農家の野焼きを巡って兵庫県三田市と三田署の見解が対立し、市の法解釈が「妥当ではない」と市オンブズパーソンから指摘されたことについて、三田市の森哲男市長は21日、市議会本会議で「農業者や市民に混乱をもたらした。申し訳なく思っている」と陳謝した。
森市長は、昨年9月の市議会で「農家が行う稲わらなどの焼却は適法」と答弁したが、これを受けて市の担当者が「農業者の野焼きであればどのような焼却があってもいいというように市民に誤解を与えるような対応があった」と指摘。「大変不適切な対応だったと反省している」と述べた。
農家の野焼きを廃棄物処理法の例外とする規定の解釈を含む市の対応については、市オンブズパーソンが5月に報告書を提出。稲わらなどを焼くことに「やむを得ない理由は不要」と幅広く容認する市の解釈を「個別的判断の必要性を否定するがごとき市の見解は、法の正しい解釈とは言えない」と指摘した。