりょく行為こういにより先住民せんじゅうみん族ぞくであるリーヴ人じんはバルト人じんと同化どうかした。これ以降いこう、当とう地域ちいきはドイツ騎士きし団だん・リトアニア・ポーランドの支配しはいを受うける。16世紀せいきのリヴォニア戦争せんそうで南部なんぶがクールラント公国こうこくとして分割ぶんかつされると、北部ほくぶラトビアも17世紀せいきに入はいってスウェーデン領りょうとなった。この地域ちいきも18世紀せいき、大だい北方ほっぽう戦争せんそうなどの影響えいきょうでロシア帝国ていこく領りょうとなる。

リトアニアはリトアニア大公たいこう国こくとして繁栄はんえいしていた。当時とうじ非ひキリスト国こくだったリトアニアは度々たびたびドイツ騎士きし団だんの侵攻しんこうを受うけており、14世紀せいき後半こうはんに耐たえかねた当とう国くにはキリスト教きりすときょうを受うけ入いれた。この時ときポーランドと同盟どうめいを組くんだが、1430年ねん以降いこうポーランドと同君どうくん連合れんごうと化かし、ポーランドに吸収きゅうしゅうされていった。そして1569年ねん、ポーランド・リトアニア共和きょうわ国こくが成立せいりつするとリトアニア人じんの独立どくりつ国家こっかはなくなった。1795年ねんの第だい三さん次じポーランド分割ぶんかつによって土地とちのほとんどはロシア帝国ていこく領りょうとなる。