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端株(ハカブ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

端株はかぶみ)ハカブ

デジタル大辞泉だいじせん端株はかぶ」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

は‐かぶ【端株はかぶ

商法しょうほうで、株式かぶしき配当はいとう株式かぶしき分割ぶんかつ株式かぶしき併合へいごうなどによってしょうじる、1かぶたない株式かぶしきのことであったが、平成へいせい18ねん(2006)5がつ施行しこう会社かいしゃほうにより廃止はいしされ、それまで端株はかぶ制度せいど並存へいそんしていた単元たんげんかぶ制度せいど一本いっぽんされた。

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん端株はかぶ」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

は‐かぶ【端株はかぶ

  1. 名詞めいし 取引とりひきしょ売買ばいばい単位たんいたっしないかぶのこと。また、新株しんかぶ発行はっこうさいしてしょうずるいちかぶ未満みまんかぶ

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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん端株はかぶ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

端株はかぶ (はかぶ)

(1)株式かぶしきの1かぶたないはしすうで,1かぶの100ぶんの1の整数せいすうばいにあたるもの。端株はかぶ制度せいど一定いってい範囲はんい会社かいしゃには適用てきようされないので(1981ねん商法しょうほう改正かいせい附則ふそく6じょう),既存きそん会社かいしゃでは端株はかぶ制度せいどのない会社かいしゃおおい。この制度せいどは,1981ねん商法しょうほう改正かいせいで1かぶ経済けいざいてき価値かちおおきくしようとされたのに対応たいおうして,1かぶたないはしすうについて,これを端株はかぶとして一定いってい地位ちいみとめるものである。株式かぶしき発行はっこう併合へいごうまたは分割ぶんかつにより,1かぶの100ぶんの1の整数せいすうばい相当そうとうするはしすうしょうじたときは,特別とくべつさるのないかぎり,会社かいしゃ端株はかぶ原簿げんぼはし株主かぶぬし氏名しめい住所じゅうしょなどの記載きさいをする(商法しょうほう230じょうノ2)。そして,はし株主かぶぬしには商法しょうほう定款ていかんさだめられた権利けんりみとめられる(230じょうノ4,230じょうノ5,230じょうノ6,263じょう3こう)。また端株はかぶ原簿げんぼ記載きさいのあるはし株主かぶぬし登録とうろくはし株主かぶぬし)は,定款ていかんはし株券かぶけん発行はっこうしないむねさだめがある場合ばあいのぞき,会社かいしゃからはし株券かぶけん記名きめい)の発行はっこうけて,端株はかぶ譲渡じょうとすることもできる(230じょうノ3-1こう・5こう,230じょうノ8ノ2-1こう)。定款ていかんはし株券かぶけん発行はっこうしないむねさだめがある場合ばあいのぞき,登録とうろくからはし株券かぶけんへの変更へんこうみとめられるが,いったんはし株券かぶけん発行はっこうしたときは,その端株はかぶについては端株はかぶ原簿げんぼからはし株主かぶぬし氏名しめい住所じゅうしょ抹消まっしょうされ,はし株券かぶけんゆうするものがそれを会社かいしゃ提出ていしゅつして端株はかぶ原簿げんぼ記載きさいもとめることはできない。したがって,はし株券かぶけんゆうするもの権利けんり行使こうしするためには,はし株券かぶけん会社かいしゃ供託きょうたくしなければならない(230じょうノ7-3こう)。そして,(a)登録とうろくはし株主かぶぬしがその端株はかぶわせて1かぶとなるような端株はかぶ原簿げんぼ記載きさいすべき端株はかぶ取得しゅとくしたとき,(b)登録とうろくはし株主かぶぬしがその端株はかぶわせて1かぶとなるようなはし株券かぶけん会社かいしゃ提出ていしゅつしたとき,(c)1かぶぶんはし株券かぶけんをまとめて会社かいしゃ提出ていしゅつしたとき,はし株主かぶぬしは1かぶ株主かぶぬしとなる。なお,定款ていかんはし株券かぶけん発行はっこうしないむねさだめられているときは,はし株主かぶぬし会社かいしゃたいし,端株はかぶるように請求せいきゅうできる(230じょうノ8ノ2)。〈端株はかぶ〉と,単位たんいかぶ制度せいどをとる会社かいしゃの〈単位たんい満株まんかぶ〉とは実質じっしつてきには類似るいじのものであるが,法律ほうりつじょう両者りょうしゃ地位ちいことなっている。

