新緑が美しい季節になりました・・。世間はゴールデンウィーク真っ只中といったところでしょうか。私はというと連休中もずっと仕事をしています(まぁ、いつもの事ですが・・)。年明けから大きなプロジェクトを手掛けており、ちょっと気持ちに余裕がなかったので、ブログの記事もご無沙汰になっていました。しばらく記事を書いていないのに、なぜかブログのアクセス数は増えています・・不思議なものですね。という事で、今回は我が家のドットができる障子を紹介したいと思います。
画像は、我が家のリビングで見られる障子の光景です。早朝、リビング東面の窓に付いている内障子(サッシの室内側にある障子)にドットが現れます。この光景は、東面サッシに太陽光がほぼ水平に射したときに見られる光景です。実際には、障子にドットが現れた・・というより、障子紙にパンチング加工されているような印象になります。なぜこのようなドットが障子に現れるのか・・と言うと、その答えは障子の外側にある型板ガラスにあります。
画像は、内障子の室外側にあるサッシの型板ガラスです。ご覧のとおり正方形状に凹凸がつくように模った型板ガラスとなっています。この型板ガラスに太陽光が射すと、凹凸のついた一つ一つの正方形がレンズの役目をし、光を集めて障子を照らします。もうお分かりになると思いますが、障子にドットが現れる理由は、障子の室外側にある型板ガラスがレンズの役目をして光を集め、障子に光の点(ドット)を現しているのです。つまり、型板ガラスに模られている正方形の配列どおりに障子にドットが現れるワケです。
前述しましたように、障子に綺麗な光の点(ドット)が現れるのは、型板ガラスに太陽光がほぼ水平に射したときです。日が昇り、型板ガラスに射す太陽光の角度が水平でなくなると、レンズの役目をしている型板ガラスの正方形により光が屈折し、さまざまな光の形を障子に現します。画像では、太陽光の射す角度が変わって、三角形の光が障子に現れています。我が家は築50年近くなりますが、昔はいろいろな型の型板ガラスがありました。現在では、我が家に使っているような型板ガラスは既製品としてはないと思います。型板ガラスに内障子をつけて、このような光の遊びをする事は今はもう出来ないのかも知れませんね・・。
ちなみに、我が家は私の親父の設計ですが、親父は遊び心があって、型板ガラスに内障子をつけたのではないと思います。親父は、ただ外部からのリビングへの視線を断つために型板ガラスにしただけで、障子に現れる光のドットは偶然の産物だと思います・・・。