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二面(フタオモテ)とは？ 意味や使い方 - コトバンク

二に面めん（読よみ）フタオモテ

デジタル大辞泉だいじせん 「二に面めん」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご

ふた‐おもて【二に面めん／▽両面りょうめん】

１ 表ひょうと裏うらの二ふたつの面めん。うらおもて。
「時雨しぐれふる児こ手しゅ柏かしわこのてがしはの―とてもかくても濡るる袖そでかな」〈新しん千載せんざい・雑ざつ上じょう〉
２ 表裏ひょうりのある心しん。ふたごころ。
「それは―にて、心しんねぢけたる人ひとにたとへし忌きみ言ことなり」〈読・春雨はるさめ・血ちかたびら〉

ふた‐おも【二に面めん／▽両面りょうめん】

「ふたおもて」に同おなじ。
「奈良なら山さんの児こ手しゅ柏かしわこのてかしはの―にかにもかくにも佞人ねいじんかだひとが伴ばんとも」〈万まん・三さん八はち三さん六ろく〉

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精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 「二に面めん」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご

ふた‐おもて【二に面めん・両面りょうめん・双そう面めん】

  1. 〘 名詞めいし 〙
  2. ① 表面ひょうめんと裏面りめんの二ふたつの面めん。うらとおもて。ふたおも。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「時雨しぐれふる児こ手しゅ柏かしわの二におもてとにもかくにもぬるる袖そで哉〈土御門つちみかど院いん〉」(出典しゅってん：新しん千載せんざい和歌集わかしゅう（1359）雑ざつ上じょう・一いち八はち〇六ろく)
  3. ② 二心ふたごころがあること。ふたごころ。ふたおも。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「それは二におもてにて、心しんねぢけたる人ひとにたとへし忌きこと也」(出典しゅってん：読本とくほん・春雨はるさめ物語ものがたり（1808）血ちかたびら)
  4. ③ ( 双そう面めん ) 浄瑠璃じょうるり・歌舞伎かぶき所作事しょさごとの演出えんしゅつの一ひとつ。二人ふたりの人物じんぶつが同どう一いち姿すがたで現あらわれ、のち一方いっぽうが亡霊ぼうれいや変化へんか(へんげ)の正体しょうたいを現げんわすというもの。能のう「二人静ふたりしずか(ふたりしずか)」による。安永やすなが四よん年ねん（一いち七なな七なな五ご）江戸えど中村なかむら座ざ初演しょえんの「垣かき衣ころも恋こい写絵うつしえ(しのぶぐさこいのうつしえ)」（常磐津ときわづ。初はつ世よ河竹かわたけ新しん七なな作さく）で形式けいしきを整ととのえ、天明てんめい四よん年ねん（一いち七なな八はち四よん）大だい坂角ばんかくの芝居しばいで「隅田川すみだがわ続ぞく俤おもかげ(すみだがわごにちのおもかげ)」の大切たいせつの浄瑠璃じょうるりとなった。現存げんそん曲きょくでは、「両りょう顔かお月がつ姿すがた絵え(ふたおもてつきのすがたえ)」がある。

に‐めん【二に面めん】

  1. 〘 名詞めいし 〙
  2. ① 二ふたつの面めん。また、物ものなどの二ふたつの側がわ。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「呉ご公こう二に面めん 一いち面めん、桐きり、白しろ、在ざい赤あか紫むらさき綾あや山形やまがた、押金銅どう裁物たちもの鳳おおとり鸚並雲形くもがた緑みどり」(出典しゅってん：西大寺さいだいじ資財しざい流りゅう記帳きちょう‐宝亀ほうき一いち一いち年ねん（780）一いち二に月がつ二に五ご日にち)
  3. ② 物事ものごとなどの二ふたつの側面そくめん、観点かんてん。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「このころの人ひとの歌うたざま、二に面めんに分わかれたり」(出典しゅってん：無名むめい抄しょう（1211頃ごろ）)
  4. ③ 二に番目ばんめの面めん。特とくに新聞紙しんぶんしの第だい二に面めん。一般いっぱんに、国内こくないの政治せいじ、経済けいざいが扱あつかわれている。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「新聞しんぶんを一いち枚まい出だして〈略りゃく〉披(ひろ)げて二に面めん(メン)の電報でんぽう欄らんを指さした」(出典しゅってん：酒さけ中日ちゅうにち記き（1902）〈国木田独歩くにきだどっぽ〉五ご月がつ八はち日にち)

ふた‐おも【二に面めん・両面りょうめん】

  1. 〘 名詞めいし 〙 ＝ふたおもて（二に面めん）①②
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「奈良なら山さんの児こ手しゅ柏かしわ(このてがしわ)の両面りょうめん(ふたおも)にかにもかくにも佞人ねいじんのとも」(出典しゅってん：万葉集まんようしゅう（８Ｃ後ご）一いち六ろく・三さん八はち三さん六ろく)

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［日本酒にほんしゅ・本格ほんかく焼酎しょうちゅう・泡盛あわもり］銘柄めいがらコレクション 「二に面めん」の解説かいせつ

ふたも【二に面めん】

岡山おかやまの日本酒にほんしゅ。酒さけ名めいは、所在地しょざいちの古称こしょう「二に面めんごおり」にちなみ命名めいめい。大だい吟醸ぎんじょう酒しゅ、純じゅん米べい吟醸ぎんじょう酒しゅ、吟醸ぎんじょう酒しゅ、純じゅん米べい酒しゅ、本ほん醸造じょうぞう酒しゅ、普通ふつう酒しゅがある。平成へいせい7年ねん(1995)岡山おかやま県けん杜氏とうじ自じ醸品評ひんぴょう会かいで40年ねん連続れんぞく優等ゆうとう賞しょう受賞じゅしょうの功績こうせきが認みとめられ、県下けんか初はつの鳳凰ほうおう賞しょう受賞じゅしょう。原料げんりょう米まいは山田やまだ錦にしき、アケボノ。仕込しこみ水すいは足守川あしもりがわの伏流ふくりゅう水すい。蔵元くらもとの「板野いたの酒造しゅぞう本店ほんてん」は明治めいじ3年ねん(1870)創業そうぎょう。所在地しょざいちは岡山おかやま市し北きた区く大井おおい。

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歌舞伎かぶき・浄瑠璃じょうるり外題げだいよみかた辞典じてん 「二に面めん」の解説かいせつ

二に面めん
(通称つうしょう)
ふたおもて

歌舞伎かぶき・浄瑠璃じょうるりの外題げだい。
元もとの外題げだい
二面ふたおもて在ざい姿すがた絵え
初演しょえん
文化ぶんか13.9(江戸えど・河原崎かわらざき座ざ)

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デジタル大辞泉だいじせんプラス 「二に面めん」の解説かいせつ

二に面めん(ふたも)

岡山おかやま県けん、株式会社かぶしきがいしゃ板野いたの酒造しゅぞう本店ほんてんの製造せいぞうする日本酒にほんしゅ。大だい吟醸ぎんじょう酒しゅ、純じゅん米べい吟醸ぎんじょう酒しゅなどのほか、古こ酒さけや生酒きざけがある。

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