(2)証券しょうけん市場いちば用語ようごとしては,取引とりひき単位たんいたっしないかず株式かぶしき端株はかぶという。証券しょうけん取引とりひきしょ売買ばいばい単位たんいは50えん額面がくめんのものでは現在げんざい一般いっぱんに1000かぶで,これ未満みまん端株はかぶとして証券しょうけん会社かいしゃ店頭てんとう仕切じきり売買ばいばいされる。上場じょうじょう会社かいしゃでは,82ねん10がつ以降いこう単位たんいかぶ制度せいど実施じっしされており,一般いっぱんてきにはいち単位たんい未満みまん株式かぶしき証券しょうけん取引とりひきでは端株はかぶとなることがおおい。
執筆しっぴつしゃ

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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)端株はかぶ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

端株はかぶ
はかぶ

きゅう商法しょうほうじょう端株はかぶは、記名きめい株式かぶしきの1かぶたないはしすうで、1かぶの100ぶんの1の整数せいすうばいにあたるもの。1981ねん昭和しょうわ56)の商法しょうほう改正かいせいにより導入どうにゅうされ、2005ねん平成へいせい17)の会社かいしゃほう制定せいていにより廃止はいしされた制度せいど。1981ねん改正かいせいほうにより、株式かぶしき単位たんいが5まんえん以上いじょうげられた結果けっか、1かぶたないはしすう経済けいざいてき価値かち相当そうとうおおきくなった。たとえば、従来じゅうらいの50えん額面がくめん株式かぶしきの999かぶ相当そうとうするものも、1かぶ未満みまんはしすうになってしまう。このはしすう無視むしすることは、いちじるしく株主かぶぬし保護ほごけるので、はしすう株主かぶぬし利益りえきはかるためにみとめられた制度せいどである。すなわち、株主かぶぬし管理かんりコストの軽減けいげんはし株主かぶぬし保護ほごとを調整ちょうせいした制度せいどであった。端株はかぶは、株式かぶしき発行はっこう併合へいごうまたは分割ぶんかつによって、すんで発行はっこう株式かぶしき関連かんれんして、1かぶの100ぶんの1のはしすうしょうじたときに発生はっせいする。この場合ばあい会社かいしゃ原則げんそくとして端株はかぶ原簿げんぼ法定ほうてい記載きさい事項じこう記載きさいし、はし株主かぶぬし請求せいきゅうによりはし株券かぶけん発行はっこうするが、株主かぶぬしけんえきけんかぎられてみとめられた。ただ、端株はかぶ制度せいど単元たんげんかぶ制度せいどとは制度せいど趣旨しゅし共通きょうつうしており、しかも現実げんじつには単元たんげんかぶ制度せいどのほうが多用たようされている現実げんじつまえ、2005ねん制定せいてい会社かいしゃほうでは端株はかぶ制度せいど廃止はいしし、株式かぶしきはしすうたときには金銭きんせん処理しょりおこなうこととした(会社かいしゃほう234じょう)。なお、端株はかぶ制度せいど廃止はいしされたことにより、株式かぶしき併合へいごうによって少数しょうすう株主かぶぬし株式かぶしきはしすうにされた結果けっか会社かいしゃからの締出しめだしを容易よういにしてしまった危険きけんせい存在そんざいする。

