「ウエストワールド」プレミアで藤岡弘、「戦国ワールドができてもおかしくない」
2016年10月3日 22:19
2 映画ナタリー編集部
本日10月3日、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のJ.J.エイブラムスが製作総指揮を務める海外ドラマ「ウエストワールド」ジャパンプレミアが東京・TOHOシネマズ 日本橋で開催され、藤岡弘、が宣伝隊長として登壇した。
本作は1973年公開の同名映画を原案にしたSFミステリー。西部劇の世界が再現された体験型テーマパークを舞台に、“自意識”が搭載されたアンドロイドたちが起こす異常行動の顛末を描く。ウエストワールドの創設者である科学者フォード博士をアンソニー・ホプキンスが、謎の黒服の男をエド・ハリスが演じている。またクリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作総指揮と脚本を担当、一部のエピソードでメガホンを取った。
ハリスの劇中衣装に合わせた格好で登場した藤岡は「謎の男に魅せられてね。エド・ハリスさんが大好きなんですよ。目の鋭さ、内面から醸し出される存在感。圧倒されます」とコメント。本作の感想を聞かれ、藤岡は「頭の中から映像が離れない。あまりに雄大で衝撃的。アメリカ映画のような圧倒的なスケール感が押し寄せてくる」と熱く述べた。さらに「本作には、映画の中でしか観られなかったスターたちが登場する。これがテレビドラマとは時代が変わったね」と感動した様子で続ける。
1986年に日本公開された「SFソードキル」で主演を務め、ハリウッドデビューした藤岡。ハリウッドと日本の違いを聞かれ、「悔しいけど、クリエイターが情熱的。狂気のごとくだね。さまざまな闇を鋭くえぐり取り、ロマンを持って楽しみながら世界に挑戦している」と印象を述べた。「そんな彼らが叡智を結集して作り上げた本作。観なきゃ後悔しますよ!」と作品をPRすると、「日本を舞台に『戦国ワールド』ができてもおかしくない。西部と侍の融合も可能だな。夢が広がるねえ」と興奮気味に語った。
ここでMCより藤岡へ鏡開きのお願いが。藤岡は「新しい時代、映像の幕開け。やらせてください」と返答。鏡開きは小づちではなく、刀を使って行われることに。酒樽が運び込まれ、刀を手にする藤岡。大きく深呼吸をして刀を抜いた後、神妙な面持ちで「ぬう!」と声を発しながら左右に刀を振る。直後、「いやー!!」と自身のかけ声に合わせて、柄を落とす。藤岡からは「割れてよかった」と安堵の声が。さらに「日本刀っていうのは、こういうことに使うものではないのですが(笑)。刃で斬ろうと思ったけどまずいかなと思って、柄でやらせていただきました」と笑顔を見せると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
藤岡は最後に「ハリウッドの新しい挑戦が始まったなと感じている。人間の傲慢さへの警告でもあり、課題でもある。人類と人工知能との戦い。これは我々にとって夢物語ではない。平和ボケしている場合じゃないな。未来へ向けて何を備えなければならないか、恐れを持ちながら考えさせられた。皆さんも、これからの未来を読み解いていただきたい。あまり言うと楽しみもなくなるので、このへんにしときます(笑)」とメッセージを残し、イベントに幕を下ろした。
海外ドラマ「ウエストワールド」は、10月13日よりスターチャンネルにて放送。なお10月9日には、映画版「ウエストワールド」と、その続編で1977年に公開された「未来世界」もオンエアされる。詳細はスターチャンネルの公式サイトでチェックしよう。
ウエストワールド
スターチャンネル1
2016年10月13日(木)スタート 毎週木曜 23:00~ほか(字幕)
※第1話は初回無料放送
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