 なお、金融きんゆう商品しょうひん取引とりひきでは、金融きんゆう商品しょうひん取引とりひきしょ最小さいしょう売買ばいばい単位たんいたない株式かぶしきをいう。売買ばいばい単位たんい満株まんかぶ取引とりひき単位たんい満株まんかぶ単元たんげん満株まんかぶともしょうされる。現在げんざい日本にっぽん金融きんゆう商品しょうひん取引とりひきしょでは8種類しゅるい売買ばいばい単位たんい存在そんざいしている。投資とうし使つか勝手がってのよさの向上こうじょうあやま発注はっちゅう防止ぼうしなどをざし、売買ばいばい単位たんい統一とういつ議論ぎろんされている。

戸田とだ修三しゅうぞう福原ふくはら紀彦のりひこ

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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん端株はかぶ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

端株はかぶ
はかぶ
fractional share

(1) 証券しょうけん取引とりひきじょう用語ようごでは,売買ばいばい取引とりひき単位たんいたないはしすう株式かぶしきないしは株券かぶけんのこと。たとえば取引とりひき単位たんいが 1000かぶとなっている場合ばあい,1000かぶたない数量すうりょうかぶをさす。
(2) 2005ねん改正かいせいぜん商法しょうほうにおいて,1かぶたないはしすうで,1かぶの 100ぶんの1の整数せいすうばいにあたる株式かぶしき。2001ねん商法しょうほう改正かいせいによる単元たんげんかぶ制度せいど導入どうにゅうとともにはし株券かぶけん廃止はいしされたが,これにともなはし株主かぶぬしあるいは単元たんげん未満みまん株主かぶぬし自己じこ所有しょゆうする端株はかぶあるいは単元たんげん満株まんかぶりだけでなく,わせて 1かぶないしは 1単元たんげんになるような端株はかぶあるいは単元たんげん満株まんかぶわたすよう会社かいしゃ請求せいきゅうすることができた。2005ねん会社かいしゃほう制定せいていともな端株はかぶ制度せいど廃止はいしされた。なお,会社かいしゃほう施行しこうさい現存げんそんした端株はかぶについては従前じゅうぜんどおりにあつかわれる(会社かいしゃ整備せいびほう86じょう1こう)。

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ASCII.jpデジタル用語ようご辞典じてん端株はかぶ」の解説かいせつ

端株はかぶ

売買ばいばい単位たんいたない株式かぶしきのこと。1かぶたない株式かぶしきのことをす。たとえば、1単位たんい1000かぶ規定きていした株式かぶしきを1200かぶ保有ほゆう場合ばあい、この200かぶ端株はかぶ相当そうとうする。通常つうじょう株式かぶしき市場いちば取引とりひきした株式かぶしきは、単位たんいかぶ取引とりひきなので端株はかぶしょうじないが、その株式かぶしき発行はっこうしている企業きぎょう増資ぞうしなどをおこなったり、社員しゃいん持株もちかぶかいなどで株式かぶしき積立つみたて購入こうにゅうしている場合ばあいなどは、端株はかぶしょうじる。国内こくない株式かぶしき市場いちばでは、単元たんげんかぶ取引とりひき前提ぜんていになっているため、端株はかぶぶんについては証券しょうけん市場いちば売買ばいばいすることはできない。このため、端株はかぶ証券しょうけん会社かいしゃなどにってもらうことで現金げんきんすることになる。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディア端株はかぶ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

端株はかぶ【はかぶ】

会社かいしゃほうじょう,1かぶたない部分ぶぶん株主かぶぬし新株しんかぶ引受ひきうけけんゆうする場合ばあい株式かぶしき配当はいとう準備じゅんびきん資本しほんぐみいれ株式かぶしき併合へいごうおよび分割ぶんかつなどの場合ばあいしょうじる。端株はかぶたるぶん現金げんきん配当はいとうするか,端株はかぶ競売きょうばいし,その代金だいきん端株はかぶかずおうじて分配ぶんぱいする。
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